伊戸沖のイサキ、乗っ込み直撃、絶好調!

5月12日(土)、南房館山、伊戸港の九左衛門丸(くざえもんまる)からイサキに行ってきた。
今週末は低気圧が抜けた土曜日が凪予報、日曜日は寒冷前線の影響でまた荒れそう。行くなら土曜日だな〜。今週は平日マルイカに行ったので、週末マルイカもイマイチ気分乗らずどうしよう。アジでも行くか、それとも凪なので只今好調!洲崎沖のスルメでも行ってくるか。一方、お仕事の方が数ヶ月に及ぶ激務で、つい先日まで釣り不能だったS大さんに久々に連絡してみると、何か行きましょう!とタイミングどんピシャ。フグかアジという話が出たので、フグは釣れてないからアジでも行きません?今週は新山下が臨時休業なので走水から乗りますか・・・なんて仕事そっちのけでメールのキャッチボール。すると、S大さんからまた着信、「予定変更しませんか!下記HP見て下さい!大型イサキが爆釣かも!今、電話で確認したらまだ3人しか予約入っていません!(http://www.h7.dion.ne.jp/~kuzaemon/)遠いけど、アクアラインでひとっ飛び!どうですか!」いきなりの方向転換に目が点になったが、なるほど、HPを見ると釣況はかなり良さそう。せっかくのお誘いだし、たまには遠征で気分転換てのもいいな!と二つ返事でOKメールを返信した。帰宅後、子供のようにワクワクしながらさっさと道具をまとめて晩飯を済ませる。22時40分頃、自宅までお迎え頂き、アクアライン経由で現場に向かった。途中、買い物を済ませ、極めて順調に0時40分には現地到着。近くなったもんだ。宿で素泊まりも可能だが、費用節約のため車の中で軽く一杯やってから仮眠することに。空を見上げると満天の星空、久し振りだな〜こんなに沢山の星を眺めたのは・・・それではごきげんよう、おやすみなさい。


出船準備中・・・/悩んだ挙句、リーディングXA82と1000SPを使用。ビシはアミコマセ用のアンドンビシ60号。

こういうシチュエーションにおいては早く寝た者勝ちだが、そう思うとなかなか眠れない。この勝負どうやら私の負け。殆ど眠れずのまま、気が付けば空が白んできた。時計を見ると4時、到着されたお客さんの車の音が聞こえる。集合時間は4時30分だが、熟睡モードのS大さんを早めに叩き起こして受付しに行くことに。待合所でお茶を頂き、会計を済ませる。一応、東京湾・相模湾用の仕掛けは持参したが、船宿仕掛けを見せて頂くと、1.5号の全長3m、枝素25cmの3本針。ハリスが細い割りに針が金チヌ2号とやや大きめで、チモトに夜光玉1号が装着された完全な餌釣り仕様。船でも購入できるそうなので、とりあえず1枚だけ購入し、車で港まで移動。釣り座は予約時に決定するシステムで、我々は左舷のトモから2席を確保済み。今日のお客は6名とのことなので片舷3名づつ、左舷トモにS大さん、胴の間に私が入ることにした。アミコマセに付け餌はイカタンとバイオワーム(ラメ入りの白)が支給された。切り方がちょっと大きめなので、船長にそのまま使うのか聞いてみると、大きいものは4、5mm辺に切って使うようにとのこと。ビシは規定のアンドンビシ60号を持参したが、迷ったのは竿とリール。釣り味重視ならライトゲーム用の軟調竿+小型両軸リールの組み合わせになりそうだが、もしかしたら入れ食いでいちいち手で巻いていられるような状況じゃない?との想定で、竿は『リーディングXA82』とちょっと手前が硬めかもしれないが、取り回しが良く仕事が早そうな竿、リールは『電動丸1000SP』という組み合わせ。仕掛け周りは、片テンビンから1mm−30cmのクッションゴム経由で船宿仕掛けを装着してみた。準備も整い、4時45分、いよいよ出船である。


