マルイカ、時合続かず今日も苦戦

3月29日(土)、大津港の小川丸からマルイカに行ってきた。
このところ東京湾口部には暖かく澄んだ潮が差し込んで、水温もだいぶ上がり気味。こうなると俄然上向くのがカワハギで、実際、久比里三店の釣果を見てもトップで20〜30枚とこの時期にしてはよく釣れている。2週間ぶりの釣行となる本日、たまにはカワハギもいいかなと一瞬考えたりもしたが、やはり頭の中の優先順位が数年前とはまったく変わってしまったようで、やりたいと食べたいが今一番一致するのがマルイカ。刺身も抜群だが、胴長10cm前後の小型を丸ごとさっと煮付けて、熱いうちにガブッと食らいつくのが至極幸福。プリッと弾ける身は軟らかく甘みがあって超マイウ〜!単純ながらこれが病みつきになるのである。去年の初マルイカはたしか4月15日に2杯で撃沈、それに比べて今年は前倒しの出撃となっている。と言うのも、この時期はまだ水深が深いこともあり、オモリ80号でやらせる船宿が多い中、前回、お邪魔した大津小川丸は50号でOKとのこと。電動タックル(PE4号)だと80号指定となるが、PE2号以下の手巻きタックルの場合は早期からライト仕様でやらせてもらえるのが自分的にモチBアップになっている。このところの状況としては、湾奥〜横浜、横須賀方面の船は剣崎沖と富浦沖を釣り分けており、成績は日によってムラがあるが、トップ50杯を超えるような好況はまだ耳にしていない。釣期としてまだ早い感じは否めず、久里浜沖の浅場で乗り出すのが待ち遠しい状況。一方、相模湾側では亀城根周辺がいくらか上向き傾向、城ヶ島沖ではここ数日トップ40〜60杯と急上昇、いくらか濁りが入ったとの情報もあり、盛期突入を思わせる好況に沸いている。


自作の中オモリ(タングステン)/新調のミリオネアCV−Z100SFR(2台目)。

6時20分頃、船宿に到着すると何故か今日はお客さん少な目。マルイカ船は左右大ドモの札が抜けているのみ、数日の状況からして城ヶ島沖をやる船宿にお客さんが流れている可能性大。空いてる分にはOK牧場、迷わず右舷ミヨシを確保し、受付を済ませた。乗船すると同じ右舷の大ドモには超常連のK.Kさん、左舷も常連さん。右舷ミヨシに私が陣取り、今日は3人だけかと思ったら、7時間近になって2名様が乗船され右舷胴の間に並んで入られた。結局、右舷4名、左舷1名の5名でフィックスとなり、定刻より少々早い7時3分に出船となった。航程1時間弱で富浦沖に到着、反応がすぐに見つかったようで、8時ジャストに投入の合図となった。北北東の微風で快晴、海上は沖から周波の長いウネリが押し寄せるがベタ凪。水色は完全な澄み潮ではないが、明るめの潮である。水深60m強で着底。そのまま3秒ほどアイドル状態を保ってから聞き上げ。このとき、早くもコクッという生体反応だが掛からず。イカ居るね。次にオモリを底から少し切って激しく叩いて停止。すると穂先に違和感。スーッと持ち上げると、モタレかかってすぐ軽くなった。もう一回叩いて停止するとまた違和感。今度は引っ掛けるような感じで竿を前に突き出すように合わせると乗った!回収すると下から2番目に可愛いマルちゃん。1投目から煮付けサイズをゲット。今日はいいかもよ!と思ったのだが、次の反応探しに時間が掛かってしまい、なかなか止まれない。9時までの1時間、たった3投しかできず、釣果は最初の1杯だけ。すると急に風がビュービュー吹いてきて、あっという間に海上真っ白け。ドッタンバッタンと釣り難い状況に一変してしまったが、イカの活性もいきなり上昇。反応出てるから頑張ってやってみてください!と船長もアナウンス。


