マルイカ、ムギ・ヤリ交じりで一日ポツポツ

4月6日(日)、大津港の小川丸からマルイカに行ってきた。
どちらかと言えば西高東低だった今季のマルイカ戦線、このところ東京湾口側もだいぶ盛り返して、トップ30〜40杯の日もちらほら出てきた様子。と言うのもこの一週間、剣崎沖でだいぶ模様が上がってきたようで、湾奥〜横浜・横須賀出船で良い情報が聞こえ始めたのは個人的には嬉しい傾向。本日は今季3戦目のマルイカだが、前回、前々回と地味な内容だっただけに目標はとりあえずツ抜け、できれば20杯超と言いたいが、こればかりはイカ様のご機嫌次第ゆえ道具を入れてみるまで分からない。いつもの時間に到着し、早速、釣り座札の船形を見ると、四隅から1、2枚づつ抜けているだけ。左舷ミヨシはまだ1名のようなので、左舷ミヨシ2番の札を抜いた。受付はマルイカ担当の貴光船長、だいぶ覚えてくださったようで、顔を見るや釣れてますよ!と心強いお言葉。受付カードの記入も名前と電話番号だけでいいですよと女将さん。ライフジャケットをお借りし、そのまま対岸に着けられている第8小川丸に向かった。ここも毎週通っている常連さんが多いようで、殆ど皆さん顔見知りの様子。右舷大ドモはいつもの名人、私のお隣、左舷ミヨシ1番は前々回も同じ席でやられていた直結仕掛けの常連さん。私の仕掛けはいつもと同じく直ブラ6本角。幹糸5号、角間はまだ水深があるので120cm。オモリは50号。スッテはY社チビイカ5、M社直ブラST50、D社ミッドスッテ48Sなどをその場でチョイス。昨日は乗客15名とのことでどうかなと思ったが、今日は右舷6名、左舷5名の11名でちょうどいい人数。準備も整い、定刻より少し早い7時3分に出船となった。


開始早々、長い反応探しで先行き危うし?/マダイ船団の南西側がマルイカ場。

北東の風が思ったより吹いていて、観音崎を回るまでは多少飛沫が上がったが、進路を南に取ると追い風となり快適なクルージング。航程約40分で剣崎沖に到着すると、スパンカを上げ、早速反応探しに入った。僚船はまだ殆ど居ない中、グルグル旋回を繰り返すが、なかなか止まれない。いきなり反応探しに苦労しているようで大丈夫かな。15分程回って8時ジャスト、ようやくブレーキ。ブザーと同時にオモリを放り込んだ。北東の風やや強く晴れ、海上ウサギが飛び跳ねるが概ね良好、水色は久し振りに見る濁り気味の潮で、マルイカ的にはなんとなく良さ気。1投目は水深50m弱、素直に道糸が立ち、潮は殆ど動いていない。着底後3秒待って聞きアワセ。いきなりゴクッという放すアタリ。イカいるぞ〜!いつもならオモリを切って叩きに入るところだが、大きくシャクってもう1回着底、数秒アイドル状態をキープしていると、ヘコヘコした違和感の直後、穂先が絞り込まれた。1投目から読みが当たって幸先いいぞ。なかなか元気な引き込みを見せながら上がってきたのは、なんか細いと思ったら胴長23cm級のヤリイカ。この時期、浅場で釣れるヤリイカは、産卵で上ってきていると思われ、身が薄く食味的には深場で釣れるものとは比べ物にならないが、まあ1杯は1杯、型が出ただけ良しとしましょう。お隣の常連さん曰く、昨日もけっこう交ざったらしい。すかさず2回目を投入したが、反応が抜けてしまったようで、すぐに回収。その後、なかなか止まれず旋回時間が長い。最初の1時間は数投しかできず、マルイカ2杯にヤリイカ1杯。マルイカは2杯とも叩き釣りでヒット。他にも何度か当たり触りは出たが、イカ様はまだやる気が無さそう。


