シロギス、良型主体もアタリまばらで苦戦

5月3日(木)、磯子の根岸丸からシロギスに行ってきた。
GWも後半だが、私はようやくGW初釣行。このところシケやら急用やらで釣行予定が軒並みキャンセルとなり15日振りとなってしまった。今日はOKAZUさんと久し振りのシロギス釣り。前回シロギスやったのは昨年の7月24日だから、約9ヶ月半のご無沙汰である。ただ、日頃からシロギスさんを始め、皆さんが情報提供してくださるので、気分的にはそれほどのブランクは感じない。こんなに久し振りのシロギス釣りではあるのだが、実は家族のシロギス食傷気味は未だ解消されず。こっちは釣りしたいので、たまにはキスでも釣ってこよっか?と言うが、いつまでも色好い返事が得られない。それもそのはず、今から7、8年前、年間シロギス釣行50回超、毎週まじめに釣果を持ち帰った結果なのだから仕方ない。同じ理由でクロダイとアイナメも未だ食べたくないらしい。(笑)そういう意味で家族は釣り魚過剰供給の犠牲者、まったくもって申し訳ない気持ちが湧いてくる。かみさんに言わせると、シロギスに関しては食べるのはともかく、大量に持って帰ったときの処理(頭と鱗、内臓を落としてきれいに洗うまでは帰宅してすぐに私がやりますが、その後、下ろしたり開いたり)が大変なのと、ご近所に引き取ってもらうにしても毎週シロギスという訳に行かず、結局、持て余した分まで消費しなきゃならなくなり、料理もいい加減手詰まり。それを考えると毎年シロギス5,000尾、6,000尾釣っておられるシロギスさんは凄い!(凄いの意味がちょっと違いましたね・・・笑)

さて、5時25分、OKAZUさんが迎えに来てくださり現場へ急行。出船は8時だが、GW侮るべからず!で少々早めに出発。6時前に到着すると速攻で釣り座を確保。左舷トモに先客が一名いらっしゃるようなので、無難に右舷トモ2席を確保したが、OKAZUさんのお言葉に甘えて私が大トモに入らせて頂く運びとなった。場所さえ確保すれば出船までの時間はチョー暇。店でコーヒーを入れて頂きしばし談笑。するとちょっとした時間差で五月雨式にお客さんが現れて、6時半を回る頃にはアジ船、シロギス船とも軽い満船状態となった。4連休初日で一番予報が良いとなれば当然のこと、そうじゃなきゃ商売にならないでしょう。数日前の4月30日、KOBIさん、OKAZUさん、烏賊飯さんトリオで訪れたそうで、その時は皆さん50尾前後の釣果だったとのお話。食材的には程良い?感じかもしれないが、釣り的にはちょっとアタリの間が空き過ぎかな?OKAZUさんもそれ以来、中2日での出撃だが、やはり納得いく内容ではなかったそうで、GW中にもう一回リベンジしたいという気持ちを持っておられたようだ。さて今日はどんな感じかな〜。前回の様子を教えて頂いてイメージトレーニングしてみたり、道具をセッティングしながらもワクワクしてくる。そうこうするうちに7時30分、アジ船の出船時刻、我がシロギス船も人数増えて2杯出しとなった。別船に移動したお客さんも居らして本船は片舷6、7名で落ち着き、別船にも10名程の乗客である。さて、若船長からアオイソメが支給され、定刻8時、ようやく出船。


アジ船より乗客増えて急遽2杯出し、別船に10名程分乗。

最初は富岡沖でやるのかな?と思っていたら、根岸湾内の鳥浜町の護岸近くでスローダウン。位置調整して8時17分、開始のアナウンスとなった。東南東の微風で薄曇り、海上はベタ凪だが、航路から大型船の波がひっきりなしに押してきて、船が大きくローリングするからうっとうしい。潮色は緑系の濁りで悪い色ではなさそう。1投目、久し振りのシロギス道具なので、確かめる感じで軽く投げる。水深は15m程度。自分の基本パターンで開始すると、叩きから一瞬待ちを入れた誘い上げでゴゴゴンといきなりアタリが出たが上手く引っ掛からず。その後もゴゴッ!とかカツン!と触りがあってもイマイチ掛かりが悪い感じ。いきなり難易度高いぞ〜!(汗)若船長は常に全体を見回し、釣れ方が舷で偏ったり、思ったように食ってこない時は小まめに船を回し直す。アナウンスも大変丁寧で、船長の意図がこちらに伝わるし、お客一人ひとりへの対応も親切で誠意を感じる。そして何より、釣らせたいという思いが真っ直ぐに伝わってきて好感が持てる。やはり、船長の人柄が良くて、お客とのコミュニケーションのある船は乗っているだけで気持ちが良いものだ。さて序盤戦、OKAZUさんと共に2、3尾上げたところ、湾の奥に突っ込んでいた潮が淀み加減となり、生体反応減少。船長も痺れを切らし、いよいよ根岸湾を出て富岡沖へ繰り出す。この辺りはちょっとしたキス船団になっていて、八景荒川屋をはじめ数隻のシロギス船が操業中。水深は20m前後。ブッコミで船中パラパラと型が出るがアタリ続かず、魚の密度は感じられない。おまけに誘い上げには反応しないし、当たるのは殆どベタ底。オモリ浮かしちゃうと追ってこない・・のっけから厳しい状況である。


