LTアジ、シケ後の爆食い、釣れ過ぎ早上がり!

9月9日(日)、川崎の中山丸からLTアジに行ってきた。
前回は午後船で上手いこと上げ潮に嵌って78尾と大当たり!18cm級主体で型は今ひとつだったが、食味は相変わらずの★★★。お刺身、お寿司、塩焼き、フライ、お茶漬けと激うまアジのフルコース、何度やっても飽きることなんてない。型が細かいと言ってもそれなりの用途があって、特に握り寿司は中途半端なサイズより、15〜17cm級が半身で一貫握るには最高のネタになる。一方、OKAZUさんも単身出撃、F丸午後船で大漁とのご報告を頂いてまだ間もない。日々の情報を見ていても、今年は7月頃から模様があり、ここ2、3年来で最高の食いを見せているのは間違いないところ。さて、先週は台風9号がゆっくりした足取りで西に進み、進路を北寄りに変えると金曜日の未明には関東を直撃、上陸してからはその爪痕を残しつつ東北から北海道に掛けて足早に過ぎ去って行った。台風明けの土曜日は空いてて良さそう?との読みもあったが、扇島まで偵察に行った某釣り人によると、表面は真水っぽい泥水で凄い色だったとの情報。沖の方はどうだか分からないけど、そんな話を聞いちゃうとちょっと腰は引け気味。じゃ土曜日の状況次第で日曜日に行きますか!ってことで、情報見るとけっこう釣れてるじゃん。早速、OKAZUさん、S大さんと連絡を取るや出撃の算段。潮周りからして、半日船だと上げ潮の一番いい時間に港に戻る形になってしまうので、今回は一日船の中山丸から乗る作戦に出た。


お隣はスルメ船(ちょっとウズウズ)/いつものLT道具です。

直線距離では船宿と目と鼻の先にお住まいのOKAZUさんだったが、わざわざ横浜まで私を迎えに来てくださり感謝!釣り仲間の皆さんには毎度お世話になりっぱなしでホント恐縮です。6時前に到着すると、アレ!どこかで見た顔だな〜。岡Bさん、こんなとこで何やってんのよ?今日はスルメですか?いやアジっすよ。予約乗合のため船縁には人数分のコマセリングがセットされており、乗船すると両トモから数名先客が居られたので、右舷ミヨシから3席確保した。お隣の新造船は週末限定のスルメイカ、10名を超えるお客さんで盛況だ。その隣のタチウオ船も相変わらずの大人気だが、このところ急に群れが深みに潜ってしまったようで、ルアー船はイナダやサバを視野に入れての出船だそうだ。受付を済ませ準備に入ろうとしたところ、S大さんのご到着。ミヨシからS大さん、私、OKAZUさんの順に並び、続いて船長、他のお客さんと右舷は5名、左舷は大ドモの岡Bさん他で計4名。お客8名+船長という態勢となり、LTアジやるにはちょうどいい人数。ちなみに当店ではコマセはイワシのミンチ、着け餌は赤タンが支給される。赤タンは各自適当な大きさに切って調整すべし。さて、タチウオ船に続き、親父船長の操舵で本船も6時50分には出船。途中、運河を走りながら船長のマイクパフォーマンス、向かうは中の瀬、水深20mとのことである。川崎新堤を左に見ながら東京湾へ出る。約15分で到着したのは中の瀬の最北端に位置する緑7番ブイ、既に数隻の僚船が位置取りをしている最中だ。本船も何度か旋回した後、ブイから幾分北寄りに走ったところでアンカーが入れられた。