1投目でいきなりヤリイカの登場/ミヨシの常連さんもなかなかエンジン掛からず。

9時台も厳しい展開。反応探しに時間が掛かってしまい、釣りができる時間があまり無い。ようやく入れると着乗り気味にモタレたりするが、乗りが浅く、テンション掛けるとカツン!と放される。その後は叩いてもシャクっても乗って来ない。この1時間は追加無し、お隣の常連さんもやっと1杯顔見ただけ。ところがドッコイ10時の流しでいきなり好転。ブッ込みで、オモリが着底する前にガクンガクンと仕掛けを止められ、そのまま巻き上げに入るとグイグイ派手な引き。この乗り方はヤツに違いない。回収すると下から2本にムギイカがダブル、他のスッテにも乗った形跡が・・・。お隣の常連さんはイカ釣り全般に造詣が深いようで、これをきっかけにムギイカ釣りやスルメ釣りの話を色々お伺いすることができて勉強になりました。この小川丸はマルイカの後はたぶんスルメに出船するので、今年はこのまま小川丸を定宿にしてイカ三昧、冬になったら隣のいなの丸でエギイカもできるし、なかなかいいかもしれない。で、その常連さんに教えて頂いたムギイカの一番美味しい料理法。それは何もしないでそのまま丸焼き。肝と墨が絶妙な調味料になって塩も醤油も不要、とにかくお勧めとのこと。なるほど、いつも煮ちゃうので、今日は焼いてみるか!さて、次の投入は着乗りグイグイでご機嫌は急上昇。重たくてなかなか巻けないぞ。回収するとムギ、マル、マルのトリプル。残念ながら一番下のマルは落ちてしまった。なかなか良型だったのにもったいなかった。数着くのは断然ブッ込み着乗りのパターン、さすがに同じ流しで何度も続かないので、通用しなくなったら叩きに移行するが、叩いて乗るのは単発。30分程、好乗りが続いてくれて一気にツ抜け達成。バケツが急に賑やかになって、やっぱりマルイカ釣りはこうじゃなくちゃ!


遠くに剣崎/バケツの中はだんだん賑やかに。今日はムギ・ヤリ・マルの烏賊三昧。

11時台はペース急降下、またまた反応探しの旅が続く。今日の潮周りは大潮の2日目で干潮が10時頃の予報。そろそろ上げ潮が来てもよい時間だが、今日は朝から潮が殆ど流れない。水深はだいたい50m前後がメインで浅い時で43m程度、前回よりだいぶ浅くなってきている。5月になって久里浜沖の20m立ちで乗り始めるのが待ち遠しい。着底でたまに触りが出るが、乗り気が無い様子。叩き&停止で穂先に集中、微妙な違和感を感じたら、空でも構わないので、ちょっと強めに掛けるように操作すると奏功することも多い。アタリが微妙な割りに乗せると良型だったりしてビックリさせられる。お昼で15杯前後。12時ジャストの投入では、着乗りでムギとマルのダブル。それを皮切りにマルのダブルもあって急に好転。短時間ではあったが、手返しよく入れ替えるとパタパタと好乗り。連荘モードはすぐに終了してしまったものの、その後、午後の流しは着乗りが増えて良い傾向。余計な誘いは不要、何もしないで乗ってくる、コレ一番楽なパターン。しかも、型がだんだんデカくなってきて、2、3杯着いてそうな重量感で回収すると良型が1杯。そんな調子で数はたいしたこと無いけど、今日はボリューム感がなかなかのもの。本日2回目のムギイカのダブルや2杯目のヤリイカも登場して、忙しくない程度にポツポツ顔は見られる。スッテも試しにとっかえひっかえやってみたが、M社直ブラST50の『RD/KP/W』、『KP/KP/P』が抜群、チビイカ5は定番の『K1』、『K3』は安定した成績。茶系や濃い目の色、蛍光色には反応が悪かった。14時を回ると再び反応探しの旅が延々と続いてしまい、最後14時50分、エイヤーでブッ込んで型出ず納竿。結果、ちょうど30杯を数えて船長に報告。今季初の2桁釣果で、心の中で小さくガッツポーズ。


本日の釣果、マルイカ 22杯(胴長9.5〜17cm)、ムギイカ 6杯、ヤリイカ 2杯で計30杯。マルイカは胴長15cm超の良型が多く、数の割りにボリュームがありました。

【船宿HPコメント】
日中マルイカ 今日は朝一は反応少なく苦戦気味でしたが昼前頃から良い反応が出始めて手馴れたお客さんは5回程出来る流しも有りました!空振りは少なく終日型は見れました!お客さん11名で41・30・18・14・12・11・7・6・3・2・2杯で船中146杯でした。 貴光船長

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