ワラサ、痛恨のバラシ一発が後の祭り

9月3日(日)、三崎港の角田丸からマダイ&ワラサに行ってきた。
久し振りのマダイ釣行だが、今年もそろそろ青物の季節。ワラサも型が出始めたとあって、仕掛けの準備など両方を視野に入れての出撃である。4時15分、S大さんともう一名、今日はS大さんのご近所にお住まいの元さんも参加で、3人で港に向かった。5時20分頃到着すると我々が一番乗り。船長にご挨拶して荷物を下ろすと、いつものT井さんが急遽お仕事で来られなくなってしまい、お客は我々ともう一名だけとのことだ。左舷ミヨシに元さん、トモに私、右舷ミヨシにS大さん、トモにもう1名のお客さんという配置になり、準備も整った5時50分、出船となった。ちなみに松輪瀬の協定時刻は9月から30分遅い6時に変更。沖に出ると北東風がやや強く、飛沫を被り始めたので操舵室の後に隠れたが、タイミング遅く既にビショ濡れ。台風12号の影響か沖からはストロークの長いウネリが入ってくる。朝一はワラサを狙ってみようとのことで、ハリスは5号6mの指示である。ワラサも色々なサイズが居るだろうけど、5号じゃまったく自信がない。だが仕掛けが太いと食わないらしいので、指示通りの仕掛けをセット。とにかく魚掛けないことには始まらないので、掛けてからどうするかは掛けてから考えることにしよう。


いざ出船。

6時15分、船団の東側に回り停止すると早速開始のアナウンス。水深は約30m、タナは底から切って10mの指示。北東の風で雲多し。今朝は冷え込んで、気温はたぶん20度を下回っているだろう、ウインドブレーカーを着込むほどだ。航行中、城ヶ島方面では大きなウネリが押し寄せていたが、松輪瀬まで来るとウネリの幅は多少穏やかな感じがする。ただ、風が反対方向から吹いているのでグラグラ船が落ち着かず、海の状態はあまり宜しくない。北東風で長袖を着るようになると、まさに青物の季節到来って雰囲気だね、さあ食ってくれよ〜!今日は若潮で潮時表では6時半頃が干潮、その後、実釣時間はずっと上げ潮の予報。朝一は東から西へトロトロとした流れがあって左舷有利か?時期的にまだ本格化していないとは言え、ワラサは近くに必ず居るはず。すると一流しめ、右舷ミヨシのS大さんの竿が絞られた(らしい)。私と対角線なので直接見えなかったが、どうやらハリス切れした模様。後で聞いたところ下へ下へ突っ込んで走らなかったそうなので、マダイだったのかな?寄りによって硬いビシ竿の方で食わしちゃうんだもん、どうしようもないよね〜。

それから数分後、私の手持ち竿に異変。グッと穂先が40cmくらい持ち込まれたけど、それ以上入り込まなかった。う〜ん、なんだろう?ワラサだったのかな?針は金龍の『大ダイ・ヒラマサ12号』を結んだが、食い渋りには針がデカ過ぎるかもしれないと思い、同じく金龍の『ヒラマサ11号』に結び換えた。同じ号数でも『大ダイ・ヒラマサ』の方が『ヒラマサ』より大きいので、2ランクほど小さくしたような格好だ。オキアミはこれまでの2匹掛けから1匹掛けに。さ〜食いなさい!ワラサ君!しばらく小康状態が続いた7時50分、私の置き竿に・・・ドン!と穂持ちが入り込んだと思ったら、胴まで曲がって戻らなくなった。ハイった〜!すかさずキーパーから外してやり取りを始めようと思うが、やり取りにならない。ドラグをけっこう絞めてもドンドン出て行っちゃう。5号ハリスのやり取りってイナダ級では経験があるけどワラサ級は初めてなので、どこまで絞って大丈夫なものか?走りの止み間に竿を起こそうとするとすぐさま走り出すからまったく巻けない。何度かの疾走で糸が出されたところ、フッとテンションが抜けてしまった。残念無念、やっぱり取れなかった・・・。


松輪瀬のワラサ船団・・・まだ本格的な数じゃありません。

回収すると切れた場所は針のチモトに近いが、根ズレしたようにザラザラ数箇所に傷が付いていた。ワラサのエラ蓋とかヒレでハリスに傷が付きますかね〜?もしくは他の魚だったか?本当に根ズレしてたのか?分析できませんでした。ハリスを新品に交換し、針も今食わせた『ヒラマサ11号』に結び直して再投入。それにしても絵に描いたような痛恨のバラシを演じてしまったが、魚の重さや動きが余韻となっていつまでも腕に残っているのがなんとも虚しいばかり。船長に悔しい思いを言いに行くと、まあしょうがないよ!と言ってくださるが、後になるともうちょっと何とかできたような気がしてくるのは本当に後の祭りってヤツである。けっこう波っ気があるので、最初の振りではコマセを多めに残して、後は置き竿にして仕掛けが馴染むのを待ち、船の揺れでコマセがポロポロ出る時間を長く取った方が良さそう。8時過ぎ、ミヨシの元さんにヒラソーダがヒット。すると私にもガクガクン!とアタリが出たが針に掛からず。きっとヒラソーダに違いない。サバが食わないのならヒラソーダでも何本か釣れれば嬉しいんだけどな〜。

