今季初マルイカ、客群がり烏賊群れ成さず

4月15日(日)、久比里の巳之助丸からマルイカに行ってきた。
確かここ2年、マルイカ船は出していなかったと思うが、今年は模様が良いせいか12日(木)から始めたようだ。初出はLジャケットさんやA名人が乗船されたようで、30杯前後とまずまずのスタート。で、翌金曜日が定休日、土曜日が南西シケで顔見た程度、そして今日が3日目の出船である。シケ後なのがちょっと気になるが凪は良さそうだ。マルイカ釣りは魚探で群れを探しながら旋回の多い釣りになるため、凪がありがたい。去年は角田丸で何度かやらせて頂いたが、殆ど手応えを得られないまま終了。あれだけ釣れないとマル様のご機嫌の悪い日を選ぶ天才か、或いはよほど気合の入った下手クソかどっちかに違いない。ただ、同船するお客さんも一緒に釣れないので、ここは前者ということにしておきたい。今年の角田丸はマダイのリピーターが多いようで、船長にイカをお願いしようにも、だいぶ先まで船が空いてないし、タイが調子いいので、きっと船長もやる気がないだろう。そんなこんなで、今年はどうしようかと考えていたところ、巳之助丸のマルイカ復活は嬉しいニュース、早速、食指が動いて出撃準備となった。


恐るべし週末乗合。お隣カワハギ船もそこそこの乗客、トモには常連Y本さんのお姿が・・・。

巳之助丸と言えば、私がカワハギ釣りを覚えた船宿で、以前は年間通じてよくカワハギに通ったものだ。最近は釣りの志向が色々広がってしまい、すっかりご無沙汰になってしまったが、たまに顔出すと何言われるか分からないのが、ちょっと怖いようで楽しみだったりもする。6時20分頃に到着するとマルイカの23号船は左右トモに荷物があるのと右舷ミヨシに常連T代さん、左舷ミヨシは一緒の電車だったお客さんが入られた。どうしようかちょっと迷ったが、無難に右舷ミヨシ2番に荷物を下ろした。受付や買い物を済ませ、船で準備を始めると来るわ来るわ、あっと言う間に胴も埋まり予想を超える大盛況。考えていることは皆一緒か・・・まったく恐るべしだ。この状況下、T代さんは、ダメだこりゃ!と言いながらお隣のカサゴ船に乗り換え。フットワーク軽いよな〜。私もそれが正解だと思ったが、電動リールしか持ってこなかったし対応できず、どうなろうが心中するしか選択肢が無い。その後、T代さんが居らした場所に3名連れが入られ、私は前から4番目に自動的にスライド。出船ギリギリにも1名増えて(これがけっこうあるんだよね)、左舷10名、右舷9名の19名でイカ釣り的にはほぼ満船となり、定刻7時30分に出船。


場所は竹岡沖〜金谷沖/オモリ80号で水深40m、手巻きか電動か微妙なところ。

それにしても去年はまったくと言っていいほど釣れなかったので、自信も確信も何にもない。そうこうするうちに釣り方はどんどん進化?し、シーズン目前ともなれば新しいスッテや道具が店頭に並び、やれ限定販売だの売り切れ御免などと煽る。もしかしてメーカーとマルイカが提携でもしているんじゃないかと疑いたくなるような状況でもある。個人的には直結や直ブラでシャカシャカ忙しなく釣るスタイルよりブランコ仕掛けで大きくシャクった時にグワァ〜!っと乗るあのダイナミックな感触の方が好みなのだが、攻め込まれてスレたマル様には通用しないのだろうか?結局、ブランコ仕掛けでひとり置いてけぼりも嫌なので、新型スッテを取り入れた直ブラ仕掛けも十分過ぎるほどの品揃えとなる。かと思えば、人間の世界でも流行ファッションがサイクルするように、マルイカの世界もレトロな7cmのガス糸巻きスッテが今年はよく乗るなんて噂もあり、実際何がベストかはその日その時に全部試さないと分からないかもしれない。しかし、この船、久し振りに乗ったけど速いね〜。航程10分ちょいで到着したのは竹岡沖。ここか〜久里浜沖って・・・なるほど、そうも言うか。

7時53分、船長は反応探しに入った。すぐに投入できるようオモリを握って合図を待つが、オモリ握って固まったまま10分が過ぎようとしていた。もしかして反応どっか行っちゃた?一抹の不安を抱くが、8時5分、ようやくブレーキが掛かり投入の合図。北東の微風で薄曇り、海上は気持ちウネリが残るものの十分な凪、潮色は濁りでシケ後のためかゴミがやたら多い。最初は水深38mからスタート、終日、竹岡沖〜金谷沖の40m前後を中心に旋回する。HPでオモリの指定が80号ってなっていたから電動リール持って来たけど、この水深なら50号ないし60号で十分だ。本当は柔らかい竿に軽めのオモリでやった方が引きが強くて楽しめるのだが・・・乗客が多いとどうしても重めの指定にせざるを得ないのは分かるけど、何だかね〜。最初に取り出した仕掛けはハリス25cm、『オッパイスッテ』の5本仕掛け。周りを見回すと『チビイカ5』の直ブラが多いので、敢えてコレなのだ。様子見て自分だけ乗らなかったら考えよう。案の定、船中音沙汰が無い。またいい日に来ちゃったかな?その後、投入して1、2分で回収、5〜10分は旋回というペースで、殆ど釣りをしないまま時間が経過。


