LTアジ、梅雨の晴れ間に好模様

6月15日(日)、川崎の中山丸からLTアジに行ってきた。
情報によると、最近LTで釣れてるアジがなかなかの品物だそうで、食指が動きかけていたところ、KOBIさんとOKAZUさんが出撃されると聞いて渡りに船、二つ返事で参加決定。この一ヶ月ちょっとの間、イカ続きだったので、お魚持って帰るのは実に40日振りとなりそう。もともとLTアジと言えば、7月頃から始まって秋口に最盛期を向かえ、10月一杯くらいまでというのがパターンだったが、最近では周年LTで出船する船宿もあるようだ。東京湾内の水温が年々上昇しているという話もあり、低水温期でも浅場に居残るアジが増えたのか、それとも昔からやれば釣れたのかは分からないが、美味しいお魚が手軽な道具で一年中釣れるとしたらそんな喜ばしいことはない。この6月中旬という時期、アジは抱卵中のため食味は?だし、こんな早期のLTアジは初体験なのだが、本日お邪魔する中山丸では、週末出船でトップ20〜50尾という釣果が上がっているようなので、爆釣は無いとしてもおかず程度は釣れそうかな?ここはアベレージ以上の食いを期待したいところだが・・・。

今朝はOKAZUさんがお迎え下さり、いつもありがとうございます。6時前に到着すると先客はまだ居らず、左舷ミヨシからKOBIさん、OKAZUさんと並び、私は右舷ミヨシに入ることにした。出船時刻に近づくとポツポツお客が見えて、左右4名づつの8名と絶好の人数となり、左舷胴の間では船長も道具をセッティング。定刻7時、弟船長の操舵で出船となった。水路を航行中、最近の状況や釣り方など丁寧な解説があり、今日は富岡沖から様子を見るとのこと。航程約40分で場所に到着、付近では黒川本家の午前船が一隻操業中。早くもパラパラ釣れているのが目に入り気持ちが逸る。本船は何度か旋回するとアンカーを投入、7時45分、お待ちかねの第1投だ。東の微風で晴れ、海上はベタ凪だが、大型船が航路を頻繁に往来するため、この海域では常に船はゴロンゴロン。週の半ばに潮が澄んじゃった情報もあり一抹の不安材料だったが、心配は無用、まっ茶色の濁りで条件は良さそう。水深は16mと浅い。底から1mでコマセを振って仕掛け分(2m)か少し低めで待つようにというのが船長の指示。


7時、いざ出船/ライトゲーム64U&ミリオネア100SFR。

何度かコマセを打ちかえる中、トモ寄りで初物が出たようだ。そろそろコマセが効いてきたかな。若潮後の中潮初日で只今ちょうど干潮時刻。流れがまったく無いので、1mで3回ほど振って、2〜2.5mでもう1、2回振って待つと、私にもゴゴンと来てギューッ!アジ特有の元気のよい突っ込みで竿が絞り込まれた。追いアワセする感じでギュッと竿を立ててから、同じテンションをキープするように巻き上げる。抜き上げたのは20cm級の旨そうなアジ。枝針に掛かっているので、やはり指示ダナより少し高めでも良さそうだ。その後、ポツポツと食うのだが、コマセを振ってからアタリが出るまでの時間は比較的長めで、いわゆる最盛期の入れ食いモードと比べると落ち着いた食いっぷり。間合いが長いので、手持ちで船の揺れを吸収して待つより、時に置き竿で自然にコマセを出しながら、揺れに任せて誘いを掛ける方がアタリが出易かったりする。みなさんポツポツ順調、和気あいあいのまま時は経過。忙し過ぎず、かと言って間が空き過ぎず、のんびり平和な釣りである。

自前のビシは30号だが、船に積んであるのが40号だったので、今日はそれをお借りしている。17cm前後の小型主体なら伊勢尼4号などの小針も使うが、20cm級主体にけっこう良型も混じるようなので、ハリス2号にムツ針9号、全長2mのオーソドックスな3本針仕掛けを使用。コマセはイワシのミンチ、付け餌は赤タンが支給される。赤タンはそのまま着けても良いが、大き目の粒は半分くらいにカットした方が良さそうだ。ちょっとアタリの間が空いて心配すると、誘いを掛けた瞬間ドドドン!と食って来たり、手放しで入れ食いという訳ではない分、考えながらどうやって誘ってアタリを出してという試行錯誤が実に楽しい。色々やっていると今日は誘いが極めて有効で、例えば、低めのタナからゆっくり誘い上げ、先針がスーッと地面から浮き上がる瞬間に銜えて竿先にモタレが出たり、逆に高めにシャクってからゆっくり落とし込んで行くと、途中で絞り込んでみたり、もしくは置き竿で、竿の動きが波と同調しなくなったと思ったらその場で居食いしていたりと、アタリの出方はその時によって様々で、最盛期の釣りとは一味違った繊細な釣趣がある。


晴天ベタ凪、アンカー入れてのんびり気分/KOBIさん、1.2Kg級のヒラメゲット!

