スミイカ、潮具合良く、ツ抜けて上出来

1月26日(土)、久比里の山下丸からスミイカに行ってきた。
1月も下旬となり連日厳しい冷え込みの中、スミイカは深場へ移行しつつも好乗りを持続、未だ衰え知らずの様相を呈している。スッテに胴付き仕掛けで狙うスミイカ釣りは前回が初挑戦だったが、分からないことも多く、いささかモヤモヤ感の残る釣行となった。本日は久し振りにご一緒の963さん、そして前回に続いてOKAZUさん、私と3人でリベンジ釣行、と言うかどんな釣りなのかもう一度やってスッキリしたい、そんな気持ちを抱いての出撃である。年末から何度かエギイカ釣行をやっているが、潮が動かず苦戦気味の日が多かったので、下げ潮が効きそうな今週末はこの釣りをやろうとけっこう前から決めていた。冬型の気圧配置から連日風が強かったが、だいぶ落ち着き加減で日並は良さそう。今日は963さんがお迎えくださり、5時40分には船宿に到着。いつもの船に乗り込むと、先着の常連さんから船が違うと教えて頂き、よく見ると対岸に着けられている小さい方の船にイカの看板が立てられていた。早速、荷物を持って移動である。どうやら今日は藤井魚聖さんのカワハギ仕立が入っている関係で、いつもと違う配船になったようだ。電車のOKAZUさんも7時前には到着され、3人揃って準備に取り掛かった。結局、他のお客さんは2名来られただけで、左舷トモから963さん、OKAZUさん、もう1名の3名、右舷はトモに私、ミヨシに1名で計5名の乗客。今日は割り当てが多そうだぞ〜。(笑)さて、準備も整い7時50分には出船となった。港を出ると案の定、風は強めで、東電の青壁を右に見ながらゆっくり航行。アシカ島の南東沖に差し掛かったところでスローダウンすると、8時15分、開始の合図が出た。北東の風やや強く曇り、海はけっこうグラグラするが、船縁が膝くらいまでの高さしかなく、不安定で少々釣り難い。水色は澄んでいるが、陽が無いので暗い感じ。何度か叩いたりシャクったりしているうち、寒風で指先の感覚がだんだん麻痺してきた。ここ2週間ほどが寒さのピークだと思われるが、陸ではそろそろ梅の花も咲き始め、春はすぐそこまで来ている。


今日は小さい方の船で出漁/カワハギ船はこの時期、まだまだ盛況。

最初は水深49mからの流しで、この後、水深50m前後をメインに深いところで58m程度。潮周りは中潮の2日目で、満潮が7時30分頃、干潮が13時頃の予報、前半の下げ潮狙いである。開始20分、一流しめが終わり回収の合図と同時に963さんに船中初物。OKAZUさんのタモ取りで無事取り込み。次の流しは早々に963さんが2杯目、OKAZUさんにも初物だ。右舷ミヨシのお客さんにも来て、ポツポツ型が出始めたが、私は生体反応無し!最近、出だしドツボが多く、今日も同じパターンか?自分だけ釣れないこの焦りが、最近だんだん快感に変わってきた自分が怖い。(笑)流しの途中でスッテを交換するほどでもないと思ったが、気分転換にピンクからオレンジに換えて入れ直してみた。すると8時50分、無造作にシャクった竿がグィッと止められた。底を離すまでグイグイと強い引きが伝わり、巻き上げ中も確かな手応え。私にもやっと来ましたよ!50mの深場からこんにちは!掛かり所を見てスッと抜き上げたのは400g弱のアベレージサイズ。ヨッシャ!そして10分後にもう1杯ゲットし、今日は順調か?ドツボに嵌ってないことだけは確かなようだ。潮の状態は、今のところ上っかわだけ下げ潮が速めで、底はあまり動いていない。二枚潮とまでは行かないが、クラッチを切ってスプールを軽くサミングしていると余計な糸がいくらでも出て行ってしまうので、テンションを抜いた間を作れない。上っかわの潮に押され、糸が張った状態でカーブしてしまうため、穂先にアタリが出ず、シャクってドスン期待の釣り方に頼らざるを得ない。こんな潮型なので、上手く対応するためには、多少のテクニックと言うかそれなりのラインコントロールが必要になってくるところ。船中、活況と言うほどでも無いが、ポツンポツンと型は出る。私は約1時間の間が空いてしまったが、10時少し前に久々のヒット。掛かり所を見てスッと抜き上げたと同時に水鉄砲を噴かれ、ヤバイと思った瞬間、本格噴射を食らった。顔をそむけた時、無意識にイカを船縁の外に出してしまい、そのままボッチャン!墨を吹いて海に帰って行った。顔はセーフだったが、そこいら中、墨だらけで掃除がさあ大変。普通、このタイミングで噴かないんだけどな〜。


