城ヶ島沖のカワハギ、条件揃って絶好調!

12月8日(土)、三崎港の角田丸からカワハギに行ってきた。
前回は2週間前、潮型悪く魚の活性も終日上がることなく苦戦のまま退散。その当日、お隣で釣りをされていたY口さんが早々にリベンジの予約を入れてくださったようで、船長からも携帯メールを着信。予定がまだ分からなかったので、直前になってからご連絡します!と言ったまま別件が中止となり、晴れて参戦させて頂ける運びとなった。船長が三崎口の駅まで迎えに来てくださり毎度ありがとうございます!車中、最近のカワハギ情報を話しながら港へと向かった。船着場では皆さんお待ちかね。お待たせしました!船長の指示でグループ毎にまとまって釣り座に着いた。乗客は9名で右舷5名、左舷4名と前回と同じ。私は左舷ミヨシに入れて頂き、お隣にはY口さんが入られた。7時ジャストに出船。それじゃ場所に向けて行きます!ゆっくり走りますので、その間に準備しておいてください!三崎東口から出て城ヶ島沖へと向かう。位置的には城ヶ島東寄りの沖、白灯より西に回り込んだ位置で船を旋回させるとブルブルッとブレーキが掛かった。ハイどうぞ!46m!7時10分、戦闘開始。北の微風で晴れ、未明まで沖の方では西風が残ったようで、若干のウネリはあるものの、予想通り順調な回復ぶりでコンディションは良好。冷え込みも弱く爽やかな朝である。水色は澄み潮ながら薄く被ったような潮色で、前回のような透明度10m超のスケスケよりはかえって良さそうな感じ。1投目、道糸のマーカーでは48m。最初は様子見でタナを探るがお留守の模様。仕掛けを底に下ろして、叩いてから張らず緩めず。アタリが出なければ叩きながら上げ下げしてアピールして停止。するとゴッ、ゴッという典型的なアタリにじっくり食い込ませて針掛かり。16cm級の小型だが、幸先良く1投目で初物が出た。ハイ、小さいけど型は出ました!と船長のアナウンス。潮周りは大潮の初日で、干潮が9時40分頃の予報。タイドグラフを見ると日中の干満差があまり無い冬型の潮。今のところ二枚潮も無く、潮型は素直で道具の操作はやり易い。これで少し流れてくれれば食いそうなんだけど・・・。


7時、いざ出船。さて、今日はどうなるでしょうか?

最初の流しは、気配はそこそこ出るけど食い込み渋めで2枚だけ。その後、比較的浅場の水深35mを試すが、こちらは外道の猛攻。カワハギの気配は感じ取れないまま、早々に元の水深50m立ちに戻る。8時、回し直して再開すると、いくらか潮が流れ始めたようで、急にアタリが活性化。風は北東、潮は東に向けて流れるが、船長は捻るように船を戻しながら止め気味に流すので、左舷は払い出しのはずが道糸の角度が調整されて釣り易い。今日は仕掛けを立てるのに苦労しないので、底潮も多少はありそうだ。色々試しながらベストパターンを探すが、今のところ、叩きを入れたら仕掛けは張らず緩めずゼロテンションをキープ。ちなみに中オモリはゴム貼りガン玉の1.5号、集器の類は無し。叩きを止めた瞬間に当たることもあれば、いくらか間を取ってから当たることも多い。リールのクラッチを切ってサミングし、船の動きで引っ張り過ぎないように糸を送りながら同じテンションで時間を稼いでやると効果的。13〜16cm級の小型主体ゆえ掛け損ないも多く、結局、二流し目はアタリの数程取れず6枚の追加。今日はカワハギの気配が常に感じられるので、頻繁に駆け引きがあって釣り的にはかなり面白い状況。9時を回ると当たっても本アタリまで持って行けず、若干苦労し始める。なんだかおかしいと思ったらヤツらは浮いていた。1m切ってもアタリ出さず餌だけやられるので、徐々に上げていくと、オモリの位置で底上2m前後がアタリ棚であることは突き止めたが、如何せん針に掛けられない。引っ手繰るような強烈なアタリが出ても逃げられる。色々やってみるが上手く嵌らず、結局、2mで当ててゆっくり下ろしながら1mまで下げる間のどこかで食わせるパターンで辛うじて3枚の追加。アタリの数は凄かったが、シックリ来ないまま何時しかアタリは遠くなった。空中戦は最高に面白いけど、パターンに嵌れないとやられてばかりで全然数になりません。その後、叩き釣り主体でポツポツ、多少ムラはあれども特に釣れない時間帯も無く、11時の時点で26枚。


