今季初カワハギ、やっぱりカワハギ釣りは面白い!

9月24日(月)、腰越港の多希志丸からカワハギに行ってきた。
世間はワラサの爆釣に湧いているようで、この3連休はさぞかし港も賑やかなことでしょう。私もワラサ釣りをやらないわけではないけど、もともと性格が天邪鬼なもんでして、周りでフィーバーしてると自分は引けちゃうタイプ。(笑)それに知人3名にワラサのオイル・インフォメーションを聞いたところ、全員が口を揃えてあっさり系(苦笑)とのお答え。これがモチB今ひとつ上がらない理由だったりもする。一方、今年はロングランだったスルメイカもさすがにピークは過ぎたけど、個人的にはこっちの方が気になる釣り。いつもご一緒させて頂く釣り仲間の皆さんは、今週は各々ご予定があるそうなので、連休初日は一人無言でシャクリに行って来ようと思って準備したまでは良かったけど、蓋を開けたらまたまた二度寝の大寝坊。つい最近、同じ失敗をやらかしたばかりだけど、どうも最近一人だと気が抜けちゃってイカンイカン。後の情報によると、この日からヤリイカ狙いに変わったそうで、私はバッグにスルメ道具しか入れていなかったし、釣りの方も苦戦したそうなので、行かなくて正解だったかも。LTアジも今年はまだ中の瀬のトロサバを賞味していないし、もう一回やらなきゃいけない釣りの実行待ち行列にキューイングされたまま、北東風が強そうなので今週はあっさりNG。カワハギは各地例年通り開幕したようだが、全体的にはまだ水温も高いし固まっておらずの状況でイマイチ?かもしれないが、8ヶ月も間が空いてしまったので、一度行って少し勘を取り戻してくるか・・ってことで、今週はコレに決めた。

とりあえずアサリだけ調達してきたが、船はどこから乗ろうか・・・行き付け久比里の巳之助丸は竹岡船と剣崎船の2杯出しだそうだけど、出船前にどちらか選べないんだよね〜。それに加えてD社カワハギオープンの予選を翌日に控えており、出場される方々が殺気立っていたら恐いもん。(笑)色々考えた挙句、北東風も強そうなので腰越の多希志丸に連絡してみた。多希志丸は完全予約制になったようで、希望者は電話くださいとHPに書いてある。前日の夕方、電話で予約人数を聞いたら、明日は空いてるよ!と言われたが人数は不明のまま。(笑)出船時刻は7時だと思ったら、6時半を予定しているそうで、電車だから6時20分頃到着すると伝えたら、来るまで待ってるから大丈夫とのこと。自宅と携帯の電話番号に名前も押さえられ、気が付けばもう逃げられない状態。(笑)また寝坊しちゃイカンと思って、アルコールもほどほどに23時に就寝したが、早く目が覚め過ぎた。まだ2時だぜ。一旦目が覚めるともう眠れない。しょうがないな・・・荷物を点検したり針結んだりして暇を潰す。予定通り6時20分頃、現地に到着。受付を済ませて船に向かうと、まぁ多希志丸にしては空いてる方?私は右舷ミヨシ2番に入れて頂き右舷は7名、左舷は私の後に来られたお客さんが2、3名入って9名となり合計16名。いつまで経っても出船しないので、おかしいなと思ったら、電車のお客さんを一人待っていたそうだが、どうやらそれって私のことだったようで、女将さんの勘違いと判明。それが分かった途端、舫が解かれて6時40分に出船。


空いてると言っても16名の乗客/腰越港の前は江ノ島の東側、水深15〜25mでスタート。

港の外でスパンカを張って、そのまま真っ直ぐ沖に進む。実質5分も走らない場所でスローダウンすると、旋回して位置調整。6時50分、開始のアナウンスとなった。北の風けっこう強く曇り、海上はナライなので凪、潮色は澄んでいるが、天気のせいもあって暗い感じ。最初は水深15mから徐々に深くなる流しで、根が非常にキツイ場所。1投目、着底してすぐに1〜1.5mタナを切ると、いきなり懐かしいアタリでお出迎えである。これは間違いなくカワハギのモタレ。乗せ所を伺って竿を上下していたらガクン!という強いシグナルとともに放された。一度、底まで落として、タナを切り直すとすぐにアタリ。運よくまだ餌が残っていたようでもう一回勝負だ。今度は穂先のお辞儀する角度が幾分深くなった時にこちらからクッと乗せに行くとガコココ〜ン!と針掛かり。水深が浅いので、機関銃の如き叩き込みも横っ走りも強烈に、無事抜き上げたのは23cm級の良型。1投目で船中初物ゲットとは幸先良し!バケツに入れると暴れて飛沫が凄いので、すぐに締めちゃおうと思ったら、船長が降りてきてHP用の写真撮影。その後、釣り方を色々試してみるが、地底はベラやトラギスの反応が早過ぎて釣りにならない。周りのお客さんは皆さん底釣りだが、やはり外道の入れ食いでササノハやキュウセンに騙されては落胆している場面が多く見受けられる。そんな中、カワハギも居るには居るようで、皆さんボーズを脱出するまではさほど苦労しなかったようだが、一歩抜きん出るのもまた難しい状況。

