アマダイ、お魚活性高く大漁五目釣り

12月27日(土)、久比里の巳之助丸からアマダイに行ってきた。
低気圧が台風並みに発達しながら東海上を進み、昨日は強い冬型の気圧配置となった。こちら関東地方でも強風が吹き荒れ、冷え込みの厳しい一日だった。実は昨日、会社を休んでアマダイに行こうと思っていたのだが、予報がそんな予報だったので、多少荒れても影響の少ないアオリイカの道具に入れ替えて就寝。朝、そのつもりで仕度をして予定の時刻に玄関を開けた途端、ドヒェ〜!外はゴーゴーと唸りを上げ、木々は折れんばかり。部屋の中からはこんな状況とまったく気付かず。う〜ダメかなこれじゃ。すぐに凪ぐ予報なら強行するんだけど、等圧線の間隔はすぐには広がりそうにないもんね。予想最高気温も昨日より10度以上低いって話だし・・・止〜めた!玄関の外で急遽中止決定!Uターンして再び部屋にこもった。(で、結果的にお目当ての船宿は、出船して全員型は見たそうですが、西風が吹き込んで10時半早上がりとなったらしい。まっ妥当な判断だったってことでしょう。)一転、本日は冬型の気圧配置も緩んで海上は凪予報。世の中的には冬休みの初日となり人出の多さが気になるが、できれば年内あと2釣行くらいしたいので、そのためには本日は外せない。釣りモノは仕切り直しでアマダイである。前回、初使用で穂先が故障した『アルファタックル エアボーンスティック タチ 220F』だが、その後、釣り具店から連絡を頂き、メーカーさんに同じ物を3本持ってきてもらって、それぞれに荷重を掛けて、曲がり具合をチェックしてくださったとのこと。中でも一番出来が良さそうな1本をキープしておいてくださったそうで、先日、受け取りに行ってきたばかり。今度は大丈夫であることを願うが、念のため、昔からよく働いてくれた『ダイワ ファイアバロン 30−240』も予備で携行。いつもの電車で船宿に向かうが、釣り人の数が普段と比べて全然少なく見えるのは気のせいだろうか?京急久里浜駅で降りた釣り客は明らかに少ない。6時20分、船宿に到着、アマダイの23号船は・・・ウソッ?先客は左舷ミヨシと右舷トモに1名づつ居られるのみ。とりあえず左舷トモに荷物を下ろすことにした。カワハギ船はいつも通り2杯出し態勢だが、こちらもガラガラ。皆さん、いつもの感覚で後ろから詰めて座って居られるが、胴の間からミヨシまでぜんぜん空きあり。船宿さんには申し訳ないけど、お客的には最高の条件。皆さん、仕事納めの翌日は一日ゆっくり休んで日曜日辺りから活動なのかな?それに昨日の強風&冷え込みも効いたのだろうか?


今日は全船ガラガラ/『アルファタックル エアボーンスティック タチ 220F』復活!今回はまったく問題無し!