9時20分、目標の30尾に到達。まだ時間はたくさんあるが、一仕事終えた気分。サイズは平均20cmで、たまに25cm前後の一回りデカイのが混ざる感じ。10時頃に一旦食いが落ちたが、コマセを打ち換えていると忘れた頃に食って来たり、完全に抜けてしまった訳でも無さそう。11時を回って、左舷ではすっかりアタリが出なくなったそうだが、ここも上げたり下げたり止めたりしながら6尾連釣もあり、やりようによってはまだ稼げる状況?と思ったのも束の間、そろそろ私も本格的にストップ。11時45分、粘っていればそのうち食い出しそうな気もしたが、船長は移動を告げアンカーを回収。午前中57尾釣れて、おかず的にはもう十分なのだが、釣りをする以上、釣れないと退屈なのが釣り人的心理。移動中におにぎり3個をお腹に収めて、後半戦は小柴沖の19mで再開。ここも最初は早めのインターバルで打ち返すが、シコイワシが着いてしまったようで、なかなかアジ釣りをさせてもらえない。よく見ると水面下にシコイワシの大群が見える。どうせならシコイワシまとめて釣っちゃえとばかりにタナを上げてみるが、狙うと釣れないもので、アジのタナに戻した途端またシコイワシ。水面にもウジャウジャ居るのにどういうことよ!

12時40分、KOBIさんに何か大物がヒットしたようで慎重な巻上げ。私も午前中に60cm級のサメを掛けたが、サメにしては動きがおとなしい。もしや!その動きヒラメっぽいよ!船長が玉網を構えてスタンバイ。ようやく海面に姿を現したのは、ほらやっぱり!無事、玉網に収まったのは1.2Kg級のヒラメ。肉厚で旨そう!言ってたことが現実に、やっぱ居たでしょ!そんな気がしたから、泳がせの竿出しておいたら云々と話していた直後のハプニングだった。上がったヒラメは口からシコイワシ、小針がいいとこに掛かっていたそうだ。いいないいな、船宿に着いたら刺身にしてみんなで食べましょうね!(笑)13時半までやってシコイワシ25尾、アジはたまに間違って食うだけで3尾追加。最後15分走って、中の瀬Cブイ下、水深23mで下ろしてみたが、まったく食わず万事休す。船中シロギスが数尾出ただけ。こりゃ粘っても無駄!14時30分、撤収。梅雨の晴れ間の穏やかな一日、後半ダレたけど全員おかず十分でこの時期にしては上出来でしょう。


本日の釣果、マアジ 60本(18〜27cm)。他、シコイワシ 25尾。

で、お味の方は?当日は細かいのから選んで叩いて食べましたが、20cm前後の魚は卵も白子も入っていなくて、脂の乗りも程よく美味しかったですよ。秋口の脂から比べたら半分以下でしょうけどね。25cm前後の一回りデカイのはみんな立派な卵や白子が入っていたので、こりゃ刺身向きじゃないかな?と下処理中に判断しまして、10枚は開きにして、他数尾は塩焼き用などに処理をしたので、明日味見してみます。細かい魚の方が内臓脂肪も入ってて身も白かったですが、大き目の魚は身が透明だったので脂っ気は一目瞭然ですね。そして翌日、まったく2日目は豹変しましたね〜。脂がよく回って当日の2倍に増えた感じがしました。分かってはいたことですが、やっぱりこの味ですよ。大き目のアジの開きもジューシーで美味しかったです。刺身は小型から!子持ちは調理して!好みもあるでしょうけど、これが鉄則だと思いますね。今朝はアジ茶漬け、今晩はフライやマリネ、刺身用は明日の晩くらいまであるかな。一回食べちゃうと、定期的に行かなきゃいかんですね。

【船宿HPコメント】
2008年6月15日 LTアジ 17−27cm 29−60匹
晴天・ベタナギのあぢぃ〜1日でした。今日は朝から模様あり良い感じ。着実にみなさん数を増やしていきました。昼頃にひと段落したのであっちこち旅に出ましたが、ココといった場所なく終了〜。結果、8名様で29〜60匹(トップは横浜市の小峰さん)と豊作! 爆睡ネーチャンは釣果から除いてます。25〜30cm近い良型もポリポリまじってクーラーが重くなりましたよ〜。

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