アマダイ、平日釣行で微妙にリベンジ

12月3日(水)、久比里の巳之助丸からアマダイに行ってきた。
今年に入って3戦全敗のアマダイ釣行。毎回条件に恵まれないといえばそうなのだが、逆の意味で運も実力のうち?ダメダメ釣行の連続で、すっかり『鬼門U』となったアマダイ釣り、できれば今年中に顔だけは拝んでおきたいところ・・・ってことで一番確実なリベンジ方法、それは凪日和を選んで空いてる平日釣行、コレしかない!10人乗ったらほぼ100%の確率でボーズ客が出る東京湾のアマダイ釣り。絶対数が少ないため、乗船人数で割り当てが極端に左右される。場所を流して探るため理論的に潮先有利となるが、湾口部は潮流が読み難い。ましてや週末電車釣行となれば、釣り座を選べる日は極めて少ない。水色や水温変化にも敏感で、ちょっと何かが気に入らないとまったく口を使わなくなる。アマダイ釣りはいつもギャンブル、釣れない要素盛り沢山の釣りと言ってもよい。それだけにあの綺麗なピンクの魚体を手にした感動は一際大きくもある。本日お世話になるのは久比里巳之助丸。いつもの時間に到着すると流石平日、私が一番乗り、潮が読めないので、無難な右舷大ドモに荷物を下ろした。ほぼ同時刻に左舷ミヨシに1名入られ、その後、ポツンポツンのお客さん。カワハギ船は平日から2杯出しで受け入れ態勢バッチリ。大型船に片舷7、8名と余裕の釣り座、カワハギ釣りもこのくらいならいいね〜。我がアマダイ船は左舷3名、右舷2名とこちらも週末では考えられない少人数、これなら道具さえ下りていれば釣れそうな気がしてくる。やっぱ釣りは平日だよなぁ、同じ料金でコレだもんね。さて準備も整い、8時5分前、全船続々と出船。向かい合っていたカワハギ船左舷大ドモのお客さんに、頑張ってください!とエールを頂き、そちらも頑張ってください!今日はおニューの『アルファタックル エアボーンスティック タチ 220F』の初使用。色々と比較吟味してタチウオよりアマダイ用にと手に入れた竿だけに楽しみである。船長は今季模様が安定している剣崎沖へと船を走らせた。剣崎の灯台を右に見ながら城ヶ島方面へ回り込み、到着したのは毘沙門沖。やっぱりここか、これまでここで良い思いしたこと一度も無いんだけど、いい加減に払拭しなきゃいけないね。


この時季、カワハギ船は平日から2杯出し/いざ出船、剣崎沖へ向かいます。

8時35分、第1投。北東の風やや強く晴れ、海面ウサギが飛びまくっているが、北風には強い場所なので海上のコンディションはさほど悪くない。水色は夏の潮のように真っ青で、水温も高めだと思われる。(後で聞いたら19度だって。)最初の流しは水深72mから少しづつ浅くなる流し。潮周りは中潮の最終日、実釣開始から下げ潮で11時頃が干潮の予報。現在、ほとんど流れは無いが、上っかわが上げ潮気味に動いて船はミヨシ突っ込み?ホント分からないね〜、でもこの人数だったらどっちに流れても影響は少ない。一流しめは外道のアタリも悪く、不安な出だしだったが、二流し目は水深68m、だんだん餌取りの活性が上がってきて、入れ替えが忙しくなってきた。9時、ふと後ろを振り返ると、左舷大ドモで1本、30cm級が上がったようだ。アマダイが食い出した!という期待感より、マズイ!今日も先を越された!が正直な気持ち。いかん!ここ最近の踏んだり蹴ったりのお陰で、考えがだいぶ卑屈になっているようだ。9時20分、間違いなくアマダイのアタリだと思ったのだが、竿を立てると重さに乏しく、しかし、トラギスか何かは着いている感じ。一旦、回収して入れ直そうとキーパーに掛けっ放しで速巻きボタンON。テンビン回収して仕掛けを手繰ると、ナント!先針にアマダイの赤ちゃんが!(後の計測で19.5cm!)この水深から高速巻き上げしてしまったしリリースは無理。仕方ないのでキープさせて頂きます。4度目の正直、今年初アマちゃんがこのサイズとは苦しい笑い、いわゆる苦笑だが、一応1本は1本、数に入れさせてもらいますよ!とりあえずボース脱出、次こそはまともなサイズ釣らないと!その直後、場所か時合か左右ミヨシで1本づつ30cm級が上がって、ヨッシャ、こっちにも来い!と気合を入れるが空回り。海底はトラギスの絨毯じゃなかろうか、オモリが着底して仕掛けが馴染むと同時に細かいアタリに襲われ、1分もアタリが無ければ間違いなく餌は無い。水温が高いせいか、攻撃速度がやたら速く、これじゃアマダイ居ても食わせるのは至難の技。


