LTアジ、サバが邪魔でリズムに乗れず

11月29日(土)、新山下の広島屋からLTアジに行ってきた。
このところお天気のサイクルが激しく、例年のこの時期に比べて雨や風の日が多い感じがする。外海では風は無いのにウネリが高い日も多いようで、予報では穏やかそうに見えても、いざ釣行してみたらこんなハズじゃなかったのに!という経験をされた方もいらっしゃるのではないだろうか。今週末は金曜日の日中一杯、および土曜日の後半から日曜日に掛けて南西強風となりそうなので、外海での釣りは敬遠して、湾内の釣り物に候補を絞ることにした。手軽なところでエギスミイカもいいな!と思ったが、冷凍庫にまだ在庫あるしなぁ。一方、もうすぐ12月だというのに今年はLTアジの模様が良いみたいで、ちょっと間が空いたのでアジでもいいかな。かみさんに幾つか候補のお伺いを立ててみたら、アジに一瞬目が輝いたので、そんじゃ今週はアジ行ってきましょうか!いくら模様が良いとは言っても、すでに防寒を着る季節となり、このところの天候不順で水温も急激に低下しているので一筋縄では行かないかもしれない。どこかで時合に当たる確率の高い一日船で、潮の上げ下げじっくり腰を据えて狙ってみようと思う。本日お世話になる新山下の広島屋は8時出船、自宅から近いのでゆっくり出ようと思ったのだが、いつもの時間に自然に目が覚めてしまった。家でボーッとしてても船でボーッとしてても同じなので、とりあえず出発することに。6時過ぎに到着すると、案の定一番乗りで、右舷大ドモに荷物を下ろした。今日はもう一隻シロギス船も出すそうで、常連さんがシロギスに回った影響もあるのか?アジ船は予想外のガラガラで心配になるほど。7時半頃ポツポツ来られて左舷は4名となったが、右舷は出船10分前になっても私ひとりで心細い。せっかく出船2時間前に来たのにね。(笑)コマセ効くかな〜?だんだん不安になってきたよ。左舷胴の間に入ったお客さんに右側誰も居ませんよ!って言っても動こうとせず。(笑)このまま一人だったら操舵室前辺りに移動しようと思ったのだが、出船ギリギリに1名来られ、右舷ミヨシへ入られてホッ。大ドモがあまりスペースに余裕が無いので、少し胴の間寄りにスライドして広々と釣り座を調整。準備も整い、定刻8時、左舷4名、右舷2名の計6名で出船となった。


8時、待ちに待った出船です/朝方、横浜港口から始めて、本牧海釣り桟橋の沖で型が出たが・・・。

8時15分、横浜港を出たところでスローダウン、本牧D突堤〜大黒埠頭に掛けての沖合いを旋回しながら反応探しに入った。15分ほど回って横浜1番ブイ周辺で、ここからやってみましょう!と道具を下ろしてみたが、なかなか手強い。10分ほどやって船中不発。続いて、本牧海釣り桟橋から少し下がった沖合いで旋回すること反応に乗ったようで再開。東の微風で晴れ、海上は凪だが、この海域特有のダボついた海面で船はグラグラ。水色は澄み、水深は22m前後だが、縁を攻めているそうで、2、3mの急な水深変化があり、あまり得意ではないシチュエーション。まめに底立ちを取りながら何度か入れ替えているうち、右舷ミヨシで船中初物、型は出ましたよ!と船長。コレ食い出すかな?8時50分、コマセを詰め替えて投入、底から1mで2回振って、2mで2回振って待つと、私にも本日初のアタリ。20cm少しありそうな丸々したアジをゲット。潮周りは大潮の最終日で、干潮が11時頃の予報。特に潮も無く難なく道糸が立つ状態。アタリ続かず苦労しながらポツンポツンと3尾釣ったところで移動。次は南本牧の埋立地の東側角の沖合い、水深23m前後で再開。開始早々1本上がって、これが25cm超のデップリしたメタボアジ。これは品物いいね〜!見た目で間違い無し。ここもアタリ続かず辛抱の釣りとなる。コマセ振って1、2、3でアタリが出るような活性は無く、置き竿で1、2分我慢していると、いきなりドスン!とバットまで絞り込むようなアタリで良型が食ってくる。餌は青イソと赤タンが支給されるが、アジの型がデカイので、青イソを4、5cmと少し長めに着け、置き竿にして船の揺れで誘うのがけっこう効果的。同じLTアジでも秋口の小型主体の釣りとはだいぶ釣趣が異なる。ただ、前回の釣行から比べると水温がだいぶ下がっているせいか、掛からないアタリも多いし、引きもあまり強くない。普通に巻き上げてきて、取り込み時に海面を割るアジのサイズがデカくてビックリする。以前は冬場にLTでアジ釣らせる船も無かったけど、昔からこの時期のこんな浅い場所にこんなデカイアジは居たのだろうか?湾内の平均水温は年々上昇傾向と聞くが、アイナメは減少、アジは増加?実際のところは謎である。


