カワハギ、単発拾い釣りのまま盛り上がらず

1月14日(日)、三崎港の角田丸からカワハギに行ってきた。
正月3日に初釣行して以来、次の三連休は雨〜南西大シケで釣行できず、少し間が空いてしまったが今年2回目の釣行となった。先日はKOBIさんとご一緒させて頂き、釣果はそこそこながらカワハギ釣りの醍醐味を久し振りに味わったと言っても過言ではない程、内容的に面白い釣りだったので、模様があるうちにもう一回くらいやっておくか・・・そんな魂胆で、今回は先日ご都合が付かなかったOKAZUさんにお付き合い頂けることになった。5時30分、OKAZUさんに迎えに来て頂き、6時30分頃に港に到着。早速、荷物を下ろすが、どうやら我々が最後のようで、釣り座には既にお客さんが納まっている。皆さん早いな〜!見ると右舷6名、左舷5名と思いの他人数多く、我々は空けておいてくださった左舷のオモテに並んで入るよう指示を受けた。時間は十分あるけど何だか急かされた気分で準備を整えると7時前に出船となった。元々カワハギ乗合は7時30分出船だったのだが、電車のお客が居ないときはいつの間にか7時出船になったようである。経験上、冬季のカワハギは朝一より午後から食いが立つことが多いので、本当は8時出船とか遅くして欲しいくらいなのだが、こればっかりは船長の方針だから客がとやかく言うことでもあるまい。


いざ出船。暖冬の今シーズンも今朝は冷え込み手がかじかむ寒さ。

三崎東口から出ると何故か城ヶ島をグルッと一回りして城ヶ島西沖まで進んだ。7時15分、開始のアナウンス。北東の風強く曇りのち次第に晴れ。ポイントは風裏になるので多少の波程度。ちょっと風が強過ぎてアタリが取りにくい感じはあるもののコンディションはそう悪くはない。潮色は若干濁り気味に見えたが、オモリの落下を見るとけっこう透明度はある。潮周りは若潮、満潮が11時30分頃の予報。今のところ上げ潮が北に向けて若干動いているような気もするが、どちらかと言えば風に押されてトモ突っ込み気味、釣っていてどっちが潮先か読み難い。水深は終日40m前後で、12月頃のピーク時に比べると10m以上浅い。その分釣りは楽と言いたいが、それはカワハギが当たってくれればの話である。二流し目、7時25分に最初の魚信を捉えて18cm級の初物をゲット。船中1枚目かな?その直後もう1枚釣って、少し食い出したかな?と思ったが続かず。水温がだいぶ下がったせいか、いつもの感じで乗せに行っても抜けちゃったり、やっと乗せても巻き上げ中に居なくなったり食い込み方がデリケートな印象。他のお客さんも忘れた頃にポツンのペースで開始1時間経ってまだ型を見ていない人が多い。後で確認したところ、三崎瀬戸の海面水温データが今日の日中、この冬最低の12度台を推移していたことからも想像が付く。

如何せん生体反応が少ない。今日は外道も殆ど当たらず、当たればカワハギの確立が高いが、これも微妙な触りだったり、本アタリまで出せずに居なくなったりの典型的な食い渋り。しかも魚がバラケているので仕掛けを見切られている感じもする。9時を回ってまだ3枚。9時20分頃、OKAZUさんにようやく初物がヒット。続いて私にも1枚。どうもカワハギが居る場所がピンポイントに感じられて仕方ない。誰かが上げるとこっちもすぐアタリが出たりするけど、一瞬で終わってしまい続かない。食い渋りとは言え、居れば何らかの変化は出るようなので、やはり大半の時間が居ない場所としか思えない。それよりさっきから気になるのがマダコの赤ちゃんの乗り。オモリを餌と間違えて抱き付いてくるのだが、針が引っ掛かっていないので、少し巻き上げると逃げられてしまう。捨て糸が短い人はけっこう効率よく針掛かりするみたいで、サイズは全長20cm前後が多く東京湾のイイダコよりはだいぶ大きめ。5、6杯取れれば良いおかずになりそうだ。10時、OKAZUさん、私と少しアタリが出て数枚稼ぐが、これもすぐに終了。単発拾い釣りで間延びもイイところだ。このままじゃ頑張ってもツ抜け程度か・・・前回みたいにどこかでスイッチ入ってくれれば面白くなるんだけどな〜。


