風雨寒&お魚お留守、鬼門のフグ釣り

4月13日(日)、鴨居港のきよし丸からフグに行ってきた。
今日は久し振りにKOBIさんと一緒にフグ釣りに出動。俗に、行くとろくな目にあわない所、また、苦手とする人物や事柄のことを鬼門と言うが、私にとってのフグ釣りがまさにそれ。昨年、意気込んでフグ和竿を2本製作したが、実釣では殆ど曲がることも無いままお蔵入り。2回しかやってないくせに何を言う!と怒られそうだが、どこの船も連日フィーバーしている最盛期の真っ只中、内容があまりにも酷過ぎた。HPに書けないような話もあって踏んだり蹴ったり。それ以来、フグ釣りと聞いただけで免疫機能が過敏に反応してしまい、良くないイメージから抜け出せないでいる。ところで、東京湾のフグ釣りでメインターゲットとなるのはショウサイフグ。聞くところによると、今が一年中で一番厳しい季節なのだそうだが、鴨居港きよし丸のフグ乗合は、コモンフグ主体にショウサイ交じりといった具合で、連日トップ20尾〜50尾となかなかの盛り上がり。KOBIさんは前回の釣行がそこそこ好調だったそうで、その後、先週の月曜だったか?マッチョシゲさんもニコニコ顔で帰還されたそうだ。今度こそ絶対釣れるぞ!我が鬼門を払拭してくださろうとのご厚意伝わるKOBIさんのお誘い、しかも味ではコモンの方がショウサイより上と聞いたら、出撃しないわけには行かない。6時20分、京急浦賀駅で拾って頂き、いざ港へ急行。先に釣り座はキープしてくださったそうで、何から何までありがとうございます。昨日の情報見ました?とKOBIさん。いや見てませんけど・・・ナナナント、昨日の成績が耳を疑いたくなる内容。ショウサイ船中ゼロ、コモン船中型見た程度だって、ナニよソレ!そりゃまあ鬼門だからこういう展開も不思議じゃないけど、悪い日選んで行くのやっぱり天才的?で、このところ情報が良かっただけに船中けっこう賑やかとのお話。なんだかシナリオでき過ぎてないか?


片舷7名の14名、ミヨシにはメディアでたまに拝見するお顔/支給餌は定番アマエビです。

港に到着すると、早速荷物を担いで船に乗り込む。左舷のトモ2、3番を取ってくださっていたので2番にKOBIさん、3番に私の順で並んだ。左右ミヨシ一帯はグループ釣行のお客さんで、メディアでたまに拝見する方も乗って居られる。その他はポツポツ、我々の後2、3名増えたが、結局左右7名づつの14名で落ち着いた。港でも帽子が飛びそうな強風で、雨も時折パラパラ混じり、体感温度が思ったより低く荒れた天気、予報こんなに悪かったっけ?先週よりトレーナー1枚多く着ているが、それでもまだ寒さを感じる。そういえば、去年OKAZUさんたちと富津のフグ船に乗った日も雨交じりの強風でこんな感じだったような、怪しい雰囲気がムンムンしてきたぞ!さて準備も整い、7時20分に出船。港を出ると、向かい風にごく低速で船を進める。若干北寄りに舵を取り、到着したのは鴨居の北側と言うか観音崎の南側?7時40分、スタートである。釣りを始めてみると上っかわの潮がぶっ飛び状態、風雨寒&速潮の四重苦だ。水深は13mと浅いが、道糸はトモに向けて真横にぶっ飛び、10号のカットウじゃ底立ちもままならない。他のお客さんの道糸が目の前に2、3本通る状況は、何時だかのシロギス釣り以来、久し振りに見る光景。ちなみに私の道糸はPE1号。潮周りは小潮の2日目で、実釣開始から納竿まで下げ潮の予報。潮は薄濁りでフグにはどうなのか分からない。風で穂先がバタバタ動きっぱなし、道糸もフワフワ押されてしまい、小さな魚信を取って掛けるような繊細な釣りはまったく不可能。勝手に仕掛けが上下してしまうので、道糸フカしてたまに空アワセを入れるくらいしかやりようが無い。これで餌を取られるくらいなら多少の望みはあれども、まったく突きもしない、釣れる気しないぞ〜!しばらくしてKOBIさんに何やらヒットしたが、上がって来たのはシロギス。この魚も1匹釣れてもどうしようもなし、かと言ってリリースするのももったいない、外道で釣れて嬉しくない魚の代表格ですね。