最初は中の瀬の緑7番ブイの北側から/開始早々、S大さんも幅広中アジを好調ゲット。

7時25分、船が固定されると開始のアナウンスとなった。南西の風そよそよと曇り空、思ったより涼しい朝である。海上は凪だがすぐ横が中の瀬航路なので、船がローリングして落ち着かず、毎度のことながら鬱陶しい。心配した潮色はそんなに酷いことは無く、表面は真水の白濁りが若干残る程度の緑系の濁り潮である。水深は22mで、着底後1m切ったらコマセを振って、その場で待つというのが船長の指示。言われた通りに始めると、1投目から当たったからビックリ。S大さんは早速初物を上げて今日は仕事が早いぞ!私は最初のアタリをバラしてしまったが、2投目、すぐに当たって難なく初のアジ様をゲット。マジかよ〜、もうスイッチ入ってるよ!今日は大潮前の中潮最終日で9時40分頃が干潮の予報、その後の上げ潮期待だったが、朝の潮からいきなり怒涛の入れ食いモードの始まり。しかも型は20cmから上がメインで、前回よりぜんぜんデカイ。しばらくすると本日最大の26.5cmも出た。凄いぞ今日は!ダブルなんて当たり前、トリプルも珍しくないが、バラシをゼロにできるはずもなく、途中で居なくなったり水面でサヨナラもたまにあるが、これだけ本気で食ってくれば多少のバラシは気にならない。ビシが着底した途端、ドドドッ〜と走っていく奴も居れば、コマセを振る前、若しくは振ってる最中に待ち切れずにガタガタ食ってくる奴も居る。アジの入れ食いは何度も経験しているが、ここまでのバリ食いも珍しい。しばらくは皆さん無言でアジ釣りマシーンと化す。何時止まるか分からないのもアジ釣り、今のうちに稼いじゃいましょう!


船長(真ん中)は置き竿電動リールで楽々釣法/コレでダメージ激減、かなり効果ありです。

開始1時間経過の8時半、全盛時の食いより気持〜ちアタリまで間が空き始めた感もあるが、普段からすれば十分の食いで、上手くやればまだまだダブルで取れる状況。徐々に潮が行かなくなり、そろそろ潮止まりの9時、アタリがバッタリ無くなり何故かホッとする。幾つ釣ったか途中で分からなくなったので、クーラーの魚を一度出して数え直すと65尾。42尾/hはいい数字だが、これからが本番というのにもう65尾も釣ってしまい、先がちょっと恐ろしくなる。その後、30分の間にポツンポツンと2尾を追加したものの、本格的に食いが止まってアジ様のスイッチは完全にOFF。極端なもので、9時半以降、まったく生体反応が出なくなった。たまに入れ替えてやらないと、何時食いだすか分からないけど、今日は皆さん余裕の展開で、殆どが置き竿で休憩中。アジも現金だが釣り人も現金なものである。この間を利用して、船長はアジの沖干しを作っているが、これは旨そう。潮時表では9時40分頃が干潮なので、10時頃から動きが出てもおかしくないが、一向に食いだす気配が無い。食わなくても反応だけは出ていたそうだが、この時間になって抜けてしまったようだ。10時45分、本日初めて回収のアナウンス。碇を上げると徐行しながら反応を探す船長。Dブイの近くを通って更に南下、所々小規模な船団が操業中だが、お客は皆座っていて活気があるようには見えない。食ってないのかな?Dブイの下、遠くにCブイが見える位置で何度か船を回すとアンカーが入った。11時、水深23m、第2ラウンドの始まりである。