おニューの竿だったのですが・・・/枝素1本増やして松葉仕掛けにしたらこんなのもしょっちゅう。

トラギスと戦い続けること10時30分、潮回り後のブッ込み一投め、船が動いて道糸が斜めに入った。これはチャンス。他の釣りでもよくあるパターンなのだが、こういう時は仕掛けが立とうとしてスライドするので、タナを海底ギリギリの低めに取るとアタリが出るケースが多い。と次の瞬間、穂先がダダン!と派手に叩かれた。これは間違い無くアマダイからのシグナル。竿を立てると乗ったよ〜!完全に自分から食わせたアタリでシテヤッタリ、経験上、居れば高い確率で食ってくる形なのである。巻き上げに入るとアマダイにしてはガツガツ変な動き。もしかしてホウボウorカナガシラ?おかしいなぁ、確かにアマダイのアタリだったんだけど。半信半疑で巻き上げると海面から浮上したのは大トラギスとアマダイの一荷。道理で変な引きだと思ったら、こういうことだったのね。ようやく30cm級の一応アマダイと呼べるサイズをゲット。正式にはこれが今年初物ですね。それはそうと、さっきからおニューの竿の穂先の曲がりが変なのよ。一体どうなっちゃったの?よく見ると、この竿、穂先のガイドが少な過ぎるので、穂先が曲がり込んだ時に道糸がブランクの横に擦っちゃうみたいで、それを朝からひっきりなしに繰り返しているうちに、穂先のソリッドが右に捻れちゃったようだ。分かりやすく例えると、濡れた割り箸をグシャっと捻って、折れ切らないけど元にも戻らない状態。参ったね〜、初使用で普通に釣りしててコレかよ。何とか一日持ちそうだけど、竿立てると穂先から3節目がほぼ直角に曲がってしまい、何時ボッキリ折れてもおかしくない。ガイドの数や配置が問題だとしたら設計不良?ワンピースブランクなので修理依頼に出しても交換しかないだろう。そうしたら自分で穂先のガイド増やさないと使い物にならない?これは面倒なことになっちゃったぞ!せっかく軽くて感度も良くて調子も良い竿なのに残念無念。とにかく釣具店に持って行って相談してみよう。さて、実釣の方はと言うと・・・相変わらず餌取りの猛攻が収まらず、アマダイの鼻っ面まで餌が届かない。船長は水深70m台後半〜90m程度までをマメに流し換えてくださるが、特にイベントは起こらず。


ミヨシのお客さんは2本竿で置き竿スタイル/HP用に撮影です。

だいぶ風も収まってきた12時、少し東寄りに走って、ここは剣崎灯台の南沖。水深82mからの流し。微かに上げ潮気味だが、流れはほとんど無く、輪を掛けて外道が煩い。これじゃ釣りにならん!この状況、何とか打開せねば。こうなったらトラギスが食えないタナまで上げちゃったらどうかな?オモリが着底したら竿先を海面に向けてリールを2m巻き上げ、その位置から目線まで誘い上げ。オモリの位置で都合3m、仕掛けの全長が2mだから、潮が無くて真下に垂れ下がっていると仮定しても、先針が1mは浮いている状態。フワリフワリと何度か誘いを入れて竿を水平気味にキープしていると微かに押さえられるような違和感を察知。うん?聞きアワセしてみると、竿を叩き込む派手なアタリに襲われた。ウッソ〜!釣り方変えていきなり結果出るなんて信じられない。取り込んだのは先程と同級のアマダイ。その後、完全にタナを切っちゃう釣り方にチェンジ。先針を浮かせてしまうので、松葉でもう1本出してみる。すると釣りが面白くなってきて、あれだけ煩かったトラギスはたまに先針をつつく程度となり、レンコダイのアタリが増えてきた。なるほど底潮が全然動いてないので、これくらい上げちゃってもいいいのか!もう少し早く気が付けば良かったなぁ。13時50分、やはりオモリの位置で底から3mのタナでキューッと引っ張る中層独特のアタリ。すかさず合わせるとダンダンダン!アマダイ特有の三段引きである。無事31cm級をゲットで本日4本目。松葉の先針にはトラギスがダブル、アマダイは枝針に食ってきた。ってことは単純に考えて底から2m上の餌に食い付いた計算。何事もやってみないと分からないものだ。何か状況を打開したい時、先入観を一旦クリアして試すことも大事なようだ。終了直前、置き竿2本スタイルのミヨシの常連さんに40cm前後のアマダイが来て、たぶんこれが船中最大。私も何とか良型を1本!アマダイは最後の一投まで分からないので、終了の合図まで粘ってみたが、そのまま定刻15時を迎えた。結果、苦笑サイズ込みで4本ゲット。型が小振りだったので気分的には微妙なところだが、一応リベンジ成功と言ってもいいかな。


本日の釣果、アマダイ 4本(31cm、30cm、30cm、19.5cm)、レンコダイ(キダイ) 7枚、アカボラ(ヒメコダイ) 1尾。他、クラカケトラギス、オキトラギス多数、マルソーダ etc。

【船宿HPコメント】
甘だい(3日)・・剣崎沖、潮;澄み、水温;19度
今日の甘だいは、剣崎沖80メートル前後のやや深場を狙いました。上潮、下げ潮共にろくに流れず食いは渋めでしたが、一日通して転々と場を変えての拾い釣りでした。型は大、中型が中心でしたね。トップは港南区の○田さんと港北区の込み根さんが良型4本ゲットの好釣果、ボーズの方が一人出てしまいましたが。その方は「子供のお食い初め」と意気込んだのですが、ボーズだったので○田さんが1本差し上げました。これで無事お食い初めが出来そうですね。外道はかいわり、ほうぼう、皮はぎ、れんこ等多数 ^0^(功一)

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