カワハギ、群れ固まらず盛り上がりも無く

12月20日(土)、三崎港の角田丸からカワハギに行ってきた。
今週末は特に決まった予定も無く、天気予報からすると土曜日の方が釣り日和、さて何やろうかな?困ったときのアジ頼みも、前回の魚がだいぶ脂抜けてきている印象だったので、食味的に今ひとつ食指が動かず。このところいきなり復調したタチウオも気になるが、絶好調と聞いて週末にのこのこ出掛けてもね〜。かと言って好調アマちゃんも例の竿が初戦で故障してしまって、まだ取りに行ってないし。なんだかな〜。モチBイマイチのまま、前日、会社で船宿HPを物色していたら、角田丸が珍しくカワハギ乗合になっているのを発見。だいぶご無沙汰しているし、たまには顔でも出してみようかな?ちょっくら船長に電話してみると、全然余裕とのことなので、取り急ぎ予約だけ入れさせてもらって、アサリの調達に出掛けた。会社の近所のマルエツに行ったら、¥98/100gでちょっと小振りの粒があったので、2Kgばかり購入。会社の冷蔵庫が一杯だったので、仕事終わるまで保管しておいてもらえないか鮮魚コーナーの店員さんに聞いてみたら、サービスカウンターに言えば分かるようにしておくのでOKとのこと。流石!最近はそんな融通も聞いてくれるんですね。で、少し早めに会社を切り上げてアサリを受け取って帰宅。晩酌もほどほどにアサリを剥き始めると、こりゃマズイ!身が痩せ過ぎてて餌には小さ過ぎ!難しいんだよな〜、季節や産地によって、殻の大きさと身の大きさにギャップがあることが多い。春から夏は身入りが良過ぎるし、産卵期は肝がミルキーでベロも小さくて最悪だし、冬場は痩せていて、ちょうど良さそうなサイズを選ぶと小さ過ぎたりして・・・実際の身質は剥いてみないと分からないことが多く、この時点ですでにギャンブル。カワハギ釣りの第一条件は良い餌を揃えること。釣行前から餌に難があるとモチBも低下するし、逆に餌の心配が面倒なので釣行回数が減り気味というのもある。そういう意味ではカワハギの聖地、久比里船に乗ればそんな心配は無用なのだが、この季節、週末の人出の多さを想像すると腰が引けるし、今回はカワハギ釣りをやりたいのが先ではなく、角田丸の予定がカワハギだったところに便乗するだけなので、その点、如何ともし難い。いつものことながら、前置きが長くなってしまったが、船長のお迎えで船着場に到着すると皆さん揃って待機中、顔見知りのお客さんばかりだ。Y口さんとは1年振り、T田さんとは5年振り?お久し振りです!私は船長の指示で左舷ミヨシに入り、左右3名づつの6名のお客を乗せて6時55分に出船。


三崎西口から出船/本日のメンバーは殆どが顔見知りのお客さんで計6名。

三崎西口から出ると、そのまま沖に直進。7時7分、西口カマ根の沖から開始。北東の微風で海上はベタ凪、水色は極澄み。水深は50mで、のっけから深場の釣り。あ〜今日も一日この水深か?昔はカワハギ釣りで水深50mなんて、よほどの低水温期しかやらなかったんだけどね。海底は一面トラギスの群れだもん、巻き手の右腕をサイボーグにでもしないと一日持たないかもしれない。潮周りは小潮の2日目、満潮が10時20分頃の予報。現在のところ、潮流は南向きの下げ潮トロトロだが、上っかわだけで底はまったく動いておらず、やや二枚潮気味。一流しめ、早々に左舷トモ寄りから型を出し、徐々に皆さんボーズ脱出。今のところ私にはまったく気配無し。カワハギの数が少なく群れが固まっている訳でもないので、この人数でも潮先潮尻の影響があるような気がする。二流しめ、さらに他の方々も型を出し始め、早い人は2枚目をゲット。毎度のことながら最初は色々な釣り方を模索。まずはオモリを1m切った状態からアタリの出方を見て調整していくが、たまに中層でソレらしき触りを感じるものの、活性が低いようで押しても引いても食いアタリが取れず、餌だけやられる。かと言って、底で叩き釣りなんぞやろうものなら一発でトラギスの餌食、弛ませでもしようものなら上針まで全部トラギス。どうにかならんかねこのトラギスの活性。状況的には、海底はトラギスがパン食い競争、カワハギは居なくもないけど浮いてるカワハギは潮が気に入らないようで、食い気があまり無い状態。どうにもならないので、仕掛けを上下ひっくり返して針を付け直す。そのままだと捨て糸が30cmになるので、若干詰めて25cmとする。オモリが着底したらすかさず1、2m上げて、叩きながら誘い下げて餌を見せ、オモリが底に着いた状態のゼロテンションで食わせる作戦。すると、いきなりアタリが出たが、これは巻き始めでバラシ。クッソ〜!今のはサイズ良かったなぁ。たぶん釣り方的には間違いではないと思われ、開始約1時間10分経過した8時15分、ようやく完全なアタリを出して初物をゲット。船中、最後のボーズ脱出者となった。やはり的外れではなかったようで、その後、15分間で立て続けに3枚確保。しかし続いたのはそこまで。流しの途中でカワハギの気配が出たかと思うと、まったく無くなったりでパターンもヘッタクリも無い。あ〜あ、思っていたより厳しい展開。ただでさえ、餌が小さいせいでアタリが悪く、当たっても一発目を逃すと次が来ない。小餌のデメリットを痛切に感じながらのシビアな釣り。食いが渋いだけに餌は少し大きめの方がアタリが良い。私は計ったように20cm未満を揃え、その違いは周りと比べて一目瞭然。


