好調カワハギ、期待値高過ぎ?気分は大苦戦

11月2日(金)、横浜新山下の渡辺釣船店からカワハギに行ってきた。
今年はカワハギも好調なようで、各地で好釣果に沸いている。そんな状況を横目で見ながら他の釣りをやっていたが、そろそろ一回やっておかなきゃ。でも、週末の満船を考えると腰が引けるし、やっぱ平日がいいな。そう言えば11月3日(文化の日)は土曜日なので、金曜日は振替休日じゃん!(笑)(毎度のお願いで大変恐縮ですが、会社の皆さんは見なかったということでヨロシク。)目下のところ、東京湾側は竹岡沖、相模湾側では腰越沖、小網代沖がホットなフィールド。自分としては腰越、久比里、新山下の選択肢があり、なかなか迷うところだったが、先日、広島屋のアジに乗ったとき、隣から船長に顔見られたのもあったので、挨拶がてら新山下の渡辺釣船店から乗ることにした。始発電車で5時35分には船宿に到着。同時に宮地船長もバイクでご出勤。おはようございます!まだ真っ暗なので、慎重に船に渡ると右舷胴の間とトモに先客があり、左舷はガラ空き。毎度のことながら潮向きが読めないので、とりあえず左舷大ドモに荷物を下ろすことにした。ここだけの話、本当は水曜日に出撃しようと思って、前日に小振りのアサリを2Kgちょっと剥いてあったのだが、出船までの暇つぶしにと、もう一回り大きいアサリも1Kgほど追加で仕入れてきた。アサリマニアか!(笑)受付、買い物、アサリ剥き、道具の準備と、やることをすべて終えても出船まであと1時間以上、暇だぞ〜!お客さんはポツポツ見えるが、予想したほど多くないようだ。船長によると、このところ久里浜沖の深場で模様が上がってるみたいで、反応が出てくると2mくらい底切っても食うし、船長の置き竿に一荷で食ってくほど固まっているようで、平均サイズも良いらしい。一方、竹岡沖は細かいのが多く、アタリはあるけどなかなか掛からないそうだ。で、今日は久里浜沖に直行するとのこと。そんな話を聞いたらワクワクしてきて、バッグから30号のオモリを取り出した。ようやく待ちに待った出船時刻。最終的に左舷5名、右舷3名の8名とちょうどいい人数に落ち着いてくれ、7時23分に出船。


到着時は真っ暗、だんだん明るくなるが曇り空/お隣は広島屋、その隣が黒川本家、打木屋と並ぶ船宿街。

8時20分、久里浜沖に到着。『うらが1番』ブイの南側で位置取りして釣り開始。北の弱風で曇り、海上は凪だが1m前後のウネリが入っており、上下動によって意図せずオモリが浮いたり道糸が弛んだりとやや釣り難い。水色はよく澄んで文句無し。水深36mからの流しで、落としても40mまで。久比里三店、横浜、浦安方面の船で10隻程度の船団を形成。久比里船は2杯出しで各15、6名の乗船で盛況。船の間隔は広めで場所はそれほどピンポイントでは無いようだ。1投目、いきなり近所からバシャバシャとバケツの音が聞こえ始める。程なくお隣さんにもヒット。魚居る?何だかキツネにつままれた感じで、私、生体反応無いっス。船長が操舵室から顔出して、みんなもう餌無いよ!って言うから回収してみると、きれいサッパリ丸裸。ムムッ!魚浮いてるの?次の投入は底に着いたら、すぐ2m巻き上げて聞き釣り。すると、穂先がモタ〜ッとした違和感に襲われた。居るじゃん、グッと乗せるとズドドドド〜ン!水の抵抗でなかなか強いが、コイツなんかカワハギっぽくない。案の定、上がってきたのは32cmのウマヅラ。君はお呼びでない!(笑)これを見た船長、上か?って聞くから首を縦に振ると、下やれとのアドバイス。しかし、次もまたその次も仕掛けが丸裸にされる。おっかしいな〜、深いと言っても大した水深じゃあるまいし、魚浮いてる訳でもないし、ここまでアタリが出ないって言うのは自分の中でイメージできない。そうこうするうちにお隣さんが絶好調、ここは落ち着いて釣り方を拝見。こんな表現は失礼だが、大雑把に叩いてすぐ誘って、落として叩いてまた誘って何の変哲も無い釣り。え〜それで掛かるの?最近良く使う言葉になってしまったが、疑心暗鬼に嵌ってしまい、まったく釣り方ワカンナイ状態。どんな釣りでもよくある現象だが、紛れも無く自分だけ取り残された状況に焦りは隠せない。アサリが何時もより余計に滑りが良く(笑)上手く着けられないではないか!その後もやっとアタリが出せても空振りしたり、乗せた直後に居なくなったりどうしたもんだか、この時、既にお隣さんのバケツには5枚。

