オニカサゴ、予想外のシケ模様で苦戦

12月31日(日)、三崎港の角田丸からオニカサゴに行ってきた。
例年、大晦日は友人のkim君と(和竿用の)竹を採りに行くことが多かったのだが、今年はS大さんと一緒にオニカサゴでもやりましょうよ!ということになった。皆さんの年末釣行プランに大打撃をもたらした爆弾低気圧は遠く東の海上に抜け去り、今日は冬型も緩んで絶好のオニカサゴ日和になりそう。出撃すれば荒天やらアクシデントやらで踏んだり蹴ったりの今日この頃だったが、終わり良ければ何とやら、乗船予約が久し振りに吉と出たか?条件さえ良ければ大鬼とご対面するには最高の季節なのだが・・・。5時15分、S大さんのお迎えで現場に向った。まだ真っ暗の6時20分頃に到着すると、船着場は既に賑わいを見せていた。今日はちょっと人数多そうだな〜。船のセッティングを見ると左舷4名、右舷5名の9名。くじ引きの結果、私は右舷トモ2番、S大さんが同じく3番で胴の間中央。大トモにはHIROSEさん、ミヨシにはS山さんと毎度お馴染みの鬼釣り師の乗船で会話も弾む。定刻の7時に出船すると船長は迷わず洲崎沖に船を向けた。今朝、インターネットで風の様子を見たら洲崎では北北東が11mと予想外の強風。またかよ!一抹の不安はあったが、今日は高気圧の中心に入ってくる予報なのでそのうち止むだろう。航程小一時間掛かるので椅子に横たわって休息。案の定、南下するに連れて風当たりは強く、追い風だからさほど感じないが、段々とウネリは高まる。


7時、今年最後の日の出とともに出船。

場所に近づくとけっこうな出来上がり具合。7時50分、スローダウンし船を風上に立てた途端、ドヒャー!すげ〜風と波。ここまで酷いとは想定外。出船時、餌のイワシが解凍できていなかったので、この場で配給され準備完了。位置調整すること7時55分、開始のアナウンス。北北東の風強く晴れ。波は2m前後とコンディションは悪い。潮色は極澄み。今日は若潮後の中潮初日、干潮がちょうど今頃で13時頃まで上げる予報。最初は水深89mから徐々に浅くなる流しで、形的にはトモ流し。開始早々細かいアタリでイワシが頭だけにされたり、歯形を付けられたり生体反応は多いが、激しい上下動で思い通りに道具をコントロールできる状況ではない。お隣のHIROSEさんが良型のフサカサゴを上げられ流石!この海でよく掛けるよな〜。とりあえず疑わしきはアタリと信じて対応するが、ことごとく空振り。もしかしてさっきより風の強さ増してない?体感風速は14m前後。ウネリの頂点と谷間の落差は一段と深まり、波頭が風でワラワラと真っ白に砕ける。何もしてないのに頭から水を被り、まったく酷い海だ。水深96m、底潮が全然動いていないけど、ウネリが高いので必要以上に持ち上げず、タナは低め。8時40分、穂先にグングングンとイズカサゴを確信させるアタリ。ゆっくりオモリを底に置き、食い込みの間を取る。次にリールを巻き込んで大きく合わせるとズッシリ竿の胴に乗った!

ウネリに合わせて竿を操作しながらの巻き上げ。オモリを回収し、そのまま抜き上げたのは30cm級のイズカサゴ。ヨッシャ!ちょっと小振りだけど本鬼だ。するとお隣のHIROSEさんにも同級のイズカサゴが来た。大流しの中でもアタリが集中して出る場所があるようで、誰かが掛けたらこちらもチャンスということだ。9時20分、先ほどより気持ち大きめのイズカサゴをゲット。その後、HIROSEさんは40cm級の特大アカイサキ、良型キントキ、寒サバとおみやゲットで羨ましいな〜!10時、海は一向に回復する気配無し。しっかし天気図上ではあれだけ等圧線の間隔が広がっていても、この海域はこれだけ吹くんだから凪日和に当たるのは難しい。凪でやらせてくれたら細かいアタリもよく取れて、活性が高いだけに楽しめそうなのだが・・・毎度、現実は厳しいのだ。徐々に潮が止まり加減になるとアタリも減ってしまい正直なものである。シケ海の中、しばらくアタリ何も無しの我慢大会。10時45分、船の潮回りが東からの流しに変わるとポツリポツリとアタリが出始め、船中、中鬼ヒットでチラホラ玉網が入る。私は掛け損ないが多く、中には間違いなくイズカサゴと思われるアタリを待ちきれず、ウネリと一緒に持ち上げてしまい、ズボッと外れてサヨナラ。結局、この流しはフサカサゴの単発ヒットのみ。


