土砂降り、悪潮、また釣れないワラサ釣り

8月30日(土)、剣崎間口港の喜平治丸からワラサに行ってきた。
木曜日の夜、先週イサキ釣りをご一緒させて頂いたケンケンさんから着信。突然ですが、土曜日ワラサ行きませんか?とのお誘い。特に決まった予定も無かったし、前回のワラサ釣りが完敗だったこともあり、行きま〜す!と二つ返事で参加決定。ところが、肝心の模様はと言うと、先週の日曜日くらいからトップ2桁をマークするなど盛り上がりを見せたのも束の間、その後がパッタリ、ワラサどこ行っちゃった状態。松輪港は今週夏休みの船が多かったのもあるけど、如何せん釣れてない。トップで1、2本ということは船中殆どがボーズという状況が想像に難くない。好転するときは一気に様変わりするので、釣りは毎回やってみなければ分からないとは言うものの、いずれにしても今回は低確率覚悟の出撃だ。そして気になるのが天気予報、前日17時発表の神奈川県東部の予報は、南東の風雨、未明から午前中にかけて雷を伴い激しく降る・・・確かこんな感じだったが、ここ数日、局地的にゲリラ的豪雨が襲来し、激しい雨に加えて雷を伴うのがパターン。地域によってはかなりの被害をもたらしている。釣り的には雨だけならまだしも雷は禁物、操業中に雷が始まったら、まずジ・エンド間違い無しである。

深夜3時前に起床。前夜のアルコールが抜け切れないのは毎度のことだが、案の定、外はバシャバシャ音を立て、時折、不気味に響く雷鳴。天気予報、当たらなくてよい時に限って大当たりだ。3時25分、予定通りケンケンさんにお迎え頂き、いざ港へと向かった。4時半、船宿に到着する頃には雨足は勢いを増し、まさに土砂降り状態。これは流石にめげますな〜。車の外に出るのに勇気が要る状況。喜平治丸のワラサ船は完全予約制、玄関に置かれた船形は3隻オールワラサ船で、釣り座札は予約人数に合わせて事前に配分されている。船の大きさによって片舷5〜9名だから、模様のよい時期にこの条件でやらせてもらえるのなら、かなり良心的と言えそうだが、そういう時期にはこうは行かないのかもしれない。武之船長の8号船は新造船で一番人気、既にほぼ満船で空き無し。我々は並んで入れる3号船の右舷ミヨシ3、4番を抜いて受け付けを済ませた。乗船料金は¥9,500でコマセ1枚と氷付き。後半コマセをケチりながらやるのが嫌なら追加で2枚、プラス¥1,600である。それに交通費と食事代だもん、高くなったよね〜。ガソリンの高騰が船賃のみならず往復の足代にも二重にのしかかる。これで開始早々雷で早上がりなんかになったら泣くしかない。


土砂降りの雨の中で、出船準備。

船着場が狭いので、乗客は一列に並んで待機。3号船から順次乗船とのことで、やおら荷物を担ぎ、大きなクーラーをゴロゴロ引きながら狭い通路を進んでようやく乗船。本船は片舷6名のようで、我々は真ん中に2人並ぶ形になった。大雨のせいか色々なところで電源トラブルなどが発生したようで、ギリギリ準備が間に合って5時30分の出船に漕ぎ着けた感じ。陽が短くなったもので、この時間ようやく日の出、やっとコマセの中から付け餌のオキアミを選べる明るさになってきた。あれだけ降っていた雨も沖に出るに従い止んできたのはラッキー。航程10分でワラサ場に到着するとスローダウン、船首を捻ってブレーキ、5時40分に開始となった。本船はご主人の操船で、最初の指示ダナは35mまで下ろしたら30mまで上げるようにとのこと。いつものように朝イチはコマセを出し気味にインターバル早くガンガン入れ替えだ。北東の弱風で曇り、海上はベタ凪、水色は懸念していた通りの真水濁りで、上っかわぶっ飛び底動かずの二枚潮。道具を入れると道糸はトモ方向にぶっ飛ぶが、タナで止めて我慢していると、底潮が無いので次第に道糸は立ってくる。しかし、仕掛けがどっちにどう向いているのか、まったく想像が付かない。2投目からは底から8mか10m上げて待つようにとの指示。

水深は40m前後で、流して行く間に徐々に変化するが、急激な変化も無いので、たまに水深を測るため底に下ろす程度で、基本的には海面からのタナ取りで攻める。ケンケンさんはメジを考慮してか、ハリス10号で始めたようだが、私は8号6m、ヒラマサ針12号の我が定番仕掛け、装飾品や光り物などは一切着けない主義。長さ5cm程度のイカタンを用意してきたので、オキアミ・イカタン・オキアミのサンドウィッチ方式で始めてみる。開始5分経過、そして10分経過と船中まったく音沙汰無し。ワラサ釣りで朝イチに食わないとガックリだ。ケンケンさんと顔を見合わせて、これはマズイ雰囲気ですねぇ。6時20分、潮周り直後に右舷大ドモのお客さんに船中初物、3Kg前後のワラサである。遅ればせながら食い出したか!気合入れ直してコマセを振りまくるが、生体反応なんにも無し。6時40分、今度は右舷トモ2番と左舷で同時ヒット。良い反応出てきたと船長。順番からすると次はケンケンさんの竿が入る番なのだが・・・これが素直に食って来ない。反応出てるけど食いがかなり渋いようだ。船長が良い反応出てると言ったきり誰も竿を曲げることはない。海面、川のように濁った真水が流れてて、底が何にも無しじゃ活性上がる方が不思議かもしれない。


幸い実釣に入って雨は止んだが、魚の食いも止みっぱなし・・・。

食いが渋いのでオキアミ1匹付けにしたり、ハリス6号に落としたりするがダンマリ状態は続く。何度か穂先に気配が出たこともあったけど竿が入らない。ソーダかもしれず正体は不明。で、結論から言って、この後、納竿の12時30分までの6時間余り、な〜んにも無し。結果、船中12名で4本だけ。一回、巻き上げ中に30cmちょっとのヒラソーダが勝手に掛かってきたので、晩のつまみに一応キープしたのみ。実釣時間、すっかり雨が止んでカッパも乾き、バッグに仕舞おうとしたら、10時頃からまた土砂降りでまったくも〜!この雨も約40分間で収まりまた晴天、再びカッパ干してとホントに不安定な天気なのだ。中盤以降、潮型メチャクチャになってオマツリばっか。普通に上げ下げするだけで、反対の舷とのオマツリ頻発はかなりウンザリな状況、ただでさえ食わないのにこうなっちゃうと戦意喪失。釣れる気まったくせず。コマセ余計に買っちゃったので意地で撒き続け、最後、少量を残してほぼ使い切ったぞ!他、特に語るべきこと無し、得るものも無し!残ったのは疲れと虚しさだけ。ケンケンさん、ワラサもここまで食わないと堪えますね。今度こそ釣れる釣りをしたいところですが!今日は一日イイトコまったく無しで、ホントにお疲れ様でした。これに懲りずにまた何かやりましょう!

【船宿HPコメント】
8月30日(土) 今日はワラサ出船しました!!1日(月)まではワラサ船のみの出船でスルメイカ船はお休みさせて頂きます。2日以降は出船予定ですが、出船確認のお電話をお願い致します。今日はワラサにゆったりと3隻にわかれて出船しましたが、潮濁り食い悪くトップは1本づつでした・・・。他に、マダイが0〜2匹・平ソーダでした。予約乗合です。出船時間は明日31日までは5時半、9月からは6時になります。明日31日(日)も出船します!宜しくお願いします。

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