沖の瀬のオニカサゴ、今日もお魚やる気無し

9月7日(日)、三崎港のえいあん丸からオニカサゴに行ってきた。
今週は土曜日にワラサの仕立船のお誘いがあり、早くもリベンジのチャンス到来と思っていたのだが、急用が入ってしまい止む無くキャンセル。そんじゃ日曜日、一人で何か行ってきますか!ということで、あれやこれやと船宿情報を物色すると、8時出船のオニカサゴ乗合を出しているのは三崎港えいあん丸。以前から機会があったらお邪魔してみようと思っていた船宿だった。そういえばオニも前回やってから一年近く経つなぁ。7時10分までに三浦海岸駅に集合だから朝もゆっくり出られるし、そもそもHPで釣り座の予約ができてしまうから急ぐ必要まったくなし!多少当日の飛び込み客が乗船したとしても、だいたいの混み具合が予想できるし、なんて画期的なシステムなんだろう!客の立場としては、釣り座確保やら何やら気を急かされなくて済むのは気楽でいい。見ると現在右舷5名で左舷はまだミヨシとトモに2名だけ・・・と言う事で、左舷トモ2番に予約を入れてみた。

いつもよりだいぶ遅い6時7分発の電車に乗り、横浜で京急に乗り換え45分強、三浦海岸駅には7時7分に到着。改札を出て右側のはずだったが、送迎車が見当たらない。付近をうろうろするが、丸十丸、やまはち丸、新谷丸の車は居るけど・・・えいあん丸はどこだ〜!すると一台の車が目の前を通り過ぎようとしたところ、運転手(船長)さんが窓から顔出して、どこの船?って私に聞くから、えいあん丸!って答えると、危ない危ない置いてっちゃうところだったよ!待ち合わせ場所が思ったより奥の方だったようで発見できなかった。何とか間に合って車に乗り込むと、あれ!見慣れたお顔!同じ沿線にお住まいで、電車でもよくお会いするI澤さんじゃありませんか!そう言えば、I澤さん、ここの常連さんでしたもんね。しかも釣り座が隣同士とは奇遇です。常連さんで知り合いの方がお隣とは心強い、今日はよろしくお願いします!


大ドモのI澤さん、餌の仕込み中/海上ベタ凪、湖のような海面。

聞くところによると、肝心のオニの状況は思わしくないようだ。一年中狙える釣りモノとは言え、夏に産卵を終えた魚は、この時期食い渋り傾向のようで、ベテランI澤さんですら前回ボーズ食らって、クーラーボックス船に積みっ放しで帰られたそうだ。このところコマセ釣りばかりやってたので、目先を変えてと思ったのだが、現実は甘く無さそうだ。乗客は左右5名づつの10名と船が大きいので余裕のスペース。準備も整い、ご主人の操舵で8時5分前に出船となった。しかし、このところ気候が熱帯化してきたのか雷雨は連日当たり前のように発生するけど、台風がまったく来ない。今日も海上は無風ベタ凪、釣り易いのはいいけど、たまにはかき混ぜないと魚の活性も上がらないのでは?なんて思いますが、実際はどんなもんでしょうかね〜。約40分のクルージングで8時35分には沖の瀬に到着、船を回してブレーキが掛かると早速開始のアナウンスとなった。

海上は無風ベタ凪で湖の如し。空は薄曇りで時折日が差す蒸し暑い陽気となった。あまりにベタ凪過ぎちゃって、魚の食いもベタ凪っていうのはよくあるパターンだが・・・。第一投は道糸のマーカーで149m、徐々に浅くなる流し。一流し約30分、細かくて掛からないアタリが3回程度、本命らしきアタリは感知できず。二流し目、水深127mからの流しも約30分間、生体反応まったく無し。マジかよ〜!今日はフサカサゴのアタリも無いじゃん!三流し目、水深100mちょっとから135mくらいまで一気に落ち込む急坂。I澤さん曰く、ここは一級ポイントだそうだが、こちらも生体反応ゼロ、困ったね〜。霞が掛かって大島も洲崎も見えないし、360度同じ景色。船がどっち向いてどっちに流れているのか分からず。舳首は北東?エンジン流しと言うより殆どブン流し状態。水深がけっこう変わるので、まったく動いていない訳でも無さそう。道糸は苦労せずに立つが、若干二枚潮っぽくもあり、オマツリもしばしば。

