マルイカ、乗りめ谷間に嵌って走り丸

4月29日(火)、大津港の小川丸からマルイカに行ってきた。
早いもので今年もGW、日ごろ土日がお休みの皆さんは28日(月)を休めば4連休、3日間仕事行ってまた4連休、はたまたブッ通しで11連休という方も居られるかもしれませんが、私は今のところカレンダー通り。さて、昭和の日となる本日はマルイカに出撃。先週末は強風のためマルを断念してアオリに変更したり、前回から少々間が空いてしまったため、冷蔵庫から在庫が無くなって久しい。GW初っ端、26、27日の土日は悔しながら陸で指を銜えていたが、両日とも絶好の釣り日和、東京湾側も各船で頭50杯超の数字を出していたようだ。ムギもだいぶ混ざり始めたそうなので、食材的にも嬉しい傾向である。西側の葉山方面では、昨日(ムギ主体の釣果と思われるが)、90〜236杯、お一人以外全員束釣りなんて情報も目に入ってきてビックリ。このところ相模湾から東京湾口に掛けて、暖かく澄んだ潮が差しているようで、こうなるとムギ・スルメは活性が上がりそうだし、実際にカワハギが好調なのもうなずける。ただ、マルちゃんのご機嫌がこの潮でどっちに転ぶかは、これまでの経験からしても読むのが難しいところ。いつものように横浜駅で電車を降りると、偶然I澤さんに遭遇。今日は大津のまるまつ丸からビシアジだそうで、私はお隣の小川丸ですから一緒じゃないですか!ということで2人で京急に乗り換え、色々お話ししながらあっという間に現地に到着。I澤さんは先に船の方に向かわれ、ご健闘をお祈りします!早速、店の壁に掛かっている船形を見るとマルイカ船は左右3名づつと先客は少なく、何故か右舷ミヨシが残っていてラッキー!札を抜いて受け付けを済ませた。貴光船長によると、反応探すのに苦労して釣りできる時間が少ないような口振りで、意外にも表情は曇りがちに見えた。えっ!そうなの?想像したより状況が良く無さそうなお話に出船前から苦戦を覚悟させられてしまった感もあり、お得意の『悪い日選んで来ちゃったシリーズ』にならないことだけはお願いしたいところだ。結局、私の後、お客は一人も現れず、右舷4名、左舷3名の計7名で7時5分に出船。予想より北東風が強く、観音崎を回るまでは飛沫が上がるので舳先に避難。剣崎沖に向かうのかと思いきや、若干東寄りに進路を取っているように見える。


朝一、うらが中央1号ブイ南側から反応探すが止まれず・・・30分探索の後、金谷沖で投入。

7時30分、スローダウンすると緑の浦賀1号ブイから数百メートル下がった辺りで反応探しに入り、さらに中央1号ブイの南側一帯を探索するも止まれず、船はさらに東へ。約30分徐行の末、8時ジャスト、ようやくブレーキが掛かってお待ちかねの投入ブザー。やっと釣りができるぞ!開始したのは金谷沖、水深48m。北東の風で薄曇り、やや強めに吹いていて船は少々グラグラするが、まずまずのコンディション。水色は案の上真っ青でマルイカにはどんな塩梅だか。1投、2投と反応は見つかるようだが、私には触りすら感じ取れずホントに居るの?って感じ。すると海水循環が回り始め、トモ寄りでは早くも型が出たようだ。ムムッ。30分ほど経過すると、着乗りまで至らないカツッという着触り?がようやく出始め、次にオモリを切って激しく叩いて停止すると、微妙ながら穂先の加重に変化が見られ、なるほど居るには居るようだ。やがて東京湾のマルイカ船の大半が集結し、グルグル旋回するが、どの船も回っている時間の方が長いようだ。乗り渋り状態に対処の術が無かったが、8時50分の投入で状況は一転。オモリが底に着いてから少し間を取ってジワッと合わせ気味に乗せると、我が目を疑うグイグイグイグイの大合奏。引きの強さと重さでぜんぜんリールが巻けず、ガチガチに締めたドラグがズルッと逆転。底を少し切った状態で一進一退の引っ張りっこ。コレ巻けないよ〜!そうこうする内にガクッというショックとともに一段軽くなり、そしてまたガクッときて一つ軽くなり、大合奏だったのが巻き始める頃には独奏となり、ようやく仕掛けを回収すると上から2番目にマルちゃんが1杯、けっこうな良型だ。6本中5本には粘液と墨がベットリ。このサイズが5杯も乗ってたのかな?そんなの巻けないでしょ!これを皮切りに約30分間は比較的良好・・・と言ってもバラシが多くて数が全然伸びない。これも重いぞ!慎重に巻き上げると良型が3杯、ヤッホー!しかし2杯取り込んだところ、下の1杯は足が切れちゃった。ちなみに6本中3本は、直ブラ用にカンナを0.5mm4本立てから0.6mm5本立てに変更した『おっぱいスッテ』。結局、10杯以上掛けてるのにバケツにはたったの3杯。水面バラシだけでも既に3回。


