スミイカ、胴付きスッテ仕掛け初挑戦

1月5日(土)、久比里の山下丸からエギイカに行ってきた。
年末の28日に乗船した際、次回からは水深も深くなるので、胴付き仕掛けを使いますと船長に言われ、どんな仕掛けを用意すればよいかなど色々情報を頂き、帰り道に釣り具のヤギタで船長お勧めのスッテを3本ほど仕入れて帰った。仕掛けも教えて頂いた寸法で4組ほど作成し、出撃の準備は万端である。翌日の夜、早速OKAZUさんからご連絡を頂き、5日に烏賊飯さんと3人でやりに行きましょう!と話が纏まった。予報通り、年末30日から強い冬型の気圧配置となり海は大シケ、年明け2日からようやく風は収まり、正月休みは近年まれに見る絶好の釣り日和の連続。3日に初釣りして以来中一日、今日は3人で胴付きスッテ仕掛けによるスミイカ釣りに初挑戦である。OKAZUさん、烏賊飯さんのお迎えで5時40分頃に船宿に到着し、速攻で釣り座の確保。この年末年始の大型連休、たぶん最終日の前日となる本日土曜日は大混雑も予想され、案の定、この時間で駐車場には10台ほど停まっていたが、先客は全員カワハギ客のようで、エギイカ船は我々が一番乗り。右舷トモに私、左舷トモに烏賊飯さん、OKAZUさんは賭けに出て右舷ミヨシに移動した。6時頃から続々とお客が見えて、あっと言う間に右舷は7名になったが、左舷は何故か烏賊飯さんと常連と思われるミヨシのお客さんの2名だけ、寒いので日陰になる左舷を避けてのことと思われる。一方のカワハギ船は最初から2杯出し態勢だが、それでも超満員となり、急遽チャーター船の政丸が出動。仕立船を含めると4杯出しとなり、久比里三店とも同じような状況だから、相変わらず凄いお客の数である。その後もポツンポツンとお客さんが増えて、我がエギイカ船は左舷6名、右舷7名とちょうどいいバランスに落ち着いた。定刻8時に出船、久里浜港でスパンカを上げると、今日は昨日模様が良かった金谷沖を目指す。航程15分ほどでスローダウンすると、船首を反転して停止、8時25分、開始の合図となった。北東の風で薄曇り、海上は凪ぎ、水色は薄濁り。最初の流しは水深45mからスタートである。


今日は続々とお客さんが乗船/カワハギ船は乗合3杯、仕立1杯で出船。

仕掛けは胴付き1本針、オモリ25号、捨て糸5号30cm、幹糸5号60cm、クロスビーズを介してハリス4号50cm、先端には小型のエギスナップを取り付け、スッテ(YO-ZURI ウルトラスッテ布巻 Sサイズ)を装着。竿は軟らかめのS社『ライトゲーム64U190』を選択。とりあえずは言われた通りあまり動かさず、道糸を吹かせてスッテが底スレスレを漂うイメージ。アタリがあったら十分抱き付かせてからアワセ、2、30秒アタリが無ければシャクリを入れてまた乗りを待つ。そんな感じでやってみるが、一向に生体反応が現れない。一方、お隣の常連さんは、硬めのカワハギ竿で叩いてはシャクリの繰り返し、私とまったく正反対の攻撃的な釣り方で攻めまくる。あまりの違いに目が点になりそうだったが、船中初物はその常連さんのシャクッた竿にズシンと乗った。え〜ホントかな、そうこうするうちに烏賊飯さんも初物、少し経ってミヨシのOKAZUさんも初物を取り込んだのが見える。どうやら左舷ミヨシのお客さんにもヒットしたらしい。するとまたもやお隣さんにズシン!とヒット、そしてまたまたヒット。どうやら四隅でまだ型を見ていないのは私だけ、みんな吸い寄せられるように私を飛び越えてお隣さんのスッテに抱き付く。何故だ!こりゃ何とかしないとマズイぞ。(汗)潮周りは若潮後の中潮初日、実釣開始がちょうど干潮、13時20分頃が満潮の予報。概ね上げ潮となるが、一昨日の下浦沖を参考に、下げ方向に流れる確率が高いと見て、釣り座はトモを選択したが、開始早々ドンピシャ、トロトロ穏やかな下げ潮で、私の釣り座が潮先となる。ところが乗るのは右舷トモ2番の常連さん。そうこうするうちに烏賊飯さんが2杯目を取り込んだ。右舷トモ3番のお客さんにもヒットだ。一昨日のタイ釣りでも最初のアジの食いに乗り遅れ、終了までには何とかなったが、今日も完全な乗り遅れ、この後、何とかなるのか目処も立たない。9時30分、開始1時間経って、お隣さん4杯、私ゼロ。こうなったら思い切った作戦変更が必要と判断。予備で持参した『極鋭ゲーム180テク』に竿をチェンジして、叩き釣りに変えてみよう。まあ作戦変更と言いますか、お隣さんのマネと言った方が分かり易いですね。(笑)


