ライト深場、アタリ少なく厳しいデビュー戦

1月19日(土)、片瀬港の渚丸からライト深場に行ってきた。
先週の3連休は雨やら風やらで釣行見合わせとなってしまい、今週こそは絶対何か釣りに行くぞ!と、船宿HPを物色していたらS大さんからメール着信。以前、大カマスで良い思いをしたという渚丸からライト深場でもやりませんか?とのお誘い。機会があったらやりたい釣りのひとつだったので、二つ返事で参加決定。渚丸のライト深場は不定期便、日程が決まればHPで告知する形態で、次はまだ決まっていないらしい。大型船に限定12名、完全予約乗合なので、満船になってもそんなに窮屈な思いはしなくて済みそうだ。早速、S大さんに予約をお願いすると、ちょうど私で満船、ギリギリセーフ。機会があったらやりたいと思っていただけに、以前からそれらしき仕掛けは作ってあったが、色々情報を仕入れて前日にいくらか作り足したり、修正したりで一応準備OK。安いサバも手に入ったので、自前のサバタンも持ち込んでみることにした。釣り座は受付順なので、早めに行きましょう!とS大さんは相当な気合の入れよう。4時40分には船宿に到着し、店が開くまで待機するが、既に1名先客がいらした。先客が右舷トモから2席取られたので、我々は左舷トモからS大さん、私と並ぶことにした。左舷側は日が当たらないので、体感温度は右舷側と大違い、寒さは覚悟するしかない。常連さんが餌や氷を配給したりテキパキと仕事をしてくださって準備完了、7時5分前には出船となった。このところ、朝方サワラを狙って、その後、深場釣りに移行していたようだが、今日はいきなり深場に行くので30分くらい走りますとのこと。船は南東方向に進路を取り、沖に進むに連れて船の揺れは深くなる。追い風だからあまり感じないが、けっこう吹いているようだ。7時25分、スローダウンすると魚探で反応を探しているような船の回し方。秋谷沖と思われるが、だいぶ沖なので、鎌倉沖とも言えそうな微妙な位置。場所が狭いので、1投目、全員同時投入でお願いしますとアナウンス。ブレーキが掛かると早速投入開始となった。北東の風けっこう強く晴れ、さすが相模湾、海上はこの風速の割に多少波がある程度。水色は真っ青。


出船準備中、大型船に片舷6名限定はありがたい/船宿の大カマス仕掛け。大カマス出撃時の参考に1枚購入。

最初はサワラを狙うと思っていたので、船宿で試しに購入した大カマス仕掛けを繋いであり、もったいないのでそのまま使うことにした。左舷なので自分の右側にロッドキーパーをセットし、道糸がなびかないようにキーパーのラインホルダーに挟んで固定。餌を着けた針は竿のすぐ左側から上針、中針、下針の順で船縁に並べておき、左手でオモリを放り投げれば投入完了。右舷だったらこの逆にすればよい。あとは竿をキーパーから外し、手持ちで竿を下に向け、落下をサポートしながら着底を待つ。道具は『ファイアバロン120−210』に『4000HP』の組み合わせ。PE5号を600m巻いてあるが、これまでの最深はスルメイカの190mくらいだったので、この水深を過ぎると未知の世界、糸がミシミシガタガタとスプールの回転が急に不安定になる。アナウンスでは水深265mとのことだったが、1投目、無事着底すると300mちょっと出てしまった。S大さんはリールに300mしか巻いていないらしく、少々慌てて居られたが、徐々に糸を立てると280m前後で落ち着いた。たまにオモリが底を叩く程度のタナ取りでアタリを待つが、海底は駆け上がりで徐々に浅くなる。開始してすぐに細かいアタリを察知したが、針掛かりせず。最初の流しは約30分、右舷でノドクロカサゴが出た程度。2流しめ、着底するやミヨシから胴の間で巻き上げが始まる。見ると小型ながらキンメの一荷。続いてミヨシのお客さんもキンメ。右舷では3枚掛けもあったらしい。トモ寄りのS大さんと私は生体反応無し。おっかしいな〜何にも当たらないよ。しかし、このキンメ、魚屋さんでは見られないほどの小型で、食べるとこ無さそうだけど、周りだけ釣れていると悔しかったりもする。聞くとあまり誘うと逆効果だそうなので、置き竿にしたりもしてみるが、波があるので私の道具だと跳ねちゃって具合が良くない。タナを探ったり、考えられることは色々やってみるけど、どうやらお魚に嫌われているようだ。しばらくして、細かいアタリ。なんとなく重さが増したような手応えに半信半疑で巻き上げ開始。引きも何も無く、どう考えても良さそうな魚ではない。


いざ出船、寒びぃ〜よ〜/しかも風ビュービュー、こんなに吹く予報だったっけ?