乗り続かず勝山沖へ移動するが、イマ2〜3/後半、浦賀航路 ⇔ アシカ島で、今日は走り丸。

今日は小潮の最終日で、実釣時間ずっと下げ潮。今のところ潮が速いわけでもないし、乗りが浅いのかな?これだけバラシが多いとだんだん気分が萎えてきちゃう。10時20分、一気に勝山の浮島まで南下すると、水深57mから入れて深い場所で70m。最初は触りを感じる程度だったが、しばらくするとムギ交じりでマルも顔を出し始めた。ようやく風も凪いで予報通りのポカポカ陽気。たまに着乗りもあってポツンポツンと単発地味乗り、お昼の時点でムギ込みでやっと10杯。こちらに来てもバラシが多いのは変わらず、何かがおかしいが、何がおかしいかは分からない。12時30分、渋乗りに見切りを付けた船長、一気に浦賀航路の中央1号ブイまで北上。これが表か裏か全然止まれずヤバイ展開だ。13時に一回入れたが、空振り即回収。こちらも潮がスケスケで、海中一面汚れのような茶色い物体が切れ間無く浮遊。何コレ?しかも赤潮の泡のような帯も時々見られ汚い潮だ。ダメだこりゃ!次行ってみよう!航路に見切りを付けた船長、今度はアシカ島へ急行。最盛期の浅場よりはだいぶ沖目、かさじまの黄色ブイ周辺。きよし丸が単独操業中だが釣れてるかな?本船も周辺をしばらく探索し、何度か入れたが空振りの連続。またまた航路へと今日はすっかり走り丸。ダメだ〜!諦めと疲労で釣り座にゴロ寝。ウトウトしながらふと気付くと向かうはアシカ島。えっ?アシカ島を全速で後にして向う先はアシカ島?一瞬、方向感覚が分からなくなったが、寝ているうちにUターンしたようで、もしかしてきよし丸から情報が入ったか、到着するとすぐに反応に当たり、ブッ込みでほぼ全員が巻き上げる。回収すると上にムギが着いていて、下のマルは足だけ。途中で軽くなったと思ったらまたコレだ。確かにさっきより反応は見られるようだし、道具入れればアタリは出るけど、如何せん今日はイカが船まで上がらない。しかも下げ潮ぶっ飛びで道糸はトモ方向45度?水深35mで45m以上出ちゃう。糸が斜めに入ると得てしてイカの乗り目は良くなるもので、真横になった道糸をゆっくり張ると、ほぼ毎回グイグイだが、速潮の抵抗が大きく良型ほど途中でサヨナラ。そして14時55分、ダメダメモヤモヤモードのまま納竿。これじゃ今晩はマルちゃんの丸煮で自棄酒だ〜!

P.S.
翌30日はアシカ島周辺の浅場で爆釣、頭81杯、初心者3名含む10名で333杯とのこと。こうなるといよいよ最盛期と言ってもよいかもしれませんね。それにしても前後どっちか1日ズレてくれればねぇ。結果的に乗り目の谷間に当たって『悪い日選んで来ちゃったシリーズ』は何気に勢力を維持しているようです。(涙)


本日の釣果、マルイカ 8杯(胴長11〜18cm)、ムギイカ 6杯で計14杯。

【船宿HPコメント】
日中マルイカ 今日は金谷沖から開始して1回のみ良い反応に遭遇して皆さん顔は拝めましたが後が続かず浮島へ走りました。こちらでは反応が多数ありましたがマルちゃんに乗り気が無い様で空振りは無いのですが当てるたびに船中1〜3人程度しか乗らず諦めて久里浜沖へ移動!こちらでは全く良い場所に当たらず最後にあしか島へ!なんとかきよし君のおこぼれを頂いて多少釣れました。今日はムギイカが1〜5割程度交じりました。何処の場所でもムギイカが現れて来たのでそろそろ爆釣気配も有りそうです!今後に期待です。今日は釣り人7名で34・17・16・14・11・9・8杯でした。 貴光船長

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