深場のヤリイカ、反応に仕掛け入らず苦戦

11月15日(土)、三崎港のえいあん丸からヤリイカに行ってきた。
ここ1、2週間、寒い日も増え始め、だいぶ冬めいて来ましたが、みなさま如何お過ごしでしょうか?今週は毎日風が強くて海は荒れ気味だったようですが、週末に掛けて気圧配置はだいぶ緩んでくる予報。今週は何やろうかな?思案した結果、またもや三崎えいあん丸のリクエスト乗合に便乗、ヤリイカ乗合に予約を入れてみることにした。2日前の時点で先客はまだ4名、左舷がまだ1名だったのでトモ2番を選択。沿線にお住まいで当店常連のI澤さんにメールしてみたら、案の定、当日はオニカサゴに乗船されるそうだ。お裾分けできるくらい釣れれば良いのですが、期待はしないでください!(笑)7時25分、よっかつ船長の送迎で船着場に到着するとアレ?丸十丸の哲っちゃん船長のお姿が。今日は釣り教室でカワハギの船長をやるそうだ。カサゴ?って聞かれて、否イカです!と私。18号船(小さい方)の左舷トモ2番に荷物を下ろし、やおら準備に取り掛かる。乗客は座席予約通りで左右4名づつの8名。右舷には前回アマダイでご一緒させて頂いたすずきんさんが居られてご挨拶。凪なら釣れそうですが、どうでしょうかね〜?あとは船長次第ですかね〜。(笑)バケツや投入器を確保して釣り座を固める。竿にリールを装着、道糸を通してキーパーにガシャッとセットしようとした瞬間、あらッ!ロッドキーパーはD社のCS90Sを使用しているが、竿にクランプヘッド着けて来るの忘れた!ガ〜ン、深場のイカ釣りで一日キーパー無しはキツイぞ〜!キーパー余ってないか船長に聞いてみたら、お借りできるそうでホッ、胸を撫で下ろした。既に船は舫いを解いていて、28号船から玉網渡しで受け取り、お手数お掛けしてすみません!自分のキーパーとは使用感が違って少々扱い難いけど、お借りできただけラッキー。先週は電源コード忘れるし、最近、忘れ物が多くて頭ボケてきたかなぁ。それよりも先ず前夜のアルコール量減らすべきでしょうね。(分かっちゃ居るけど、苦笑)電源も+−間違えてたりして、ちょっとバタバタしちゃったけど、一応準備も整い、たっくん船長の操舵で8時5分前に出船。船は三崎東口から出て南に向かう。


いざ出船、最初は城ヶ島沖で二流し/洲崎沖に走ると見慣れた横浜勢の船も・・・。

8時20分、城ヶ島の南沖でスローダウン。何度か旋回すると反応に乗ったようで、投入開始。北北東の弱風、雲多めの晴れ、海上は多少の風波のみでコンディションは良好、水色は真っ青。最初は水深160m強、指示ダナは下から10mまでの底反応。オモリ120号、幹糸5号、ハリス3号、角間120cmの7本角ブランコ仕掛けを使用。プラ角は11cmで、中央(4番目)に赤帽ガス糸巻きのFN7を配置。定番ピッカピカ針、タマゴ針、カラフル針から気分でセレクトして出船前に幹糸に装着。第1投、着底即乗りも無く、様子見で誘い釣りをするが気配まったく無し。一流しめは船中型出ず旋回して第2投。着底すると何名か巻き始めた模様。すると左舷大ドモでスルメが1杯、ミヨシはオマツリしながら小型のヤリが1杯、どっちのお客さんのイカだか分からず。私はカスリもしない。後が続かず回収の指示。しばらく走りますので座っていてくださいと船長。見切りを付けて本命洲崎沖へ移動、次第に三浦半島も房総半島も視界から消えた。朝イチ2投しただけで幹糸が拠れてチリチリ状態。どうやら空の巻き上げ時に中オモリが回転してしまうようで復旧できず、走行中、早くも仕掛け交換。9時5分、現場に到着すると数隻の僚船が操業中。横浜、小網代、三崎の見慣れた船が多いが、どの船も片舷10名程度の客入りで大盛況。今日は腰越、長井方面が臨時休業の影響もあるのかもしれない。本船もすぐに反応に乗ったようで、9時10分、水深165mから再開。太平洋の東海上は依然ウネリが高いようで、ここ洲崎沖では東側から押してくるウネリに加え、風向きが北のため方向が合わず、船体はロール&ピッチで揺れ方が良くない。何度か入れ替えて行くが船中たまに誰かが顔見る程度の渋乗り。右舷から、またバレちゃった!という声も届き、ウネリの影響かバラシも多い様子。こちらは誘っても巻き落としても生体反応な〜んにも無し。時間と共にウネリがだんだんキツくなり、イカ全然乗らないしでモチベーションも低下気味。マズイぞ、今日は下手こくとボーズ喰らいそう。そんなネガティブ感が湧き始めた10時10分、ブッ込み着底1シャクリでノシ〜ッ!明らかな重量感に時折見せる引き込み。やっと乗ったよ!