幹糸は仕掛け巻きに巻いてきて、スッテはその場で選んで装着。

一回の流しで何度も入れられるほどの好反応。とにかく入れアタリである。着底してすぐに乗ることもあれば、オモリを底に着けたまま叩いて止めれば100%アタリが出る。すぐに乗るのだが、波が高くなってしまい、巻いている最中にことごとくサヨーナラ。ようやく水面下に姿を確認しても、仕掛けを手で回収しているうちに居なくなる。上げると多いときは3、4本のスッテに墨と粘液がベッタリ。掃除して再投入するとまたすぐに乗る、そしてまた居なくなるの繰り返し。どうしようもないぞ〜!(笑)波がある時はもうちょっと軟らかい竿の方が良いけど、胴が曲がると叩き難いし、道具もケースバイケースで難しいですね。なるべく船の上下動に合わせてテンションが一定になるよう気を付けて巻き上げ。入れ乗りなのにバケツが一向に埋まらないジレンマ。やること空回りでついつい鼻息が荒くなる。流石の手返しで着実に数を上げる常連さんの姿を横目に自分の下手クソ加減を実感。10時までにたったの5杯。乗せたのは何倍あったか分からない。そうこう言っている内にイカ様のご機嫌が怪しくなってきて、ノリノリタイムもそろそろ終了か。これに合わせるかのように急に風が凪いで釣り易くなってきた。まったく意地悪な天気だなぁ。今日の潮周りは小潮の初日で7時過ぎが満潮、15時前が干潮なので、実釣時間一杯下げ潮の予報。これまではトロトロだった潮が、この時間、少し速くなってしまい、船を止めると糸がトモ方向にぶっ飛んでしまうこともしばしば。これまでPE2号オモリ50号でやっていたが、少しでも立つようにPE1.5号オモリ60号に変更。10時以降、殆どが反応探しに時間が費やされ、状況は思わしくない。11時台は2杯だけ追加して7杯、毎度簡単には釣らせてもらえない。


中盤、乗らなくなってきた時間帯。この後は殆ど反応探しばかりで釣りにならず。

潮が速いので、ブランコ仕掛けを取り出してみたが、1回投入したところで、剣崎沖に移動します!と船長。走行中、また直ブラ仕掛けに戻す。約15分で剣崎沖(前回やった周辺)に到着したが、こちらも反応が簡単に見つからない。10分ほど旋回して、11時50分、ようやく再開。1投目の着底で触りを検知したが掛からず、居るには居るね。叩いて止めると穂先に変化、そのまま頭上に竿を持ち上げるとグイグイグイ、乗ったよ。水深65mからバレないように巻き上げるのもなかなか辛抱が要る。無事、取り込んで8杯目。剣崎沖ではこれが船中唯一か、その後、反応が無いようで、一緒に来た吉野屋丸も先程引き返したようだが、本船も20分程旋回して投入できず、富浦沖に戻ることになった。毎度シビレる展開だね。到着したのは先程より少し南の大房岬の前、こちらでもなかなか止まれない。困っちゃったね〜。僚船もグルグルうろうろ旋回時間が長いのが一目瞭然。本船もようやくブレーキが掛かって投入すると、すぐに生体反応。大ドモの常連さんと同時巻き上げだったが、正体はムギイカ。これも食材的にはGoodなのだが、如何せんもうちょっと乗ってくれ〜!その後は睡魔との闘い、いきなりブレーキが掛かって目を覚まし、合図でオモリを放り投げると空振りで回収、そしてまた睡魔との闘い。このまま状況好転せず、14時40分、ジ・エンド。今季2戦目もツ抜けできず、もうちょっとイカ様のやる気があれば、人数少なかっただけにチャンスだったんだけど、世の中なかなか上手く行きません。しかも、午前中のノリノリタイム、タイミング合わせたかのように風ビュービューだったのがアンラッキー。(風吹いたから活性上がったのかもしれないので何とも言えませんが。)帰りはいつものようにお店で温かいそうめんを頂きご馳走様。今日はお土産にコンブを頂いて少しクーラーズッシリ。(笑)


本日の釣果、マルイカ 8杯(胴長11〜17cm)、ムギイカ 1杯で計9杯。

【船宿HPコメント】
日中マルイカ 今日は富浦沖で朝一はアタリ良くポツポツ釣れましたが中盤・後半は全然ダメでした。相変わらず反応だけは多数有りますので今後に期待です。お客さん5名で18・9・2・2・0杯でした。 貴光船長

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