スルメイカ、深場の地味乗りで一日ポツポツ

9月1日(土)、長井新宿港の辰丸からスルメイカに行ってきた。
先々週、S大さんと出撃し、食材的には十分な釣果を得て帰宅。その後、毎日イカ三昧の生活を送っていたが、先日ついに塩辛が底をついてしまい、本日、止むを得ず再出撃。(笑)前回お世話になったはら丸さんでも良かったのだが、今日は漆山港の光三丸に向かってみた。4時45分、船宿に到着すると、既に片舷5〜7名の札が返っていた。別船も出るそうだが、8、9名の団体さんが乗られるそうなので、今日のところは遠慮して他の船宿を当たってみることにした。道を戻る途中、辰丸の看板が目に入った。S大さんが十数年前に乗ったことがあるそうで、ちょっと様子を見てくることに。女将さんに人数を聞くと今のところ3名だけらしい。どんな船だか分からないけど、人数少ない方がのんびりできるだろうとのことで、こちらでお世話になることにした。今やスタンダードとなっているプラスティック製のイカ角は、辰丸の2代目が考案されたそうで、船宿創業46年を誇る老舗である。ちなみに船宿で販売されているオリジナル投入器(13本用と8本用があり)は常連さんも愛用されていたが、軽いしお値段もリーズナブルでお勧めできそうだ。受け付けを済ませると少々離れた船着場まで車で荷物を運ぶ。乗船すると両ミヨシと右舷トモに先客が居られたので、我々は左舷トモにS大さん、胴の間に私が入ることにした。船は定員36名、少々年季は入っているけどまったく問題無し。一点、ロッドキーパーが船縁にガッチリ嵌らなかったが、何とか固定できた。以前、海楽園や昇丸でキーパーが合わず困ったことがあったが、D社のこのタイプのキーパーは古い船だと合わないことが多い。さて定刻6時、左右3名づつの6名を乗せて出船となった。


常連さんは長めの竿でブランコ仕掛け/自作スルメ竿に4000HP、中オモリ30号。

今日も前回のスルメ釣りと同様に曇りで肌寒い朝となった。操舵室の後ろで飛沫を避けながらの航行、城ヶ島を過ぎた辺りから風当たりが一層強く、少々波気が出てきたが、洲崎沖に近付くに連れて幾分穏やかになってきた感じだ。これも前回とほぼ同じパターン。7時5分、低速航行に切り替わったが、周りでは船団が形成されておらず、船の向きもバラバラで早くも怪しい気配。案の定、本船もなかなか止まれる反応が見つからないようだ。約10分、旋回を続けることようやくブレーキが掛かり、7時15分、投入開始である。東北東の風で曇り、海上はまずまずの凪、潮色は真っ青。船長の指示がよく聞こえなかったが、下ろしてみると電動のカウンターで95m前後なので110m程度。早速、底から50mくらいまでを電動シャクリで探ってみる。2回、3回と下ろし直すがカスリもしない。一方、S大さんは早々に初物をゲット。回収のアナウンスが無いので、反応は出ているのだろう。おかしいな・・・周りのお客さんは皆さんブランコ仕掛けで、ミヨシの常連さんは2.4m程度の長めの竿をフルに生かし、勢い良く段を付けたシャクリで誘っている。最初の流しは約30分、私はまったく生体反応得られず。それにしても一流しが長くて釣れないと電動直結シャクリは厳しいの一言。既に二の腕には乳酸が充填され、最初の流しからこんな調子では一日持つかどうか不安になるほどの疲労感。そうでなくても先週の月、火と腰痛で会社休んだばかりで、今日はそっちの心配もあるので無理せずマイペースでやろう。二流しめも空振り、仕掛けがタイミング良く群れに入らない。今日の仕掛けは14cmプラ角の直結8本、オモリは規定の120号。反応が高く数付くような乗りだったら、もう少し角数増やそうと思うが、とりあえずはこれで様子を見る。


いよいよ洲崎沖に到着/一流し終わって、型を見たのはS大さんだけ?