時合に入り、私、963さん、OKAZUさんのトリプルヒット!そして船中全員ゲット。

しかし、キャッチしておいてバラす客も少ないと思うけど、こういうケースでは有り得ることを身を以って体験。せめて足元に落とせば良かったなどと言っても後の祭り。そんなショックを掻き消すかのように、掃除が終了して再開するとすぐにヒット。今度は無事ゲットで3杯目。前回、常連さんの叩き釣りを真似て、半信半疑ではあったが、今日は叩きを入れた後すぐにシャクらず、乗せる間を作ってやり、今のところ前アタリが察知できないので、空アワセでジュワっとシャクる感じで、イカが乗っていれば竿がグワッと止められる釣り。胴付き仕掛けにハリスが40〜50cm、しかも50mもの水深で、叩くことでどれほどスッテにアクションが伝わっているのか定かではないものの、カワハギ釣りと同じで、どれだけ魚へのアピールに繋がっているかどうかという問題とは別に、自分の釣りにリズム感が生まれるという意味では少なくとも効果的だし、この寒空の下、じっと待つより動きが多い方がいい。10時50分、また小1時間空いてしまったが、久々の1杯を取り込み振り返ると、963さん、OKAZUさんも同時ヒット。あれよあれよと船中全員に行き渡り、963さん連荘、そして私もまた乗った〜!掛かり所が足1本の付け根でちょっと躊躇したが、玉網が近くに無かったので、そのまま抜き上げたらボッチャン!落ちちゃったよ〜もったいない!今日2回目の顔見てサヨナラ。OKAZUさんも序盤だけで3回くらい巻き上げ中に抜けちゃって残念がって居られたことから、水温が低いため抱き付きが浅めなのかもしれない。もうすぐ上がる頃になったら声掛けて!と船長も言ってくださり、ありがとうございます。みすみす目の前で落とすのももったいないので、横に玉網置いて、次から自分で救おう。そんなこと言っているうちにまたヒット。なんか小さいなと思ったらマダコの赤ちゃん。わざわざ船長が救いに来てくださったけどすみません!するとすぐまたヒット。今度は間違いない。抜き上げても大丈夫そうだったけど、連続で落としたら悔やまれるので、大事に玉網へ。船上バタバタ、どこかで誰かが巻いている状態。時合になるとこんなに乗るんだね。


今日は中型主体でまずまずのボリューム感/スッテはコレが良かったです。

潮の状態が先程までと比べて良くなったのがはっきり分かる。上っかわの潮が落ち着いてトロ〜ンとしてきた瞬間の入れ乗り。道糸が余計に引っ張られないので、テンション抜いた釣り方もできるし、間を取っているとグイグイと押さえ込んだりキュ〜ッと絞り込んで行く乗りが穂先に出る状況。俄然、こうなると釣り易い。そろそろ下げ潮の終盤なので、いずれ止まるまでの勝負かもしれない。11時半頃までが特に好調、お昼で9杯、その10分後には待望のツ抜け達成。午後に入ると相変わらず下げ潮は動いているようだが上だけ。乗りもだいぶ落ち着いてポツリポツリ状態。たまに出る穂先の変化に送り込んで乗せに行くが、チップばかりで引っ掛からない。回収してみるとカンナに皮や足の吸盤が付着しているので間違いない。少し乗りが遠のいていた12時45分、いきなり連荘で乗ってきたのは両方ともコロッケ。前回も小型ばかり続いた時間があったけど、たまたまそういう場所だったのか?これはこれで小さいなりに美味しいので、食材的には大歓迎。13時半、そろそろ上げ潮が来たか本日初めての南側からの潮回りで再開。963さん、OKAZUさんとヒットするが、こっちはイマイチ。粘って粘ってようやく単発ヒット。963さんは後半戦、尻上がりに調子を上げ、やっと釣り方が分かってきた!とご本人。流石、カワハギ、アオリを始め、色々な釣りに精通されて居られるだけあって、初の釣りでもモノにするのが早い。終盤になると、OKAZUさんお得意、回収の合図と同時ヒットも飛び出して絶好調。私は単発で2杯のみ追加で14杯。OKAZUさん、963さんもちょうどツ抜けを達成されたようで、よかったよかった!定刻15時に納竿となり、本日の結果は船中5名で4〜14杯、3名ツ抜けは上出来でしょう!私は2杯落として、1杯巻き上げ中にバラシ、その他、チップも分かっただけで5、6回あり、イカとの接触は20回を超えていると思われ、やはり潮が動くと動かないでは大違い。一日ダレる時間帯もなく集中してできたたし、おかずもバッチリで満足の釣りとなった。OKAZUさん、963さん、今日はありがとうございました。


本日の釣果、スミイカ 14杯(140〜460g)、マダコ 小1杯。

【船宿HPコメント】
26日・スミイカ 久里浜沖50m・13℃、水色は薄濁り。
久里浜沖を中心に攻め、潮も丁度良く流れたので、一日中ボツボツと乗り続けました。良い釣り日和でしたね。竿頭は横浜市港北区の小峰さんで14杯でした。
40mの深場を攻めるようになったので、スミイカ狙いでやります。胴つきスッテ仕掛を利用して下さい。オモリは25号。ピンク又はオレンジがお奨めカラーです。詳しくは、仕掛図のページをご覧ください。


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