竹岡沖のカワハギ、やること裏目の連続

9月29日(金)、横浜新山下の渡辺釣船店からカワハギに行ってきた。
例年通り9月後半から東京湾奥の各船宿も五月雨式にカワハギを開幕。本日お邪魔する渡辺釣船店も定休日明けの本日からカワハギ開幕である。渡辺釣船店は私の自宅からも30分ちょいだから近くて楽だし、船長も気さくで熱心、常連さんの雰囲気も良くて好きな船宿なのだが、週末で好天ともあれば満船は必至。あの混雑船で撃沈喰らうと正直言って週末は出向く気がしなくなり、気が付けば1年振りの釣行だ。一方、久比里三店もここ最近は竹岡沖を攻めてそこそこ好調みたいだし、この時期になると当地のカワハギの様子が気になり始めるのは年中行事のようなもの・・・ということで、今日は久比里が定休日だし、平日なので久し振りに宮地船長の顔でも見に行ってくるか!という気になった。5時35分頃に船宿に到着すると常連のK木さんが左のトモ、もう1名が右舷胴の間に。他は空いているけど、う〜ん迷うところ。竹岡沖は海岸線に沿って北東方向に流れるイメージが強いし、宮地船長は潮が行かないと船突っ込むので、当船安定位置の右舷ミヨシに陣取ることにした。この選択がどっちに出るか・・・。しばらくすると釣友の店員M君が現れた。お互い、何やってんのよ!と声を掛け合い、そういえば去年もひょこっと来たら偶然会わなかったっけ?要は考えてることが同じってことね。


シゲ船長のイナダルアー船も16名のお客さんで盛況。中の瀬Bブイ周りはサバの職漁船団。

6時半の時点で乗客15名。何でこんなに来るの?と船長。いつもは右舷操舵室横に船長も竿を立てるのだが、流石に混むとどかさなければならない。7時を回るとナナナント左右10名づつの20名に増えてビックリ仰天。今日は金曜日だぜ!みんな仕事は大丈夫なの?そう言う私も来てるから同じなんだけどさ。(苦笑)せっかくの平日釣行も出船前から裏目の感が否めないが、この人数で後ろに流れたら最悪だよ、ミヨシ突っ込みを願うしかない。定刻7時30分に出船。舳先で店員M君と談笑しながら現場に向う。8時25分、場所に着くと船長はワンカップ大関で今シーズンの大漁と安全を祈願し、舳先からお神酒を撒く。操舵室に戻ると位置を調整し、ハイどうぞ!水深14m!と開始のアナウンス。北北東の風やや強く薄曇り。海上は多少の風波だけで凪、潮色は良好。開始1投目、いきなりの生体反応にアワセが決まり難なく初物ゲット。ご当地サイズの15cm級である。2投目、またアタリ。なんか引きが変だと思ったらサバフグとカワハギの一荷で早くも2枚目。そして何回か入れ替えて1枚追加し、開始10分で3枚。こりゃ数行くかもよ!と思ったのも束の間、生体反応がまったく無くなる。今日は小潮の中日で上げ一杯が9時半頃、その後下げに入って14時頃が干潮の予報だ。開始直後、上げ残りの潮が少しあって3枚取れたけど、この時間、潮が完全に止まってしまったようだ。


終日、水深11〜15mの浅場。店員M君、終わってみれば30枚を超える好釣果。

そういえば一昨年爆発した第二海堡周りだが、出船前に船長に聞くと、八景のB天屋がやったけど釣れなかったとの情報。去年も良くなかったということは、もしかしてあの年が特別だったのかな・・・謎である。そんなこともあって第二海堡には寄らずに今日は竹岡沖直行と相成った。見た感じ、ここ竹岡沖もまだ本格的な船数ではなく、周りには吉野屋、吉久、弁天屋、一之瀬丸、富士丸と他少々。久比里は本日定休日である。さて、実釣の方だが、10時過ぎから下げ潮が動き始め、船中ポツポツとカワハギが上がり始めた。私も触りはしょっちゅう認識できるのだが、なかなか合わせられるような本アタリが出せない。10時30分、周りを見るとコレっていわゆる入れ食いってヤツ?船中誰かが必ずリール巻いているような状態。それに比べて私の方はと言うと、さっきから触りだけで終わってしまい釣果が上がらない。おっかしいな〜。船は左舷押し気味のトモ流しで釣り座選択は見事に180度裏目。(涙)よく見るとやっぱりトモから胴の間までは頻繁に餌も取っているようだし、魚の掛け方がダイナミックに見え、如何にも良いアタリが出ていそうな感じだ。こちらは間が長くそのまま餌が残ってくることも多いし、触っても食い込み渋く本アタリまで持ち込めないままサヨナラばかり。

