餌木イカ、割り当て少なく潮尻で苦戦

12月15日(土)、大津港のいなの丸からエギイカに行ってきた。
今日は久し振りにOKAZUさんと一緒にエギイカをやりに行くことになった。週末は天気良さそうなので、早めの水曜日、先々週お世話になったいなの丸に予約の電話をすると、早くも先客が1名居られ、我々は2番、3番とのこと。いなの丸のエギイカ船は限定8名、完全予約乗合で、普段は仕立専門のたくみ丸にて出船。予約受付順に乗船し、好きな場所に座る形である。まだ真っ暗な5時25分、OKAZUさんが迎えに来て下さり、船宿に向かった。到着すると、早速、受付を済まし、メンバー全員が揃うまで店で待機。翌日曜日のエギイカが仕立のため出船中止となった影響もあってか、今日の予約は7名と多め。前回、ご一緒になった常連さんのお顔も見られご挨拶。7時を回ると船着場へ移動し乗船開始。1番のお客さんが左舷トモに入られたので、我々は左右のミヨシに分かれることにした。いつものことだが、この選択が後で運命を大きく左右するのである。潮は下げ潮、風向きは基本的に北だろうから定石からすればトモ有利だけど、風向きは東寄りに傾くこともあれば、日中南風に変わることもあり、潮流にしても上げ下げで単純に南北に動くわけではない。潮や風向きのちょっとしたさじ加減で釣り座のアドバンテージは変わるから、読んだり裏をかいたりするけど、結局はやってみなければ分からず、何処が良かったかは結果論。左舷4名、右舷3名で準備完了、7時25分、出船となった。港を出ると、今朝は風も弱く冷え込みも緩いので、釣り座に座ったままOKAZUさんと話しながらの航行。船長は観音崎を回った辺りでスローダウン、徐行しながら位置取りを決めると8時ちょうど、開始のアナウンスとなった。


出船準備中。私とOKAZUさんは左右ミヨシに分かれました。

北東の風で晴れ、海上は良い凪、水色は薄濁り。最初は水深36mから徐々に浅くなる流し。開始5分後、シャクってエギをフォールさせ、しばらく安定姿勢をキープしていると、穂先をグングン持ち込むアタリ。そのまま竿を持ち上げるとグワン!とした感触でヒット。煽るような引きが無いのでこれはスミイカだな。少し小振りだが早々に初物ゲットで幸先良し。直後、OKAZUさんのお隣、左舷2番のお客さんにも同級のスミイカ。8時15分、私にまた乗ったが、巻き上げ中に逃げられる。グイグイという引きがあったし、エギに着いてきたイカの足先を見ても、これはアオリっぽかったな〜残念。その5分後、シャクった腕がまるで根掛かりしたかのようにドシッ!と止められた。これは600g近い良型スミイカ。このサイズだと食材的にもボリューム感バッチリである。今日は中潮の最終日、9時頃が満潮、14時20分頃が干潮の予報。朝一は上げ残りの潮が若干あってか我がミヨシにアタリが集中している模様。8時30分、少し沖目に移動して水深39m。船中しばらく音沙汰が無かったが、9時少し前、またも500g級の良型スミイカがヒット。短竿を鋭くシャクリ上げ、腕がドシッと止められる感触は、何度味わっても興奮モノです。これを一日何回味わえるか。開始1時間でスミイカ3杯とまあまあ好調。9時を回り、船長は浦賀水道中央1号ブイと2号ブイの間から千葉県寄りに進んだ位置に移動、水深40m前後で再開。遠目に野毛屋、吉野屋のエギイカ船らしき船の姿が見える。他、観音崎沖のタチウオ船団、アジ船団、竹岡沖方面のカワハギ船団は灘寄りと航路の深場に別れている模様。左舷胴の間は日陰で寒いらしく、左舷トモ2番のお客さんが私の隣に引越ししてきたが、これも明暗がありそう。


