オニカサゴ、灼熱の沖の瀬でアタリポツポツ

9月9日(土)、三崎港の角田丸からオニカサゴに行ってきた。
去年の夏から始めたオニカサゴ釣りだが、釣行記を遡ると今回で9回目。目標の1.5Kg級への道は遠いどころか、今だキロオーバーも上げられない。なんだか始めた当初の方が釣れたような気がするし、自分の中ではマルイカに続く冴えない釣りのひとつとして定着してきた感もある。(笑)もちろん魚は居るには居るのだろうが、絶対数の多い魚ではないし釣るのが難しい魚だから、運も味方してくれないと良型の顔はそうそう拝むことはできなさそう。今日は前回と同じくS大さんと出撃。朝、4時30分に迎えに来てくださり港へと向った。5時30分、船着場に到着するとけっこうな賑わいで何だか今日は多そうだな〜。聞くと乗客は9名とのことで、私が今まで乗った中では最大人数。去年の今頃は3、4人での出船が多かったと思うけど、角田丸のオニ乗合もだいぶ常連客が増え人気が安定してきたのが伺える。しかも今日は本船の他にヤリイカとLT五目の予約も入ったそうで、他船をチャーターする程の盛況振りは誠に喜ばしい限りだ。こちらオニ乗合は左舷4名、右舷5名で釣り座を抽選。左舷ミヨシにS大さん、その隣に私。右舷はHIROSEさんやU山さんを始め顔馴染みの常連さんばかりである。準備も整い5時55分に出船、今日は沖の瀬に向うとのこと。いつもより確立は低そう?だが、何とかおかずくらいはゲットできるよう頑張りましょう!


沖の瀬に向う。モヤで大島も房総半島もよく見えません。

船上で談笑しながら小一時間、ようやくスローダウン。潮の流れを見てから船を回し直すと、6時50分、開始のアナウンスとなった。北東の微風で薄曇り。海上は多少ウネリがあるがベタ凪。最初は水深71mと少し浅みから。この後、80〜100mを中心に最深で140m程度までの探索となる。今日は大潮の最終日で、5時30分頃から下げに入って11時30分頃が干潮の予報。この時間、心配した速潮は無く、今のところ東から西へトロトロと悪い感じではない。動きは左舷突っ込みのトモ流しの形。1投目からアタリが出たが掛からず、たぶんフサカサゴだろう。その後、たまに細かいアタリが出るけど掛けられず釣果にならない。S大さんはフサカサゴ、アヤメカサゴと好調におかずゲットで、見ていると私よりアタリが多い感じ。様子を見に行くとフラッシャー針が好調らしい。なるほどね〜、私も一度やってみようと思って、糸付きのフラッシャー針を買ってあったけど、仕舞ったまま存在を忘れていた。今度、持ってきてみようかな。支給餌は今日も冷凍のイワシ。手頃なサイズでフサカサゴでも食い込みそうな小振りから少し大振りまで混ざっていて使い易い。ただ、夏場は保管に気を使わないとすぐに痛んでしまうので気を付けたい。私は持ち込み餌を発砲のクーラーに入れて持参したので、支給餌もその中で保管することにした。

8時、細かいアタリに送り込んでやっと何かヒット。案の定のフサカサゴで開始1時間10分、初めてのお魚ゲット。この時間、潮が淀んでしまいお祭りも無く釣り易いのは良いのだが、海底からのシグナルは減少気味。予報とは反対に日が差してきて船上はかなりの蒸し暑さ。まるでサウナのようで息苦しくもある。凪なのは良いけどこの不快感は体に堪える。寝不足で釣行しているせいもあり睡魔が襲ってきて、仕掛けの回収や潮回りの間、吸い込まれそうに眠い。立って釣っていても目を開けられないほど眠い。船長も熱中症に気を付けるようアナウンスしてくれているが、私もタオルを海水で絞って後頭部や首に当てて冷やす。このタオルがあっという間に居酒屋のおしぼりのように熱くなる。バケツで新しい水を汲んではタオルを冷やすの繰り返し。少し風が欲しいところだ。8時20分、S大さんに良さそうなアタリ。上がったのは30cmくらいのイズカサゴで本命初ゲット!家族でしゃぶしゃぶやったら喧嘩になっちゃうから後2、3匹釣ってくださいよ!今日は全長10cm前後の豆アジと先週のマダイ船で釣れたマルソーダのタンザク、ヒラソーダの腹の削ぎ身を持参。支給のイワシとの組み合わせで色々使ってみるが、どれも遜色なくアタリは出るようだ。また流れがトロトロ戻ってきてフサカサゴをポツポツおかず稼ぎ。