4時45分出船、場所は航程5分の伊戸沖。/白浜から朝日が昇る。

場所は港の真沖で航程僅か5分程度。4時53分、スローダウン、位置調整して停止すると、ハイどうぞ!早速開始のアナウンスである。殆ど無風だが舳先は北西向きで晴れ、海上は多少ウネリがあるもののベタ凪で潮色は真っ青。タナは42mとの指示である。東京湾・相模湾などでは28mから20mなどと言うように指示ダナに幅があって、タナの下限からシャクリ上げてコマセを少量づつ出し、仕掛けをコマセに同調させつつ上まで探るような釣り方が一般的だが、当地ではタナは固定のようだ。仕掛け分ほど余計に沈めてからタナに合わせるのが定石だが、念のため船長に聞いてみると、その通り!45mくらいからやってみて!とのことである。池で釣りをしているかの如く波も流れも何にもない中、1投目、いきなりS大さんがイサキの一荷。もうですか?早いですね!ミヨシのお客さんも当たったようなので、自分がちょっと出遅れ?ここは冷静にもう一度45mまで沈めて、コマセを振り直して42mに合わせる。コマセ詰め替えのため回収しようとした瞬間、ゴゴゴン!と来てグイグイ入り込む豪快なアタリが到来。最初、手巻きで様子を見ながら突っ込みをかわし、途中からレバー操作で電動巻上げ。取り込んだのは27、8cm級の初物。黄色っぽくて体高のある立派なイサキだ。1投目から釣れるとはさすが南房総!しかも潮スケスケで流れなんか何にも無いのに食っちゃうんだね。帰りに宿で聞いた話では、2、3日前に乗っ込みの第一陣が入ってきて状況好転、それまでは地付きのイサキを掻き集めて数にしていたそうだ。毎年この時期と6月にもう一回第二陣が乗っ込み、しばらくの間は釣れ盛るそうだ。


晴天無風ベタ凪で最高の釣り日和。

さて、ここからしばらく入れ食いなのだが、投入してコマセ振って即アタリというほど忙しい釣りでもなく、しばらく待って当たったり、もう一度コマセを振り直したら食ってきたり、程好い忙しさではある。魚の活性は良好で、タイミングが合うとダブル、トリプルもあって、この調子で食い続けたら大変なことになりそうと逆に心配になる。釣れるイサキのサイズは25〜28cm級の良型メインで、たまに30cmオーバーも混ざり、ハリスが細い分、大きいと思えば慎重なやりとりが必要である。一度、トリプルで掛かって水面間近で3つの魚影を確認、ところが回収直前に仕掛けが切れて下の2尾に逃げられた。仕掛けのチェックを怠ったり少々釣りが雑になるのも止むを得ないほどの食いっぷりだがら、敢えてダブルは狙わず最初の魚信で大事に一尾一尾引きを楽しみながら取り込むようにする。1時間弱でツ抜けて、やはりこのペースだと60尾超となり、凄い数になってしまう計算。(まあこのまま食い続ければの話ですが・・・)あまり溜めると後が大変なので、ある程度釣ったら血抜きして〆たり、そんな悠長なことやりながら釣ってもいいですか?と船長に聞くと、いいですよ!一番美味しく食べられる状態で持って帰ってください!と流石船長、快いお返事。入れ食いの最中にそんなことやってたら、船長によっては怒鳴られることもあるので、時と場合で確認した方が良いかもしれない。この後、だいたい10尾釣っては血抜きタイムというペースで処理することにする。時間差で川名、相浜、布良など近隣の港からも船が集まり、6、7隻の小船団ができる。経験上、船が固まると食いが落ちることが多いが、今日はそんなこともなく、順調に20尾釣って時計を見たらまだ7時前。


開始1時間、ゆっくり釣ってこの釣果。/船中アタリ偏ることなく平和そのもの。

今日は若潮で7時過ぎが干潮の予報。もともと大した潮は無かったが、この時間、本当に止まってしまったようで食いの方も一服。船長が船を回し直し、しばらく我慢するとまたトロトロ動き始め、アタリが復活。場所に関わらず42mの指示だが、試しに底まで下ろしてみると50〜56mくらいなので、底から8m以上も上を釣っている計算。それでも食い上げ気味のアタリや入り込まないでモジモジしたりもあり、そういう時は上目まで探ってみると最高36mまではアタリが出たので、相当上ずっているのが分かる。支給餌のイカタンとバイオワームはイカタン優勢。針の位置も関係すると思い、先針にバイオを着けたりもしてみたが、イカタンの方がアタリの出方が早いし、型もデカイ感じがするので、途中からイカタンオンリーにした。仕掛けは先ほどトリプルで切れた以外、クッションも着けているので、慎重にやりとりすれば30cmオーバーも問題なく取り込める。ただ、取り込み後に魚が暴れて絡んだり、殆どは手前マツリで消耗。三浦方面で実績のオキアミカラーの空針4本仕掛けも試してみたが、空針では一尾も釣れず仕舞い。4本針に交互に餌を着けてみたり、餌を着ける位置を変えてみたりもしたが、結局、餌の着いた針でしか釣れなかった。もしかしたら空針ということより、仕掛けがウリンボ対応の小針(グレ針4号)なのがいけなかったのかな?それより、ご当地のイサキはサイズが良いため、この小針のせいでせっかく掛けても巻き上げ中にバレたり、良いアタリが出ても掛からなかったり、ずいぶんロスしてしまった。小型主体でスレた魚用に作った仕掛けは全然裏目。郷に入りては郷に従え、船上で船宿仕掛けを追加購入し、やはりこちらの方がバラシも少なく安定した結果が得られた。


