LTアジ終盤戦、アジご機嫌斜めでサバ好食い

10月13日(土)、新山下の広島屋からLTアジに行ってきた。
OKAZUさんからマサバのオイル↑情報を頂いてから早数週間、例年だと浅場のLTアジもそろそろ終盤戦に差し掛かり、早めに一回やっておかねば!という種目のひとつである。ということで、本日は新山下の黒川本家と渡辺釣船店の間に位置する広島屋から出船してみることにした。ここ広島屋さんは船一隻でシロギスとアジを季節毎に狙い分けているが、今年の夏はシロギスの模様がパッとしなかったためか、8月のお盆休み頃から一日船のLTアジを開始して好調の様子。船長のお顔はちょくちょく拝見していて、これまで乗船機会が無かったのが不思議なくらいだが、本日初めてお邪魔してみることにした。出船時刻は8時だが、混み具合が分からないので、少し早めの6時30分頃に到着すると、左舷に親子連れの常連さんなど4名の先客が居られたので、無難に右舷トモに荷物を下ろすことにした。するとお隣、渡辺釣船店の宮地船長に見つかり、こちらの船上からご挨拶。最近は他所の船に乗ってばっかで照れ笑い、今度、カワハギでもお世話になります!受け付けを済ませようと店に入ると、お茶を入れて頂き何とものんびりした時間が流れる。お尻に根が生えそうなので、こちらから支払いをお願いして買い物に出た。時間と共にポツポツお客さんが見えるが、出船30分前辺りからバラバラっと急に増えるのは電車の便が良い船宿共通の特徴かもしれない。最終的には右舷8名、左舷7名の15名となり、LTアジやるには問題無い人数で落ち着いてくれた。コマセや付け餌の配給が終ったが、氷をまだ貰っていなかった。お隣さんに聞くと、店で別売とのことなので慌てて買いに行く。だいぶ涼しくなったとは言え、サバが多いとひとたまりも無いので、ブロック氷2個を購入。さて、定刻を少し回った8時5分に出船。


お隣、渡辺釣船店のカワハギ乗合は相変わらず大盛況/本船も8時に近付くとそこそこの人数が集まった。

横浜港を出ると目下好調の富岡沖方面へと舳先を向けた。ビシの指定は40号とのことだが、30号しか持っていないので船長からお借りした。仕掛けはいつもと同じでハリス2号全長2mの3本針、針は『玄人アジ』8号、夜光玉などは無し。途中、南本牧の北東面でスローダウンし、僚船が数隻操業中、近くを旋回したが止まるに至らず、水路を走り抜けて一気に根岸湾へ向かった。こちらは荒川屋、青田丸など5、6隻の船がバラケ気味に操業中である。本船は近辺を何度か旋回するとビシッと停止、ちょっとここで道具入れてみましょう!とのアナウンスで8時35分、まずはエンジン流しで開始となった。北東の風、曇り、水深は25m前後、潮色は薄濁りで赤味は無く、どことなく秋の潮という雰囲気である。風速は大したこと無いのだが、風向きが悪いのと航路が近いのとで、この海域独特のダボついた海、大ドモが一段高くなっているのもあって腰に堪えそうだ。予報だとけっこう冷え込むような話だったので、まともに上着を着てきたが、思ったより暖かくて失敗。Tシャツの上から直接カッパを着ていてちょうど良い陽気となった。早々に左舷では型が出たらしく、船長がマイクで煽るが、こっちにはまったく反応が無い。右舷ではミヨシ寄りで1本出たのを見ただけ。なんだか雰囲気が怪しいぞ。15分程やったが食いが続かないので回り直し。二流し目、何度か道具を入れ替えるとポツンポツンと型が出始め、9時ちょうど、私にも待望のアタリが来た。なかなか引きが強いので大事に巻き上げると、丸々太った23cm級が一荷で上がってきたから思わずニッコリ。その後、お隣さん、そのまたお隣さんと型を見たが後が続かず、なかなか全員に回る程の模様は無い。反応が出たり入ったりしているようで、群れが落ち着かないようだ。

9時45分、今度は根岸湾の南側、富岡沖に移動して再開。ここも何度か入れ替えたところでミヨシ、胴の間と続いて型が出た。程なく私にもアタリが来て3尾めをゲット。1ヶ月前に中の瀬で釣れていたサイズがその前月より一回り大きかったのに対し、今日のアジは1ヶ月前の中の瀬より更に一回り大きく23cm級が揃う。このところ漁場が横浜寄りに移ってからは全般に良型で、日によっては30cm級も顔を出すようだ。このサイズなら30尾も釣れれば食材的には十分といったところなのだが、どうなるか先行きは甘く無さそうだ。少し出始めたので、アンカーを下ろして船が固定された。10時を回って6尾、7尾と重ねたところ、船長がこちらの様子を見に来てくださった。多少は群れが落ち着いたかもしれないとの話、肩の荷が少し軽くなったような表情に見受けられた。とは言え、釣っている感じでは、とてもじゃないけどスイッチONとは程遠い状況で、2、3尾続くこともあれば、10分以上パッタリアタリの間が空いたりして、釣り方のパターンが成立しない。忙しい釣りでも無し、一尾一尾血抜きを施し、首折りで締めてからクーラーへ仕舞う。アジとサバが交互に回っているような感じにも見え、ミヨシでサバを掛けるとしばらくして私にもサバがヒット。アジもミヨシ側からアタリ出すことが多く、たまたま今日はそういう潮なのかもしれない。10時半を回ってツ抜け、11時前までに13尾としたところ今度こそ完全にアタリが停止。今日は大潮後の中潮初日で干潮が11時50分頃の予報。そろそろ潮止まりだが、急に気配すら無くなるから極端なものだ。こうなると上げ潮が効き始めるまで食いそうにないが、代わりにサバの食いが上がって、けっこう頻繁に竿が絞り込まれる。


