アマダイ今季最終出船、水温低下で激渋

3月2日(日)、久比里の巳之助丸からアマダイに行ってきた。
このところ週末になると条件が悪く釣行回数も伸び悩み。2月に入って3日(日)のイワシメバルが大雪で中止となって以来、9日(土)はメダイ仕立船で、結果的にこれが2月唯一の釣行。実はこの日も午前中から雪の予報だったがセーフ。10日(日)、11日(月)の連休は所用でお休み。16日(土)、17日(日)は北風強く寒い週末、無理すれば行けたがモチB上がらず自粛。23日(土)はAMアジくらいなら何とかなったが、予報通り昼から春一番で暴風、24日(日)は北風の吹き返しでまた大シケ。月が変わって昨日3月1日(土)は南西強風後北強風。そして本日、2日(日)、ようやく風も弱まりそうな予報、今週こそは何か行くしかない。さて、だいぶご無沙汰してしまったけど何やろうかな。色々情報を見てると、この冬はアジが好調で、まだ30mくらいの浅場で型を見てるし、久里浜沖では2束を超える釣果も聞かれる。しか〜し、この時期のアジはどんなだったかな?ぜんぜん脂乗ってなかったらショックだし・・・。エビメバルも釣れてるけど、モチBイマイチって感じだし・・・半日釣りっていうのが物足りなくてあまり気が乗らない。マルイカを始めた船宿はあれども、まだ深そうだしあまり釣れてない。なんだよ!やるモン無いじゃん!(笑)しょうがないな〜、そしたら巳之助丸がアマダイ今季最終出船と書いてあるし、今季はあまりアマダイやらなかったので、最後に一回行ってみるか!という方向に気持ちが傾いてきた。このところの週末荒天続きで、仕掛けは売るほど作ってある。前夜にパパッと荷物を纏めたら、あとは酔っ払ってグゥ〜である。釣りの日は目覚まし鳴らさないで目覚めることが多いのだが、今朝は枕元でけたたましい電子音が鳴り響き、一瞬、なんのことだか訳が分からなかったが、そうか、今日は釣り行くんだった。

早速、インターネットで風の状況を確認すると剣崎で北東7m。この程度ならOK牧場。このところ千葉県側の岩井、富浦の方まで冷えた潮が下りてしまったようで、食いはかなり渋いらしい。今日こそ釣れない確率が高いので、一瞬どうすっかな〜とも思ったが、毎週毎週、家でくすぶっていても精神衛生上良くないので、海の風に当たってくるだけでもいいや。重い腰を上げてレッツゴー。いつもの時間に到着すると右舷トモに先客が1名のみ。北東風の下げ潮なのでトモが定石、迷わず左舷トモに荷物を下ろした。受付や準備も完了し、出船時刻を待つ。その後、左舷に団体さんが入るとのことで色々調整があって、結局、私は右舷6名のうちミヨシ2番に移動する羽目になった。左舷は貸し竿の団体さんがトモから8名並んで、後から来たお客さんが1名ミヨシに入って9名。この渋い状況でこの人数、残念ながらこの時点で半数以上のお客さんがボーズ決定。定刻8時に出船。船長にどっちに行くのか聞いてみると、最初、剣崎でやってダメだったら千葉県側に移動するそうだ。追い風で飛沫も被らず航程約30分、到着したのは剣崎灯台を南西に回り込んだ毘沙門沖。船首を風上に立ててブレーキが掛かると8時40分、投入開始となった。北東の風やや強く薄曇り、海上は風波が少々とコンディションは良好、水色は澄み。最初は水深86mからの流し。潮周りは長潮、満潮が8時頃でそのまま一日下げ潮の予報。とりあえず状況が分からないので、いつもの釣り方、誘い方で様子を見るが、予想通り水温が冷え込んでいるようで、外道のアタリも何も無い。回収するとオキアミの頭だけしゃぶられていることはあっても、生体反応は弱く察知できない。二流し目、少々潮が効いてきたようだが、案の定、東から西への下げ潮で左舷トモが潮先。日中、南風に変わる予報なので期待したいが、今のところ思い切り裏目。


剣崎沖から岩井沖へ移動中/正面に見えるのが勝山の浮島。

右舷トモ2番のお客さんに40cm超の良型ホウボウ。この時期のホウボウは旨いもんね、良いお土産である。他、トラギス、アカボラなどポツリポツリと掛かるのはトモ寄りのお客さん中心。私に初めて生体反応が現れたのは、開始2時間近く経過した10時30分、これは半分分かっていたが、やはりヒメだった。水深はだいたい85〜95mの間、4回流し終わった後、若干東に移動して落としてみたが型出ず、10時50分、大きく移動となった。波被るのでキャビンに入っててくださいと船長のアナウンス。20分ほど走って内房岩井沖に到着すると、11時10分、水深90mで再開。こちらは潮向きが上げ潮で、勝山の浮き島に向かってトロトロ流れる。右舷ミヨシが突っ込みとなりチャンスなのだが、こちらも海底はすっかり冷え込んでしまったようで、たまに当たるのはヒメかトラギス。こうなると一日一回有るか無いかの一発をモノにできるかどうかの厳しい釣り。とにかくアタリを呼びたいので、色々な誘い方を駆使してみるが、低水温で外道も活性が無いような状況ゆえ、仕掛けの動かし過ぎは逆効果と思われ、適当に間を取りながら緩急付けての誘い。右舷突っ込みの流しが3回ほど続いたが、お昼を過ぎるとまったく行かなくなってしまい万事休すか。風もすっかり止んでポカポカ陽気、海上はベタ凪。14時を回ると船首が西に向いて、潮は気持ち下げ潮、一瞬の変化に集中してみるが、やっとのことでアタリを持ってきてもアカボラ止まり。期待のアマダイまでまったく手が届かずのまま、定刻15時を迎え、本日の釣りは終了となった。結局、外道も最後まで活性上がらず、アカボラ3尾とメゴチ1尾と寂しい結果。本命アマダイは船中15人中(左舷トモで?)1本出たとか出なかったとかいう噂は聞いたが、私は目撃しませんでした。厳しいのは承知のアマダイ釣行だったが、予想を上回る激渋モードに攻略法も何も無く、まさに撃沈!


アカボラ(ヒメコダイ) 3尾(21〜22cm)、コチの類 1尾(19cm)。その他、ヒメ 4尾、トラギス類 3尾は放流。


アカボラ3尾でお刺身、今日の品物は甘みが際立って特に絶品。お土産に頂いたワカメを付け合わせに/右はワカメ入りの出汁巻き。こちらもマイウ〜。


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