深場のマダイ、おかず大漁の初釣り

1月3日(木)、剣崎松輪港の佑幸丸からマダイに行ってきた。
2008年初釣りはおめでたくマダイ釣り。久し振りに佐Tさんから仕立のお誘いを頂き、二つ返事で参加させて頂くことにした。前回は去年の6月2日、お魚休業のあの日以来だからずいぶんご無沙汰、なんと7ヶ月振りにもなる。この釣りも今まで何度かやってみたけど、個人的には掴み所の持てない釣りの代表種目で、どちらかと言えば苦手意識が先行。(笑)釣れればもちろん楽しいし嬉しいけど、状況に合わせてどうこうするとか、模様が悪いときに何をどうしたら・・・というノウハウが自分の中にまったくと言っていいほど確立できていない。ハリスが長いので、水深、潮流、コマセ、付け餌の関係がどうなっているのか頭の中でイメージし難いし、たとえ仕掛けや釣り方を変えて結果が出たとしても、それが直接関係したのかしなかったのかは検証できないし、毎回、釣れた形こそが正解!という結果論の世界から抜け出せず、やっていながら掴み所が無い。それでも何かが合うと不思議とアタリは出るし、何かが合わないと自分だけ蚊帳の外なんてこともあり、その辺りは他の釣りと同様、釣れるための『何か』が存在するのはやっていて実感させられるところである。まあ難しいことはともかく、お正月だし運良く赤いお魚の1枚でもゲットできればいいな〜くらいに、前日になって3号8mと10mの2種類を数組作り足す程度で、気合を入れることも無く淡々と準備を整えた。マダイ釣りは気合を入れないこと、コレが一番重要?かもしれない。さて、佐Tさんにお迎え頂き、5時40分には港に到着。少々早過ぎるので車で時間を潰し、6時を回ってから始動。メンバーは6名で、右舷トモから元店員M君、胴の間、ミヨシとお友達2名様、左舷トモに佐Tさん、胴の間に岡Bさん、ミヨシに私の順に並んだ。6時50分、港を出ると剣崎灯台の下で協定時刻を待つ。7時ジャスト、一斉にポイントへと走る船団。船長は最初にイナダを釣ろうと提案してくださったが、イナダは釣り飽きている面々ゆえ、最初から深場のマダイ狙いということで意見が一致。本船は他船と別れ、北寄りに進路を取った。


いざ出船/場所は下浦沖の水深85m。

7時10分、下浦沖に差し掛かったところでブレーキが掛かり、開始のアナウンス。北北東の弱風で快晴、海上は良い凪、水色は薄濁り。水深83〜85mとマダイとしては深め。タナはハリス分+2、3mの指示。最初はハリス3号8m、マダイ針8号1本針仕掛けを繋いで様子を見ることに。ビシが着底したら糸フケを取り、3m巻き上げて最初の一振り、その後、5m、7mで振って10mで待ってみる。潮周りは長潮でお昼頃が満潮の予報。午前中は上げ潮だが、潮向きは若干下げている感じ。最初は、コマセ詰め替えの空の巻き上げ音だけが響く船上だったが、7時40分を回った頃、佐Tさん、岡Bさんとアジが連続で食い始めると、右舷でも竿が曲がり始め、俄かに慌しい雰囲気。釣れ上がるアジはどれも35〜40cmの良型ばかり。抜き上げちゃう人も居るけど、このサイズはアジ釣りでもデカイ方なので、落としたらもったいな過ぎる。私もできる限り玉網のお手伝いに回るが、他人の魚ばかり救ってないで自分の魚救わなきゃ!と船長に突っ込まれた。そうなんですけど、私にはまったくアタリが出ず、乗り遅れ状態。念のため岡Bさんにタナを聞いてみたら+1mとのこと。もう一回タナを切り直し9mで待つと、ゴン!と一発当たったが針に掛からず。クッソ〜!完全にバカにされている。やっぱり戻そう、+2mに合わせて手持ちで少し待っていると、やっと来たよ。竿長いわ、ハリス長いわ、クッション着けてるわ、全然引きが強く感じられないが、ハリスを手繰ると35cm超の良型のアジが浮上。岡Bさんに救って頂きやっと初物ゲットなり。その頃には皆さん3〜5本くらい上げて居られた模様。乗り遅れもいいトコだが、これから巻き返しますよ〜!マダイ釣りなのにアジでマジになるのは、これからの時期、ビシアジ船で中アジ1本釣るのにどれだけ苦労するか知っているから。しかもこの時期のこのアジはきっと美味しいはず。おかずゲット派としては真剣にならずに居られません。