久々に30cm超えの1尾。S大さんから頂いた魚皮付きフラッシャー針。

10時10分、水深120m前後で私にアタリ。モゾモゾしたけど悪そうじゃなかったので、慎重に竿先を海面に突っ込んでオモリを海底に置いた。様子を見計らって聞き上げると確かな重みに穂先が押さえられた。思いっきり合わせると乗った〜!ゴツゴツ下に突っ込む引きもあり、ちょっと魚が良さそう。仕掛けを回収すると極澄みの海面にぼんやりオレンジ色の影。無事船長に救って頂いたのは35cm650gのイズカサゴ。いやいや久し振りのイズカサゴ。それも30cmオーバーを釣ったのは何時以来だろうか?目標サイズには全然及ばないけど、とりあえず本命ゲットです。しかし、このサイズだとこちらこそ家族で喧嘩になっちゃうからもう1尾釣らないといかんね・・・。ちなみに餌は持参した豆アジでした。その後、なかなかこれは!というアタリに巡り合えず、掛けてもフサカサゴばかり。S大さんは良型のキツネダイにすっかり騙されたみたい。食べられるかどうか試しに持ち帰るそうだ。しばらくして左隣のお客さんにも同級のキツネダイが上がった。放流したけど浮いてしまったので、私が貰って帰ることにする。さてどんな味でしょうか?どう考えてもベラ系だと思うので刺身で食べるよりフライあたりで頂くのが無難でしょうかね〜?まあ一回試してみますよ。

流石、外道王(ソトミチオウ)!どういうわけかS大さんばかりゴマサバが食って船中サバ総取り状態。やっぱフラッシャーの威力かな?隣の私には全然食いません。しかしサバっていう魚は欲しいときに釣れないよね。しょうがないのでS大さんから1本お裾分けを頂くことに。この時期、ゴマサバも脂が乗って最高に旨いですからね。今晩、〆鯖にしよっと。物は試しとS大さんからフラッシャー針を1本頂いて結んでみたが、私にはサバが食わない。イズカサゴらしきアタリはあれ以来無いけど、フラッシャーでもフサカサゴは問題なく食ってくることが分かった。12時前、風は南東に回り、左舷が払い出しのトモ流しに変わったが、底がおかしくなっていわゆる二枚潮。船中お祭り多発でかなり釣り難い。そんな中、左舷トモのお客さんに良型のイズカサゴ。そしてまたまたS大さんがサバを掛け、そのせいかどうかはともかく船中大お祭り大会。反対の舷も巻き込む5名でのお祭り。グチャグチャに絡んだ道糸と仕掛けを手繰り上げると誰かの針に良型のイズカサゴが付いているぞ!とりあえず魚だけ先に救っちゃおう。この赤いタコベイトの人は誰ですか?どうやら右舷大ドモのU山さんらしい。流石、U山さん。本日3尾のイズカサゴをゲットした模様。こっちはその後、しばらくお祭り解きに時間を費やす。やれやれ。


お隣さん、ようやく手応えの引き・・・正体は?私、試しに頂いて帰りました。(笑)晴天無風で今日は猛暑の戻り。

終盤に入って、また潮が少し落ち着いてきたが、大物を思わせるアタリは無くフサカサゴを少し追加しただけ。そのまま定刻の13時に納竿となった。潮の加減か今日は全体的にイズカサゴは数出ませんでしたね。トップはU山さんの3尾かな?30cmオーバーもポツンポツンで船中4、5尾程度でしょうか。他にフサカサゴ、アヤメカサゴ、オキメバル、ヒメ、キツネダイ、ササノハベラといったところでした。相変わらずフサカサゴのアタリは多く、その殆どが掛けられない。ハリス2、3号に11号くらいの針を結んで、小振りの餌でやったら久比里のカサゴ並に釣れそうだ。専門に狙ったらいったい何尾釣れるものかやってみたい気持ちもあるが、もちろんその勇気は無い。本命イズカサゴは本日1尾ゲットなり。しゃぶしゃぶで食べるには物足りないので、翌日に薄造りにでもしてみるかな。なかなか期待の大型がヒットしてくれないが、だからこそ釣ったときの喜びや価値が大きいはず。是非、また挑戦したいと思う。S大さん、今日は猛暑の中お疲れ様でした。頂いたゴマサバ、予定通り〆鯖で頂きましたが、脂が乗ってマイウ〜でしたよ。ホントありがとうございました!来年の5月頃になったら死ぬほど釣れるので、その時お返ししますからね!(爆)その時期のサバはお金貰っても要らないって?


本日の釣果、オニカサゴ 14尾(イズカサゴ 35cm 650g、フサカサゴ 15〜21cm 13尾・・・小型2尾はリリース)。他、キツネダイ(by お隣さん)、ゴマサバ(by S大さん・・・美味しかったよ!ありがとう!)、アズマハナダイ。

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