ウネリと風が90度違う方向で揺れがキツイ/AM中小型、PM良型・・と言ってもこの数じゃね。

水深165mからの巻上げは長丁場。我慢できずここで巻き上げ速度を上げるとアウト。リールの楽釣モードを生かしながら、ウネリの上下とイカの動きに合わせてテンションが一定になるよう調整しながら我慢我慢で巻き上げる。ようやく残り15m、竿をキーパーに掛けようとした瞬間、クランプヘッドの飛び出たネジが上着の脇の下に引っ掛かってしまい、竿を固定する前に巻き上げがストップ。使い慣れないキーパーなので、こういうところで差が出ますね。直結だったらこの時点でサヨナラでしょう。回収すると一番上の角は残念ながら足1本、中程に小振りだが2杯着いていて本日初物ゲットなり。型見て多少はホッとしたが、それにしても厳しい展開である。11時を回って水深180m、久し振りの生体反応は、これも着乗り一発。ちょっと良さそうだよ。焦らず時間を掛けて巻き上げると、今度は中型交じりで3杯着いていた。これでようやく5杯。潮の流れは良く分からないけど、船を反応に乗せても、これだけ水深があると仕掛けの落下に時間が掛かるので、群れの規模や移動の速さ、潮の速さによって、反応の芯に上手く仕掛けが入らないものと思われる。それが証拠に釣れる時は着低と同時に2杯、3杯着いてくるし、最初に乗らないと、その後、いくら誘っても乗ってこない。とにかく反応の中に如何に仕掛けが入るかが勝負なのである。これが乗り目の良い大きな反応であれば、着底と同時に全員に乗ったり、一流しで何回も入れ替えができたり、好釣パターンに転じるのだろうけど、今日の様子だと反応がショボいか移動が速いかのどちらかに間違いなさそう。その後、単発で何度か乗せたが、いずれもバラシ。残り4、50mになると明るさを嫌ってか、急にガタガタ暴れ始めてしまい、ウネリの持ち上がりも手伝ってバレるのがパターン。上がるの粘膜や墨の着いた空角だけ。上手く行かないな〜。乗り角や乗り位置にコレと言った偏りは見られない・・・て言うか、この数じゃよく分からない。お昼の時点で釣果変わらず、ツ抜け危うし!

13時20分、これも着底即乗り。何杯か着いて居そうな重量感ではあったが、回収すると良型が1杯。他の角に墨が着いていたので途中でバレたようだ。水深は深いところで200m超、道糸が210m以上出る流しもあり、潮が変わったのか後半は幾分オマツリも増え始め、右舷とマツった際、ペラに絡んでオモリをロストする事故も発生。最近はオモリが馬鹿高いのでダメージ大きいです。船中たまにサバに止められる場面を見るけど、個人的には一回もやられず、今のところその点だけはラッキー。13時40分、着底後の誘い&止めで上に持ち上げる派手なアタリ。ついに来たかスルメちゃん!合わせると上手く乗ってくれたが、ガタガタグイグイやたら強い引き。お隣さんと目が合ったので、スルメっぽいですね〜!と私。しかし水深185mは長旅。途中オマツリを警戒しながら慎重に巻き上げることようやく浮上。仕掛けを手繰ると予想に反して良型のヤリちゃんが2杯。お隣さんにヤリイカでした!と照れ笑い。これで8杯かぁ、ツ抜けへの道、今日はホント遠いな〜!その後、160m台の若干浅場で反応が出始めたようで、本船も少し場所を変えての探索となったが、船中たまに誰かが顔見る程度の渋乗り。とてもじゃないけど、着底即全員ニコニコ巻上げなんて場面は見ることができないまま、ついに14時45分、納竿のアナウンスを迎えてしまった。やれやれホント釣れませんね。結局、オールヤリちゃんで8杯の釣果。見た感じではスルメ込みで平均3〜5杯。全体成績は船中8名で0〜8杯とのことでした。今日は乗り目の良い反応に当たらず、仕掛けが180m下の小さな着地点に下りるかどうかのいわゆる『二階から目薬』、バラシも多く深場のイカ釣りの難しさを実感させられる内容でした。帰港するとオニカサゴ船のI澤さんが、フサカサゴやヒオドシをお土産にキープしてくださり、ありがとうございます!オニは良型1尾取られたそうで、他に船中1.8Kgの大物も出て、今日は釣り物選択間違ったかな?(笑)


ヤリイカ 8杯(胴長18〜32cm)、お味見程度に1杯だけお裾分け。

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