8時、3回目の流し、水深は一段と深く160m超。タナは150〜120mの指示。ここでようやく初乗り、底から始めて130m付近、シャクった竿にズッシリ明確な重量感。1杯掛けだったが、初物ゲットでとりあえず一安心。その後、地味なペースで1投で1杯取れるか取れないかの展開で、一流しで6杯。沖干し作ろうかと思ったけど、雨交じりの陽気なので、止むまで待つことにする。次の流しもポツリポツリと乗るが依然単発が多い。一度だけ3杯掛けがあったが、一番上とその次にスルメ、一番下の角にはこれは嬉しいヤリイカのお出ましである。日々情報を見ていてヤリイカが混じり始めたのは聞いていたが、まさか直結でも乗ってくるとは!筋肉質でなかなかの良型、お刺身が楽しみである。その後、重みと引きからしてヤリイカらしき乗りが数回あったのだが、1回は乗せた直後に何者かに襲われバラシ。たぶんサメだと思うが、凄い引きの末、カンナを伸ばされた。これ以外に分かっただけで2回あったが、よりによって2回ともあとちょっとのところでサバに捕まってアウト。サバが角に掛かって振り落とされたのか、サバがヤリイカに食い付いたのかは不明だが、この後、サバにやられたことは一回も無かったので、イカが狙われた可能性も否定できない。さて、本日の潮周りは中潮の3日目で朝一が満潮、実釣時間一杯下げ潮の予報。潮向きは朝から上げ潮に動いており、潮型は良く、片舷3名ではトラブルはまったく発生せず。9時30分、これまでポツポツ拾えていたのが、空振りの流しが増え始めてしまい状況は悪化。この時間、既にツ抜けは達成したが、やる気のある浮いた反応に当たらず、直結の爆発力は発揮できず。風が北北東に回り少々波が出てきたが、この程度で落ち着いてくれれば支障は無いだろう。


前回より平均してサイズは大きめ/風が北北東に回りだんだん波が出てきた。

空振り続きの10時台、一流しで3回タナをリサーチするのが限界、もう腕が上がらない。釣れなきゃこんなに辛い釣りも無いと思うほどキツイ。腰の方も少し休めた方が良さそうなので、潮回り後、2、3回やって乗らなかったら、仕掛けを上げてしまい、横になって休憩。その間もミヨシの常連さんはブランコ仕掛けで地味ながら数を伸ばしているようだが、向きになってやるほどの状況でもないので、終盤に備えてここは体力温存である。潮向きは下げに変わって流れは良好だが、群れの移動が速いと思われ、なかなかタイミング良く仕掛けが入らない。だいぶ間が空いてしまったが、11時近くになって待望の1杯、これは底から手動のシャクリで乗ってきた。水深は一段と深く180〜190m、指示ダナはだいたい170〜120mの間。指示ダナの上限まで探ってもなかなか乗って来ず、底から10m以内のベタ狙いでポツリポツリ、と言っても3流しに1杯程度の低調な釣り。そんな中、本日2杯目のヤリイカが登場!それもあって、しばらくベタ底の地味乗りで凌いでいたが、お昼頃からいきなり中層で気配上昇。水深は相変わらず深いが、高い時はリールのカウンターで110m(+仕掛けが15m)ほどでも乗りがあった。やはり単発が多いので、急激な釣果の伸びは無いが、船中皆さんポツポツあって、最終流しは2杯掛けの2連荘で締め、27杯となったところで納竿となった。前回と比べて水深がだいぶ深くなってしまい、数も付かずでなかなか難しい釣りだったが、平均サイズは前回より大きく、数の割りにボリューム感はなかなかのもの。結果、船中6名で29、27、20、17、14、10杯とのこと。帰りは波があるので荷物を万全に片付け、キャビンに潜って約1時間の航行。結局、沖干しは4枚しか作れなかったが、家で一夜干しと塩辛を作るのが堪えられない楽しみ。


本日の釣果、スルメイカ 27杯(胴長19〜29cm)、ヤリイカ 2杯混ざってラッキー!今日は沖干し4枚だけ。

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