フグ、前半はどうなることかと思ったが・・・

12月7日(日)、鴨居港のきよし丸からフグに行ってきた。
前回は厳しい状況ながらも多少の手応えを感じることができ、我が鬼門だったフグ釣りに一筋の光が差してきた?(笑)しかもショウサイ、コモン、アカメの3種同時ゲットは貴重な経験だった。あれから2週間、さらに水温が下がってきたようで、釣況も益々厳しくなりそうだが、食材的にも少々物足りなかったし、釣技的にもイメージが鮮明なうちにもう一回やっておきたいな・・・などと思っていたところ、タイミング良くKOBIさんからのお誘い。二つ返事でお供させて頂くことにした。このところ、毎週金曜日は大シケとなる周期に嵌ってしまい、今週も例外ではなかった。そして土曜日も予報より南西風が強く吹き込み、海はかなり悪かったようだ。本日は未明から吹き返しの北風が強まり、冷え込みの厳しい朝となった。浅場の釣りだけにシケ直後はどんな様子だか、一抹の不安を抱きつつ自宅を出発。6時20分、京急浦賀駅でKOBIさんに拾って頂き港へと向かった。先に釣り座を確保してから迎えに来てくださったようで恐縮です。左舷大ドモにKOBIさん、隣に私が並んで準備に取り掛かる。支給餌は甘エビなのだが、今日はKOBIさんのご厚意でアルゼンチン赤エビを使わせて頂けることに!実は事前にそんな話になっていたので、仕掛けの方もカットウ針のハリス長を餌の大きさによって調節できるものを自作してきた。餌を着けてKOBIさんにチェックしてもらうと、大丈夫そうだけど、あと1cmくらい短くてもよいとのアドバイスで微調整。今日はカットウオンリーでやろうと思ったのだが、船長が大貫行くって言ってるから、食わせ針1本出しておいた方がいいかも!とのことで、急遽、幹糸を作って、オモリから15cmくらいの低めの位置に10cmの枝素を取り付けた。ちなみに針は丸カイズより軸長のハヤブサ『長軸エビハナダイ』12号を使用。さて、準備も整い7時25分、左舷7名、右舷8名の計15名にて出船。


出船前、左舷7名、右舷8名/今日はKOBIさんのご厚意でアルゼンチン赤エビを使用。

港を出ると思ったより風は収まっておらず、横から大波小波を受けながらゆっくり東へ進む。航程30分も掛かってようやく大貫の観音様の前に到着すると旋回、位置取りが決まって7時55分、開始となった。北東の風やや強く晴れ、海上は風裏のため多少の風波程度で釣りに支障は無い。水色は明るく緑がかった潮で、いかにも吹いた後の白っぽい薄濁りで、多かれ少なかれ底荒れはありそう。水深はちょうど10m。開始5分、左舷ミヨシ2番のお客さんにヒットした船中第1号はなんとトラフグ。先日、マッチョシゲさんも浦安からの仕立船で、1.4Kgのトラフグを上げられたそうだが、最近、こちら方面では頻繁に見られるそうなので、ちょっとだけ期待。その直後、右舷ではショウサイも顔を出したようだ。こちらは誘えども待てども生体反応まったく得られず、名人KOBIさんも未だバケツ空っぽのまま。潮回り後の第1投で、今1つ出ました!とか、まとめて4つ出ました!と船長がアナウンスするけど、左舷は誰一人微動だにせず。おっかしいなぁ、生体反応何にも無いよ!船長が様子を見に来られて、今日は魚が右舷に偏っちゃうとのこと。開始1時間、分かったアタリ2回でいずれも空振り。たぶん、左舷では最初のトラフグ以外、型を見ていないのでは?と思われる。次はちょっと根のあるポイントに乗せて、水深は12m。再開早々、細かなアタリが出始め、2人してトラギスを釣り上げた。食わせ針の方をチョコチョコ突かれるようなアタリが多いけど、全部コイツかな?すると直後、KOBIさんが大きくアワセを入れたかと思ったらフグを抜き上げた。流石です!本命も居るようですね。ようやく魚っ気が出てきた流しではあったのだが、ガッチリ根掛かりしてしまい、仕掛け一式ロスト。船上で胴付き幹糸を作ろうとするのだが、手がかじかんでしまって糸も満足に結べない。気配出てきただけに早く道具入れたいけど、焦ると尚更指が動かない。ようやく仕掛けが完成して再開する頃、もはや場所が外れてしまったか、生体反応何にも無しに逆戻り。こんな調子じゃ今日はホントにヤバイぞ!