今日は厳しい展開、根岸湾口〜富岡沖〜南本牧北面というコースで探索。

釣れるサバは30cm前後から40cm近い良型も混ざる。釣り上げた瞬間、マサバだと思って喜ぶと首折りして死んだ途端、斑点が浮き出てきて陽性反応。結局、大半がゴマサバだったりする。今までこれだけサバを釣っていても、釣った瞬間マサバとゴマサバの区別が未だに付かないのも情けないかもしれない。(ヒレの棘の数とか細かい識別法ではなく、一瞬で見分ける方法があれば教えてください!)胴の間ではサバを掛けてはオマツリ騒動。掛けたら道糸を1mmも出さないつもりで一気にゴリ巻き、海面でもなるべく走らせないように迅速に取り込むのがコツ・・・と言ってもなかなか難しいのだが、このクラスのサバの場合、ハリス2号ならライトゲーム系の竿+ライトビシ+クッションで切られることは少ない。潮止まりの間、サバが相手してくれたお陰で上手いこと時間が潰せたが、そろそろ13時。風は東、上げ潮が少し効き始め、道糸が若干抱え込みに入る。良い反応が入ってきたそうで、タナを取り直してコマセを振るよう船長がマイクで発破を掛けるが、当たるのはサバばかり。ミヨシから胴の間でポツンポツンとアジの姿は見るが、やはり全員一斉にアジがヒットするような展開にはならず。相変わらずサバは元気だが、クーラーの中を確認するとマサバ4本、ゴマサバ6本で計10本とお土産には十分。マサバなら持って帰るけど、たぶんこの時間は全部ゴマなので以降は放流。今日はアジもサバもタナが低く、仕掛け2m+クッション20cmで底上1.5m前後、それ以上上げると食わない。1mで2回振って1.5m前後で待つ感じが多いが、14時、試しに底で2回振って、スーッと1mくらい誘ったところで久し振りのアタリ。針が底に着いているのではと思うほどのベタ底で食ってきた。

少なくとも右舷では単発もしくは多くても2、3尾型が出ると抜けてしまい、またしばらく食わない。14時以降、根岸湾口を何度か移動したが状況好転せず。14時50分、単発のアタリが出て15尾となる。15時で納竿かと思ったら、船長は南本牧に船を飛ばした。長崎屋のアジ船が1隻操業中、エンジン流しで再開。二流し目、お隣さんに久々のアジ。すると私にも当たったが、これは今日5尾目のイシモチ。地味な存在だったが、5尾も貯まるとおかず的には適量、なかなかイイ仕事してくれて感謝。すぐに入れ替えると、今度はアジらしきアタリだったが水面間近でバレた。バレるということはアジに違いない。次投もアジと確信したが、巻き上げ中に居なくなる。なんだよ〜!最後に来て何かが合わずバラシの連続。(さっきまでと針の種類が違うのだが、そのせいか?)その後、本日2回目となるサメとの格闘。切りたい時に限って切れない。こういうやりとりをしていると、2号ハリスっていうのは驚くほど強く思える。最後はビシを回収して引っ張ったらハリスは切れずに針が伸びてきた。正体は80cm級のサメ。その後、15時45分まで残業して下さったが、最後まで食わず仕舞い。本日の釣果はマアジ15尾にサバ多数。アジは11時までに13尾釣れたきり、それ以降たったの2尾。上げ潮に期待のはずが、逆に食い渋ってしまい釣果伸ばせず。今日は半分サバ目当てだったし、アジやイシモチもそこそこ釣れて食材的には大満足。広島屋さんには初めてお世話になったが、話し易い船長だし、操船が男らしくてカッコいい!終日アジのご機嫌が上がらない中、最後まで頑張ってくれて好印象。今度、シロギスやビシアジでも乗船してみよう。


本日の釣果、マアジ 15尾(21〜24cm)、イシモチ(シログチ) 5尾(21〜31cm)、マサバ 4本(29〜36cm)、ゴマサバ 11本で5本放流(31〜37cm)。


今年初めて脂の乗ったマサバを釣ることができ、当日は〆鯖と塩焼きで賞味しました。あ〜満足満足!


イシモチも久しぶり。31cmの良型を昆布〆にしましたが、思ったより脂が乗っていて大変美味でした。

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