9時、ワラサに見切りを付けた船長はマダイの仕掛けにチェンジするようアナウンス。長さは12m統一、3号と4号を準備したが、食いが渋そうなので3号をセッティング。少しワラサ船団と筋を外して投入のアナウンス。タナは海面からビシまでの深さで指示が出る。最初は16mとの指示なので、ハリス長の半分(6m)余計に22mまで沈めてからコマセを2、3回に分けて振り上げ指示ダナ(16m)で待つ。タナがハリス長+2〜4mだと仮定すると、水深は16+12+2〜4=30〜32mってところだろう。その後、指示ダナは水深によって随時16〜25mの範囲で告げられる。10時過ぎ、私の置き竿にアタリ・・・と言うより食い上げて穂先が戻っちゃった。お祭りかな?と思ったがそうでもなさそう。電動で一気にグィーンと巻き上げ、ビシを回収するとハリスが反時計回りに猛スピードで走る。ハリスを強引に手繰って抜き上げたのは念願のヒラソーダでおみやゲット!その後、船中ポツンポツンとヒラソーダが釣れて、しばしの間、おかずゲットタイム。

左舷潮先のせいかヒラソーダの食いも左舷優勢で私と元さんが3本づつ取ったが右舷はパッとせず。私の4本目は後でよく見たらマルソーダでガックリ!まったく紛らわしいヤツだ!でもオニカサゴやタチウオ釣りの餌になるので持ち帰ることにした。次の潮回りでヒラソーダの群れは居なくなってしまったが、流れがミヨシ突っ込みに変わり始めたのが分かる。潮の変わりましですからマダイも口使ってきますので注意してやってくださいよ!と船長のアナウンス。その舌の根も乾かぬ11時30分、ミヨシの元さんに何やらヒット。竿が骨董品?の中通し竿で全然曲がらず、魚の種類や大きさが横で見ていてまったく想像できない。船長もソーダか何かだと高をくくっていたのだろう。ところがハリスを手繰ると赤い魚がボカンと浮いたからビックリ。タイだ!タイだ!船長慌てて操舵室から飛び出し無事タモ入れとなった。1.4Kgくらいかな、綺麗なマダイである。マダイ釣りは初めてじゃないそうだが釣れたのは初めてとのこと。おめでとうございます!潮がミヨシ流しに変わった途端、潮先でヒット・・・まったく正直なものだ。

こちらはまったく生体反応無し。回収すると餌取りにやられているくらいのもの。サバも仕掛けが落ちないほど煩いと嫌になるけど、まったく食わないのも寂しいモンだね。しかも美味しくない時期に入れ食いで、旨い時期に居なくなるから腹が立つ。(笑)最近、旨いトロサバ食ってないな〜、あのサバで作った〆鯖、棒寿司・・・思い出しただけでヨダレが出てくるぜ。まあ今日は脂の乗ったヒラソーダが3本釣れたからヨシとするか。12時、ミヨシの元さんの置き竿がドスン!マジかよ・・・。相変わらず横で見ていても何を掛けたかまったく分からない。(笑)ハリスを手繰り始め、走るか?と船長が聞くけどレスポンス無し。するとまた赤い魚がボカ〜ンと浮いたから船長も私も目が点。今度は一回り小振りだが1.2Kgくらいかな?綺麗で立派なマダイだった。初めて釣っていきなり2枚目、おめでとうございます!船中総取りした人は船賃も総払いですからね!(笑)しかし分からないモンですな〜。あの硬い竿の置き竿でバッコンバッコン跳ねてるのに食うときは一気にドスンだもん。こういうの見ちゃうと細かいこと気にしながら釣ってる自分がバカバカしくなっちゃうよね。


置き竿主体で粘るも・・・。マダイは元さんの2枚で船中総取り。

残り1時間、逆転サヨナラホームランを期待して頑張ってみたけど、そんな簡単に結果なんぞ出るはずも無く、定刻13時に撤収。今日は久し振りのマダイ釣りだったが、とにかく朝のバラシが痛かった。せっかく少ないチャンスで食ってくれたのに成す術無し・・・なんて下手クソなんだろうと後になって思うが、まあそんな事言ってても仕方あるまい、また次の機会に頑張りますよ。マダイも8月の方が好調だったようで、このところまた渋めの釣果が続いているようだが、そんな中、船中2枚独占、本日は元さんのラッキーデーとなりました。マダイ、ワラサともにこれから好シーズンに入るはずなので、また機会があれば挑戦してみたいと思う。S大さん、元さん、今日はお疲れ様でした。またよろしくお願いします!・・・・・夜にヒラソーダを1本刺身で賞味してみましたが、コレが予想を超える激ウマ!こんな旨い魚が食えるなんて!(涙)釣りをしているからこそ味わえるこの喜び。前にOKAZUさん、烏賊飯さんがヒラソーダ乗合があったら乗りたいって言ってましたが、私も迷わず参加しまっせ!夜になってヒラソーダの刺身と焼酎でようやくご機嫌を取り戻した私でありました。(笑)


本日の釣果、ヒラソーダ 3本(36〜38cm)。他、マルソーダ、カサゴ、ネンブツダイが釣れました。


ヒラソーダのお刺身・・・激ウマ!


皮目を炙って土佐造り&ヅケの手こね寿司・・・ばかウマ!

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