カワハギ、終盤活性上がって久々にエキサイト!

1月3日(水)、三崎港の角田丸からカワハギに行ってきた。
年末年始にKOBIさんが関西から帰ってこられるので、予定をお伺いしたら3日に釣行予定とのことだったので、それじゃ何かご一緒させて下さい!ってことで相談させて頂いた結果、初釣りは角田丸のカワハギに決定。早速、船長に連絡を入れて予約OK。年末の29日には正月用の買い物ついでに上質のアサリも手に入り、餌さえ確保できれば後は凪を祈るばかりである。さて、12月に城ヶ島周りで爆モードだった時にはだいたい海面水温で16.5〜15.5度。12月も下旬になると一時に比べれば食いは落ちて、しかも小型が多くなったという情報もあり、状況は徐々に下降線なのかもしれない。年が明けて水温が急に2度くらい低下し、前日の情報では13度台。食ってる水深が深いので、海面水温の低下がどれほど影響するのか分からないが、例年で言えばそろそろ激渋モードに突入してもおかしくない時期。まあ情報をとやかく分析するのはいくらでもできるけど、釣りはやってみなければ分からない。そんなことより、最近、カワハギ釣りと言えば悪天候やシケでまともに釣りをさせてもらえないので、初釣りの本日くらいはせめて凪でやらせて欲しいと願う。

6時33分、三崎口駅に到着したが、この時期、夜明けが遅くまだ真っ暗。自宅付近では止んでいた雨がこちらではまだ残っている。予定通り駅でKOBIさんに拾って頂き港へ向った。今日のお客さんは我々2名+最近すっかり顔馴染みの地元の漁師さん2名の計4名。左舷胴とトモに漁師さんが入り、左舷ミヨシにKOBIさん、右舷胴に私一人という配置で7時ちょうどに出船。場所は近いのでゆっくり走りますから、その間に準備して置いてください!と船長のアナウンス。未明まで降り続いた雨も出船時刻にちょうど止んでくれて海上もベタ凪、戦闘態勢に入るには申し分の無い条件が整った。三崎東口から城ヶ島沖の東寄りに船を進め位置調整すると7時15分、開始のアナウンス。北の風で曇り、波が東から来るので、ちょっと船がローリングして腰にはあまり良くない動き。潮色は濁り情報もあったけど絶好の澄み潮。潮周りは大潮の2日目で干潮が10時30分頃の予報。最初は水深51mからの流し。潮は上っかわだけ東から西に行っているが底潮が全然無い。二流し目、7時35分、ようやくカワハギのアタリをキャッチして17cm級の初物をゲット。カワハギのアタリと言ってもトラギスのアタリと間違えるような小さなアタリで活性はかなり低そう。


東口から出て城ヶ島沖へ。良い粒が手に入りました。

小型ながらポツンポツンと4枚釣ってしばらくダンマリ。型は14〜17cm程度。その間、KOBIさんにもようやく初物が来たようだが、これもかなりの小型でご本人苦笑。居るんだか居ないんだか今一ピンと来ない。8時、風は北東に回り強さを増してきたが、風裏なので態勢に影響は無い。たまに当たっても極めて魚信は小さく、カワハギかもしれないけど型はどう考えても小さい。これも水温低下の影響なのかな?その後、オキメバルが釣れたくらいでパッとしないまま10時、少し浅場の水深36mに移動。潮止まりが近いようで潮が全然動かない。誘いに乗ってくるのはトラギスやイトベラばかりでしばらく我慢の時間を過ごす。ところが10時30分、いきなり典型的なカワハギのアタリで難なく1枚ゲット。そして次は一荷、そしてまた1枚とあれよあれよと一瞬で4枚追加。時合い到来か?確かに先程までと違って入れれば何らかの反応があるけど、掛けられないアタリも多くジタバタ。どうやらここも細かいのが多いようだ。初信の後、送り込んでしまうと逆効果みたいで、殆どのケースで餌だけやられてしまう。よく良型の場合は弛ませる途中で再びドン!と強いアタリが出ることが多いけど、細かいカワハギが数居るときはゆっくりした誘い上げが効果的なことも多い。ちょうど昨年の9月に竹岡沖で悪い方に嵌った時の教訓を思い出した。


中盤から36m線の少し浅場に移動、今日はこれが当たり。KOBIさん、(写真では見難いですが)捨て糸の長さが!?