7時50分、船中、アジがポツポツ食っている中、お隣の岡Bさんに1Kg超のマダイで船中初物。深場のマダイは色も形も実に綺麗だ。その20分後、佐Tさんにも同級のマダイ。右舷でもう1枚上がったようで、みんないいな〜!私はアジもまともに当たらず苦戦していたが、その後はポツンポツンで、途中バラシに泣きつつ3本キープ。それにしても見事なアジ、数は無いけどデカイからお土産には足りる量。残念ながら8時半頃には群れが抜けてしまったようで、アタリは一服。小康状態の9時ジャスト、手持ちで誘っていた竿にアジとは違うアタリ。穂先がストン!と持ち込まれたまま返らず、もう一度グングンと入り込んだところでヨッコイショ!と持ち上げてみた。なかなか良い引きで底への突っ込みを繰り返す。これはもしかしてもしかしたぞ!引きを味わいながら慎重に手巻きで対応するが、水深が深く巻き応え十分。ビシを回収しハリスを手繰ると、重たいだけで回転もしないから間違いないでしょ。無事、岡Bさんに救って頂いたのは後の計量で1Kgちょっとのマダイ。やりました〜!遅ればせながら左舷全員ゲット達成。お正月からマダイの型を見られるなんて、なかなか縁起が良い。その後、佐Tさんに再びタイのアタリと思われたが、慎重なやり取りの末、浮上したのは大マサバ。これには騙されましたね!深場の大サバはタイの引きにそっくりな時があって、私も前に120%信じてやり取りしたのだが、水面で妙にハリスが回転し始めてエッ?と思った瞬間、白いのが浮いてきて失神しそうになったことがあった。ただ、この大サバ、脂ノリノリで食味は抜群!タイが1枚釣れたら、後はこの大サバ狙いで釣りたいくらい価値がある。さて、右舷トモの元店員M君には意表を衝くサワラがヒット。それまで何度もハリスを切られていたそうだが、ようやく上がったようだ。直後、私にも良いアタリが来たが、乗せた瞬間ハリス切れ。回収するとチモトの2、3cmに幾つか傷が付いていたので、これもサワラの仕業だろう。


開始早々良型のアジが食い始め・・・/佐Tさん、マダイと思いきや正体は・・・。

10時を回るとゴマサバの猛攻。仕掛け落下中、水深25〜30mで止められる。30cm前後の半端なゴマサバだが、11月頃にイナダの外道で釣れた細っこいゴマサバがバカウマだったので、一応キープしてみる。美味しくなかったらそぼろにするか、餌用に冷凍しておこう。10時30分、確かにアタリは出たのだが、重たいだけでまったく引きが無い。頭の中は?だったが、ハリスを手繰るとまったく予想外の魚が浮上。正体はアマダイ、それも38cmのまあまあサイズ。確かに水深はアマダイの水深だけど、コマセ効果かけっこう浮いてる餌にも食い付くものですね。いや〜ビックリしたが嬉しいゲスト。史上初のマダイ&アマダイ同時しゃぶしゃぶが実現か!(笑)その後、単発でアジ1本を追加し、序盤は完全に乗り遅れたが、だいぶ魚っ気が付いてきて、クーラーの中はなかなか賑やかに。だんだんゴマサバが底まで下りてきてしまい、ダメだこりゃ・・・と思いつつ、今日はお正月タイムで12時早上がりとのことなので、最後の一発を狙って真剣にやり換えているとキタッ!穂先がズンと入り、竿に乗せると確かな重量感。最初、ドラグが滑ったが様子を見ながら締め直してやり取り。時折見せる突っ込みが緊張を誘う。さっきの佐Tさんの例があるので、どっちが現れても驚かないよう心の準備。(笑)本命ぽいですけど・・・岡Bさんと話しつつ、慎重に巻き上げ。船長にそれっポイ?と聞かれ、ポイですけど・・・ようやくビシを回収し、ハリスを手繰ると時計回りに大きく回転。マジかよ!正体はデップリ太った大マサバ。さっきの佐Tさんのを見ていなかったら、失神していたかもしれない。(笑)ちょっとガッカリだけど、極上品の大サバなので喜ぶことにしよう。そして最後、佐Tさんのやり取りはまたしても大サバ。11時50分、私はオマツリで仕掛け切ったついでに一足お先に納竿。気付かなかったが、右舷の元店員M君が船中最大をゲットしていたそうで、結果、6名中5名が型を見て1名様だけ涙。おかずもポツポツ上がり、冬場のマダイ釣りとしては上出来でしたが、海はこれから冬本番を迎えます。


本日の釣果、マダイ(42cm 1.05Kg)、アマダイ(38cm 680g)・・・


マアジ 4本(35〜37cm)、サワラ(53cm 元店員M君からの頂き物)、マサバ(40cm)。他、30cm級のゴマサバ8本の持ち帰り。

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