皆さん奮闘中/後半は西沖に船団ができ、調子さらに上向き。

先程まで松輪の船も近所を攻めていたが、気付くと西沖に船団が形成されている。遠目にアレは釣れている時の固まり方に見える。11時20分、本船も西沖に移動である。今日は忙しいので、移動中におにぎり3個を完食し、後半戦に備える。船長は船団の際で一旦停止し、潮の流れを見極める。すると徐行しながら船団の北側に回り込み、ハイどうぞ!48m!速攻で仕掛けを投入すると、こちらも二枚潮は無く道糸は素直に立つ。投入直後は生体反応が無かったが、しばらく誘っていると難なくアタリが出て27枚目。すると船中あちこちで釣れ始め、先程より割り当てが良い感じもする。ブッ込みでバタバタ食わないところを見ると、仕掛けが下りて来るのを見て群れが船の下に着くような印象を受ける。見たところ小型も混じるが、一回り大きい20cm前後がけっこう釣れ上がる。サイズが大きい分、針に掛けるのは容易で、アタリが出てからの針掛かり率は前半より確実に上がった。やはりこちらも叩き釣りが有効。水深が深いのでかなり激しく叩かないと仕掛けが動きそうになく、しかもジラして飛びつかせるために長めに叩きまくる。これが好調なのだが、こんな釣りやってたら後で筋肉痛になりそうだ。カワハギの活性は上がりっ放しで、12時ジャスト、一荷で31枚、次投も一荷で33枚。潮は南に下がりながら東にスライドする流れで、この捻れた潮がいかにも活性が上がりそうである。アタリの出方そのものはガツンと派手に出ることは殆ど無く、叩きを止めた後、穂先に微妙な違和感、フワフワと纏わり着くような独特の生体反応が表れるので、これが紛れもないカワハギのサイン。それを感じ取れたら、送り込んで聞きアワセで掛かることもあるが、どちらかと言えば、緩めず少し張り気味に聞くと本アタリが出ることの方が多い。お昼前から爆モードに突入、入れアタリ状態はしばらく止まらず。空振りやバラシが多数ありながらも、13時で48枚、型も20cm級が多数混ざって一気にボリュームアップ。


今日は一荷が6回も!叩き釣り効果絶大/お隣のY口さん、船中最大の28cm。

流しの途中、急に餌だけやられ始めたと思ったら、またしてもヤツらは浮いていた。今度は底上1m前後ですぐに穂先に変化が出るが、今日の空中戦はどうにもこうにも手が合わない。入れれば毎回当たるけど全然引っ掛からず、まったく攻略法が見出せない。良い時だと、モタレの後、勝手に引っ張り込んで行くのだが今日はぜんぜんダメ。終盤になって釣れない空中戦に時間を費やすのももったいないので、浮いてる魚を底に下ろして食わせるつもりで、魚に餌を見せながら叩き下げて底で停止。けっこうこんな釣り方も有効で、上手く嵌るとすぐにアタリが出てくれる。13時以降、空中戦に惑わされて足踏み状態の時間もあったが、最終的には叩き釣りに戻して、船長のラスト15分のアナウンスの後に連荘で4枚ゲット。14時ジャスト、57枚となったところで本日の釣りは終了となった。いやはや食いましたね〜今日は!なんやかんや釣技面では細かいことがあっても、一日中気配が途切れることもなく、お天気や潮の状態も良好なまま、結果的には絶好のカワハギ日和となった。後半の西沖では、左舷ミヨシは潮ケツのはずが、魚が固まって食い気もあるので、群れが船に着いて来るような感じもあって、潮ケツが逆に良かったような気がしないでもない。こういう日は色々な釣り方が有効で、もしかしたらストライクゾーンは広いのかもしれないが、自分なりに一日やってみた感じ、叩き釣りは効果絶大と思われ、一荷が6回もあったのはそれを物語っていると思われる。全体成績としては、カワハギ初挑戦のお客さんが8枚で8〜57枚とのこと。2番手は右舷で40枚釣られたお客さんが居られた模様。あまり贅沢を言ってはいけないが、もうちょっとガツガツしてアタリがはっきり出るような食い方だと7、80枚は行けそうなほど密度を感じる城ヶ島沖であった。お陰さまで今日はリベンジ成功と相成り、お誘い頂いたY口さんと船長に感謝したい。



本日の釣果、カワハギ 57枚(13〜23cm)水深が深いので小型も持ち帰り。その他、ベラ、トラギス類はすべて放流。

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