9時ジャスト、叩きを入れたら緩めず、2秒くらい静止してゆっくり聞き上げると、ガッ、ガッと着いて来て、更に聞き上げるとガコココ〜ン!やっと掛かったよ。取り込んだのは17cm級のアベレージサイズ。ウネリがあるので、オモリを底に着けたまま張っているつもりでも弛んでしまっているのかもしれない。叩いたらあまり間を取らずに30cm前後ゆっくり聞き上げたり聞き下げたりして、頻繁に底を取って叩いては聞いての方がアタリは出やすいようだ。すると、すぐに2枚目をゲットし、まるで悪霊が抜け去ったかのように普通にアタリが出始めたから不思議なものだ。今度は叩きを止めた瞬間、派手なアタリに見舞われゴゴゴン!と勝手に針掛かり、これはなかなか良さそう!と思ったら、海面にカワハギが3枚も浮上!まさかトリプルとは思いもしなかった。今まで見たことあっても自分では初めての経験。右舷で釣り中の船長を呼んで見てもらう。先日もあったそうだが、その時は口に掛かってたのは1枚で、他はスレだったらしい。これは3枚とも唇にガッチリ。密度が濃いところに入るとこんなこともあるからビックリだ。その後もポンポンと15分で7枚。さっきまでの30分は一体ナンだったんだよバカモン!(笑)依然、魚の気配は濃厚なのだが、ぜんぜん簡単ではなく、針掛かりに持ち込むにはかなりのテクニックを要する。 聞き上げだけでなく、聞き下げでもアタリが出るので、そのままオモリを底に着けて下向かせて食わせるか、場合によってはその場で止めて、空中戦の要領でモタレで乗せるパターンも有効。聞き上げで当たった場合、誘い上げるスピードがついつい速くなりがちだが、速いと乗りを弾いてしまいNG、そうなるともう一度下ろしても食ってこない。そんな駆け引きをモノにできないと仕掛けは丸裸。潮周りは小潮の2日目で、満潮が11時前の予報。上げ潮でミヨシ突っ込み。釣り座的には完全な裏目。釣れたカワハギがバケツで大量のアサリを吐き出すから、釣り上げるまでにかなり他人のアサリも食っていることが想像できる。