伊戸港をはじめ、近隣の川名、相浜、布良の釣り船で6、7隻の船団となる。

一方のS大さんはと言うと至って順調。アジ、メバル、イシガキダイ、40cm超のカイワリなども釣り上げ、おかずゲット精神炸裂!ちなみにカイワリは魚皮バケに反応したそうだ。流石やりますね!その後、多少の波はあるものの、ほぼ10尾/hのペースで快釣。後半、20cm前後の小型(普段だと喜んで持ち帰るサイズですが・・・)の群れに当たり、S大さんやミヨシのお客さんはトリプルも数回。できればそのサイズが釣れたら放流してあげて!と船長。皆さん、お土産的にはもう十分とあって、ためらわず放流。私にもアタリは出るが、船宿仕掛けの針がやや大きめとあって殆ど掛からず、2尾だけ放流。そんな時間帯、大型狙って3m程度浅めにタナを切ってみたら、運良く30cmオーバーがドカンと食ってきたり、やはり魚影が濃いし、魚がスレてないもんね。10時を過ぎると東の風が出てきて海面がザワついてきたが、かえって涼しく爽快。イサキの方はめっきりアタリ減少、長かった時合もそろそろ終了といったところか。その後、10時半までに単発で2尾追加し、放流2尾入れて52尾+アジ2尾という釣果。以降、イサキのアタリは皆無となり、残り時間、S大さんはウリンボを切り身にして根魚狙いだ。これがけっこう当たるらしく、すぐさま25cm級のオニカサゴをゲット、そして次はやや小型を釣り上げ、それ以外にも掛け損ないのアタリがかなりある模様。こういう時のために次回は根魚仕掛けとサバタン持参ですね!2回目のコマセのお代わりもほぼ底をつき、殆ど真面目に釣りをせずのまま残り10分、底に下ろしたら根掛かりで仕掛けが切れてしまい一足お先に納竿。そのまま流れで皆さん道具を畳み始め、定刻11時30分、撤収。

しかし、釣れましたね〜!好調と聞いてからのこのこ出掛けると、昨日まで食ってたのに運が悪かったよ!ってのが恒例のパターンなのだが、今回は気持ち悪いほど完璧に事が進み、釣りの内容的に何の問題も無し。余裕だよね!魚、包丁で〆ながらのんびりやってちょうどいいでしょ!と船長にも言われ、本当に文句の無い食いだった。これで前半、目の色変えて数稼ぎモードでやってたら一体どうなっていたのか恐ろしい気さえしてくる。陸に上がると皆さん満足げな表情で、重たそうなクーラーと共に帰り仕度である。帰りに宿で氷をもらえるが、1個じゃ足りそうに無いので、コンビニで補充してしっかり〆て帰ろう。九左衛門丸は今回初めてお世話になりましたが、船長、女将さん、大女将、皆さん大変感じが良くて、また行ってみたい船宿でした。季節によってイサキ、マダイ五目、オキメバルに出漁。マダイ五目はいわゆるマダイ狙いではなく本当に五目釣りで、ワラサ、シマアジ、カンパチなどの青物が回ってきたり、マダイは10Kgオーバーが食ってきたりもするらしい。(お店に魚拓がズラリです。)オキメバルは冬場の短期間で、シケで出られない日が多いそうだが、出られれば釣果鈴なり、食味の面で人気のある釣りとのことでした。せっかく館山まで足を伸ばすなら、前日は観光したり遊んで宿泊、翌日に釣りっていうパターンが楽しそうだけど、間違いなく二日酔いでしょうね。やはり直前に釣況や天気を確認して決めた方が釣り的に当たる確立は高いかもしれませんよね・・・と言うことで、今回はS大さんの方向転換が見事にヒット!久々の爆釣満足釣行となりました。


本日の釣果、イサキ52尾(23〜35cmの50尾を持ち帰り、20cm程度の2尾は放流)、その他、アジ2本(25cm前後)。

【船宿HPコメント】
5月12日(土)の釣果:イサキ 25〜36cm 25〜56、アジ 18〜39cm 混じり、伊戸沖 50m前後 20℃
5月9日〜10日にかけて伊戸沖50mでイサキの群れが入った模様です。型は良型でのっこみ特有の黄色いイサキです。

 5:00 風力0m、波の高さ0m、何だか湖で釣っている感じ!
 6:00 黄色い大型イサキで好調に釣れている・・・が本日6人はちょっと寂しい!勿体無い!残念!
 7:00〜11:30迄 ず〜っと!好調、余裕で小型は放流。
11:40 お客さん港での様子・・・満足〜笑顔〜船長に握手を求める〜又来ますのお言葉!

船の席順は予約順です。電話予約の時に指定下さい。
出船時間:5/1(火)より午前便5時00分、4時30までに宿に集合、沖上がり11時30分。

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