観音崎沖のアジ、スイッチONも時間切れ

3月3日(土)、新山下の黒川本家からビシアジに行ってきた。
そろそろアジ食いたいよな〜!先週、OKAZUさん、烏賊飯さんと意見が一致して出撃するつもりだったが、生憎の北東シケで中止。まったく酷い天気で無理して行かなくて大正解だった。一転して今週末は高気圧の中心に入って天気だけはアジ日和になりそう。烏賊飯さんは前日フグ釣りのため今日はパスとのこと、OKAZUさんと二人で出撃することになった。以前からお互いビシアジはレパートリーのひとつだったが、これまでご一緒するのはLTばかりで130号のビシアジは意外と今日が初めてである。5時45分、OKAZUさんに迎えに来て頂き、6時には船宿に到着。近いのは楽である。荷物を降ろし釣り座を確保しに行くと、左舷大ドモに1名先客がいらしただけだったので、我々は右舷のトモに並んで入ることにした。後は受付やら買い物やらを済まして道具を準備するだけ。後から2名のお客さんが来られて、左舷2名、右舷3名の5名で確定。状況が良かったり悪かったり不安定なせいか土曜日だと言うのにお客さんは少なめで、釣る側からすれば多過ぎず少な過ぎずが有難い。コマセと付け餌が配られ、少し早めの7時20分に出船となった。付け餌は一般的には赤タンが主流で、個人で青イソメを持参することが多いが、当店では青イソメが支給されるので、自前で赤タンを持参できれば様々なケースにおいて万全だろう。東京湾を追い風で南下しながらスパンカ下でOKAZUさんと談笑。暖かく穏やかな海上は非常に気持ちが良い。小一時間の航行で観音崎沖に到着すると、タチウオ船団とアジ船団に分かれており、沖側のアジ船団の後ろから位置取りして8時15分に開始となった。


もう少しで観音崎沖に到着・・・アジ船団が見えてきました。/あちらはタチウオ船団。

北の弱風で薄曇り。海上は凪だが、航路が近いため大型船の往来の度に大きな波に襲われ船が激しくローリングする。水深76〜80mで潮色は薄濁り、タナは3mとの指示である。最初に取り出した仕掛けは、ハリス2.5号の全長2m、ビシ針12号の自作3本針仕掛け。最初、パームビシの改造版を試したが、ちょっと出過ぎるのでYAMASHITAの130S(細目)。淡々とコマセワークを繰り返すが、二流し約1時間、アジ様完全無視で予想以上にシビアな展開、おいおい大丈夫か?こういう時は短いサイクルで入れ替えるより、多少時間を稼げるようコマセを詰め気味に入れて、タナを何度か取り直しながらじっくり食い気が上がるのを待つ方が良さそう。今日は大潮の初日で11時頃が干潮。一日中、釣れ続くことは無いにしても、どこかでスイッチが入って1、2時間続いてくれるか、食いが立つ時合が一日数回あれば結果オーライなのだが、この時期のアジは日によって活性のムラが激しいし、移動が速くコマセに着かないことが多いのでどうなることやら。今食わなければ潮止まり前後の変わり目から上げ潮に期待かもしれない。生体反応無しのまま辛抱強くやり続けること10時ジャスト、本日初の生体反応。これは間違いなくアジ様だ。電動中速で巻き上げると、小気味良く下への突っ込みを見せるが、竿の上下でかわしつつ電動丸の楽釣モードがアジ釣りには良い仕事をしてくれる。無事、抜き上げたのは26cm級の中アジ。幅があって色が薄く何時見ても旨そうなアジだ。このサイズなら最低10本、夏場のLTで釣れるような20cm級なら30本が最低目標といったところか。直後、OKAZUさんにも初アタリで同級をゲット。ようやくスイッチ入ったかと思ったが後が来ない。