まずは久里浜沖の航路際、久比里三店、横浜、浦安方面の船も/モーニングサービスも終わり・・・。

ペースは落ち気味だが、ダブルも一度あって10時までの1時間で13枚。なるほど、この状況が4時間も続けば50枚も難しくないのかもしれない。出船前の船長のお話し通りで、23cm前後の良型もよく混ざり強い引きで楽しませてくれる。潮止まり時刻が間近になると、めっきりアタリも無くなり気配も出ず、仕掛けを上げると餌が残ってくるというケースが増え始める。もう終わりかよ・・・思ったより時合が短かったな、こうなったら潮変わり後に期待するしかない。アタリは激減してしまったが、休まずやっているとたまに型は見られて、お昼の時点で18枚。12時20分頃、続けて2枚食って20枚、そろそろ始まったかと思いきや未だスイッチ入らず。連日の釣果からして、これで終わられるとかなり物足りない、お願いだからもう一回食ってくれないかな。潮回りの方向からして依然ミヨシ突っ込みと思われるが、潮はトロくこんなの動いているうちに入らない。もうちょっと動く日に来れば状況も違うのかもしれないが、如何せん潮が無さ過ぎる。僚船も状況芳しくないと見えて、時間とともに船数は減りつつあったが、見回せば残りは2、3隻。13時前、まったく状況好転せず痺れを切らした船長は移動を決意。一気にエンジンの回転数を上げて竹岡沖へと向かった。周りにまったく船の姿は無い、航路の東側、水深26mで再開。久里浜沖での釣り方を続行するが、オモリが底に着いた状態ではトラギスの猛攻。弛ませ這わせは論外、逆に大きくタナを切ると何もアタリが出ない。これと言った決め手も無さそうで、仕方なく底中心の聞き釣りをするが、外道が多いので叩きは入れない。13時20分、久々に本命の気配を感じる。仕掛けにまとわり付くような感触はカワハギに違いない。仕掛けを止めた途端、大きなアタリが出て針掛かりしたのは18cm級。1時間振りのゲットである。静かな縦の釣りに徹しているとトラギスや小ベラのアタリに混ざって若干異質で重量を感じるアタリがだんだん増えてきたように感じる。たぶん正体はカワハギだと思われるが、魚が小さいようで、なかなか口に針が入ってくれない。


終盤、意を決して竹岡沖へ走る/やっと掛けても13、4cmのコッパで殆どリリース。

悪戦苦闘。アタリが無くなる=丸裸のサイン。やっと掛けると、案の定13、4cm級のワッペン。これじゃ掛かんないよ。肛門からハラワタが出たりしていない元気な魚は即リリース。その後も小さな餌取り名人にことごとく餌だけ取られる。これに対応するには小針に小餌しかないと思うが、そういうことしている時に限って、いきなり尺ハギが食って針伸ばされたりも嫌なので、サイズダウンにも勇気が要るし、そもそもこのサイズに照準を合わせて徹底的に取ろうとする釣りも自分の趣味ではない。モヤモヤしながらも仕方ないので真剣にやっていると、5回に1回くらいはヒットするが殆どお帰り頂く状況。14時、急に空が真っ黒な雲に覆われたかと思ったら、風向きが東に変わり雨交じりの強風。風向きとウネリが一致せず、しかも航路から大型船の波が頻繁にあってシェイキング状態。船上ビュービュー&ゴロンゴロンでワケ分かんない状況の中、何故か海底はお食事タイムに突入か、文字通りの入れアタリ状態。着底と同時に糸張るとすぐにアタリが出るけど空振り。すぐ回収して餌着けて投入してまた空振り、これの繰り返し、ダメだこりゃ!最後の1時間は何回入れ替えたか数え切れない程のアタリの多さだったが1枚も取れず、15時、納竿のアナウンスと同時に14cm級が一荷でヒットして終了。結果、船中8名で8〜33枚とのこと。私の成績は、久里浜沖で良型交じりの20枚、竹岡沖では12枚ゲットしたが、如何せんサイズが細かく8枚も放流する結果となり、総数32枚で持ち帰りは24枚。数だけ見ればそこそこあって決して不調ではない。他船も今日は凹んで頭20枚台がアベレージなのを見ると、相対的にもまあ良かった方なのかもしれないが、中盤、釣れない時間が長かったのと終盤小型に手を焼いて掛け損ない&バラシ多数というストレス溜まる釣りで、気持ち的には苦戦感を濃厚にして道具を畳んだ。連日好調が続く中、本命久里浜沖の食いが1時間で止まってしまったのが結果的には生命線の切れどころだったと言えよう。もう少し潮が良い日に再挑戦してみたいところだが・・・。


本日の釣果、カワハギ 32枚(13〜24cm)、ウマヅラ 1枚(32cm)。13、4cmの小型8枚は放流、24枚の持ち帰り。

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