小網代沖のヒラメ、前半ポツポツ後半パッタリ

8月11日(土)、小網代の丸十丸からヒラメに行ってきた。
前回は船長が4Kg級の大物賞でkim君が3枚で数釣り賞、私はまったくイイトコ無し。その後、kim君から2回ほどリベンジのお誘いを頂いていたのだが、運が悪いことに最初は台風4号、次は先週の5号で中止。どちらも嫌がらせのように週末を狙って通過するから困ったものだ。関東に梅雨明けが発表されてからは太平洋高気圧が頑張り過ぎもいいとこで、毎日毎日、真夏日、猛暑日の連続、街はヒートアイランド、うだるような暑さで冷夏の予報はどこに吹っ飛んだ?南西風も連日強めに吹き込み、海上は波の高い日が多いと思われる。情報によると潮色がだいぶ良くなったようで、スルメの爆乗り情報が聞こえると逆にマルイカはそろそろ終了か、相模湾ではカツオやシイラの模様も出始め、海も夏真っ只中である。潮色が良いっていうのはヒラメ釣りには少々気になるところだが、そろそろワラサやカンパチなどの青物も回遊する時期だし、ヒラメがダメでも外道で食材確保できればいいか!あまり気合を入れず、のんびり楽しむ気構えがご当地のヒラメ釣りには合っていると思う。朝5時、kim君にお迎え頂き出発。今週はお盆休みの人も多いはずだが、船宿には数名の先客が居られるだけで、特にごった返しているわけでもなく、いつも通り落ち着いた雰囲気の朝である。ヒラメ船は両トモの札が抜かれていたので、無条件に両ミヨシをゲット。受付を済ませたらしばらく店で談笑、後は出船時刻まで暇を潰すだけである。


いざ出船/生簀のシコイワシは高水温により半数以上が死滅。

7時前、やおら船に乗り込み道具のセッティング。聞くと予約客は7名とのことなので、今日もゆったりしたスペースで楽しめそうだ。準備が整うと7時30分に出船。いつものように湾内の生簀で餌のシコイワシを積んでから沖に出るのだが、このところ水温が30度くらいまで上がったせいでイワシが大量に死んでしまったようだ。生簀から死骸を除去するだけでも大変な量。最近買い付けたイワシだそうだが、残念ながら半分以上がやられちゃったらしい。沖に進むと若干北寄りに舵を取り、今日も近場での釣りになりそうだ。8時、港のすぐ沖合い、ここは以前、定置網が設置されていた跡だと思われるが、まずはここから開始。西の微風で晴れ、海上はベタ凪、潮色は確かに良い色だが、薄濁りでこれなら悪くも無いだろう。大潮の初日で干潮が9時40分頃の予報、トロトロと沖に向けてミヨシ突っ込みの流れ、水深は27mから徐々に深くなる。1投目、何度かタナを切り直すがアタリが出ない。一旦、海面まで仕掛けを上げて餌のチェックをしてから落とし直す。着底してタナを切った途端、ゴツゴツッと激しく穂先を叩かれた。本命のアタリではなさそうだが、完全に食い込むまで我慢し、やがて手元までグイ〜ッと勢いよく持ち込まれヨイショ!竿を立てると想像以上の強烈な走りにドラグを調整、何度か強い引き込みをかわし、無事船長に救って頂いたのは1.8Kgのマダイだった。ヒラメ釣りでマダイゲットはこれで3回目、何故かマダイ船よりヒラメ船でマダイに好かれるのは何故だか分からないが、とりあえず1投目からヒットで多少は運がありそうだ。


マダイやり取り中、クッションなど余計な物が無いので引きは強烈そのもの!/やりました〜!(写真 by Kim君)

その後、たまに食い込まないアタリが出るけど何だろう?と思いつつ、ようやく掛かったのは23cmのメバル、続いて25cmのカサゴと地味におかずゲット。8時45分、一気に北上して三戸方面に走る。到着したのは定置網の北側、水深23m。風は南寄りに回って、そよそよと大変気持ちが良い。流れは北から南へトロトロとやはりミヨシ流し、今日は付いてるかも・・・。しばらくはなんの音沙汰も無かったが、9時ジャスト、余所見していたらダンッ!といきなり穂先を叩きつけられ、とっさに送り込んだら、オモリが底に着いちゃった。マズイ!居なくなったか?聞き合わせ気味に様子を伺うと既に魚が掛かっている状態だ。大した引きでは無いが、最初のアタリが凄かったので、もしかしてヒラメかな?と期待しつつ巻き上げる。すると裏側のkim君も何やらヒットして巻き上げ中。もしやオマツリしたかと思ったが、そうでは無さそう。先にkim君が浮かすようで、船長は玉網のスタンバイ。お〜ヒラメだ!の声と同時に玉網が入った。その間、私も水面にヒラメが浮いたが、kim君の針が玉網に引っ掛かってしまいすぐに外れないので、別の玉網を持ってきてくれるまで水面で待機。船長に無事救って頂いたのは700gの小型だったが、一応本命のヒラメ。kim君の魚は私より1回り大きい1Kg級だったが、居るところには固まっているのか、見事なまでの同時ヒットである。その後、相変わらず潮の動きは良好で、船長は筋を変えて流してくださるが、それらしいアタリは訪れず・・・。