いつもの道具です、アタリの出が遅いので置き竿も有効/サバが邪魔で仕事がはかどりません。

このところゴマサバが煩いという噂を聞いたが、どうやら事実のようだ。ちょっとアジのアタリが出始めると、同時にサバも回ってきてしまい始末が悪い。20m前で仕掛けを止められ、巻き上げると物凄い引き、明らかにサバの動きだが尋常じゃない。やっとのことでビシを取るとゴマサバのトリプル。仕掛け一発でオシャカ。またはアジを掛けて慎重に巻き上げていると、途中から小刻みな引きに変わり道糸が輪を描き出す。回収すると先針に良型のアジが、枝針にゴマサバが!水面でサバが暴れてアジが振り落とされる。取り込んでいれば30cmオーバー、本日最大と思われるアジもサバに振り回され水面バラシ、なんだよもー!腹立つな〜!サバが抜けるとアジも食わなくなってしまい、10時50分、移動である。南本牧の壁をグルッと回り南西面のスリット。2隻の僚船が操業中のところで本船も再開。水深は32〜36m、何度か入れ替えていると穂先に微かな変化。ゆっくり聞き上げてみるとグーッと重さが乗って、17cm級の小型が先針に掛かってきた。次もほとんどアタリ出ず、誘い上げたらモタレ。活性が低いようでアタリが明確に出ないのがここのアジのパターン。3尾追加したところ、船中型が出ないようで再び移動。根岸湾口で何度か旋回したが良い反応が見られないようで、船長は一気に富岡沖へ走った。移動中におにぎり3個を一気食い。アジもそろそろ食いが立ってくれると良いのだが・・・。旋回して位置取りが決まると、ちょうど12時に再開。水深は26m。程なく右舷ミヨシで型が出たと思ったら、船長はアンカーを投入。きっと良い反応出ているのだろう。すると私にも1時間振りのアタリ、23cm級の太ったアジが竿を絞った。だんだん良い反応入ってきたから、道具下りてる人はタナ取り直して竿振ってみてください!と船長。発破掛ける割にアタリが出ないぞ。え〜?釣り方おかしいのかな?周りを見てもそんなに釣れている雰囲気は無い。良い反応入りっ放しですから、竿振ってください!マジっすか?1、2分置き竿にしていると竿の動きが船の揺れと同調しなくなってウン?聞き上げてみたら食っていた。かと思えば、振った瞬間トリプルで飛び付いてきたり、次の投入はアタリ出なかったり、不安定で掴みどころが無い。


南本牧南西面は小型がポツリ/後半、富岡沖でパラパラ、延長戦根岸湾口でようやくスイッチON!

上げ潮が多少効いてきたようで、13時前後に幾らかアタリの続く時合らしき食いがあって、23cm前後の幅広ナイスボディが主体。ところがアジの食いが上がるとサバも回ってきてしまうのが今日のパターン、ここでもサバの猛攻に悩まされる。時合にサバが食ってしまうと、取り込んで魚外して、手を洗って、仕掛けオシャカなので交換して、コマセ詰めて餌着けて投入するだけで、アジ2回できるくらいのタイムロス。これじゃ伸びないぞ〜!それだけではない、アジを食わせて巻き上げの途中、枝針にサバが食っちゃう嬉しくないパターンが4連荘。しかも2回は良型のアジを振り落とされてガックリ。デカくて脂の乗ったマサバだったらまだしも、どれも30cm台半ばの中途半端なゴマサバ君。5本だけキープしたので、あとは全部お帰り頂く。ようやくサバが抜けるとアジもポツンポツン、置き竿でたまに当たるだけ。14時20分頃、船長が数を聞きにいらしたので43尾と報告。そのまま定刻15時まで粘って48尾。そろそろ納竿かと思いきや、もう1箇所やっていきますから!と船長。いつも頑張るなぁ。少し北上した根岸湾口で旋回するといきなりアンカーを投入。判断早いな。延長戦に突入し、水深は同じ。何投かするうち18cm前後の小振り主体ながら、幾らかアタリが続く状態へ。良い反応入りっ放しだから、当たらない人はタナ取って竿振ってみてください!コマセ振って1、2、3でドドドン!この時間になってようやくスイッチON。文字通りの入れアタリなのだが、ここでもサバが邪魔をしてリズムに乗らせてもらえない。ウザイな〜まったく!小1時間やった頃、船長がお客さん一人ひとり釣れ具合を見回りに来られたので、69尾です!最後やっと数出ましたね!と私。同じような反応なんだけど、この時間なんだよね〜!と船長。もう1回道具入れると、お約束通りすぐに当たって、ジャスト70尾。もうすぐ16時、切りが良いので一足お先に後片付けに入ることにした。案の定、一筋縄では行かない冬場のLTアジ。サバの猛攻には閉口させられたけど、一日船でジックリ攻略が本日も正解。そして、なんとしてもお土産釣らせようという船長の熱意と頑張りに感謝!お陰さまでクラーズッシリ、帰ってからが嬉しい悲鳴なのである。


本日の釣果、マアジ 70尾(17〜29.5cm)。他、ゴマサバ 20本くらい?(35cm前後)、イシモチ 1尾(28cm)、カサゴ小 1尾。サバ5本キープして21リットルクーラーは8分目、写真はマアジのみ、山盛りでデカイ魚を上に乗せてます。

【船宿HPコメント】
2008年11月29日(土) 晴れ
サイズ/17〜28cm、数量/19〜70匹、釣り場/本牧沖〜富岡沖、水深/25〜30m、潮況/大潮、外道/サバ、イシモチ、竿頭/横浜市 込み根様 70匹
LTアジ乗合で本牧〜富岡沖へ出船。朝の内、良型が多く入りポツンポツン型を見るものの日中、潮止まりも重なり喰い渋ってしまいました。午後になり上げ潮が流れ始めて来ると再び型を出す様になってきました。しかし、反応の出入りが激しく、喰いが続きません。帰り際にやっと、ダブル、トリプルで上がるようになり数を伸ばさせて頂く事が出来ました。今日、釣れたアジは平均、良型が多かったです。

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