最初は観音崎を回ったところから探索/予想外に潮動かず苦戦。釣果は左舷大ドモ氏の独壇場。

そろそろ下げ潮が来てもよい時間なのだが、一向に動き始めない。ブイまでの距離を見ても船が殆ど動いていないのが分かる。10時、少し神奈川県寄りに移動。潮が動かないながらも形的には若干のトモ流しとなり、左舷は大ドモのお客さんがスミイカを好調に乗せているようで、胴の間(OKAZUさんのお隣)のお客さんも時々ポツンと乗せるが、どうにもこうにもOKAZUさんまで割り当てが回って来ない。一方、右舷は全般に見て絶不調、私もあれ以来、まるっきり生体反応無し。風も弱くポカポカ陽気、最高の釣り日和なのだが、潮が動いてくれなきゃ仕事にならず。中央1号ブイと2号ブイの間の1号に近い位置から1号(南)に向けての流し、水深はやはり40m前後。11時45分、ようやくOKAZUさんの竿が曲がった!と思ったらゴミだった。残念!その直後、今度は一段と深い曲がりでこれはイカに違いないでしょ。取り込んだのはまあまあサイズのスミイカで、ようやくボーズ脱出。厳しいっスね〜!12時、左舷胴の間で3、400g級のアオリイカが上がり、アオリはこれが船中初物。少し期待感も膨らんだが、こっちには何にも来ない。不調の右舷も流石に大ドモのお客さんがスミイカがポツンポツンと乗せ始めたようだ。潮がトロ過ぎるから余計に後ろばかりに集中しちゃう感じだが、こればかりはどうにもならない。エギも換え出すと切りが無く、かれこれ8本ばかりとっかえひっかえやってるが、一発乗せるまではどれも自信が持てない。今日は朝から潮が無いので、タナは幾分高めのハリス分(3m)+1.5〜2mでやっていて、朝方はそれでもスミイカが乗ってきたが、この時間はエギを換えようが、タナを変えようが、シャクリを変えようが、ダメな時は何をやっても結果が出ない。


終盤の観音崎灯台下/今日釣れたエギ。(上:スミ3杯、下:アオリ1杯)

お昼頃から風も無いのにウネリが高くなってきた。こんな場所までウネリが届くということは、沖の方は相当吹いているのかもしれない。時既に終盤、13時を回ったところ、西に走って鴨居沖の37m。早々に右舷大ドモでスミイカが乗るが、こっちは相変わらず音沙汰無し。日中、風が南東に回る予報だったが状況変化無し。風向きか潮流か何でもいいから変化が欲しいところだが・・・。13時30分、OKAZUさんに待望2杯目のスミイカがヒット。状況悪いながら型がまあまあなので、多少なりともお土産にはなりそう。14時、観音崎灯台の下、水深21mに移動。開始早々、右舷大ドモでアオリが上がるが、それっきり続かず。下げ潮は気持ち程度動いている感じ。すると終了5分前の14時25分、右舷トモ2番のお客さんに初スミイカが乗ってボーズ脱出、おめでとうございました!これで万事休すかと思った終了3分前、シャクった腕にヌボッとした感触。グングンと段を付けた引きはまさにアオリイカ、ところがぜんぜん重量感が無い!船長のアシストで取り込んだのは250gの苦笑サイズだったが、今晩のおかずがやっと釣れました!最後の最後、5時間半振りの生体反応、まったくシビれるぜ!小さかったけど本日自己初のアオリは価値ある1杯、いつも最後に何とかしてくれる頼りのエギに乗ってきた。ようやく風向きが南東に変わって、舳先が回った瞬間の出来事だった。その後、船長の計らいで10分延長となったが、後ろでスミが1杯上がったのみ。14時40分、本日の釣りは終了となった。トップは左舷大ドモでブッチギリのツ抜け、途中で私の隣に引越して来たお客さんだけ残念ながらボーズとなってしまった。今日は潮が動かず、釣り座も潮尻から抜けられず、厳しい条件での釣りになってしまい、最低限おかず確保といった内容でした。


本日の釣果、スミイカ 3杯(300g、500g、580g)、アオリイカ 1杯(250g)。

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