マルイカ、アタリ多く経験値アップの釣行

5月9日(水)、久比里の巳之助丸からマルイカに行ってきた。
前回、4月15日に出撃したときは、烏賊より人間の方が多いんじゃないかと思えるほど厳しい結果に終わり、今年もダメか!きっと去年取り付いた悪いモノがまだ残っているに違いない!と2杯のちびまる子ちゃんを丸ごと煮付けにして、娘と一杯づつ分け合って涙した。その後、鯛釣りの仕立船でマルイカ名人I田君と久し振りに顔を合わせるや、鯛の話よりもっぱらマルイカの話題。船上で俄かにマルイカ情報を仕入れて気分は大漁!増えたのはまたまた竿とスッテなり。N田さんも評価しておられるというD社『極鋭ゲーム180テク』を勧められるがままに購入し、スッテも実績有りと評判の数種類が新しくコレクション?に加わった。シケやら何やらでシロギス釣り1釣行のみ、鯛もマルイカもできず仕舞い、そんなモンモン黄金週間が明けたと思ったら、毎日釣り日和だもん、頼みますよまったくも〜。そんなこんなで我慢もそろそろ臨界点に達し、本日緊急出撃決定!京急の一番の特急でいつもの時間に船宿に到着。平日はいいね〜!アジ船が団体さんで賑わっている以外まだ誰も居ない。さてどこに座ろうかな、誰も居ないとかえって迷っちゃうな〜。沖に出てみないと風も潮も読めないし、釣り物がイカだから尚更どこが良いのかなんて分からない。とりあえず右舷ミヨシに荷物を下ろすことにしよう。


急遽カワハギは政丸がピンチヒッター、マルイカはカワハギの21号船で出船。/名人に勧められ、即購入『極鋭ゲーム180テク』。

受付や買い物を済ませ船に戻ると、左舷に1名来られてまだ2名だけ。準備も整い暇なので朝飯を食べていると、親父さんが現れて、イカはこっち(21号船)で出るから!っていきなりの引越し命令。功一船長、さっき店に居たけどどうしたんだろう?するとカワハギの浩喜船長が降りて来て、なんと功一船長がギックリ腰とのこと。アレま〜!またイイ日選んで来ちゃったかな?我々マルイカ客は投入器持参で23号船から21号船に乗り移り、船の位置が入れ替えられると同時に政丸がチャーターされ、カワハギのお客さんは全員そっちに移動。その直後、常連O氏さんのご出勤。いつもの場所にいつもの船が見当たらないので、目を点にして、今日はコレか?だって。しばらくしてマルイカ船にもう1名常連さんが乗られ、結局、右舷は私ひとり、左舷に2名という態勢で7時35分、浩喜船長の操舵で出船となった。浩喜船長、マルイカやるの初めてのようなこと言ってたけど大丈夫かな?そこは船長もプロですから上手いことやってくれるでしょう。よろしくお願いします!久里浜港を出ると船はエンジンの回転数を上げて沖に出る。てっきり竹岡沖かと思いきや船は面舵、久里浜堤防を越えて剣崎方面へ向かってひとっ走り、野比沖と言うか久里浜堤防の南東沖辺りでスローダウン。7時53分、早速船長は南から北に徐行しながら反応を探し始めた。


久里浜堤防の南置き、水深40m前後、終盤は30m台の浅場も。/開始早々はそれほど苦労しなかったが・・・。

一度回り直して船をサイドスラスターで捻ると、8時3分、投入の合図が出た。北東の微風で晴れ。海上は凪だが、沖では夜半から少々吹いたようで1m程度のウネリが残る。潮色はどちらかというと濁り。良さそうな色だけどどうかな?1投目、回収の合図で巻いているとだんだん重たくなってきて、滑るはずが無いドラグが滑る。何か変だぞ!仕掛けを上げるとムギイカが3杯くっついていた。コイツら速い動きによく反応するんだよね。小さいけど美味しいからもちろんキープである。船宿のオモリ指定は80号だが、水深は40m前後、右舷は私一人だし大きな声では言えないが60号を使用している。新調の『極鋭ゲーム180テク』はやはり60号の方が穂持ちの美味しい部分が残ってくれそうだ。本日最初に装着した仕掛けは写真の通りで、6本スッテの直結+直ブラで、幹糸5号、枝素5号、角間130cm。上2本が直結で一番上は中オモリを兼ねたガス糸巻きの鉛角、下4本はヤマシタの『チビイカ5』とミサキの『ST45』(エロチビの直ブラ用)のミックスである。以前、私はブランコ仕掛けの方が好きだ!と書いた記憶があるが、思い起こせばまともな日に直ブラでやった例しが無い。せっかくソレ用の竿も購入したことだし、多少は何かを語れる程度までやらないと!という思いはある。ブランコ仕掛けや予備のスッテも持参しているので、状況次第で使い分けてみようと思う。

さて二流しめ、着底してすかさず底を切り、激しく叩きを入れて停止。すぐに生体反応が表れる。穂先が微妙に沈むような感じでモタレると、竿を向こうに差し出すように乗っけて、穂持ちまで深く入り込んだところで巻き上げ開始。グイグイと強い引きが伝わり、途中、手を止めていなす場面も。下から2番目の『ST45』(ピンク)に中型マルイカがヒット。一番下の『チビイカ5』にも墨がベットリだ。歯ブラシとタオルでキレイに掃除して再投入。同じ誘い方でまたアタリ、開始3投でマル2杯、ムギ3杯と早くも前回の釣果の2倍超。マルイカ釣りはこうじゃなくっちゃ!その後もほぼ入れアタリで、『極鋭』の穂先は実によくアタリを表現してくれて、掛けられない触りも多数検知。色々なパターンでアタリが出る中、穂先が微妙に沈むようなモタレの直後、フッと浮き上がり気味に戻ったところで合わせると100%的中。しかし、なかなか完璧な形でばかりアタリが出てくれるはずもなく、ガクガクン!と大きなアタリに限って逃げるときのアタリだったり、乗せたつもりが取り込み時には足先だけになっていることもしばしば。開始1時間でマル6杯、ムギ3杯だが、アタリはその何倍あったことか?こんなにしょっちゅう触っているのが分かるのは直結&直ブラの長所だが、逆にこれだけ触りが認識できるならもう少し打率を上げないとストレスが溜まりそうだ。