初の生体反応も墨だけベッチョリ/10時の時点でバケツ空っぽ。

序盤戦、釣れないイカ釣りの典型的なパターン。今日は大潮前の中潮で干潮が9時30分頃の予報、潮変わりでご機嫌回復することを願いたいものだ。9時20分、今日初めての生体反応だったが、引っかからず。回収すると一番下の赤帽の白スッテ(KC1)に墨が着いていた。しかし、それも単発でアタリ続かず、10時の時点でまだゼロ。大ドモのお客さんはよく見えないが、他のお客さんはまだ誰も型を見ていないと思う。10時20分、誘い上げの途中で違和感、そのままクッと持ち上げたら穂先がクンクン、やっと乗ったよ。浅いので手巻きで回収、外れるなよ!上げると上から2番目の赤茶(KC4)に乗ってきたのが胴長12cmの小型。これも単発で後が無い。(毎回、釣行記を書いていると、お決まりのフレーズができてしまいますね・・・)良いときはブッコミ着底ですぐに誰か彼かが乗せるけど、今日はそんな場面はまったく見られない。今のも底で誘っていたらたまたま乗っただけ。オモリがずいぶん冷たい感じがするので、底潮冷えちゃったかな?なかなか良い反応に当たらず旋回時間も長いので、イカの活性が低く、群れもまとまってないのだろう。いずれにせよ厳しい展開に違いはない。


やっと1杯乗ったが状況好転せず/超満員の一郎丸、でも一番釣れてましたね。

何事もイベントは起こらず、旋回中はオモリを握ったまま睡魔との闘い。お昼前、左舷で久し振りに声の上がる場面、同時に私にも乗ったが巻き上げ中に居なくなった。クッソ〜!その直後、右隣のお客さんが直ブラ仕掛けで1杯上げたので、私も気分転換を兼ねて直ブラ(『チビイカ5』新色を混ぜた5本スッテ)にチェンジ。すぐに触りを検知したが、上手く引っかからない。短い時間で3回ほど当たったが結果出ず。ちょっと気配があったのもその流しだけで、その後はシャカシャカしてもウンでもスンでもない。完全無視だ。バカバカしくなって、また朝の仕掛けに戻した。終盤の14時30分、片付け始めるお客さんも出始め、私の左隣のお客さんも道具を畳んでしまった。この時間がけっこうチャンス?右舷大ドモのお客さんが幾らか調子が良いみたいなので、誘い方を盗む。仕掛けは直ブラのようだけど、だいたいこんな感じだろう。するとビックリ、やっぱり乗せている人の真似をすると乗るもんだわ。14時40分、これが本日の2杯目、胴長11cmでこれも小型。偶然かどうか1杯目と同じスッテに抱き着いた。次投、また同じタイミングで乗った。時合か?いや自分だけか・・・しかしコイツは途中で逃げられた。

今日は乗らないわバレるわでどうしようも無いね〜。生体反応自体が10回あったかどうかで、4杯乗せて取ったの2杯じゃ辛過ぎるよね〜。その後、船長は最後の最後まで反応探して15時10分まで延長して下さったが、自分はそのまま終了。今日は船中19名で0〜10杯だったらしい。竿頭はやはり右舷大ドモのお客さんで10杯、他、半分以上のお客さんがボーズ、釣った人でも1、2杯が大勢だったと思われる。とりわけまとまったのは人間ばかりでマル様の群れがまとまらずの一日とでも言おうか、まったくイイトコ無しのまま終わってしまい、ちょっと期待してただけに残念。それにしても去年は何回やっても良い日に当たらなかったが、今年もこの調子じゃ先が思いやられる。この相性の悪さはかなり深刻かもしれない。毎回、あまりに釣れないので、もう止めちゃおうかって思うけど、アタリが多いときのあの楽しさと絶品の食味を思い出したら止められないよな〜。ちなみに今日のマル様2杯、何にも下処理しないで、そのまんま姿煮。娘と二人で1杯づつガブリッ!一瞬で終わり。だが、柔らかくて甘くて旨い!中骨以外全部食える。もしかしてこれって最高に単純で美味しい食べ方かもしれない!娘が軽く5杯は食えるって・・・じゃまた釣ってこなきゃだ!


本日の釣果、マルイカ 2杯(胴長11〜12cm)。

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