気分転換にガッツリ系、好調スルメイカ

6月8日(日)、金沢八景の米元釣船店からスルメイカに行ってきた。
本日は趣向を変えて、最近気になっていたスルメイカに出動してみることにした。結局イカかよ!と突っ込まれそうだけど、同じイカでもマルとスルメは180度違う釣りと言ってもよいでしょう。マルがテクニカル系だとすればスルメは体育会系?(スルメにテクが不要って意味じゃありませんよ!笑)電動直結で幅広い反応に仕掛けが上手く入った時のギッシリ多点掛けの重量感、悲鳴を上げるリール、ミシミシ音を立て食い込む道糸・・・このところ細かいアタリを取る繊細な釣りが続いていたので、思い出しただけでワクワクしてくる。そして、塩辛と一夜干しを大量生産して冷凍保存するのが今回のミッション。さて、普段やらない釣りなので、どこから乗ろうかまずは情報収集。手近なところだと金沢八景の米元釣船店、一之瀬丸、鴨下丸、八幡橋の鴨下丸あたりが、現在のところムギイカの看板で乗合船を出しているが、駅から一番近く、これまで100回以上店先を通り過ぎていて一度も乗船したことが無かった米元釣船店にしよう。もともと今日は雨予報だったが、朝5時過ぎ、家を出るなり早くもポツポツ、今日はイカ干せそうにないな。金沢八景で下車して通い慣れた道を進むと、一番手前にあるのが米元釣船店。やおら店に入ると女将さんの案内で船へ。予報のせいか思ったより先客少なく、左舷大ドモが空いてるなんてラッキー!6本立ての投入器が船に積んであるので2台お借りすると、船長がバケツを持ってきてくださり、投入器をマジックテープで固定してくださった。親切にありがとうございます!ポツポツお客さんが見えるが、殆どが常連さん。見たところ、ガス糸巻きラッキョウ角の直結12本仕掛けを使用するのがスタンダードのようだ。お隣さんに聞いてみると、やはりそうみたいで、好みだけどこちらの常連さんはガス糸巻きが主流だそうだ。郷に入っては郷に従えとばかりに自作のガス糸巻き仕掛けを取り出したが、8本角しか作っていなかった。まあいいや、最初はこれで様子見よう。


新調の3000XHと自作スルメ竿/工事中の野島橋。

右舷6名、左舷4名の10名を乗せて、7時7分に出船。金谷沖から見ていきますので40分くらい走ります!とアナウンス。久し振りに潜る野島橋、只今、桁上げ工事中で、今後は潮が高くて出船できないなんてことも無くなるのだろう。八景の沖は赤茶色の凄まじい濁り潮、南下すると徐々に赤みは取れて、観音崎を越えると緑系の濁り。最初ポツポツ程度だった雨が本格化しカッパを濡らし始めた。7時55分、スローダウンして探索に入るがなかなか止まれない。8時5分、第一投は水深65m、魚だったらゴメンと船長。全員空振りで再び旋回。北東の微風で雨、海上はベタ凪、水色は上手の濁りがウソのように真っ青。この潮なら良さそうな気がしたが、2回下ろして船中イカ様のお顔は拝めず。何度回ってもこれと言った反応が見られないようで、8時35分、僚船ともども剣崎沖に走る。しばらくして松輪瀬のマダイ船団の脇を通過、操業中の角田丸と至近距離でスレ違う。角田船長、だいぶご無沙汰しているが、最近はすっかりマダイの船宿というイメージが定着して、HPを見る限りお元気そうで何よりだ。またカワハギの時期にお世話になろうかな。さらに南西方向に走ると遥か彼方に船団。あれイカ船?凄い船数。本船は船団の手前からスローダウンし探索開始。天気が悪くて360度同じ景色だが、たぶんここは剣崎〜毘沙門のかなり沖じゃないかと思う。9時ジャスト、急ブレーキが掛かって停止。水深107mで下から20mまでとアナウンス。着底直後、左舷は全員竿をひん曲げて巻き上げ中、私も辛うじて1杯拾って巻き上げ開始。お隣の常連さんはいきなり5点掛け。イカの足は速く、1回取り込む間に反応が抜けてしまい2投目は無い。徐行するとすぐに反応に乗ってブレーキ。今度は最初のシャクリから根掛かりのような重量感、リールのパワーを上げ、追い乗りを狙ってシャクリ続ける。タナを通過した辺りから通常巻き上げ。4杯掛けだったが、下の角もカンナが伸びていたりバレた形跡あり。ちょっとやり過ぎたかな?