最初は根岸湾内の浅場から/その後、富岡沖を攻めるが・・・。

9時20分、やっとのことでツ抜けしたが、私はこの時点で既に四苦八苦、引き出し空っぽ。OKAZUさんの方が若干ペース優勢気味に見えるが、お互いに掛かり損ないや途中のすっぽ抜けが多いのは一緒のようだ。こういう時は仕掛けを替えたり気分転換したいのだが、1年前の仕掛けが錆びてダメになったので、昨晩急遽、基本パターン一種類を15組結んできただけで、今日は仕掛けのバリエーションは無い。針はキススペシャル7号。平均18、9cmでそこそこ良型だし、すっぽ抜けが多いので、違う針にしたら幾らか変わるかもしれないのだが・・・。依然、富岡沖もパッとせず、根岸湾内に戻ってみたが、こちらは完全に潮が淀んでしまい全く食わず、再び富岡沖へ。今日は大潮の最終日で干潮が11時20分頃の予報。10時を回るともともと大して流れなかった下げ潮が更にトロくなってしまい、かれこれ3流し=1時間くらい型を見ていない。マズイなこのままじゃ。OKAZUさんからヒットパターンを聞いて、自分の釣り方をアジャストしてみたりもするが、答えがすぐに出るほどの密度が無い。お昼で24尾になったところ、5分ほど南下し小柴沖へ移動。気持ち上げ潮が動き始めた感じがするが、まだ真の潮が来ず、若干二枚潮っぽくもあり、道糸が重たく感じる。風は南に回ってそよそよ、経験上、この時期この風が吹くと食い渋るケースが多いけど、この状況で更に食い渋っちゃったらどうなるのよ!って感じだ。移動後、ポツリポツリ釣れたところ、船長が様子を見に来たので釣果報告。私26尾でOKAZUさん29尾だから、やはりOKAZUさん若干優勢か。ちょっと良い時間帯があれば、まだ片手くらいなら届きそうだけどね〜。


OKAZUさん、アタリ少ない中、快調にヒット/最後はまた根岸湾内のマゴチポイント。

水深25m程度から一段浅みに移動。この時間ようやく上げ潮がまともに効き始め、船は明らかに左舷突っ込みのトモ流し。南風が少し吹いてきたので、私はトモから真後ろに仕掛けを投入し、扇形に自分の正面足元まで探ったところで回収。相変わらず誘い上げには反応しないが、着底からハリスが馴染むと一呼吸置いてアタリが出たり、底潮が良いときのパターンも出始め、連発は無いまでもペースは幾らか上昇。一方、OKAZUさんは何かがズレてしまったようで、1時間くらい型を見ていないそうだ。もしかして左舷トモに拾われちゃってるのかな?アナウンスでは、この後、中の瀬に行くような話もあったが、ポツリポツリ型は出すので、時間掛けて移動するよりここで粘るらしい。相変わらず掛かり損ないや巻き始めですっぽ抜けがあるけど対処できない。アタリ自体が少ないけど、その少ないアタリの半分も取れていないかもしれない。何回やってもこういう日ってあるんだよね〜。14時20分、37尾になったところで根岸湾内に移動である。朝と同じ鳥浜町でOKAZUさんが1尾上げて37尾だそうだ。いい勝負と言えばいい勝負だけど、私の方がトモで角度使える分有利なはずですからねぇ。(苦笑)湾内まで潮が届かず、風でトモに押している程度。14時53分、やっと40尾になったが、食いはイマ2か3で、最後に湾の北側、新日石前の浅場に移動。ここはマゴチの場所だけあってチビメゴチやパックンチョがちょいと煩い。私はここで小振りを2尾上げて42尾。OKAZUさんもようやく40尾に乗せ、最後の最後に41尾としたところでタイムアップ。15時30分、納竿。

いやはや今日は難しかったです。自分の得意な誘い方がまったく通用せず、利き腕もがれて反対の腕1本だけで攻略しなければならないもどかしさとでも言いますか、「釣れる釣り方」ではなく、「釣りたい釣り方」をしてしまいがちなところを、意識して合わせに行かなければならない難しさって言うんでしょうかね〜。シロギス釣りの奥深さは自分なりに承知しているつもりですが、やはり何ヶ月ブランクがあろうが、その場に立たされ改めて痛感させられた次第です。今日のような渋い日は釣技の面でなおさらそういう印象を強く持ちます。幸い爽やかな五月晴れに恵まれ、気温も24度程度まで上昇、日中は今年初めて半袖シャツ1枚で釣りができましたが、お陰で腕が日に焼けてしまいヒリヒリしています。今回、若船長の操船で初めて釣りをしましたが、噂通りの人柄で、皆さんが応援したいと仰っている意味が分かりましたね〜なるほどでした。釣果の方ですが、娘が久し振りにキスフライを食べたいということで、15尾ほどはフライで賞味し、残りは全部干物にして、その中から適量燻製に回そうと思います。この程度の量だと特に問題は無いんですけどねぇ。これが束釣りだの毎週行くだの言い始めたらも〜大変。食べないなら持って帰らなきゃいいじゃん!と言われてもなかなかそうも行きませんし、贅沢な話と言えば贅沢で、先日、デパ地下で千葉産と称するシロギス(富津辺りでしょうか?)、20cm前後のが1尾で158円にはビックリ。毎週やるなら天麩羅屋さんか魚屋さんと提携するしかないかも。やっぱりシロギスさんは凄い!(笑)


本日の釣果、シロギス 42尾(12〜22.5cm)。ピンは2尾のみ、他は18、9cm主体で大型は居ないが平均的にはまずまず。

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