私は仕掛けを底に下ろす気がせず、しつこく空中戦を続ける。海底の起伏は激しく1〜3m急に上下するので、道糸が根に擦れる感触も伝わる。底立ちを頻繁に取り直しながら底上1〜1.5m中心に誘いを掛けると、アタリは続かないながらも、たまに上ずっているカワハギも居るようで、独特のモタレが出てくれたらシテヤッタリ。カワハギの平均サイズは思ったよりデカイので、針に掛けるのはそんなに難しくなく、掛け損ないも挟みながらではあるものの、空中戦で3枚、4枚と稼げる状況。しかもタナを1m上げるとベラやトラギスのちょっかいが激減するので、餌や針の消費も抑えられ効率が良い。ただひとつ避けられないのはキタマクラ。コイツだけは相当タナを上げてもかわすことができないが、地底でトラベラーズに一瞬でやられることを考えれば許容範囲であろう。3枚/hのペースで9時までに6枚。連日の竿頭が10〜15枚程度なので、悪くないかもしれないが、今日は大潮の初日で干潮が9時50分頃の予報、ちょうどこの後の潮変わりで状況がどう変わるかが気になる。少し動いてくれれば期待できそうだが、悪くなることも当然有り得る。干潮が近いと見えて、この時間、だいぶ淀んで本命らしき触りも認識するのは難しい状態となった。潮が動かなくても外道は当たるが、一時より多少は大人しいかもしれない。9時を回って単発で1枚ゲットしてからはだいぶ間が空いてしまったが、10時15分、そろそろ潮が効いても良さそうな時間、やはり空中戦で反応が現れた。


空中戦で一荷は自己初?/後半は烏帽子群礁の東側、茅ヶ崎沖〜辻堂沖、水深20m前後。

上手いことドスッと乗せたら引きも強いし重量もあってコレけっこうデカイかも!慎重に巻き上げると海面には2枚のカワハギが浮上。そのまま一気に抜き上げた。見ると2枚ともガッチリ唇に針掛かりしていて自己満足。目測21cmと19cm、足したら40cm!(笑)すかさず船長が降りてきて記念撮影。自分としても空中戦で一荷釣りは初めてのことかもしれない。こんなこともあるんだね〜ビックリである。その後、単発で1枚拾って10時半頃にツ抜け。オール空中戦だから、自分の価値観としては普段のツ抜けより価値がある。まぁ釣り方がどうであれ、1枚は1枚なんだけどね。11時、10分ほど走るとアナウンス。予想通り、ここは烏帽子岩の東側は茅ヶ崎沖、11時15分、水深20m前後で再開となった。潮色はグレー系の濁りが被っていて腰越沖より良くない。多少の流れはあって、たぶん西から東への潮だと思う。1投目でミヨシのお客さんがカワハギとシロギスの一荷。なるほど、魚居ますね・・・私はここでも空中戦から入るが、まったく気配無し。底質がさっきまでと全然違って、ツブ根点在の海草交じりの砂地に見える。ここは作戦変更、1.5号の中オモリを付けて叩きから弛ませ。すぐにそれっぽい触りが出るが掛け損なう。何投か入れ替えると弛ませ中に良いアタリをキャッチ、ガツンとアワセが決まって底釣りでの初物をゲット。その後も地底でポツンポツンと当たるがサイズがイマイチ。今日これまで混ざらなかった15cm前後の小型も2枚釣れてきた。水深が浅いので、水圧変化によるダメージは少ないようで、バケツに入れると元気に泳いだので2枚ともすぐに海に帰してあげた。

その後、茅ヶ崎と辻堂の間を移動しつつ、根のキツイ場所では中層で当たる場面もあり、ポツンポツンと追加して15枚。終盤の1時間は両隣のお客さんがペースを上げて、23〜28cm級の中大型を連発するが、自分的にはどうにも難しく感じてしまい、アタリを出すのもままならず、やっと引っ掛けてもバラシに終わり、なかなか釣果にならない。何かが合っていないことは歴然、自分だけが合う時間帯もあれば、お隣さんばかり入れ食いになることもあり、毎回ホント不思議だが、これが釣りってものか。すべての時間帯に手を合わせることができれば、それこそブッチギリもあるかもしれないが、今のところはそんな境地にはまったく無いって証明、まだまだですね〜。(笑)13時半になって、後10分のアナウンス、私は根掛かりで幹糸が行ってしまったので、一足お先に納竿させて頂くことに。13時40分、撤収のアナウンスとなったが、片付け中に船長が全員に釣果を聞いて回る。私は放流分(と言っても、普段なら持ち帰るサイズ)を入れて15枚を申告、今日はしつこく空中戦を続けたのもあるけど、15枚中12枚はオモリを浮かせた空中戦で仕留めたのが自分的には価値あり。この時期、まだ水温があるのと魚の型が良いので、アタリさえ出せれば低水温期に比べて食い込ませるのはさほど難しくないと思われ、これに潮色と流れの条件が揃えば、水深も浅いし手返しも早いので数も伸びるのでしょうが、まぁ連日の状況からしてこんなもんでしょう。今日は中8ヶ月、久し振りのカワハギ釣りだったが、忘れたようでも体が覚えていたようで、カワハギ釣りの面白さを改めて確認できた釣行であった。


本日の釣果、カワハギ 15枚(15〜25cm)、20cm超が8枚と平均サイズ良し。15cm前後の2枚は放流し、17cm以上の13枚を持ち帰りました。良型は早くもキモパン8分目でしたよ!

【船宿HPコメント】
9月24日 腰越沖 カワハギ 15cm〜29cm 2〜15尾
15尾は2名。その他カサゴ、シロギス。連休最後の今日は涼しくて釣りやすい一日でした。おまけに船内も昨日とは比較にならないほど涼しく・・・?おかげでゆったりと釣りをしてもらえたのでは。数はそこそこに型も中・良型主体に楽しめました。明日もがんばりましょう。


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