最初、船団は西側に固まり、後半になると城ヶ島沖に集結。本船は終日、城ヶ島西〜三崎西口の間で操業。

それにしてもタコの猛攻は止まず。空中戦でカワハギのモタレかと思えば何?正体はタコだよ。嬉しいかな悲しいかな1mくらい上まで飛びついてくるほど活性が高い。テンヤで専門に狙ったら30杯は余裕で釣れそう。今度オモリに掛け針でも仕込んで来ようかな・・・得てして準備万端で来ると今度は肝心のタコさまが居なくなるんだよね。釣りではよくあることだけど、いわゆるマーフィーの法則ってヤツですか。さて11時、潮が止まってしまいあれだけ煩かったタコの猛攻もさすがに沈静化。肝心のカワハギは最初から沈静化。(笑)潮時表通りに11時半頃、明らかに潮に変化が出始めたのはいいのだが、これが厄介なことに二枚潮。上っかわは午前中と同じだけど、下がどうなっているんだかお祭りばっかし。特に右舷は初心者のお客さんが多いので、本当は誰かアドバイスしてあげた方が良いのだが、上っかわが突っ張る分、底切らないでどんどん送り出してしまうと見えてこれが大惨事を招く。OKAZUさんは運悪く、ほぼ投入の度にお祭り。私も気を付けているが避けられない。たぶん全員が気を付けても避けられないと思うのだが、気を付けると付けないのでは程度が違うと思う。11時50分、釣果8枚。今日は前回アタリの多かった15cm以下のカワハギは少ないようで中型が揃う。しかし大型が出ないので潮条件がフィットしないのか・・・。


OKAZUさんにやっと初物・・・苦労しました!私は23cm止まりでした!

直後、周りでバタバタとアタリが出始め、あちこちでカワハギが取り込まれる。私にもアタリだ。ようやく来たか入れ食いタイム!私は餌だけやられて回収。OKAZUさんは連続ヒット。モードに入ってすぐに型が出せずちょっと焦るが、落ち着いて餌を付けて海底に送り込む。激しく叩いて停止するとすぐにアタリだ。穂先まで明確に伝わるシグナルにアワセのタイミングを伺うが逃げられる。そうか!コイツら浮いてるんだわ。もう一回入れ直してすぐにタナを切るとすかさずアタリ。やっぱりね。空中戦も潮具合が良いときはモタレから勝手に穂持ちまで絞り込んでしまうのだが、水温低下の影響か、底潮が動いていないせいか、待っていても合わせられるようなアタリは出ない。微妙なモタレが取れればそこから少しずつ穂先を下げていくとカワハギが下を向いて餌を追いかけて来るのが伝わる。すると底に着く直前、針を銜えて道糸に変化が出る。そのままオモリをストンと落としてから余分な道糸を巻き取り、ゆっくり竿に乗せる。殆どこの釣り方かこれに似たような釣り方で12時10分までの20分間に4枚。水温が低くても潮次第で上ずるという証明である。潮回りとなり、さあ行くぞ!と気合を入れて投入するが生体反応皆無。も〜終わりかよ!ガクッ〜!(泣)

結局、この流しでは最後の方で少しアタリが出たが、先程のようなスイッチONという食いではなく、そのまま元の食い渋りに逆戻り。ちょうど潮変わりの時間に食いが立ったものと思われるが、不思議なことに食っている時間帯はお祭りしなかったから、やはり潮の具合が良かったのかどうなのか。気が付くとまた二枚潮でお祭りの潮。あのモードが2時間くらい続いてくれれば、あっとう間に30枚ペースに乗るんだけど毎回思ったようには釣らせてもらえません。結局、この後は1枚だけしか追加できず13枚。しかもこのカワハギも外のお客さんの道糸が絡んで上がってきたので引きが全く無かった。(涙)14時少し前、3人巻き込んでグチャグチャのお祭り。仕方ないので仕掛けを切って自主納竿。前回からずっと同じ仕掛けで通していたのにな〜。(笑)結果、船中11名で5〜13枚との発表だが、見たところ2、3枚の人も居たと思われ、厳しいと言わざるを得ない。今日は珍しく城ヶ島西〜三崎西口の範囲で操業。前回良かった城ヶ島真沖も気になるところだったが、どうだったのだろうか?例年だとそろそろ激渋で打つ手無し!になるので、今年はこれでも良いほう。個人的に激渋は嫌いなのでそろそろ止めとこうかな?とも思いますがどうなりますか・・・。(笑)


本日の釣果、カワハギ 13枚(15.5〜23cm)、大型も出ませんでしたが、超小型も出ませんでした。外道で小型のマダコとトラギス。水温低くトラギスも針掛かりしたのは1尾だけ、ベラは釣れませんでした。海底もそろそろ本格的な冬の到来でしょうか・・・。

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