アマダイ、外道に苦戦も上げ潮で状況好転

11月22日(木)、久比里の巳之助丸からアマダイに行ってきた。
このところ週末になると何かと釣りに行けずイライラ、申し訳ないけど今週は一回平日釣行させて頂くことにするぞ!(笑)やりたい釣りと言えば、カワハギ、アマダイ、アオリイカ、スミイカ、ヤリイカなど旬の釣り物が盛り沢山なのだが、本日は先週行きそびれてしまったアマダイで仕切り直し。アマダイと言えば、個人的には相模湾と東京湾、2つの選択肢があるが、北風もさほど強く無さそうな予報なので、今日はタチウオ以来ご無沙汰の巳之助丸にお邪魔してみることにした。予定通り6時20分頃に到着するとアマダイの23号船は私が一番乗り。とりあえず右舷トモに荷物を下ろし、受付や買い物を済ます。お隣21号船はカワハギ乗合、前日好釣果だった影響もあるのだろうか、平日だというのに続々とお客さんが訪れ、そろそろ20名近くになろうかという状況。左舷トモには常連S水さん、私と向かい合わせとなり少々雑談。他、K山さんの釣行記によく登場するO氏さんのお姿も。一方、アマダイ船はいつまで経っても私だけ、混んだら混んだで嫌だけど、一人きりなのも心細い。この調子じゃカワハギを2杯出しにして私は別船に移動だな。7時を回って浩喜船長と功一船長が相談していると思ったら案の定、政丸への移動勧告である。(笑)とは言え、たった一人のアマダイ客を丁重に扱って頂き、気分良く移動の仕度に取り掛かった。政丸が横着けされると、お顔は以前から存じ上げていたが、気さくで感じの良い船長。よろしくお願いします!とご挨拶して乗船。私一人なので、右舷胴の間、船長から糸が見易そうな位置に荷物を下ろした。船は古く巳之助丸の半分以下の大きさ、着席すると23号船のカワハギ客を見上げる形だ。船縁が低いので海が悪いと嫌だが、たぶん今日なら大丈夫だろう。7時30分を回ると、ようやく一名アマダイ客が来られ右舷トモに座られた。良かった良かった・・・と言うことで、7時50分、乗客2名で出船。


到着時は両方ガラガラ/その後、カワハギ混雑により私は政丸に移動。

久里浜の港口は横風で徐行、その後、一気にエンジンの回転数を上げ剣崎沖へ走った。海上は思ったより北風が強く、大きなウサギが次から次へと飛び跳ねる。追い風なのであまり気にならないが、久里浜、下浦、剣崎と南下するに連れてウネリも加わり、段々揺れが激しくなってきた。航行中、前方キャビン(と言っても扉も無い)に非難していたが、場所に到着するや釣り座に戻って戦闘態勢を整える。船首を反転させると停止、8時35分、釣り開始。北の風やや強く晴れ、海上は多少の風波はあれども、釣りには支障が無い状態でセーフ。水色は澄んでおりコンディション良好。最初は水深75mから徐々に深くなる流し。場所的には剣崎灯台のだいぶ沖で内房勝山とほぼ同じ距離に見える。想像するに剣崎から東へ松輪瀬が馬の背状に伸びているが、その南面の落ち込み際(いわゆる下バタ?)ではないかと思われる。出船前、功一船長から政丸の船長に昨日の状況など引継ぎ連絡がなされているところ、少し話が聞こえてきたのだが、前半、下げ潮が残ってアマダイは渋く、後半、上げに変わってから食い出したような話だった。船長に確認すると今のところ潮は東から西へトロトロあるそうだ。海のど真ん中なのと船長の操船が上手なので、どっちに流れているかが分かり難い。潮周りは大潮前の中潮最終日、干潮が8時40分頃、満潮が14時20分頃の予報。この海域はタイドグラフ通り上下に動くことは無く、功一船長が言っていた下げ潮って言うのが、たぶんこの潮じゃないかと思われる。実釣は外道の活性がかなり高く、定番のヒメ、トラギスはもちろん、今日はレンコダイの比率がけっこう高い。開始早々は着底してタナを切るだけで、すぐに何かが当たってしまい、アマダイの誘いをする前に外道が食ってしまう。外道の活性がここまで良いというのは如何なものだろうか?何も食わないより良さそうだが、反応が早過ぎて入れ替えが忙しい序盤戦となった。