航路が近く大型船の往来が多いので、風も無いのに船はしょっちゅうグラグラ。

やり続けているとまったく居ないわけでもないみたいで、忘れた頃にミヨシで1本、またOKAZUさんにヒットと、かなり間延びした食いである。せっかく私にも食ったが水面近くでサヨナラ。誘っている途中でガクンと食ってしまったので、掛かり所が悪かったのだろう。こういう食わない日は1本のロスが痛い。こうなったら各自玉網を横に置いて、1本1本確実に救う態勢である。今日は大潮の割りに流れが緩く、下げ潮はあるにはあるけど道糸が殆どまっすぐ入る。そんな状況を踏まえ、1本目は少し高めの4mに合わせてヒットさせたが、11時、やはり4〜4.5mに合わせた置き竿にヒット。OKAZUさんに救って頂き2本目。付け餌の青イソメは、食いの良い時は赤タンを付けるのと同じように1cm程度に切ったものをたらさず通し刺しにすれば十分だが、今日のような渋い日には5cm程度の長めに切ってシロギス釣りの時と同じく切り口から5mm程度通し気味のチョン掛けにした方が餌の動きも良くアピール度が大きいかもしれない。色々試してみたが、今日アタリが出たのは全部先針に付けた長い餌である。そろそろ潮止まりのようで、観音崎沖とは思えないほどの池のような状態。またしばらく生体反応まったく無しの世界。お昼の時点で私2本、OKAZUさん2本、ミヨシのお客さんが3本。少し走って南寄りに移動。すぐにミヨシのお客さんが20cm級の小型を上げるがこれも単発。12時半を回るといくらか潮が動き出した感じ。するとOKAZUさんに同級の小型がヒットしたがまたもや単発。ここは食っても型が細かそうだ・・・しかもこんなペースじゃ話にならんね。

「アマダイの方がよっぽど数釣れるよ!」、「ワラサの方がまだ当たるでしょ!」、「船賃払って海にコマセ捨てに来てるようなモンだ!」とは本日のOKAZUさん語録。風はほぼ無風、船長はスパンカを畳むが、船の向きが西を向いたり東を向いたり。上げ潮は上っかわだけで若干二枚潮掛かっているのでお祭りも多くなってきた。食わね〜ぞ〜!日差しも出始めポカポカ陽気に睡魔が襲う。道具上げて寝ちゃおうか迷うが、1本でも多く持って帰りたいし、道具入れてないと釣れる確立ゼロだしね、あ〜あっと。これ以上釣れないかもしれないので、アジ2本でHP用の釣果写真を撮影。マーフィーの法則の裏をかいたりもしてみるが・・・13時、千葉県寄りの駆け上がりに移動。大して離れていないのにこちらは潮色真っ青、この色だと水温もだいぶ高そうだ。さて様子はどうでしょうか?水深は57mから50mまで徐々に浅くなる流し。タナを切ってコマセを振ったらもう何か掛かってる手応え。正体はトラギスだ。それ以降、ここはトラギスの猛攻。4m切っても飛び付いてくるほどの活性。わざと狙ってみたらダブルで掛かってくる・・・トラギスが多い地ならアマダイも居るかな?と思い、デカめの青イソを付けて、アマダイの誘いを試してみるが、当たるのはトラギスのみ。そんなに上手く行くはずもない。14時、また神奈川県寄りの航路の脇に移動すると、ここは薄濁りでまったく違う潮質。流れがあるので3〜3.5mのタナで続けていると14時15分、回収のアナウンスと同時に久し振りのアタリ。少し小振りながらようやく3本目。


OKAZUさんもアタんないよ〜!泣きが入る。/これ以上釣れないと思って、船上で本日の釣果写真を撮ったのですが・・・。

午前中の場所に近い位置まで北上し、水深75mから再開。だいぶ濁りが入って見た目は悪くない。14時30分、納竿かと思いきやもう少しやってくれそうな気配。もしかしたら食い出すかもよ!とOKAZUさんに言いつつ釣りを続けると14時45分、食ったよ〜!本日自己最大の28cmを自ら玉網で救った。針を外そうとしてハリスを持ったら口が切れて床に落ちた。危ない危ない、救って良かった。するとOKAZUさん、ミヨシのお客さんとアタリが続き、左舷も食っているような気配。やっと始まったか!1時間遅いんだよな〜。もう少しやれそうだが、あと何本取れるか。次投もコマセを振って約5秒、仕掛けが馴染んだ頃、お約束のようにアタリが出た。これぞアジの食いという典型的な間合いだ。これはちょっと品物が良さそう、速く巻きたいけど大事にやろう。ビシを回収すると影が2つ見えたので、玉網は使わず一気に抜き上げた。この釣れない日に一荷である。一旦スイッチが入ればこんなものか。本格的な入れ食いとまでは行かなかったが、皆さんパラパラ最後にお土産稼ぎ。場所が外れたようでアタリが遠くなった14時10分、納竿のアナウンス。半日船の午後船はあと1時間くらいやるのでもうちょっと数を伸ばせるのかな?本船は右舷ミヨシから9本、8本(OKAZUさん)、7本(私)、左舷ミヨシから7本、4本という結果に終わった。渋い時はテコでも食わないアジだが、スイッチが入れば誰にでも釣れるアジである。今日も散々苦労して最低限のおかずだけゲット。最近はこんな釣りばっかりだ。後で情報見たら場所によってムラがあるが、観音崎チームは総撃沈。今日は凪は良かったけどアジの潮じゃなかったようで・・・またそのうちやりましょう!


本日の釣果、マアジ 7本(24〜28cm)。

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