洲崎沖のメダイ、初挑戦で良型ゲット!

2月9日(土)、剣崎松輪港の佑幸丸からメダイに行ってきた。
先週の日曜日、解禁直後のイワシメバルに参加させて頂く予定だったが、招かざる雪予報に出船中止の判断。結果、関東地方は2年振りの大雪に見舞われ中止は大正解。しかも、土曜の夜中からお腹に差し込みが来て調子がおかしい。急性腸炎の前科が有り、似たような痛みだな〜と思いつつ殆ど眠れないまま、朝、熱を計ったら38度近い熱。その後、腹痛が引いてからは、激しい悪寒と倦怠感に見舞われ、どうやらそういうタイプの風邪を引いてしまったようだ。雪の中、もしこんな体調で釣りに行っていたらと想像すると恐ろしい。という訳で、2週間振りの釣行となる本日は、kim君のお誘いで、メダイ仕立船に参加させて頂くことになった。最近、冬型の気圧配置が長続きせず、天気のサイクルが短くなってきたのは春が近い証拠。いわゆる三寒四温にはまだ早いかもしれないが、今年は気温が低めで、三寒あってもまだ四温が無い。生憎、本日も南岸に低気圧が発生する見込みで、時間の問題で雪か雨の予報だが、何とかお昼頃までは持って欲しいと願う。5時、kim君にお迎え頂き、現場へ向かった。予報が悪いし、先週の今週で皆さん懲りたのか、港の駐車場はこれまで見たことがないほどガラガラでビックリ。土曜だと言うのにこんなに空いている日もあるんだね。そんな状況で、先着の佐Tさんの車もすぐ発見することができ隣に着けた。程なく船長が現れたので、何を用意すればよいか聞くと、サバタンは積んであるので、オキアミ1枚くらいあればよいとのこと。早速、売店で解凍を頼んでいざ乗船。ジャンケンで負けたので、釣り座はミヨシからkim君、私、佐Tさんの順。左舷はトモにY子ちゃん、胴の間に元店員M君が入り、ミヨシも使って2本竿を出すようだ。道具はワラサと同じでよいとの話だったので、リーディングXネライ210−Mにリールは1000SP、片テンビンにサニービシL80号、クッション1mの後、ハリス6号6m、針はヒラマサ11号を接続。7時前に出船すると船は南下、航程約40分で到着したのは洲崎沖。等圧線が開いていた割りにけっこう吹いており、次から次へとウサギが飛び跳ねる。だいぶメラメラして上下動のある海上である。この季節、何時来てもこっちはこんな海の日が多い。


洲崎沖でスタート、思ったより風が強い!

反応を探しているのか、何度か旋回してから位置取りが決まり、7時40分、開始のアナウンスとなった。北北東の風やや強く薄曇り、海上は前述の通りであまり良くない。水色はコバルトブルーで、配水ポンプから送られる海水が生温かく感じる。付け餌は支給のサバタンで、10cm程度のものを1枚チョン掛けにしてみる。指示ダナは上から100mとのことなので水深は分からない。一応105mまで下ろしてから、コマセを振って100mで待ってみる。すかさず生体反応が現れるが、どうやらゴマサバが回っているようで、船上バタバタ巻き上げ開始。掛かってくるゴマサバは30cm級中心で食材的にはイマイチだが、餌にも使えるので一応キープ。開始早々、サバの猛攻で飯を食う暇も無い状況。チモトに着けていた夜光ビーズを取り外し、コマセを振らず100mで止めてみるが焼け石に水。今日は中潮の初日で干潮がお昼頃の予報、現在、下げ潮が若干速めで、西から東に行っていると思われる。二枚潮は無く潮型は良好。8時30分、何度目かの流しで、左舷の元店員M君に船中初物がヒットした模様。3Kg級の良型である。程無く右舷ミヨシのkim君にもヒット、これは一回りデカく4Kg近くありそう。直後の8時45分、私にもサバとは違うアタリ、ホワホワしたかと思ったら穂先がグワッと持ち込まれた。竿を立てて電動巻き上げに入ると、ガタガタと頭を振ったり締め込んだりとなかなかの引き味。これは間違いないぞ!ドラグが緩いと空回りしてしまうので、様子を見ながら徐々に締め込み、半ば強引に巻き上げる。ようやくビシを回収しハリスを手繰ると、思った以上の重量感。しかも水面でも弱らず走り回るので、慎重に手繰り寄せる。無事、kim君に救って頂いたのは、後の計量で63cm、3.4Kgのメダイだった。元店員M君のアドバイスでデカイ餌の2枚掛け、kim君が103mで食わせたと言うので、私も若干タナを下げた途端のヒットだった。メダイは初めて狙ったが、この魚も群れで回遊しているようで、誰かが当たると回りでもヒットする率が高いようだ。それにしても体表から出るこのドロドロしたスライムのような粘液、付着すると接着剤のように固まって始末が悪い。血抜きしたらあまり触らずビニールに入れてクーラーに仕舞うことにする。