もしやと思い中層も試してみるが気配無し。上もダメか・・・。ところが後から聞いた話、この時間に左舷の店員M君は中層で10枚以上取ったらしい。ホントかよ〜!こっちは一回も触らなかったけどな〜。今日はあらゆる裏目を一気に被っている感じで、やることなすことフィットしない。まるで厄日のようだ。トロトロと大流しで、濃い場所に掛かると入れ食いタイム。場を通り過ぎるとアタリが遠くなり潮回りのパターン。皆さんとっくにツ抜けて段々手の届かない世界へ。私はお昼の時点で8枚と伸び悩みもいいとこ。見回りに来た船長に「絶不調!」と一言吐いて苦笑するしかない。12時30分、やっとツ抜け。店員M君にまだ10枚だよ!って言ったら真顔で「ウソ!」と言われた。ガクッ〜!(涙)昼飯食いがてら、しばし竿を置いて釣れているお客さんの釣り方を冷静に観察してみよう。底で叩くのは良いのだが、その後の動作が問題。道糸を張った状態で少し待って、ゆっくり上にオモリを浮かして聞き上げている。当たらないとゆっくり下ろしてまた叩いて聞き誘いをしたら本当に魚掛けたよ。そうなの?早速真似してみると、聞き上げにカワハギが追いかけてきて、ガッ、ガッ、ゴゴゴゴ〜ン!だって。ウッソ〜!コレかよ今日は!弛ませてモワモワ触りが出ては餌ばかり取られていたけどこれだと掛かるじゃん。


お隣のお客さん、あっ!やられた!船長も我慢できず?操船しながら竿を出す。

釣り方を修正して3枚上げたところで食わなくなっちゃった。何やってたんだろうね〜気付くの遅過ぎたぜ。次の流しでまたパタパタ食う時間帯があって、やはりトモから胴の間にアタリ活発だが、こっちまでなかなか届かない感じ。たまに当たっても餌取りまくって学習したカワハギが回ってくるせいか掛けられないやら、バラシも何発かやらかしてしまい、4枚拾うのがやっとだ。今日イチの24cmも混ざったが、前アタリ取れずに聞き合わせたらズドドド〜ン!だったから釣技的にまったく冴えない。手が合わない日っていうのはこんなモンだよね。14時で17枚まで盛り返し、こうなったら何とか20枚!と思ったが、潮が止まって船が動かなくなるとアタリもダンマリ。今日は見事なまでに潮時表通りに動く潮である。14時30分、上げっ端、少し動き出したか再びポツポツ顔を出し始めると、私も穂先の違和感に偶然アワセが決まって22cm級を追加。そのまま定刻の15時を迎え、本日は18枚で納竿となった。竿頭は左舷大ドモのK木さんが40枚。他、左舷側で店員M君ともう1名カワハギ釣り初めてのお客さんが共に30枚超。右舷では20枚台が数名おられた様子である。船長の情報収集によると乗客20名で船中341枚のカワハギが上がった模様・・・ってことは辛うじて偏差値50は行ったのかな?

だいたい周りであれだけ釣れてるのにパターン掴むの遅すぎだよ!長いことカワハギ釣りをしていると幹糸にテンション掛けると当たらない日っていうのが多く、そういう先入観やいつもの習慣が体に染み付いたまま裏目を行っていたのは間違いない。いやはや一体何枚損したのだろうか。竹岡沖と言っても場所は広いし水深もピンキリだが、今日は水深11〜15mの浅場を攻め(宮地船長はシーズン通して浅場メインですね)、魚の数は多そうな印象。平均サイズはやはり15、6cm級主体、もっと小さくて針に掛からない魚も沢山居るはず。大型はたまに混ざる程度で、20cm前後の中型が少ないのがここの特徴・・・かと言って小さい魚に合わせて針を小さくするといきなりデカイのも食ってくるからその辺が難しいところでもある。今日は愛用のハゲ針をワンランク落として4.5号で通したが、針自体に問題は無かったと思う。竹岡沖のカワハギは以前から手が合わない日が多く、少なからず苦手意識を持っていたけど、今日はそれに輪を掛け、やることなすこと裏目に出てしまい、我ながら不甲斐無い釣りをしてしまい反省!いくら潮ケツとは言っても上手く合えば30枚は取れそうな条件だっただけに凹んだ一日であった。まあ経験値だけはプラス1?近いうちにリベンジするか・・・ってやるもの全部リベンジじゃん!(笑)


本日の釣果、カワハギ 18枚(14〜24cm)、全体的に15、6cmクラスが主体で良型は混ざる程度。他にホウボウ、メゴチの持ち帰り。最初、メゴチが釣れるとお隣さんに差し上げていましたが、よく釣れるので、途中からもったいなくなって自分でキープしました。

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