キーパーに掛けてゴリ巻きすると、一番下の針に赤い小魚。見た目、ウケクチメバルかと思ったが、後で図鑑を調べてみたらカタボシアカメバル。聞き慣れない名前だと思ったら、最近になって、ウケクチメバルとは別種として扱われるようになったそうだ。納得行かないけど、初の獲物をキープ。その後、水深270mくらいからだんだん浅くなる流しで、船中アタリが出なくなると潮回りのパターン。次の流しでは待ってました!ライト深場の超本命とも言えるクロムツのお出ましに俄然モチBが上がるが、釣れるのはミヨシから私のお隣さんまででストップ。釣れるクロムツは35cm前後とまあまあサイズ。S大さんと私はまたまた生体反応無しで、おっかしいな〜。けっこうタナが上ずっているようなので、自作の5本針仕掛けに交換し、2、3mタナを切ると早速アタリが来たが、コレ違うな、魚小さいもん。やはり上がってきたのは本命と色違いのシロムツ君だった。XXXムツという魚は種類が沢山居て、釣りの対象魚としてもっともポピュラーなのはクロムツ、アカムツ、シロムツの3兄弟。ところが分類上、生粋のムツ科の魚はクロムツだけ。アカムツ、シロムツ(和名:オオメハタ、ワキヤハタ)はホタルジャコ科でまったく別種。ちなみに今日釣れているユメカサゴというカサゴ系の小魚、これを関東では一般にノドグロと呼ぶが、他、日本海側でアカムツのことをノドグロ、東京湾口・相模湾などで沖合いの回遊性のマアジをノドグロと呼んでおり、ノドグロも色々。話が逸れてしまったが、そんなこんなやっているうちに船上クロムツのアタリも遠のき、良い人は何本か取ったようで羨ましい限りだが、左舷大ドモから2名様はまさかのドツボ。その後、これと言ったハイライトも無く、時間だけが経過。オモリ150号の釣りは初めてではないけど、水深が250m以上あると、その重さはかなりのもの。道糸に掛かる水の抵抗や水圧の関係で、ライト深場とは言っても一日手持ちで続けられるほどライト感覚という釣りでもない。アタリが無ければなおさら重さが体に堪える。徐々に手持ち竿は真下に下がり、だんだん肩甲骨の内側に悪い血が溜まってきた感じもある。どうでもいいけど、そろそろ何か当たらないかな〜。


水深280mから空の巻き上げが虚しい/後半はアタリ少なくマッタリの船上。

お昼前、朝方キンメを上げた胴の間のお客さんに単発ながらキンメがヒット。俄かに潮が動き出したような感じもあり、ここは集中してやってみる。その直後、ドツボコンビの沈黙を先に破ったのはS大さん。ちょっとデカそうとご本人。時間を掛けて慎重に巻き上げることようやく回収。すると上針にキンメ、下針にクロムツ!おめでとさん!これでクーラーの中が少しは深場っぽくなりましたね。私も何とか頑張らねば・・・と思うが、当たるのはお呼びでない小魚ばかり、しかも巻き上げ中にことごとく居なくなる。もしかしたら巻き上げが速過ぎてシロムツが口切れしてるのかもしれないけど、小魚1匹に時間掛けて巻くのもかったるい。今日は若潮後の中潮初日で12時半頃が満潮だったと記憶しているが、お昼を回ると潮型がおかしくなってオマツリ頻発。右舷と3、4回、左舷ミヨシと1回、S大さんと2、3回でモチBもダウン気味。しかも自作の5本針仕掛けに換えて投入後、一発でオシャカは閉口。5本針仕掛けも在庫切れとなり、まったく釣れる気がしないぞ〜!時既に終盤、S大さんに久々の良いアタリ。けっこう竿に引きが伝わっているので小魚では無さそう。ご本人、頭の中は黒一色。(笑)ところが上がってきたのは想定の範囲外。シロギスの化け物のようなギスという魚、名前の由来は知らないが、光り方がシロギスより黒っぽいからシロを取ってギス?そんなこと無いか。14時少し前、私に今日イチのアタリ。何となくさっきのS大さんの竿の動きに似ているので、あまり期待せずに巻き上げると、案の定、期待しなくて正解!こっちもギスだった。この魚、体表が変な粘液に包まれていて、手袋のまま握っちゃって最悪。直後、お隣さんも何か良さそうなアタリ、ギスだろうと思って(笑)見ていたら、シロムツのトリプルだし、直後、S大さんもシロムツゲットで、ナニよ〜!と思ったところ、14時5分、沖上がりの時間となってしまった。今日一日、まったく冴えないまま終わってしまいストレス充填120%!正直もうちょっと釣れると思ったが、現実は厳しかった。もしかしてこの釣りセンス無いかもしれない。(笑)次回は何時になるか分かりませんが、機会がありましたら(一応)またお願いします!

P.S.
朝の1投目、回収しようとリールの早巻きスイッチを押したが、ウンともスンとも動かない。レバーを倒しても反応なし。マジかよ!液晶は表示されているが、レバーを倒すと消えたり出たりする。こんな水深、手巻きでやる根性まったく無し。今日一日これで終わったかと、一瞬、青くなったが、もしやと思って、電源の鰐口クリップを電極のバーにゴシゴシ擦ったら復活。フゥ〜、ただの接触不良でセーフ。その後も巻き上げ中にいきなり電源が切れて、ゼロリセットされてしまったり、動作が不安定でした。船の電極が錆びていることによる通電不良ですが、こんなこともあるので、自前のバッテリーを持っていかない場合は、荒めのサンドペーパーかダイヤモンドヤスリをバッグに忍ばせておくと助かることがあるかもしれません。


本日の釣果、シロムツ(オオメハタ) 2尾、カタボシアカメバル 2尾、ギス、ノドグロカサゴ(ユメカサゴ)。


なんとも冴えない釣果・・・え〜い!全部開いちまえ!(笑)

【船宿HPコメント】
1月19日(土) ライト深場五目、良かったです。
今日も12人限定、ライト深場五目に出船しました。サワラの反応がないのでそのまま秋谷に。一日ポツポツと食いました。欲言えば、潮が流れない、潮さえ流れれば釣果ももっとUPしたことでしょう。今日は黒ムツ0−4匹、キンメ0−6匹、白ムツ1−10匹、ノド黒カサゴ0−5匹、大サバ0−2匹(これが脂コッテリでしたね、水深250mで食ってきました)と今日も多彩。おっと、ドンコ、あこうメバルも追加でした。っと楽しい釣りです。次回の予定も後程UPします。本日ご乗船できなかったお客さんも次回又、宜しくお願いいたします。明日はとりあえずアジに出船致します。


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