活性↓テコでも食わない激渋タチウオ

9月23日(火)、久比里の巳之助丸からタチウオに行ってきた。
今シーズン絶好調のタチウオ、日並が良ければトップ60〜80本も珍しくない。しかも長期に渡って持続しており、近年ダントツの魚影と言って良さそうだ。釣行した友人によると、指2本サイズがメインで、良型は運が良ければ混ざる程度との話。それだけ数湧いていればそうでしょうね。しかし、そんな細かいのが沢山釣れてもなぁ・・・なんて思いつつ様子を見ていたら、ここに来て水深80〜100mとだいぶ落ちてきたようで、型も一回り大きくなったとかならないとか・・・そろそろ行ってみようか!大した根拠も無くその気になって、タチウオ道具をバッグに詰め込んだ。前日はAM北東強風の影響もあり状況厳しかったそうで、午前船は撃沈した船も多かったみたいだが、次第に持ち直して一日船ではトップ20〜30本くらいでちょうど良い感じ。ちょっと危険な感じがしないでもないが、普通に行けば15本くらいは釣れるでしょう。さて、船宿に到着すると、明日はダイワカワハギオープンが開催されるそうで、大会にはあまり関心が無いのですっかり忘れていた。この季節になると、カワハギ船が最初から2杯出しなのはさすが久比里、受け入れ態勢は万全である。タチウオ船は先客が右舷に2名だけ、しかもお2人とも超常連さん。ウソでしょ?あまりのお客の少なさに妙な感じを抱きつつ、左舷大ドモに荷物を下ろした。一方、お隣、大アジ乗合は片舷10名の超満員、いったい何なんでしょうね?対岸のカワハギ船には大会のプラでしょうか、久し振りにN田名人(最近はブンさんの方が通りが良いのかな?)のお姿も見えて、遠巻きに手を振り合う。大会頑張ってくださいね〜!タチウオ船は私の後から2人組が来られただけ、結局、左舷3名、右舷2名と少々寂しく定刻7時20分に出船となった。


明日はダイワカワハギオープン、2杯出しのカワハギ船/お隣、大アジ乗合は片舷10名で超満員。

港を出ると巡航速度に乗って約20分、場所は金谷沖。続々と僚船も到着し、グルグル反応探しを繰り広げるが、各船なかなか止まれず、のっけから怪しい気配。本船も15分以上掛かって、ようやく出来かかった船団の際に回り込み、8時7分、開始の合図。東の風で晴れ、海上は凪で水色は澄み。水深は道糸のマーカーで82m。指示ダナは底から15mくらいまでとのこと。反応は底中心のようだ。今日の道具は『リーディングXA82』に『電動丸1000SP』、片テンビンにオモリ80号、ハリス6号2ヒロにケン付きワームフック1/0号の1本針、チモトには蛍光ゴムチューブを約3cm装着。船宿支給のサバタンは上質で、特に加工しなくてもそのまま使用できるのでありがたい。さて、着底後、ハリス分+1mほど巻き上げて、この時期定石であるゆっくりした誘い&待ちの繰り返しで、上へ上へと探りながらアタリを取る。数メートル誘ったところ、押さえ込むような微妙な重さの変化はタチウオからのシグナルに間違い無い。更に聞きアワセ気味に食い込みを促すと、穂持ちに掛けて一段深い曲がり込みにヨッシャ!思い切ってアワセたらスカッ!抜けちゃったよ〜、今ので掛かんないの?回収すると針先に餌が1cmほど残った状態で、典型的なやられ方である。最初バラケ気味だった船団が、いつの間にか、ぶつからんばかりの過密船団となったが、僚船でも釣れている場面があまり見られない。入れる度にアタリは出るのだが・・・想像していたけど、食いはかなり渋そうだ。次第に右舷で1本、左舷でも1本と型を出し始めたが、魚が小さいなぁ。見ると60cm級の小型主体で、釣ったご本人も思わずちっちぇ〜!深場で良型どころでは無い。このサイズが食い渋ると俄然厳しい釣りになる。入れアタリなのにとうとう最初の流しは釣果ゼロ。