剣崎沖は各地のスルメ船が一同に集まり大船団/次のギッシリを期待して、反応に乗らない時間も辛抱。

胴長20cm超のニセイカ級が主体で、たまに25cm超のスルメと言ってもいいサイズが混じる。いわゆるムギイカ級の小型は居ないようだ。それにしても、西は腰越、長井、小網代、東は横浜、川崎、葛西橋、内房勝山の船が一同に集結し、見ていて壮観である。ちなみに腰越森健丸の右舷ミヨシ、曇り空に一際映えるピンクの出で立ちはyaccoさん。手を振っても分かるわけ無いし、どこかのアホだと思われるので止めとこう。9時半くらいまでは、船団も過密で反応もすぐに見られたが、徐々にバラケて旋回時間が長くなる。空振り即回収も多いが、たまに上手く入ると2杯掛け、3杯掛けもあって、午前中でなんとか15杯をキープ。気が付くと船数はめっきり少なくなって、残っているのは横浜勢5隻+途中から参戦の吉野屋。今日は回数できる流しは殆ど無く、ブッ込み一発勝負。このため一度に幅広いタナに仕掛けを入れて、数着く率を上げた方が絶対有利、手返しは二の次である。水色が真っ青なので、プラ角も良さそうに思い、3の倍数の位置にガス糸巻きラッキョウ角を入れて他は14cmのプラ角というハイブリッド?の直結12本仕掛けにチェンジ。これがけっこう良くて、12時を回って一度凄い重量の多点掛けとなったが、残り50mくらいのところでガクン!とリールがストップして竿先が跳ね上がった。液晶が点滅してモーターが回らない。故障か?この瞬間にだいぶ逃げてしまったようだが、残りをゴリゴリ手で巻くと3杯だけ残っていた。いったい今のは何杯居たのか?あまりの負荷に船からの電圧供給が間に合わず一時停止した模様。こうなると自分のバッテリー持って来ればよかったと思うけど後の祭り。群れの移動は速く、釣り座、投入タイミング、角数、リールの落下性能によって数の着き方も違ってくるし、下手すると自分だけあぶれるケースもあり。ちなみに3000XHは軽さやパワーに申し分無いものの、落下性能がイマひとつ?いつもは使わない糸送り機構をONにして凌ぐ。


海上は最高の凪だが、依然、雨は本降り/後半、残る横浜勢に吉野屋が加わり、再び乗り目↑。

面白いもので乗り目が良くなると船団は密集、回っては入れ直し、僚船で数珠繋ぎに取り込む姿を見ると気持ちが逸る。13時台は本船も順調に反応に乗って5杯掛け2回、4杯掛け、3杯掛けもあり、目標の30杯を超えて34杯をマーク。13時半頃、ようやく雨が上がり、ビショビショのカッパを脱いで、残り時間で可能な限り干す。濡れたカッパは帰りが重たいんですよ。衣服もだいぶ滲みちゃってるけど、帰るまでには乾きそうで良かった。乗り目ひと段落の後、14時10分、いきなり良い反応に乗ったようで、ナント直結にも関わらず着底する前に止められた。すかさずクラッチを返してシャクリ一発。こ、これは凄い、けっこう着いてそうだよ。追い乗りを狙ってシャクる余裕なんぞ無く、無難に回収すると今日イチの7杯掛け。他にも伸びちゃってるカンナがあったので、最初はもっと居たのかな。やっぱりこれが直結仕掛けの爆発力?タイミングが合うと面白いように数が着く。その後、しばらく反応見つからず旋回を繰り返し、14時40分、回収のアナウンスと同時に自分だけ1杯乗ってラッキー。それが最後の釣果となり、定刻15時に納竿となった。船長が一人ひとりに釣果を聞いて回り、私は42杯と報告。12本角の一番下の方に1杯だけ乗った時、次の投入は無いと思って、途中の空角をいちいち投入器に仕舞っていたら、下のイカがいつの間にか居なくなってたのが数回、追い乗り期待でシャクリ過ぎてしまい、着いてるイカを振り落としちゃったりも数回、取り込み時に船べりに当てて落っことしたりもあったなぁ。去年、はら丸で6杯掛けの取り込みでモタモタしてたら、まだまだだな〜!と船長が笑いながら言っていたのを思い出すけど、仕掛け捌きとか身のこなし方は回数通って体で覚えるしかないですもんね。今日はトップが66杯だそうで、目標はベテランの半分と考えても、なかなか良かった方でしょう。久し振りのスルメ釣り、雨には降られたが最高の凪でやれたし、ガッツリ重量感を満喫できてお土産も十分。さ〜て帰ってからがひと仕事だ!


本日の釣果、スルメイカ 42杯(胴長18〜27cm)。

【船宿HPコメント】
ムギ・スルメイカ船/7:15出船 20〜35cm/20〜66杯
金谷〜剣崎沖80〜100m前後/水色澄んで、本命はポツポツ連日乗り良好!!スルメイカ級が4割ほど交じっていました。美味しいイカちゃんゲットしませんか?チャレンジャーお待ちしています。

《船長よりお願い》
現在、燃料費が高騰しています。なるべくお誘いあわせの上、遊びにいらしてください、よろしくお願いします。

※オモリ120号プラヅノ14cm(もしくはガス巻き角)、5〜8本針で狙います。直結仕掛けももちろんOKです。直結を初めてチャレンジされる方、また、やってみたい方は船長に聞いてみてください。適当な能書きだけは?!アドバイスさせていただきます(笑)。お付き合いいただける方、お待ちしております。

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