数回入れ替えたところでS大さんにアタリ、これは惜しくもバラシ。そろそろ来たか?ちょっと真剣にやり替えるとドドド〜ン!お久し振り!幾らか上げ潮が効いてきたようだが、速過ぎずに釣り易い。始めは数尾を単発ゲットした後、みるみる朝と同じモードに突入でアジ様再び全開。しかし、はっきりしてるよな〜。半日船はちょうど帰港時間に当たり、ここで食えば作戦成功。風は南南東に回り、空はすっかり晴れ模様、気温がかなり上がってきたが、同時に船上もヒートアップ。船長は置き竿で3尾掛けてから電動巻きの楽々釣法で数を伸ばす。相変わらずタナは低く、1mで振ってそのまま待つか、底から振って1mで待つ感じで良い。潮が効くともう少し下げてもいいくらい反応はこびり付き。魚は朝と同じサイズ、さっきの群れがこっちに移動したのだろうか。潮が左舷トモに行ってるので、前半今ひとつ振るわなかった岡Bさんも今頃は入れ食いに違いない。12時ジャスト、ダブルで取り込んで1束と1尾。確か納竿は15時だったので、このまま行ったら幾つ釣れちゃうのか心配になってきた。OKAZUさんはそろそろクーラーのキャパシティが限界、20尾ほど袋に入れて私のクーラーに退避。期待半分のサバは、たまに誰かが釣り上げるけど、25〜30cmの小型であまり欲しくないサイズ。もうそろそろサバも脂が乗って旨い季節のはずだが、今年は意外と自分にはサバが食ってこない。一応、頭には大サバもあるので、ギリギリやり取りで勝てそうな2号ハリスを使って備えているのだが・・・要らない時には死ぬほど釣れて、欲しいと思うと釣れない・・・何とかの法則ってヤツだな。


上げ潮に入り、Dブイ下でまたまたスイッチON/OKAZUさんもアジ釣りマシーン状態。

一端ヘソを曲げるとテコでも食わないアジ様だが、これだけ無邪気にバカ食いされると、なんだか可哀想というか不憫にさえ思えてくる。何もここまで簡単に釣られなくてもいいのに・・・そんなにお腹が空いてるの?このまま時間一杯まで続いたら2束も夢じゃないけど、そんなに持って帰っても後が大変!いくらご近所に配ると言っても限度がある。13時、左舷でもお腹一杯の声が聞かれ始める。13時30分、食いは止まらず、ついに150尾に到達。まだまだ時間はあるけど私はこの辺で自主納竿させて頂くことにした。釣り的にも十分満足できたし、歓迎されないほど大量に持ち帰るのも中の瀬の激うまアジ様に失礼というものだ。すると、殆どの皆さんがもう大満足のご様子で、わらわらと竿を畳み始めた。船上は成り行きで撤収ムードか?すると約1名、右舷ミヨシのお客さんだけハルちゃん(お家で待ってる愛人じゃなく愛犬、笑)のために!とエンジン全開、一人一荷釣りを連発しているが、ハイ終わり終わり!も〜帰るよ!ってことで強制終了。13時45分、船長のそろそろ上がりますか?の声で納竿となった次第。全員が釣れ過ぎて早上がりなんて聞いたことはあっても自分としては記憶に無い。今日はそんな記録的な一日となった。台風過ぎてシケ後のLTアジ釣行、上げ潮狙いのところが下げ潮でも爆食いだったのは嬉しい誤算。大サバに備えて持参した27リットルクーラー、一人で船から下ろせないほどの大漁と相成りました。それもこれも食わない日を知っているからこその有り難味、今回も大事に美味しく頂きま〜す!


本日の釣果、マアジ 150本(17〜26.5cm)。前回よりサイズアップで20〜22cm級がメイン。並びきらず二重、三重の山盛りになっちゃいました!こういう日もあるんですね〜。


とりあえず、初日は小さ目を選んでお刺身、大き目を選んで塩焼きで賞味。この時期釣れる中の瀬のアジは脂に甘みとコクがある。コレですよコレ!も〜止められません!

【参考情報】
船長に話を聞きましたが、アミコマセの場合は「イワシ系」の寄りが激しく、アジの寄付きが安定しないそうです。過去によく乗船した某船はアミでしたので、シコが煩く仕掛けに気を使っていましたが、ミンチは安定して船下に居付き、イワシ系の入る隙が無いらしいから細い仕掛けでも良いみたいですね。100m位隣に湾奥の船宿がサビキでやっていたみたいです。船長が「ほら、あの船サッパばかり鈴なりじゃん?」って言うのですが、アジかサッパか遠目には解りませんよね〜(私の感想)。「だってポロポロ落としても全然慌てている人いないジャン!」と船長。「あ〜、ナルヘソ〜。アジよりきらきらしているし・・・」と私。(by OKAZUさん情報)


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