ショウサイフグ、また最悪の日に行ったもんだ!

10月16日(火)、富津港の川崎丸からショウサイフグに行ってきた。
前回のことは触れたくないので前置きは省略。(笑)今回は富津出船の食わせ釣りで厄落としを目論んだ。まだ前夜のアルコールも抜け切らぬ3時25分、烏賊飯さん、OKAZUさんが迎えに来て下さり、いざ出発。湾岸からアクアラインで所要時間1時間弱のはずが、到着したのは何故か5時を優に回っていた。未明からエライ距離を走ったもんだが、そもそもこの時点から何か歯車が噛み合っていなかったような気がする。(笑)フグ船の番号札は既に11番。聞くと予約人数は19名、平日としては異常な多さにビックリ。おまけに北強風でイイダコが出船中止となり、3名さんがフグに乗り換え総勢22名。この時点でわざわざ平日来た意味がほとんど無くなった。ここ数週間は爆釣モードで3桁釣果を記録した日もあり、KOBIさんも先週出撃して大釣り。も〜お腹一杯で致死量に達する寸前だったとか。(笑)今週に入り状況下降気味なのは否めないが、それでも前日は10名で6〜26尾の船中158尾。ど〜転んでもツ抜けは間違いないでしょ!とこの時点ではまだ余裕をこいていた。港で待機すると、5時45分頃から乗船開始。イイダコ船が空いているので、2杯出しかと思ったらそうでは無さそう。この程度の人数だと1隻に乗せちゃうんだ。たぶん、別船は急にフグの準備ができないとか事情もあるのだろう。番号順に乗り込むと、運良く左舷ミヨシが空いていたので、烏賊飯さん、OKAZUさん、私の順で荷物を下ろした。この人数でもかなりの密度だが、週末にはもっと凄いのだろう。乗船後、アマエビが支給されるので、殻を剥いて2、3等分に切っておけば仕込みは完了。乗客の名前と釣座のチェックをする船も初めてだが、船長の仕事はテキパキしており、釣り方のレクチャーも初心者には有り難い。さすが人気店だけあって受け入れ態勢がしっかりしていて、気配りの行き届いた船宿だな〜という印象。


平日というのに22名の乗客には驚き/水深が浅いため第一海堡をグルッと回って富津の南面に向かう。

6時35分、港を出ると沿岸は遠浅のため、沖に向かって真っ直ぐ伸びた船道を進む。行き先は富津岬の南面、直線距離では目と鼻の先だが、第一海堡をグルッと大回りして走るのは初めて知った。北の風が強く海堡の北側はドッタンバッタン波が高い状態だったが、海堡の南に回ると徐々に平穏。富津の海苔ヒビエリアへ低速で進入すると、いよいよ反応探しに入った。7時、ブレーキが掛かると投入の合図。北北東の風強く曇り、海上は風裏なので波はさほど無い。風速は10m以上、風向きがもうちょっと東に回ってくれると良いのだが、北っ気が勝っている分、風当たりは強く感じる。水深8〜10mで潮は薄濁り。ブッ込みで型が出ないと3分も待たずに回収、2投やったが型見ず。本命場所で餌も取られないとはのっけから危うい雰囲気。7時10分に道具を上げてからが大変、移動と旋回を何度も繰り返すが、止まれる反応が見つからない。約40分クル−ジングした後、久し振りに投入するがこれも空振り。今日は人数多いわ、風強いわ、魚居ないわ三拍子揃っちゃったな。ショボい反応しか無いので、難しいけど頑張ってください!そのうち良い反応探しますので!と船長のお言葉が何とも心強い。この時期のフグは魚探の反応に乗せる釣りなので、形は烏賊釣りと一緒。一発良い反応に当たれば、短時間でツ抜けくらいは稼げるだろうから、まだまだ望みはある。8時、本命場所に見切りを付け、船長は船を南に走らせた。10分強で到着したのは大貫の観音様の沖。何度か回って8時15分、ようやく船中初物が出たらしい。OKAZUさんがしきりに餌を取られたりハリスを切られたりと、さっきから生体反応が出ている様子。すると私にも初めてソレと分かる生体反応。アタリと言うより違和感と言った方がいいかも、そんな微妙な触りだが、直ぐに合わせると乗った〜!取り込んだのは25cm級のまあまあサイズ。ほぼ同時に烏賊飯さんも初物ゲット、そしてOKAZUさんと続く。