荒崎〜ソレイユの岡〜和田長浜海水浴場。

定置網の北面、陸寄り、南面と水深はだいたい23〜35mの範囲を丹念に流し替える。底潮も動いて条件は絶好、10時前後は何かしら入れアタリ状態。殆どがエソだと思われるが、潮さえ動けばこんなにアタリが多いのか!と改めて思い知らされる。そうこうするうちに、kim君の隣のお客さんが私と同級の小型をゲット。たぶん隣のお連れさんが経験者でご本人は初心者と思われるが、この手の釣りでビギナーズラックはよくあること。すると私の竿に異変。食い込みを待つ間もなくドスン!と一気に絞り込まれ、条件反射で竿を起こす。エソとは違う重みのある伸し方に緊張が走る。これは間違いないよ、何度か突っ込みをかわし、5、6回巻き上げたところでフワッ!と穂先が返った。なんだよ〜外れちゃったよ!推定2Kg級。船長も今のはヒラメだったな〜。いやはや残念、前々回も推定3Kgクラスをバラしてしまったが、良型に限って外れちゃうんだよな〜。やってて向こう向かれた感じがしたら案の定。気を取り直して次のアタリを狙うが、あれよあれよとkim君の隣のビギナーさんは同級3枚をゲット、おまけに良型イネゴチも上げて笑いが止まらない。どうやら今日のヒラメはkim君の足元を抜けてっちゃうようで、隣にあれだけ当てられちゃうとイマイチ乗れなくなるのは分かる分かる。一方、私は掛けても掛けてもエソばかり。エソも1Kg級になるとガタガタ言わずに上がって来るから姿を見るまで気が抜けないが、海面に白っぽくて長い影が見えた瞬間は落胆。潮が悪いとエソも口を使わないし、これまでそういう日を何度も経験しているだけに、エソが食うだけまだマシなのだ!と前向きに考える。


小網代〜三戸の小移動を繰り返しモグラ叩き/今日はオキエソのアタリ多く、これは1Kg級の大型。一応食材にはなるけど・・・。

11時を回ると潮が行かなくなってきて怪しい感じ。船長も砂地から流して根に登ろうとするが、船が上手く動かず回し直し。アタリは激減、たま〜にカサゴっぽい触りは出るが、全然食い込んでくれない。潮が動いているうちはあれだけアタリが多かったのに、ひとたび淀んでしまうと正直なもので、まったくと言っていいほどアタリが無くなる・・・ということは魚は居るけど食って来ないということなのだろうか?いつもながら不思議なのである。その後、三戸と小網代の間を転々とモグラ叩きで攻めて行くが、潮動かず色も澄み気味。13時45分、本日最深の水深45m、上っかわだけ多少沖から突っ込んでくるが、底が付いて来ない。海底の活性が上がるには、もうひとつふたつ足りない。14時、水深40m前後、ようやく底潮が動き始めトモ流しの格好。すると左舷ではエソ交じりでイネゴチが上がる。私も怪しいアタリを逃し、餌だけ取られる。即座に入れ替えるが、やはり針掛かりするのはエソだけ。残念ながらこの潮は一瞬で無くなり、同時にアタリも止まる。いよいよオーラス15時前、30m線、25m線と筋を変えながらいよいよ最終流し。一発逆転を狙って集中すると、待ってました!ここで竿を叩き込む強いアタリ。上手く乗ったぞ!ガタガタ言わず、おとなしく上がってくるからもしかして本命か?大事に巻き上げたが、海面には期待に反して白っぽくて長い影が・・・残念無念!これも1Kg級のエソ。さらに最後の最後、もう1本同級のエソを上げたところで、15時10分、ジ・エンド。

結果、ヒラメは私1枚、kim君1枚、そのお隣さんが3枚で船中5枚。50cm級イネゴチがkim君2本、お隣さん1本。他、マダイ、カサゴ、メバル、カナガシラなど。一日を振り返ると、朝から潮の状態が良好で、だいたい11時頃まではエソが多いながらも生体反応は活発。たぶん掛けられなかったりバラしたりの中にヒラメも居たと思われる。特に推定2Kg級のバラシは悔いが残る。後半は潮がまともに動かず、おまけに潮色も澄み気味となり、少し深みに落としたが活性上がらず仕舞い。結局、前半がすべてという形に終わった。一日中、潮の状態が良い日なんていうのは滅多に無いので、状況変化を敏感に捕らえて、いつ終わるか分からない時合を無駄にせず、本命のアタリを如何に引き出せるかが勝負と言えよう。陸は今日も猛暑日で、東京の最高気温は36度との話だったが、海上は南風がそよそよと大変心地よく、湿度も低いので、水分だけ十分に補給すればまったく問題無く、爽やかな釣り日和だった。以前から一度マハタを釣ってみたいと言っていたら、マハタはマハタでも16cm級の赤ちゃんが間違って釣れちゃったのには苦笑。寄りによってあのデカイ針(グレ12号)を飲み込んでしまい放流できず。仕方なく持ち帰ったが、流石小さくてもマハタ!お刺身で抜群に旨かった。ヒラメも肉厚で家族4人お刺身で頂くには十分なサイズ。ここのヒラメは季節を問わず最高に旨い!さて、今回は小型ながら一応リベンジ成功、次回こそ良型ゲットと行きたいところだが・・・。


本日の釣果、マダイ (1.8Kg)、ヒラメ (700g)、カサゴ (25〜26cm)、メバル(23cm)、マハタ(16cm・・・針を飲まれてしまい、止むを得ず持ち帰り)。他、オキエソ 10本前後(約500g〜1Kg超)はすべて放流。

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