この時間は中オモリも外してしまった方がアタリが出易いようで、叩きを入れて張らず弛ませずの状態からゆっくり聞き上げるとオモリが少し浮いたくらいからガッガッというアタリが出て、そのまま聞き上げて針に掛かるか、オモリを落っことして針に掛ける。そんな釣り方をメインにたまに上の様子を見たり、弛ませを試したりしながら11時15分にツ抜け、その後もポツポツペースでお昼過ぎには15枚となり、一応数的には想定していた最低ラインはクリア。だが、小型が多くボリュームはあまり無い。さあ残り時間でどれだけ稼げるか?と気合を入れ直したのも束の間、午後に入ると急に潮が止まってしまい、さっきまで居たカワハギみんな何処行っちゃったのよ?と思うほど気配無し。困っちゃったね〜!ちなみに今日はハゲ針4.5号にハリス2.5号5cmの3本針。KOBIさんは小型が多いと見てのことか丸セイゴの小針を使用しているらしい。13時30分、水深38m、1時間半振りのアタリで1枚ゲット、入れ替えるとまたすぐにアタリ。うっそ〜?周りを見ると何処もかしこも竿がアワセに入っているか巻き上げ中。これっていわゆる船中総入れアタリってヤツ?こういう時こそ餌付けは慌てずしっかりと!自分に言い聞かせて再投入。気が付けば東にトロトロと良い潮が来たぞ!

叩かなくても上下の誘いに待ち時間を入れるだけでアタリは出るのだが、水温のせいなのかガツガツ勝手に針まで食い込んでくれるほど無邪気なアタリでもないので、モタレのような前アタリが出てから食い込みまでがじれったく、アワセのタイミングを上手く取れないうちにサヨナラもある。こういうアタリをモノにできると数が伸びそうだけど、こればかりは経験値の問題か、今日の自分の引き出しからは良い対処法が見つからない。やってみた限りでは派手に叩いてからのいわゆるリアクションバイトを誘った方がアタリは明確に出るような気がする。叩いた後は張らず弛ませずのアイドル状態が良好。7時に出船したので14時で納竿かと思ったけど、流石に皆さん入れアタリ状態なのでラスト10分のアナウンスは出なかった。14時の時点で23枚と言うことは、この30分で8枚。潮が気に入ると型もデカくなるから不思議だ。相変わらず入れればアタリには困らないが、徐々に空振りの頻度が増え始める。マズイ、何かズレちゃってるよ。さっきまで掛けていた本アタリの前に食い上げ気味に餌だけやられ始めたので、空中戦に切り替えたらすぐに食って1枚追加。な〜んだ、コイツらご機嫌良過ぎて浮き始めたか。


KOBIさんは最大28cm。私は23cm止まり。

次の投入では1.5〜2mの範囲の誘いですぐにアタリ、やっぱ浮いてるじゃん。潮加減が良いみたいで、あまり苦労せず殆ど向こうアワセ気味にクゥ〜とモタレてガコココン!と勝手に竿に乗る。コレって空中戦でも一番楽なパターン。いったい何時以来だろうか?こんな釣りができたのは。ちなみにどこまで上ずってるのかリール巻いて道糸のマーカーで確認すると、底上3mまではアタリが出たが空振りに終わった。やはり底からちょい上〜2mの間を探った方がアタリは出易い。流しの間、途切れなくどこでも浮いている訳ではなく、上で10秒アタリが無ければ底にオモリを着けてアタリが出たりといった感じで、自分自身、攻め方やリズムをパターン化できなかったのがイマイチ乗れない要因だったと後になって思う。それに加え、冷静にやれば取れる魚を掛け損なったりで、自分だけ興奮して空回り気味。ガッチリ掛けたつもりが2回連続巻き上げ中にバラシてみたり、アタリの多さに少々釣り方がぞんざいになってきたような意識はあったが、久し振りの入れアタリに興奮は抑えられず、楽しんでるのでま〜いいか!(笑)そんなこんなでやればまだまだ食いそうだけど、14時30分、納竿時刻となってしまった。

結局、14時以降は伸び悩みで4枚だけしか追加できず27枚で終了。KOBIさんは28枚と一枚上手で28cmの良型もゲット。ということで2007年の初釣りは斯くなる結果と相成った。しかし、朝一はどうなるかと思うほど渋かったけど、最後の一時間は入れアタリ。本当にカワハギは潮に敏感だし活性が極端に変化する魚だということを再認識させられた一日であった。終日同じパターンで食い続くということも無く、状況変化や活性の波が激しかっただけに、色々な攻め方でアタリを出すことができたし、それに応じて色々なアタリの出方も体感。また、好調な時間帯の中でもアタリが出る釣り方は色々あって、その中でどういう方法が一番フィットするのか探りながらの部分もあったりで、結果として爆釣じゃないけどそこそこの釣果が上がり、反省点もありという頃合というかバランスが今日の釣りの満足できる点であり、この釣りを一番面白いと感じられる最高形ではないかとも思う。これまで劣悪条件に耐えてきた甲斐があったのかどうなのか、2007年の初釣りは気持ち悪いほど充実した内容となりましたが、さて次回は・・・。(笑)


本日の釣果、カワハギ 27枚(14〜23cm)、オキメバル(トゴットメバル) 2尾(18〜19cm)、サクラダイ 1尾。その他、ベラ・トラギス類多数は放流。

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