最初は定石、富津の海苔ヒビ周りで始めるが・・・/大貫の観音様前に移動。

ようやく釣りらしくなってきて、しばし真剣モード。続いて同じようなサイズがヒットしたが、アタリが出る割りに掛からないケースが多く、この流しだけで10回以上検知しながら2尾とは打率が低い。今日は中潮の最終日で満潮が8時頃、その後、下げて干潮が13時頃の予報。ちょうど下げっ端でアタリが出始めた感じだが、どうやら17cm前後の小型が大半を占めているようで、これが打率の上がらない要因。強風の影響も少なからずあって、不慣れな者としては難しい釣りを強いられる格好となった。反応が抜けるのも速いようで、船を頻繁に回し直すが、ブッ込み着底でアタリがすぐに出るような活性は無い。OKAZUさんは小型が多いと判断してか、最初より餌付けを小さめにして対応しているようで、ポツポツヒットさせるが如何せん魚が小さ過ぎ。これじゃ一口唐揚げか?良型当てようと敢えて大振りの餌付けで辛抱していたが、良型はお留守のようで細かいアタリでかじられるだけ。ちなみにここ川崎丸は食わせ釣り専門。仕掛けは胴付き3〜4本針、オモリは20号統一。私は枝間40cmの3本針としたが、船宿仕掛けは30cm間隔と思われる。ハリスは3号で7〜10cm、針は丸カイズ13号が標準。魚がこんなに小さいと思わなかったので、13号しか結んで来なかったが、このサイズなら針も餌も小さめにして食わせるか、もしかするとカットウ釣りの方が有利なのかな?フグは飲まれるとすぐハリスが切れちゃうので、下手に針を小さくすると、良型が食って悔しい思いをするのが落ちかもしれない。9時くらいまでは気配が多かったが、だんだん反応探しにも時間が掛かるようになってしまい、大して盛り上がらないうちに気が付けば低調。11時、反応が無くなってしまったので、移動しますとのアナウンス。到着したのは観音様より更に南寄りの水深4〜6m。連日この根でアカメフグが出ているそうで、前日は某常連さんが3尾ゲットしたとか。


5cm級の赤ちゃん、このサイズでも違和感が出たので竿は感度良好/帰港後、フグの下処理を待つお客さん。

再開早々、烏賊飯さんにまあまあサイズのショウサイフグ、そしてOKAZUさんにも小振りだが本命。私は餌も取られないから困った。烏賊飯さん、ベラを挟んでまた何やらヒット。やけに慎重にやってると思ったら30cm級のアカメ。船長に玉網を要請して無事ゲット。イイ仕事しますな〜!その後、この場所で1時間くらい粘ったが、期待のアカメはたぶん烏賊飯さんの1尾だけ?その他ショウサイが数尾出た程度。今日はフグ様ご親戚一同まったくやる気無し。12時、また平場に戻って水深8m前後、相変わらず反応の足は速いようで、頻繁に回り直すが、なかなか気配も感じられない。すると突然食い上げのアタリで何かがヒット、ちょっとデカそう!と思った瞬間ハズレた。直後、2つ隣のお客さんにもヒット。上がったのは大きなコノシロだった。私のもたぶんコレでしょう。この反応、魚違うのですぐに回り直し。以後、烏賊飯さんとOKAZUさんはマメにポツンポツンと拾うが、私は全然釣れる気がしなくなり、集中力完全に切れちゃった。ダメだこんなじゃ。12時50分、これが最後の流しだそうだが、久し振りに生体反応が出てヒットしたのはまたもチビフグ。もう1回下ろしてみたが気配すら無く、これで万事休す。13時を回ったところで納竿となった。船長は全乗客を回り、釣果を記録しながら魚を入れたザルを回収。依然強風収まらず雨交じり、帰りは諸に被りそうなのでキャビンに避難。結果、烏賊飯さんショウサイ9尾+アカメ1尾、OKAZUさんショウサイ9尾、私ショウサイ7尾だと思ったけど、後でよく見たら1尾はクサフグだったみたい。(涙)全員まともなサイズは1、2尾で殆どチビばっか。しかしま〜よくもここまで最悪の日を選んで行くよ。前後1日ズラせばそこそこ釣れてるって言うのに、毎回、疫病神を呼ぶのはいったい誰の仕業だ!3人の合わせ技か?(笑)悪夢のフグ釣行第2弾はこうして幕を閉じたのであった。やれやれ。


本日の釣果、ショウサイフグ 6尾、クサフグ 1尾で計7尾。

【船宿HPコメント】
16日の状況 ショウサイフグ船・・・平日で予報が悪いにも関わらず、大勢のお客様【22名様】にお越し頂き誠にありがとうございました。朝から北強風【風速10〜12m】が吹いていましたが、釣場は富津岬の南側になるので、富津岬が防波堤の役目をして、強風の割には海は穏やかでしたが、反応は少なく船中で型を見ただけに終わってしまい、ポイントを大きく移動しました・・・ポイント移動してからは小さい反応を追いかけながら、ポツ〜リポツリの拾い釣りをしていき、13時の沖上がりまでそのペースは上がりませんでした。本日の釣果は16〜29cmを1〜11匹と今ひとつの釣果に終わってしまいましたが、本日お越し頂いたお客様には申し訳有りませんが、釣れない日が有ってこそ釣れた日の価値が有るんですよね・・・次回のリベンジお待ちしています!

ホーム目次前のページ次のページ