今日は小潮の2日目で実釣時間いっぱい下げる予報。9時を回ると下げ潮は淀み加減となり、序盤戦と同じ釣り方では生体反応も出難く、イカに勢いみたいなものが感じられなくなってきた。僚船が3隻程度、ちょっとスレてきたか?まったく認識できず、上げると墨ベットリなんてこともあり、道具とスッテは使いよう?この辺は引き出しの少なさ故、変化する状況にすばやく対応できない自分を認識しながらも、どうやったら上手く引っ掛かるか思い付く限りの方法で攻め続けるしかない。しかし、案の定、1杯/hとペースは落ち込んでしまい、アタリの割りに船に上がらない症候群はピークに達する。触りは検知できるが、押しても引いても止めてもどうやっても掛からない。お昼でたった9杯と伸び悩みもいいとこ。上級者はあの触りだけで終わるアタリをどうやって掛けるのか、それともアタリが出てからじゃ遅いとか?こうなると触るけど乗り渋ってる時の攻略法、この一点に尽きる。海上は朝のウネリも取れて無風ベタ凪、真夏のような暑さ。お昼を過ぎてやや好転か、底を切って激しく叩きを入れ、10cm/秒程度でゆっくり上に誘うと途中で変化が出る。これも触りだけで終わるのが多いが、ほぼ毎回変化が出る状況。腕一杯まで持ち上げたところで違和感を感じ、リールの巻きアワセで乗せてみたり、ブッコミ着底で3杯掛けて2杯回収というのも一回あって、午前中からすれば幾らか取り戻し傾向。


足先だけ・・・これが多かった。/MISAKIの『ST45』は反応良く、途中でストッキングが剥けてしまいました。

これまた着底直後、自動的にグイグイ伸されてしまい、その動きからムギイカだと分かったが、大きいのか、数着いてるのか、やたら重たいし引きも強い。慎重に巻き上げ、フィニッシュの態勢に入ると、一番上の鉛角にデカイムギイカ(ってスルメイカ?)の姿が。手前に引き寄せようとしたところ、ジェット噴射の勢いであえなくサヨナラ。行っちゃった〜塩辛の材料逃げちゃったよ!見ると0.6mmのカンナが見事に伸ばされており、あのクラスのスルメになると相当な力である。この水深であんなサイズが回ってるってことは初夏のムギスルメ釣りは有望かもしれないですね。さて、後半は叩きからゆっくり聞き合わせのパターンが多少奏功し、良い流しだと連続ゲットもできてポツポツ伸ばす。そろそろ終了時刻となった15時少し前、釣果をバケツに出して数え直すとマル21杯、ムギ7杯と七転八倒した割にはそれなりのボリュームになっており、食材的にはまずまず。そろそろ納竿時刻かと思ったら、最後、帰り道のポイントで一回やってから上がりましょう!と船長の粋なアナウンス。ここはアシカ島の南側、水深30m前後、カサゴでもカワハギでもやる場所だ。早速1投目で触りが出たが掛からず、船長にアピール。落とし直して上手いこと乗ったのはマルとムギの一荷。その後も触りは出たが掛けられず。諦めて回収したところ、15時13分に納竿のアナウンスである。

結果、マルイカ22杯+ムギイカ8杯で計30杯。竿頭は左舷の常連さんで37杯、もう1名さんが3杯とのこと。混雑する日は仕掛けの密度も高く、イカが吐く墨の影響も大きいと思われ、せっかくイカにやる気があったとしても結果的に撃沈するケースが殆どだ。人数が少ないとやはりプレッシャーが少ない分、アタリの数は断然多く、一流しで何度もアタリが出せるので、理屈上は釣果も経験値も上がるはず。今日は適度な濁りが入ったのもアタリが多かった要因かもしれない。一日通して流れが緩かった分、直ブラが有利と思われ、ロングハリスのブランコ仕掛けのお客さんは結果が振るわなかったようだ。流れが速いときはブランコ有利な場合もあると聞くので、やはりここも使い分けが必要なのかもしれない。今日は試しに一番上だけ中オモリを兼ねて鉛角を着けてみたが、ムギイカが確か4杯くらい乗って狙い通りと言えば狙い通りの結果。外したバージョンを試さなかったので、下のスッテに対するマルイカの乗りやバレに影響があったかどうかは判断できず。(同じ日に比べないと意味が無いですよね。)数えてはいないものの触りだけっていうのを含めれば優に150発はアタリが出たと思われ、道具は進化して多くの情報を伝えてくれても、釣り手がこれをどう料理するか、もしくはより良質な情報を引き出す手段はあるのか?ようやく本来の課題に直面し、土俵に乗れた感じがする釣行であった。


本日の釣果、マルイカ 22杯、ムギイカ 8杯で計30杯(胴長9.5〜17.5cm)。


奥がムギイカ、手前がマルイカ、も〜言う事なし!/ムギとマルの丸ごと煮、今回は子供たちも心置きなくガブリ!

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