アマダイ試し釣り、手応え無しで終了

11月26日(日)、三崎港の角田丸からアマダイに行ってきた。
なかなか景気の良い話が聞かれなかったアマダイ釣りだが、湘南方面では上向き加減でいよいよ盛期突入か?いつもお世話になっている角田丸でも12月から乗合船のメニューに加わるそうで、今日は一足早く試し釣りに参加させて頂くことになった。電車で6時33分に三崎口駅に到着。船長が車で迎えに来てくださり、私ともう一人のお客さんを乗せて港に向った。今日のメンバーは5名で、クジ引きの結果、左舷3名、右舷2名、私は右舷ミヨシに入れて頂くことになった。7時ジャストに出船、三崎東口から沖に出ると斜め方向に10分程進んだ毘沙門沖でスローダウン。7時13分、開始のアナウンスとなった。北東の風やや強く曇り。潮色は澄んでいるが、天気のせいで暗く見える。海上は若干の風波だけでまったく問題の無いコンディション。一流しめは少し浅場の56mから。1投目、2投目と先針に小さいガンゾウビラメが着いてきた。水深50m台は夢のシロアマダイが潜む水深でもあり、ちょっと楽しみだったのだが、如何せん潮がまったく行ってない。二流しめは少し沖に出た水深80m台。こちらに来た方がいくらか動きはあるようで、我が釣り座は若干払い出し気味。船長に確認すると南から北への上げ潮がトロトロあるそうだ。しかし、本命からのシグナルはまったく無い。たまに当たるのはトラギスとヒメだけ。予想はしていたけど、今日も厳しい展開になりそう。早めに1本取らないと今日こそヤバそうな予感。(笑)


北東の風強く寒い日になりました。場所は城ヶ島東〜江奈湾沖の56〜93m。

潮周りは中潮の最終日、満潮が10時前で、その後、納竿時刻まで下げる予報だが、殆ど干満差の無いタイドグラフである。何もイベントは起きないまま2時間30分経過したが、バケツの中は依然小型のオニカナガシラ1尾&クラカケトラギス2尾と寂しい限り。小型のトラギス、ヒメ、ガンゾウなども釣れたが、コイツらは流石に放流。外道は外道でもカイワリとかイトヨリダイとかホウボウとか高級外道が全然食ってこない。何時ものセリフだが、いったい何が気に入らないのか?水温も17度台まで落ちてきてそろそろベスト水温なはず。やっぱり潮が動かないのがいけないのか?お願いだからもうちょっと生体反応出てくれないかな。余談になりますが、クラカケトラギスっていうお魚、水深10m〜100mまで何処にでも居て、シロギス釣りでもカワハギ釣りでも何やっても邪魔者。増してやこの水深でも浅場と同じサイズがガツガツ食ってくるからまったく可愛くない。食べて美味しいけど、硬い鱗とグネグネした魚体は下処理も面倒で好きになれない。そんなこんなで最近はめっきり持ち帰らなくなったのだが、あまりに何も釣れないと、せめて良型だけでも持って帰るか・・・渋々バケツへ投入するが、いざキープし始めるとあっという間にツ抜け。やっぱりイヤだな〜クーラーの中、コイツが占領している光景は・・・アマダイ釣り、本命渋けりゃ外道も渋い、元気なのはトラギスばかりなり。このままだと悪い日の典型的パターンだね。

10時、時刻は下げっ端、私に少し鋭いアタリが来て何かヒット。アマダイではないが、良い突っ込みを見せて上がってきたのは20cm級のカイワリ。やっときたぜ高級外道!やはり潮に変化が出始めたようで、その直後、振り向くと左舷ミヨシのお客さんの竿が激しく叩かれ、巻き上げのまっ最中。見た限り間違いなくアマダイの引き。ちょっと良さそうですね〜!大事にやってくださいよ!無事、玉網に収まったのはデップリ太った40cm級のアマダイ。このサイズなら1本取れればいいね。これを機に少し食い出さないかな。潮型が悪くて、この少人数でも舷同士のお祭りが発生するが、この際、何も変化が無いより動いてくれた方がマシである。幾分外道のアタリが出てきて、カナド、キダイなど潮が悪いときは口を使ってこない魚達も顔を見せ始める。そんな中、何時来るかと本命のアタリに備えて集中するが後がまったく無い。やっぱり厳しいな〜時合で船中パタパタと当たるのが食う日のパターンなのだが、今日はそうも問屋が卸さないようだ。その後、左舷胴のお客さんに大型のホウボウが上がってニッコリ。冬場のホウボウは絶品ですからね!11時、船長は東に移動して剣崎沖、江奈湾の南側に移動。こちらは1本潮で下げに動いているようだがアタリが・・・。北東風強く、こちらは風当たりがまともな分、船はグラグラ。以前、アマダイの一級ポイントである剣崎と富浦の中間地点、瀬の下バタで良い釣りをしたことがあったが、今日は風が強くて無理だろう。1時間くらいでまた城ヶ島寄りに戻りつつの釣りとなった。


本日のハイライト・・・左舷ミヨシのお客さん、船中唯一の40cm級。左舷胴のお客さん、ホウボウ45cm級。

本日の試し釣り、本命が食わないのでどう分析してよいのか分からないが・・・水深だいたい56〜93mの範囲で80m台が中心、流しによって外道のアタリ方もコロコロ変わるので難しいところだが、傾向としては80m台中盤よりも深みになるとアタリが遠く、70m台の比較的浅場の方が魚全体の活性は高いと感じた。唯一の1本は確か80m台前半で出たと記憶しているが、他に上がらなかったのでそれ以上は何とも言いようが無い。ただ、ひとつ気になるのは、朝一の50m台の流しで、回収の合図の後、左舷トモのお客さんがアマダイを掛けて水面でハリス切れした?と船長が言っていた事。もしかしたら想像しているより浅場で食うのでは?と一日中、浅場の活性が気になって仕方が無かったのだが・・・。さて、実釣の方は、目立ったところでは34cmのホウボウを追加した程度で本命のアタリは出ないまま定刻の14時を迎えて納竿。結果、船中5名で1本だけ。4年間16釣行、首の皮一枚で繋がっていた連続ボーズ無し記録も今日で終了。アマダイ釣りで永久にボーズ無しって言うのは絶対有り得ないことなので、今までが良過ぎたってことでしょう。結果が出なかったので本文では記述を省略したが、潮の加減で誘い幅や幹糸の長さを調整したり、活性が高いときの誘い、低いときの誘いなど、自分の持てる引き出しは最大限に使った結果、アタリゼロなのだから仕方ない。陸に上がって皆さんと次に期待ですね!と笑顔で解散であった。さて今晩は外道で刺盛りだ〜!


本日の釣果、カイワリ(20cm)、レンコダイ(キダイ)、ホウボウ(34cm)、カナド、オニカナガシラ、アカボラ(ヒメコダイ)、クラカケトラギス(20cm級)、ゴマサバ(32cm)。その他、小さめのトラギス類多数、ヒメ、小型ガンゾウビラメ、アズマハナダイなどは放流。


本命不在でもこんな刺盛りができるのはアマダイ釣りのイイところ。上段:ホウボウ、中断左から:レンコダイ(炙り)、カイワリ、カナド、下段左から:アカボラ(炙り)、〆鯖。

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