お隣の常連さんは叩き釣りで竿頭/スッテはこんな物を使います。

竿とのバランスからオモリは30号に交換。お隣さんの釣り方を真似して、仕掛けを遠投し着底したら、オモリが跳ねない程度に小突くような叩きを10〜15回入れて、思い切り竿をシャクリ上げる。再開して10分経った9時40分、早くも結果が。シャクった竿がノシッと止められ、本日の初の生体反応。やっと乗りましたよ。200g台の小型だったが、待望の初物を取り込んで、ドッと肩の荷が下りた気分。船長から教わった釣り方とあまりのギャップに戸惑うばかりだが、全然違う釣り方で次から次へと目の前でヒットさせられれば、これを信用しない訳には行かない。更に30分経過した10時10分、私に2杯目がヒット。水深は朝イチより気持ち浅めの40m前後、だいぶ潮が行かなくなってきて怪しい雰囲気。序盤から飛ばしたお隣さんもすっかり停滞。11時を回って私に1杯乗って潮回り。再開後のブッ込みでまた1杯取って、お隣さんに5対4まで追い上げる。烏賊飯さんもたぶん同じような釣果と思われるが、OKAZUさんは朝方1杯取ったのが見えたきり、釣り座が離れているので、その後どうだかよく分からない。11時40分、すっかり潮が淀んでしまい船長は移動を決断。上げてください!20分くらい走ります!とのアナウンス。12時、到着したのは野比沖、水深20m強。ここは浅場だし試しにエギ釣りをやってみることに。釣り座がトモなので迷惑は掛けないだろう。最初使用していた軟らかい竿に15号の中オモリ、ハリス2mの先に3.5号のエギを着けてみるが、これがまったく乗らない。潮は幾らか流れているようだが、金谷沖と違って右舷突っ込み気味のミヨシ流し。やはりミヨシ寄りで模様が出始めたようで、これまでまったくダメだったと言う左舷ミヨシの常連さんに連荘で乗った様子。3回目の流しではようやくOKAZUさんにもヒットしたようだ。すると私のお隣さんや烏賊飯さんにもヒット。今日はやること裏目のようで、イカが居ないのか居てもエギに反応しないのか分からないが、要するにぜんぜん反応が無いので、諦めて胴付き仕掛けに戻す。少し南に場所を変えて水深25m。ここでは下げ方向に流れて、右舷突っ込みのトモ流しとなり、私の潮のはずだが反応が無い。烏賊飯さんと顔を見合わせて、トモに下がってるのに来ませんね〜。


烏賊飯さん、良型取り込み中に顔面噴射(笑)/OKAZUさん、終了のブザーと同時に本日最大730g!

烏賊飯さんに久し振りにヒットしたが、取り込みをミスったようで自爆。今シーズン2度目の顔面シャワーだそうです。(笑)決定的瞬間を目撃できず残念だったが、しばらくの間、釣り中断、周辺のお掃除に精を出しておられました。14時20分、久し振りの生体反応。3時間10分振りに乗ったのは140gのコロッケサイズ。この時期にまだこんなチビが居るの?すると次投でまたヒットしたがこれもコロッケ。そしてまたまたヒットの3連荘であっと言う間に7杯目。今までの3時間超はいったい何だったのよ!しかし3連荘はいいけど、全部コロッケかメンチカツ、まったくボリュームの無いこと。小型しか乗らない誘いなのか悩んじゃいますね。最後にようやく入れ乗りモードに突入かと思ったりもしたが、現実は甘くなかった。本日の釣果はこれを以って打ち止め。(涙)そのまま定刻15時を少し回って、あと5分で上がりますとのアナウンス。ここからOKAZUさん、怒涛の3連荘の始まり。最後ブザーが鳴って、これで上がります!の船長の声と同時にまた竿を曲げた。船長の玉網に収まったのは、ナント730gの大型。たぶん本日船中最大。まったくなんて人でしょうね〜。15時過ぎてからひとりで釣りまくり、しかもわざわざミヨシまで様子を見に行った私の隣の常連さんに墨噴射の刑を浴びせるとは偶然にしては出来過ぎたシナリオ?(笑)後で聞いたら3人とも7杯で、左舷ミヨシの常連さんも7杯とのことなので、四隅は全員7杯、私の隣の常連さんが8杯で竿頭とのこと。お隣さんもデカイの上げてましたし、見た限り全体が小型主体という訳では無かったのに、個人的に小型ばかり選んで乗せてしまい(何か原因があるのかな?)ボリューム感無し。お二人とも重量はたぶん私の2倍以上あったでしょう。お隣さんが最初から叩き釣りでポンポン上げて居られたので、私も最初からやっていれば、潮先だったしすぐに顔見れた可能性も高いけど、あくまでも結果論。その後も叩き釣り一辺倒、結局、最初イメージしていた釣り方では1杯も釣れなかったので、終わってみて頭の中が整理できず、軽いパニック状態。これは今シーズン中にもう1回やらないと気が済まないかもしれない。(笑)


本日の釣果、スミイカ 7杯(130〜340g)。今日は小型ばかり選んでしまったようです。

【船宿HPコメント】
5日・餌木イカ 竹岡沖〜野比沖40m・水温13℃、水色は薄濁り。
竹岡沖からスタート。本来なら上潮のポイントですが、ほとんど潮が流れず、どちらかといえばゆっくりとした下げ潮が流れました。型は出たのですが、イマイチペースに乗り切れませんでしたね。昼前からは潮がパッタリと淀んでしまったので、野比沖に移動しました。ここでも潮は余り流れず、乗りも単発でした。しかし浅場から深場まで攻めて、どのポイントでも型を見ることができました。明日から潮の流れもよくなってくると思います。期待して下さい。
40mの深場を攻めるようになったので、スミイカ狙いでやります。胴付きスッテ仕掛を利用して下さい。オモリは25号。ピンクがお奨めカラーです。詳しくは、仕掛図のページをご覧ください。


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