場所に到着するや船が纏まり始め・・・/あっと言う間に過密船団となったが・・・。

2回目の流しは1投目でアタリが出て、今度はヒット。しかし手応えが・・・取り込んだのは案の定70cmに満たない。う〜ん微妙なサイズ、初物なので一応キープするか。そのままバケツに入れるとすぐに飛び出すので、キッチンバサミで首の骨を切ってからクーラーへ。水深80m強で今のは70m付近。次からは75mまで落としてストップ、60mくらいまで探ってみる。当たりダナは一定せず、オモリの位置でだいたい底上20m程度まで。この後もアタリだけは出るけど、まったく食い気が上がらない。活性が良い時は上へ上へ執拗に追いかけてくるけど、今日は追いが淡白ですぐ居なくなる。サバが反応に混在しているようで、タチウオのアタリに押したり引いたりしているうちにサバに化けることも多く、やる気の無いタチウオと元気なサバが混在しているから始末が悪い。船長も痺れを切らして、船団から離れて独り反応探しの旅に出たりもするが、結局どこにも止まれず、また戻って合流。今日は小潮の最終日だが、10時を回ると南風で上げ潮ぶっ飛び。船をエンジンで進めて反応の上にキープするので、仕掛けを投入すると道糸がトモ方向にぶっ飛ぶんでしまい、着底までに95m以上出ちゃうような状況。オモリ100号に換えるが殆ど改善できず、人数多かったら最悪だったかもしれない。これだけ斜めに入っちゃうとタナもボケるわ誘いも利かないわ。たまに触ってもエンジンで船を引っ張るので、魚が着いて来ない。参ったね〜。それでも左右ミヨシ寄りのお客さんがポツリポツリ上げて居られるところを見ると、もしかして私の仕掛け反応から外れてない?マルイカでも似たような経験があるけど、潮が速い時、自分の仕掛けが反応から外れてると思われることがある。コレってもしかしたらそうかもしれない!いやそうに違いない!


タチウオ激渋、反応サバ混り、潮ぶっ飛びで大苦戦。人数少なかったのがせめてもの救い。

11時、依然1本。回り直しの間、釣れたサバで餌を作って再開。指示ダナは75〜60mと本日初めての中層指示。すると久し振りにまともなアタリが出て、これが上手いことヒット。餌が新鮮だと少しは食いがいいかな。サイズは同級。珍しくアタリが続いて、船上、数名のお客さんにヒット。食いダナは65〜60mで確かにさっきより上で食う。相変わらず道糸斜めぶっ飛び状態なので、65mで止めても実際はもっと上にあるはずだが、どれ程浮いているのだろう。約20分間で2本を追釣したがあまり喜べない。どれも60cm級の小型、こんなのが食い渋ってアタリだけ出してたら掛かる訳無いよ!ってサイズ。せっかくだけど、ダメージ少ないのでお帰り頂いた。11時半、時合終了。時合と呼ぶにはあまりにも情けない釣りだったが、ぱったりアタリが無くなり、あれだけ煩かったサバも来ない。依然中層指示で、65〜50mとだいぶ浅い時間帯もあったが、私はアタリ出せず。12時50分、金谷沖に見切りを付けて下浦沖へ移動。10分程走って水深86mから再開すると、ぶっ込み一発で80cm級がヒット。こっちの方が型良さそう?そして次投、アワセた瞬間、ガッツリした重量感に竿が絞られ、本日自己最大間違い無し!いいねいいね、引きが全然違うよ!そろそろフィニッシュ、ハリスを手繰り上げようとした瞬間、アレッ?あまりに食いが渋いのでゴムチューブ外してたのが災いしたかな、ハリス切れちゃった。やれやれ。これを最後に徐行と旋回の繰り返しで反応に乗れず。終盤、何度か下ろしたが、生体反応無いまま14時45分、納竿。全体成績は5名で15、10、6、5、5本。竿頭の常連Tさん曰く、底から30mくらい上で食わせた、今季最低の食いだったとのお話でした。


本日の釣果、タチウオ 6本(持ち帰り4本、68〜83cm、60cm級2本は放流)、ゴマサバ 10数本(持ち帰り5本、34〜40cm)。

【船宿HPコメント】
今日の太刀魚は、金谷沖80〜100mラインを狙いましたが、かなりの食い渋りで厳しい状況でした。一日船中サバに邪魔されてポッツリポッツリの食いでした。型は中型主体でしたね。トップは西区のT代さんが15本の釣果でした。水深もタナも深くなって来たので電動が便利ですよ。重りは80から100号となります。(功一) 

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