船宿の支給餌はサバタンで、多少整形してやれば問題無し。無くなればお代わりも出来るようだ。私は初めてで様子が分からなかったので、自前でサバタン(マサバ1本分)とサケタンを持参したので併用してみる。仕掛けはハリス6号2mに中間から枝素40cmの2本針仕掛け。針はオニカサゴ18号。タコベイトや夜光玉などフグやサメを寄せ易いので、最初は着けずに餌のみでやってみる。船中まったく音沙汰が無い中、10時30分、本日、最深の175m立ちに落とすと何やら生体反応。ようやく何か掛かったと思ったらヒオドシとノドグロの一荷。ヒオドシは24cmくらいあるのでキープ。次の瞬間、I澤さんも巻き上げ開始。取り込まれたのは25級のウケグチメバル。なんとなく魚っ気が出てきたようだけど・・・。流し変えて今度は水深120m台、ここは地が硬く、引っ掛かりが多いポイントだが、水深の変化は比較的少ない場所。


こんな感じでスタートしたけど・・・/移動しながら沖の瀬一帯を攻めて行くが・・・。

フサカサゴのアタリも出始めて、ようやく釣りらしくなってきた11時20分、初めて本命を思わせるちょっと良いアタリ、グングンと段を付けて穂先を持っていく動きに送り込みながら着いて行ったら、合わせる前に逃げられちゃった。今のはソレっぽかったな〜。と次の瞬間、お隣胴の間のお客さんが巻き上げ中。これがたぶん船中初オニ?30cm弱の小型だったが、やっぱり本命居たでしょ。そして時計は12時、今度はI澤さんにヒット、枝針のフサカサゴを抜き上げたので、な〜んだと思ったら、3本針の先端に7〜800g級の本命が着いていた!流石、この渋い状況でも型を出しますね〜、お見事!すると同じ流しで私に今日イチの良いアタリ。半ば向こうアワセ気味に穂先が入り、確信を持ってヨイショッ!と合わせたら、ガッチリ針掛かりしたのは地球だった。緩めると魚の動きが伝わるが、引っ張ると上がって来ない。なんだよまったくも〜!

押したり引いたりしばらくやっても埒が明かないので、思い切り引っ張ったら道糸からプスン、テンビンごと失う最悪の結末である。高速無負荷で巻き上げるモーター音がなんと虚しいこと。見るとテンビンの70cmくらい上で切れていたので、根に回られて擦れていたのかもしれない。良さそうなアタリだったけど正体分からず、残念!気を取り直して予備のオモリやらテンビンを取り出そうとバッグをゴソゴソやっている最中、お隣胴の間のお客さんが、ナナナント今失くした仕掛け一式を回収!今日は付いてるのか付いていないか分かりませんね。すみません、ソレ私のです!さっき高切れしちゃって・・・。今の時代、オモリもテンビンも高いですからね、ホント助かりました。これで少ない運を使い果たしたか、この後まともなアタリまったく無し。13時を回って150m立ちの平場では、たまに出る細かいアタリは一向に掛からず、本命らしきアタリはぜんぜん無し。

それにしてもこの生体反応が無い中、船長しつこく流してるな〜と思ったら、右舷ではポツポツ上がってるじゃないの!様子を見に行ったその場でまたヒット、マジっすか?左舷は誰も当たりませんけど・・・。オモリ120号でも150m以上下ろすとかなりの重量感。終盤になると肩と背中はパンパン、乳酸が溜まりまくって、頭上まで誘い上げるのが辛いのなんの。どんな釣りでも食わない釣りは疲れますわ。この流しで最後と船長のアナウンスの後、逆転一発を妄想しながら諦めずにやってみたけど、14時55分、ついにジ・エンド。結局、ヒオドシ 1尾(24cm)、フサカサゴ 2尾(18〜20cm)とおかずにもならない釣果。ノドグロ(ユメカサゴ)小型2尾は放流。本命イズカサゴは見事にボーズ。しかしこのところマズイ周期に入ってしまったようで、これって釣れないスパイラル!?今週は目先を変えてみたが、結果、お魚やる気無しという厳しい現実。また頑張りましょう、トホホ〜。

あまりの貧果に、今日はお魚の写真撮り忘れたまま下処理を終えてしまいました。(笑)

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