開始1時間、元店員M君を皮切りにkim君(写真左)、私(写真右)と連続ヒット。

しばらく音沙汰が無かったが、9時30分、左舷のY子ちゃんにヒット。やったね、おめでとう!元店員M君には2本目がヒット。残るは佐Tさんただ一人。今日はいつもと違う展開だぞ〜!(笑)すると私の穂先がイイ感じに突き刺さり、これはもらった!大きく合わせて巻き上げに入ったまでは良かったが、なんだか軽くなったり重くなったりで様子が変。案の定、回収するとビシが3つこんがらかっていて、1本のハリスの先には良型メダイが!さて誰の魚でしょう?正解は佐Tさんの針で残念!(笑)後で聞いたらサバが食い上げたと思って放ったらかしていたそうでお互い苦笑。おかげで半分引きを楽しませてもらったが、4Kg級の良型だったので羨ましい限り。しかし、この序盤戦で全員ボーズ脱出は優秀じゃない?その後、しばらく間が空いてしまい、たま〜にサバが食う程度。オニの道具も持って来いと言われていたし、飽きたらオニやっててもいいよって話。どうしようかな・・・メダイもとりあえず1本あれば、おかずは十分と思い、10時30分、仕掛けを換えて底狙い開始。オモリ120号にオニカサゴ用の2本針仕掛けをセット。底まで下ろすと水深は124m。誘い始めるとすぐに生体反応。慎重に送り込んでから乗せに入ると確かな手応え。何か付いてるけど引きは無いね。回収すると20cm級のフサカサゴが一荷で掛かってきた。処理が少々面倒ではあるが、これも良いお土産なのだ。次の潮回りではブッ込みで水深170m超、ここでもすぐにアタリが出て、24cmのノドグロをゲット。その後、だいたい水深150〜120mの範囲だが、メダイ狙いは一貫して上から100mなので、完全な中層狙いということが分かる。11時、ミヨシのkim君もオニ狙いにチェンジ。すると一投目でいきなり35cm級の本オニ(イズカサゴ)をゲットしてしまうから、この人も流石というか悪運が強い男だ。(笑)私はキロオーバーのオニ!と行きたいところだが、期待に反して潮型がだんだんおかしくなってしまい、お昼の潮変わりからは完全な二枚潮。着底までに余計な糸が多量に出てしまうし、仕掛けが上手くコントロールできず根掛かり頻発。仕舞いには2mくらい高切れしてしまい一式ロスト、生体反応もすっかり薄くなり、たまにちっちゃいノドグロが付いてくるが、さすがにコイツは放流。


遠くに見えるのは南房洲崎/心配された雨や雪は無かったが、風は収まらない。

13時、中層で粘っていた佐Tさんに久々のメダイがヒット。タナは110mとのこと。3Kg級を無事取り込んで本日2本目。潮型悪く、底釣りも期待薄なので、最後の1時間は私も中層狙いに戻すことにした。釣れたゴマサバを開き、かなり大きめの切り身を付けて投入するが、サバの反応が早く苦戦。餌がデカイので、食い上げる割りに巻き上げ中に外れる。だったら最初から食わないでくれ〜!と言いたいところだが、そうは問屋が卸さない。まだ針が1本だからこれで済むけど、ブランコ仕掛けのイカ釣りとかでこんな状況だったらきっと閉口だろうな〜と思うほどウザいヤツら。朝から吹いている風も、弱まりかかったと思えば盛り返したりと一向に凪ぎない海だが、心配された雨や雪は気配すらなく、むしろ午後からは日が差してポカポカといい陽気。今日は覚悟していたが、予報が外れて拍子抜け。きっと低気圧の発達が遅れたに違いない。終盤、もう一発、佐Tさんにヒットしたが、痛恨のバラシ。他にもバラしておられたので(笑)、序盤、アタリが遠かった割りに最終的には一番回数掛けてるから流石と言うか何と言うか・・・それを最後にイベントは特に起こらず13時40分、本日の釣りは終了、沖上がりの時間を迎えたのであった。結果、船中5名でメダイ1〜2本、計7本。どれも3〜4Kg級の良型揃いで、このサイズを全員型見られたのは優秀と言って良いのではないでしょうか。他、オニカサゴを狙った人はイズカサゴ、カンコ、フサカサゴ、ノドグロをお土産程度、全員漏れなく半端なゴマサバ多数という釣果となった。帰りに採れ立てのワカメをお土産に沢山頂き、これもまた季節限定のお楽しみなのである。さて、本日は東京湾のコマセメダイに初挑戦、想像ではもうちょっと小型がちょくちょく釣れるイメージだったのだが、思ったより良型がポツンポツンと上がり、例えるならば、イナダ釣りのつもりが、やってみたらワラサ釣りだったような印象。引きは重量の割りに青物のような走りはないので、6号仕掛けでもやり取り中はさほど緊張感は無いが、取り込んでみて大きさにビックリって感じ。これで、後半、良型のオニが1尾でも上がれば万歳!だったけど、それは欲張りすぎかな。今日は本命1本取れたこととお天気持ってくれたことに感謝しよう。皆さん、今日はお疲れ様でした。またよろしく〜!


メダイ 1本(63cm 3.4Kg)、フサカサゴ 5尾(18〜23cm)、ノドグロ(ユメカサゴ)3尾(16〜24cm 小型2尾放流、1尾持ち帰り)、ゴマサバ 10本(31〜40cm 2本は餌に使用、8本持ち帰り)。

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