ワラサ1本ゲットでとりあえずホッ!

10月9日(月)、三崎港の角田丸からワラサに行ってきた。
前回の出撃から3週間、釣況はピークを過ぎてしまった感もあるが、シーズン終わらないうちに1本は取っておきたいところ。情報によると先週は久里浜沖まで群れが突っ込み、それを追いかけて船団も北上。何処がアシカ島だか分からない程の活況だったらしい。数年前の同じ季節、湾奥までワラサが回遊してきて、本牧の海釣り桟橋やD突堤からアジやサッパの泳がせやルアーで釣れた年があったのを思い出すが、このままもっと突っ込めば今年もそんな状況になるのかもしれない。4時50分、S大さんが迎えに来てくださり港へと向った。5時50分に到着すると船にセットされたコマセバケツの配置から乗客は6名のようだ。6時を回るとメンバー全員が揃い、釣り座抽選を開始。左舷ミヨシからM司郎丸のシロギス名人I田さん、地元の漁師さん、トモにS大さん。右舷はミヨシに私、胴の間とトモに2人組のお客さんが並んだ。準備も整い6時20分に出船。10月から協定時刻が更に30分遅くなり6時30分に変更。港口で徐行しながら定刻まで待機すると一気にエンジンの回転数が上がった。船長に聞くと、昨日あたりから久里浜沖が食わなくなったそうで、今日は松輪瀬に向かうらしい。


いざ出船・・・夢と現実の究極の狭間。今日の松輪瀬は一時ほど多くない感じ。

6時48分、船団に合流して位置調整すると早速開始のアナウンスとなった。ハリスは8号6mで統一。針は金龍の『大ダイ・ヒラマサ』11号で、最近のワラサのサイズからするとちょっと大きめかもしれないが、朝一はこれで勝負。オキアミは抱き合わせの2匹掛けにする。今日は海面からのタナ取りで、最初は33mの指示。指示ダナより6m余計に(33mなら39m)沈めてコマセを2、3回に分けて振りながら指示ダナに合わせて待つ。北の風がやや強く晴れ。半袖の上にウインドブレーカー1枚で快適、爽やかな秋晴れの朝である。海上は多少風波があって、ミヨシで置き竿はちょっと跳ね過ぎる感じ。潮色は緑系の濁り。天気が良いので、多少濁りがあった方が良いのかどうなのか。カワハギやるにはちょっと厳しい色に見えるが、アジやるには良さそうな潮、さてワラ様のご機嫌は如何に?期待の1投目、誰の竿も曲がらない・・・今日はモーニングサービス無しか。大潮後の中潮初日で朝一から下げに入り、11時45分頃が干潮の予報。この時間、下げ潮がけっこう効いていて船は完全なトモ流し。しかも左舷押し気味と思われS大さんがベストポジションか?毎回クジ運いいよな〜。(笑)まあこの人数だし、食い出さないと何処が良いか分からないので気にしても仕方ない。

一番確立の高い朝一に誰も食わないと拍子抜けの感が否めず一抹の不安。最近はやること裏目星人なので、このまま一日アタリゼロで撤収〜!これだけは勘弁願いたいものである。7時30分、左舷トモのS大さんに待望のヒット。やっぱ潮先から食ったか〜今日も先を越されてしまった!と思いつつ船中1本目の大事なやり取り、ブリッジ越に『絶対バラすな光線』を送っていたらバラシちゃうし!(笑)もったいないな〜まったくも〜。後で聞いたらスッポ抜けたらしい。その5分後、続けてS大さん、またかよ!『バラせ光線』送ったら今度は取り込み成功。(笑)ひとまずおめでとさん!明らかに回ってきているので、こちらも気を抜かず集中。そして直後の7時45分、私の手持ち竿に生体反応。最初グィっと入ったがモワモワ、針に食ったのに気付かずコマセ食ってるみたいなので、少しテンション掛けてやったらグィっと胴まで締め込んだ。ヨッシャ!竿を起こして溜めるとジワジワ浮いてきて、素早い巻き込みでガンガン浮かせる。大したサイズじゃないな。ハリス8号なのでドラグの初期設定を締めてある分、突っ込みで2回くらいズルっと滑っただけで、簡単に浮いちゃった。お隣さんの道糸を引っ掛けたせいで、竿をキーパーに掛けてから糸が掴めず少々焦ったが、無事救って頂き、今シーズン初ワラサをゲット!