強風下、30分掛かってようやく大貫沖へ/お昼の時点でカワハギ1枚、フグ1匹。

10時5分、空アワセからゆっくりアピールしながら仕掛けを下ろして行く途中、ゴッゴッゴッと明確なアタリ。底まで下ろして、オモリを寝かせると再度アタリが出たので即アワセ。ドスッ!まるで根掛かりのように腕を止められたまま、魚が向こうを向いて機関銃のように暴れる。コレ只モンじゃないです!もしやトラフグ?否イナダでも食ったか?(笑)無事、海面に現れた魚の正体は?抜き上げた瞬間、尺ありそう!久々に見る大型カワハギに目が点。KOBIさんのクーラーボックスの蓋にメジャーが貼ってあるので実測してみると、意外と無いもんだね、28.5cmしかないよ。じゃ尺って言ったら相当なもんだね。カットウが顎の下に掛かっていたので、物凄い引きだった。カワハギ釣りやっててこのサイズが釣れたら喜ぶけど、フグ釣りやってて、しかもフグより先に釣れても全然嬉しくないし、不憫なカワハギである。だがもちろんキープだ。気を取り直して釣り続行。すると5分後、誘い下げて着底直後、何となく違和感を覚えてアワセを入れたらヒット!10時15分、開始2時間20分経ってようやくボーズ脱出。アレがアタリ?アタリというより口では説明できないような違和感を感じ、半信半疑でアワセてみただけ。食ってもこんなアタリしか出ないんじゃ厳し過ぎる。しかもアタリの無い時間、ずっと集中力を維持するなんてまず不可能。あれからKOBIさんはポツンポツンと3、4尾を釣り上げ、流石、この釣れない中、ちゃんとアタリを出して掛けて行くから、その辺が年季の違うところ。時既に12時、KOBIさんは5尾くらいでしょうか?私はフグ1、ハギ1のままいよいよPMに突入。だいぶ手のかじかみは取れてきたけど、意外と風がしつこくてなかなか凪ない。久し振りのアタリにアワセを入れてみたらドスッ!今度は本当の根掛かりだ!道糸を手で持ってグイグイやってたらズボ〜ン!外れたけど何だか魚も着いてるよ!上がってきたのはホラアナゴ?グルグル&ヌルヌルで仕掛け滅茶苦茶。KOBIさんに協力して頂いて魚は外せたが、仕掛け&PE5mロスト。再び復旧作業に追われる。


午後からアタリの続く場面もあり・・・/バケツの中もだいぶソレらしくなりました。

12時45分、少し場所を変えて水深9〜10m。開始早々、KOBIさんも型を見て、私も難なく1尾。周りでもポツポツ上がり始めた模様。これはもしかして今日イチの時合到来?調子に乗って3連荘で上げたところ。船長も自信を持ったか本日初のアンカー投入。13時15分までの30分で6尾追加して計8尾。やはりカワハギ釣りと同じように食いが立つと仕掛けを入れてからの反応の出が早くアタリも明確、仕掛けにまとわり付いてくるような気配がしょっちゅう竿を通して感じ取れる。こうなると俄然釣りが面白い。一度、船を回してアンカーを入れ直したが、ここは15分程やって不発。13時40分、もう1度回り直してアンカー投入。はいどうぞ!するとブッ込み1投目から明確なアタリ。KOBIさんも順調に数を伸ばし、前半振るわなかった左舷全域にもアタリが行き渡り始め、船長も安堵の様子。前半、まったく無かった誘い下げ中に出るアタリも頻繁、餌を全部食われないよう少し速めに下ろし、オモリを着底させてから食わせ直して掛ける。14時10分頃まではこんな調子で、ほぼ入れアタリ状態だったのに、ある瞬間からピタッとアタリが途絶えてしまい、その後はたまに単発で上がる程度。残念ながら時合終了のようだ。バケツから出して数えてみると18尾居たので、この30分で10尾追加。KOBIさん曰く、バリバリという食いでは無かったそうだが、少なくとも私のフグ釣り史上、最高の時間帯であったことは間違い無い。一日この調子ってことは無いにしても、こんな時合がある程度続くか、一日に何度かあれば、私の腕でもそこそこ数になりそうな手応えは得られた。その後、納竿までの1時間、KOBIさんは1尾追加され21尾、私は追加無しのまま終了となった。甘エビの場合、最初のアタリをミスるとやり直しが利かないことが多いのに対して、アルゼンチン赤エビの場合、最初、アッ!と思っても、二度目、三度目のアタリが出てくれるので、対応し易いというのが実感です。KOBIさん、今日は色々とありがとうございました。お陰でアルゼンチンしか使えない体になりそうで怖いです。(笑)是非またよろしくお願いします。


本日の釣果、ショウサイフグ 18尾(見た目17〜27cm)、カワハギ 1枚(28.5cm)。

【船宿HPコメント】
12月7日 フグ 15〜33cm 5〜26匹 大貫沖 8m
今日はポチポチと釣れました、お客様多めに来て頂いて20匹以上が7人、18匹が2人、17匹・・後は忘れてしまいましたがほぼ全員10匹以上でした、竿頭は横浜の○○様26匹、○○さん、KOBIさん、○○さん、○○さん、○○さん・・お名前解らず御免なさい・・が20匹以上。トラフグ2匹ゲット、アカメ1匹・・。そんな感じで今日はちょこっと釣れました、水温低下で厳しい雰囲気では有りますが反応も少し有ります、いい反応に当たればまだいい食いになる気もします、けど毎日の様子も変るので釣果はその時の運かな??今日も背掛かりで釣れた事もしばしばまだ追いも良いようです。明日も出船しますので宜しくお願いします。

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