なんだよこの海は!話が違うぞ〜!

12時前に良いアタリで何かがヒット。オニカサゴにしては引きが連続するので何だろう?するとお隣のS大さんにも何かヒット。これも良さそうだ。私はミヨシ2番のお客さんの道糸を引っ掛けてしまい途中でバラシ。S大さんは無事ビシを回収。玉網に収まったのは1Kg弱の良型カイワリ。いい型だね〜コレ釣れれば今日はもういいでしょ!(笑)もしかして私がバラしたのもカイワリだったのかな?う〜惜しいことをしたもんだ。12時10分、穂先にモゾっとした感触。すかさず送り込んで食い込ませるが、短め(5秒くらい?)のインターバルでアワセに入るとドッシリ竿に重量感。巻上げがやけに重たいと思ったらまたミヨシ2番のお客さんとお祭り。仕掛けはグチャグチャに絡んでいたが、私の針にイズカサゴが食っていたので、S大さんに魚だけ先に救って頂き無事回収。お祭りを解こうと色々やっているうちにミヨシ2番のお客さんのテンビン接続部の道糸が引っ張っただけで切れちゃった。魚掛けて切れるよりこのタイミングで切れて良かったと解釈して欲しいが、もしかしてわざと切ったと誤解されているかもしれない。(笑)その後、上げ潮が安定すると、やはりミヨシ寄り優勢と見え、S山さんが中鬼2尾、ミヨシ2番のお客さんが1尾ヒットさせたが、こちらまでアタリが回らない。若干二枚潮っぽくもあり、ミヨシ2番のお客さんは相変わらず仕掛けだけおいてけぼりだし、舷同士でのお祭りも増え始め釣り難い。

強かった風は徐々に北東に向きを変え、このまま収まるのかと思ったら、また北に持ち直して吹き続ける。まったくしつこい風だったが、さすがにお昼を回ると収まり傾向、この時間ようやく10mを切ったと思われる。それでも普通からすればまだ海は悪いが、相対的に凪できたのでだいぶ平らに感じるから慣れとは恐ろしい。潮時表では13時頃が満潮だったが、この時間、アタリ数が減ってきたのは潮止まりのせいか。せっかく海が直ってきたというのに皮肉なものである。その後、定刻の14時までにフサカサゴ1尾程度の追加に終わり、良いアタリを捉えることはできなかった。最後は左舷とお祭りして仕掛けグチャグチャ。本日の釣りはこれにて終了。結果、イズカサゴ(本鬼)4尾、フサカサゴ3尾。S大さんがイズカサゴ1尾にキロ弱のカイワリ。HIROSEさんがイズカサゴ1尾、フサカサゴ多数、良型キントキ、特大アカイサキなどといった釣果。今日は人数多く9名だったが、トモ流しから後半ミヨシ流しで本鬼のアタリは平均に出た模様。殆どのお客さんがイズカサゴの顔だけは見られたのではないだろうか。今日も期待の大型は出ず、また来年にお預けとなった。ということで2006年はこれで終わり!釣り仲間の皆さん、今年も一年大変お世話になりました。また来年もよろしくお願いします!


本日の釣果、イズカサゴ 4尾(23〜33cm)、フサカサゴ 3尾(19〜22cm)。元旦の夜は鬼しゃぶと鬼刺しに決定!

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