’01版1000Hに『夢屋』3000用のハンドルがバッチリフィット。後半もアタリ無く・・・。

帰宅後、正確に量ったら64cm2.9Kg。意外と長さはあったけど少し痩せ気味?見た瞬間3Kg無いな〜と思ったがその通りだった。まあ1本は1本、リベンジ成功ということでオーライ。すぐに道具を入れ直したかったけど、魚がドタバタ落ち着かないので、先に絞めちゃえ。その間、他のお客さんにアタリは出ず。私も魚を絞め終わり、仕掛けの点検を終えて入れ替えたが、群れは抜けてしまったようだ。今日は僚船でも取り込んでいる姿を見ないので、あまり纏まった食いは無さそう。先日まで久里浜沖で食ってたワラサの群れは一体何処に行ったのか?ここで食っているのは新しい群れなのか・・・いつもながら魚の動向は読めない。船は下げ潮に乗せて大流し、指示ダナ32、3mから40mまでジワジワ落ちて潮回りのパターンで流し替えが続く。どこかしらの船でポツリポツリと出ているようで、船長も今日はイナダを釣りに行こうとは言わない。こうなったら我慢大会、このまま食わないで終わるか、それとも粘って群れに当たるか・・・。小康状態の後、お昼前後にもう一回食ったりすることもよくあるし、ここは飽きないでやり替えるしかない。すると10時25分、またもやS大さん。同時に私の道具にも異変があってソーダでも食ったかと思って電動で巻き上げたらS大さんの道糸だった。お祭りを外してS大さん、無事取り込み成功で2本目。今日はイカタンとオキアミのサンドで食わしているようだ。

残念ながらアタリは続かず、またまた持久戦。外道が殆ど突付かないので、普段はやらないが針のチモトに光モノを着けてみたり、針を軽くしてみたりするが何にも変わらない。船長からハリス6号持ってたら換えてみな!と言われ、確かにあの型だったら取れそうだからアドバイスに従って換えてみる。それにしてもアタリが無い。ポツポツ食うでもなければ纏まって食うでもないから、表現としては渋いとしか言いようがない。下げ潮もそろそろ終わりか11時頃になると潮は淀み加減。底が止まったせいで上っかわだけ道糸が突っ張って二枚潮気味。指示ダナ+6mまで落としたら少し道糸が立つまで待たないとコマセを振れない。色々と海中の状況変化を捉えつつ釣り方を微調整してみたりするが結果は出ず。お昼近くなり風が弱まってくるとポカポカ良い凪になり一気に睡魔が襲ってきた。ここいらで何か刺激が欲しいところだが・・・。時既に終盤戦、13時10分、掛けたのは反対側左舷ミヨシI田さん。電動高速巻きで魚に主導権を与えず、一気に取り込んだのは本日船中最大と思われる3.5Kg級のワラサだった。しかしこれも単発で後は無し。船長のラスト10分コールの後、コマセ振って早めに入れ替えてみたが生体反応は得られず。定刻13時30分、納竿の時刻を迎えたのであった。

今日は乗客6名でS大さん2本、I田さんと私が1本づつの船中4本とちょっと寂しい結果になってしまった。2人、3人同時ヒットのような時合は無く、7時30分からS大さんと私が少し続いた以外は2本とも単発に終わった。今日はワラサのやる気も感じられず、きっと何かが気に入らなかったのでしょう。このような状況下、1本ヒットしてくれてラッキーだったと思うが、正直物足りなさを残しての納竿である。あの型なら2、3本取るかもっとデカイか・・・今まで釣れなかった奴がよく言うぜ!(笑)少なくとも船中4本中の1本を取れたのだから素直に喜ばなきゃなるまい。さて、今後のワラサの動向は私には予測できませんが、チャンスがあればもう1回くらいは挑戦してみたいところ。一方、相模湾側ではここ数日、本ガツオが物凄いことになっていて、クール便のトラックでも待機してないと持って帰れない?程の釣果に湧いているようだ。秋がもっと深まればイナダもサイズアップして釣り味も食味もぐっと上向く季節。そのうちメジマグロも育って面白くなるでしょう。とりわけ秋の青物シーズン本番といったところでしょうか。本日体育の日は爽やかな晴天に恵まれ最高の運動会日和。船上は運動会ほどの食いはありませんでしたが、また次に期待しよう。さて初日は焼き物、煮物系から攻めてみるか・・・ニヤニヤ。


本日の釣果、ワラサ 1本(64cm、2.9Kg)。見た目ちょっとスリムだけど、食べたらけっこう脂の乗りもよく旨かったですよ。

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