9時ちょうど、たぶん先針の方にヒメか何かが着いてしまったが、そのまましばらく誘っていると異質のアタリを感知。ウン?と思い竿を止めると、グッと竿先が絞られ、条件反射で合わせたが乗り損ねてしまった。今のはちょっと良さそうだったね!と船長。本物っぽかったけどスッポ抜けちゃいましたよ!初の良いアタリで惜しいことをしてしまったが、まだ時間はあるのでこれからだ。この後、同じ筋をもう一回大流し、10時30分、トモのお客さんに船中初物が上がった。船長がタモ取りしたのは35cm級の中型である。連続ヒットを狙って集中力を高めたが不発。なかなか本命の食いは上がらないようだ。初の移動は剣崎寄りに走って水深80m、ここはヒメとトラギスしか当たらず、早めに見切りを付けた船長。今度は10分ばかり北東に走って、ここも剣崎と内房岩井の中間に程近いが、城ヶ島の見える角度から推測して朝一の場所よりはだいぶ北寄り。もしかしたらこっちは上バタかもしれない。水深は80〜85mで、潮向きはやはり東から西にトロトロ。こちらも外道が多く、レンコダイは朝ほど煩くないが、ヒメが多いのには閉口。ヒメがダブルで掛かると、巻き上げ中に双方が回転してしまうので、仕掛けがチリチリになって修復不能。この時点で既に5、6組の仕掛けを消費、オマツリや根掛かりより外道が飲み込んだり回転したりで仕掛けを消費するので、20組ほど仕掛けを持ってきたが、こういう日もあるから備えあれば憂い無しなのである。12時、レンコダイのようなアタリで何かヒット。巻き上げ中もゴツゴツしてレンコだとばかり思っていたら、上がったのはナント24cmのアマダイ。苦笑サイズを釣ってしまったが、放流しても海底に戻れないし1本は1本だよ!と船長。最低限ボーズ脱出ということで、不本意ながら喜ぶことにしよう。次の潮回りは船を反転させ南下してから北向きに立て直したので、そろそろ上げ潮が来たか?船長に確認すると、やはりいくらか上げ潮が入って来た模様。


午前中、思ったより北風強い/トモのお客さんに船中初物が来たが・・・。

外道がだいぶ沈静化し、流れもトロトロ程度なので、違う釣り方を試してみることにする。竿を下げたままリールで道糸を1m強巻き上げタナを切る。仕掛けが馴染んだ頃、激しく叩きを入れて停止、もしくはゆっくり聞き上げ。13時、この叩き釣りがビンゴ、止めた瞬間、ゴン!と良いアタリで向こうアワセ。そのまま巻き上げに入る。重さは大したこと無いけど、途中の引き込み方は本命独特。やはり、海面下に浮上したのは青白い魚影・・・そのまま抜き上げたのは30cmのアマダイ、一応2本目だけどサイズがね〜と言いながら顔はほころぶ。13時30分、叩いている最中に違和感、止めると勝手にグイグイ、もう掛かっている。これはさっきより良さそうだよ。船長に救って頂いたのは34cmのアマダイ。だんだんデカくなってきたじゃん!相変わらずヒメが煩くて、叩いて止めた瞬間、空中戦で引っ張られるほどの活性。コイツさえ居なければ!と言っても始まらない。入れ替えが頻繁で餌の消費も仕掛けの消費も今日は凄い状況。14時10分、やはり激しい叩きをストップした瞬間、ギューッと横っ走り。これも一気に向こうアワセで、そのまま巻き上げる。船長が気付いていなかったので、そのままエイッ!と抜き上げちゃったのは今日一の37cmのアマダイ。上げ潮に入って状況好転もいいとこだ。アマダイは残り1分で逆転もあるから、最後まで諦めないことだよね!との船長のお言葉通り、その後、大型を狙って集中して臨んだが、仕掛けが絡まって上がってきたりが数回。どうやら底潮が止まってしまった様子で、急に外道のアタリも鈍くなってしまい万事休す。15時少し前、終了の合図を待たずに道具を畳むことにした。このところ良い人で2、3本だったそうで4本は上出来だよ!と褒められた。乗客2名で1〜4本のボーズ無し。他の船にも数では勝さったそうで船長も鼻高々?サイズはともかく上げ潮に入ってからの叩き釣りが意外に嵌って、久し振りに気分が晴れ晴れするような快進撃。このところのイライラを吹き飛ばす釣行となった。


本日の釣果、アマダイ 4本(24cm、30cm、34cm、37cm)、レンコダイ(キダイ) 22枚(15〜21cm)、キントキ 2枚、カナド。その他、ヒメ、トラギス類多数は放流。

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