さすがのKOBIさんもこれじゃお手上げ?/すっかり釣れない竿になってしまった自作フグ竿。

観音崎の灯台元まで北上した後、再び鴨居沖へと下がる。水深はだいたい13mから23mの間。8時半を回った頃、鴨居沖の流しで私の右隣、左舷胴の間で初物が上がった。コモンフグが下の食わせ針を飲み込んできた。同じ流しでそのまた右隣、左舷ミヨシ3番のお客さんにヒット。このお客さんはカットウのみの仕掛けで、最終的に8尾釣られて本日の竿頭となる。釣る人が決まってしまい、9時半までに私のお隣で2尾、そのお隣で3尾、他、オモテ側でポツンポツンと型が出た模様。トモから3名はオールゼロ。船はゆっくり南下して野比沖に移動。風は一向にやまず、雨も降ったり止んだりだが、カッパが水浸しになる程の雨でないのが救い。再開すると海岸線に沿って下げる潮で、概ね左舷抱え込み。観音崎や鴨居より流れはだいぶ穏やかだが、風裏なのにビュービュー吹いてて全然釣り易くない。開始早々、本日始めての生体反応。なんとなくトラギスとかウミタナゴが食わせ仕掛けを突いたような感触。10時20分、ブルブルと勝手に針掛かりして釣れてきたのは、やはりトラギスだった。これが本日初のお魚で、既に開始して2時間40分が経過。KOBIさんがシロギスを1尾キープしていたので、おかずの足しに進呈。その後、まったく餌も取られず、魚居るのかい?と思うが、ミヨシ3番のお客さんは忘れた頃にポツリポツリと着実に釣果を上げて居られ、何が違うのか、横から見ていてもさっぱり分からない。KOBIさんは自前のアルゼンチンアカエビという大きなエビをカットウ用に着けて居られるが、オモリからカットウ針までのハリス長と使用する餌の大きさのバランスはけっこうキモじゃないかと想像でき、私の仕掛けは市販の野毛屋仕様をモデルに自作した比較的短めのものなので、大きい餌より普通のアマエビ向きなのかもしれない。また、餌の着け方ひとつとっても色々考えられるが、今日は極めて食いが悪いので、エビの殻を全部剥いて縫い刺しで団子状に装着。これでも殆ど餌を取られず、やがて海水の塩分で身が締まり、花開いたようになってしまったら交換。


こりゃフグ釣る海じゃないでしょ!/噂のコモンフグ、ショウサイより美味しいそうな。

そろそろ終盤に差し掛かった13時20分、これまでヒトデや岩ばかりで竿を曲げて居られたKOBIさんだったが、今度は間違いなく魚っぽい。ご本人曰く空アワセで掛かっちゃったそうだが、ショウサイゲットで辛くもボーズ脱出なり。直後、船はゆっくり北上して再び鴨居沖に移動。13時50分、水深17mで再開。1投目、いきなり違和感が出たと思ったら、無意識に合わせていた。運良く針掛かりしたが重みに乏しく確信は無し。オマツリしながら取り込んだのは、待ってました!これはお腹がザラザラしているのでコモンフグですね。ちょっと小さめだけど私も一応ボーズ脱出。それ以降、これまでと比べれば幾らか気配が出てきたようで、道糸も割と素直に立つ状況。次の流しでは大ドモのお客さんが一流しで3尾ゲット、KOBIさんにもコモンフグがヒット。私もアタリを察知したがカットウの餌をきれいに取られたり、何らかのレスポンスが出始めると俄然面白いのだが、なかなか簡単には掛かってくれない。14時40分、潮回りして、船長はアンカーを投入。エンジン流しから掛かり釣りに変えて、その間にお客さんの釣ったフグを処理してくれるようだ。ここでも一投目に変化が出て、アレっと思った瞬間、道糸がポワ〜ンと高切れしたか?否、掛かったフグが海面まで食い上げて、今度は沖に突っ走った。このフグ、ソーダガツオのモノマネが非常に上手で、変なやり取りで取り込んだのは25cm級のショウサイフグ。これで何とかKOBIさんに追いつきましたよ。船長は各自の釣り座に回って一人ひとりフグを回収しては剥き身をビニール袋に入れて持ってきてくださり、ホント頭が下がります。左舷のフグを全部処理し終えたところ、もう一箇所やるそうで、移動してアンカー入れ直し。次は右舷のフグを全部処理して、15時40分になったところで納竿となった。結果、ショウサイとコモン1尾づつ。途中、トラギス1尾で覚悟したが、不思議とボーズにはなりませんでしたね。今日はこの劣悪な状況下、なんとか食べ比べができる最低ラインを確保。またの機会に頑張りましょう。


本日の釣果、ショウサイフグ 1尾(25cm級)、コモンフグ 1尾(22cm級)で計2尾なり。

【船宿HPコメント】
4月13日 ショウサイフグ 23〜26cm 0〜2匹 コモンフグ 16〜22cm 0〜8匹
今日も厳しいです、ショウサイ、コモンフグが平均で1匹くらいです。
拾い釣りで行きましたが空振りも多く型見れてもあと続かず・・とてもみなさんに回るような事が無かったです。
ショウサイは江東区の○○様と○○先生が2匹、コモンフグは○○様8匹と○○様の5匹でダントツでした。
明日も出船します、宜しくお願いします。
ここ何日かの様子でマルイカに変更予定です。

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