三崎西口沖〜城ヶ島西沖の水深50〜55m、もうちょっと浅いと釣り易いのだが・・・。

10時を回るとやや上げ潮気味に潮が動き、形的には自分が潮先。とは言え、なかなか思うようにアタリが出ない。苦労して苦労してやっと8枚。その後、平気で1時間の間が空く。釣れないぞ〜!11時、久し振りに1枚釣れ、その10分後、もう1枚釣れて、とりあえず最低目標のツ抜けは達成。結局、午前中はこれが最後、ホント冴えない釣りである。12時を回って単発で1枚追加。これも同じサイズ。ただ、ちょっと違ったのは、底で叩きを入れてからゆっくり持ち上げてオモリを切って行く途中での追い食い。細かいのが数湧いてる時によく嵌るパターンだが、たまたま反応しただけで、その後は無し。かれこれまったく食わない流しの繰り返しで、だんだん気持ちが萎えてきた。13時を過ぎ、試しに4mくらいオモリを切って上から探ってみたら、ちょうど2mのタナで明らかな生体反応。押すか引くかの迷いどころだったが、今日はここで聞き上げに行くと着いて来ないパターンだったので、ゆっくり聞き下げていくとガッガッガッと来て、オモリがポワ〜ン。中層で道糸がフケる=針掛かりである。そのまま竿を立てるとズドドドド〜ン。ところが魚がデカくて一定の巻き上げができない。激しく叩かれては巻きを繰り返していたら、突如スポン!マジかよ〜!ハズレやがった!回収すると針が90度に伸ばされていた。今日は餌が小さいので針も小さくしていたのが裏目に出た。やはり餌は重要である。釣りの組み立てから何からすべてに影響を与えてしまい、仕舞いにはこのザマだ。気を取り直して再投入。オモリが着底したら、すぐに2m持ち上げて動かさない。すかさず生体反応。これも聞き下げでヒット。20cm級である。急いで再投入、やはり2mですぐにアタリ。マズイ空振った!つい、口が滑って、周りに2m上で当たるよ!気前良く教えてしまったではないか!すると右舷のお客さんもパタパタ何枚か型を出し、本日最大の盛り上がり?とまでは行かないものの、空中戦は約15分間、5回当てて4枚掛けて3枚ゲット。残念ながら場所を通過してからは、流し換えても食いは戻らず。この程度の食いが小1時間もあればだいぶ違うんだけどねぇ。以後45分間、まったく気配も無くなり、いよいよ14時を回ったところ、ラスト10分のアナウンス。地底で叩きを入れてゼロテンション、すると典型的なヘコヘコアタリにアワセが決まって1枚。速攻で入れ替えて、同様に1枚追加したところ、14時10分タイムアップ。結果はオール小振りの16枚、右舷ミヨシのお客さんが終日中層だけ攻めて14枚はお見事。他は皆さんツ抜けならずの厳しい結果。魚固まっておらず、出会い頭の拾い釣り、おまけに餌がダメ、バラシも多いわで内容悪過ぎ。


本日の釣果、カワハギ 16枚(14〜20cm)、他、トラギス3兄弟とベラ類は放流。良型は何枚か掛けましたが全てバラシました。

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