で、私の後にお客ひとりも現れず、我がアマダイ船は大型船に左舷2名、右舷1名という信じられない状況。カワハギ船も各船、片舷4、5名と超余裕。これで魚の活性が良ければ最高なのですが・・・。さて準備も整い、7時50分、全船続々と出船である。港を出ると船は定番剣崎沖へと走る。未明までやや強めだった北風もこの時間ほとんど止んで、海上は思ったより穏やか。8時35分、剣崎の南沖、位置的に毘沙門の下くらいですかね、早速開始となった。舳先は北東向きだが、ほぼ無風。海上、ややウネリがあるがベタ凪。水色は相変わらずの真っ青。水深89m。まず、外道の活性を見るため、ごく一般的な釣り方から入ると、すかさずトラギスの攻撃。今日は試しに全長2.3mの3本針仕掛け(モトス4号、ハリス3号。枝間100cm、80cm、50cmで枝素各30cm。接続は手前が小型の親子サルカン、先はクロスビーズ。)を使用しているが、回収するとすべての餌が何らかの形でやられている。案の定、地底はトラギスの活性が高いので、前回奏功したオモリを2m切っての誘い釣りをすると、すぐに反応したのがレンコダイ。レンコも掌より大きいサイズになると独特の鋭い引きを見せる。脂が乗って、塩焼きやお刺身で絶品、小型でも唐揚げや南蛮漬けには最高の食材なので迷わずキープ。潮周りは大潮の2日目で干潮が10時頃の予報。この時間、東から西に向かってトロトロ程度の潮。タナ取りは基本的には道糸の角度によって調整するが、船が引っ張って道糸が斜めに入ったら低め、真っ直ぐ立つ時は高め。今日は人数が少ないので、潮回り後のブッ込み一投はややフライング気味に仕掛けを下ろし、船がスライドして道糸が斜めに入る状況を意図的に作ってやり、オモリを30cmくらい浮かしては着底を繰り返し徐々に仕掛けを立てる。アマダイが居てくれれば、これが最高の誘いになる計算。9時10分、回収してみたらトラギスとアマダイの赤ちゃん(21cm)が一荷で上がってきた。前回に続き、初物は苦笑サイズだが、とりあえず1本は1本。9時50分、左舷トモのお客さんが30cm前後を立て続けに2本。ご本人、小さいです〜と照れ笑いだが、連続で食ってきたのは時合?その10分後、再び左舷トモのお客さん、自ら玉網を入れて46cmの良型をゲット。ムムッ!僅か20分程の間に3本は凄いなぁ。参考のために釣り方をお伺いすると、1mくらい底を切って誘ったり、基本的な釣り方ですよ!とのことで、大きな違いは無さそう。ってことは、そのうち来るでしょう。


海上ベタ凪、富士山クッキリ/大型船にこの人数、土曜日だと言うのに夢のようです。

無風ベタ凪の海上だが、船首は南西向きで安定。潮は右舷ミヨシ突っ込みだが、右舷ミヨシに客は居らず。10時20分、普通に誘っちゃうと外道の反応が早過ぎるので、1m切った状態から、あまり派手に動かさずにアタリを取っていると、何となくツンッ!と仕掛けが突っ張ったような違和感。特に次の動きが来ないので、少し様子を伺ってから聞きに行ってみると、目線くらいまで竿を持ち上げたところでグワッとした重量感に襲われた。すかさず巻きアワセで確実に掛けに行くと、激しい抵抗に竿が叩き込まれ、いきなり静から動へ。思ったより魚が大きくて簡単に浮いてくれない。落ち着くまで手巻きでやろう。ダンダンダンと首を振る三段引きは正しくアマダイのそれ、しかし、今まで体験したことの無い重量感に緊張が高まる。直感的にアマダイなら50cmオーバー間違い無い。あんまり慎重にゆっくりやって余計に暴れさせるのも良くないけど、とても急いでは巻けない。暴れっ放しではないところや、その暴れ方が下品ではないところからして、外道の確率は極めて低いと思われる。20mくらい手巻きでやって、そろそろ電動でも大丈夫かな?などと思ったら、オットットット〜思い出したように暴れ出すから油断できない。かれこれ30mくらい巻き上げたところ、魚が反転して突っ込んだ直後、プチッ!っと嫌な感触を覚えた。アチャ〜!ハズレちゃったよバカモン!頭の中99.9%デカアマダイ、しかも夢の50cm級だったのに〜!ハリス切れならまだしも、針が外れたところがまたアマダイっぽいし。あ〜あ、残念無念。ガックリ〜テンションズンドコです。こりゃしばらく立ち直れそうにないぞ。しょうがない、回収して次の釣りに戻る。その後もタナ下げるとトラギス、浮かすとレンコの入れアタリは続く。11時10分、先にトラギスっぽいアタリが出たのだが、まだ他の針は生きてそうな気がしたので、少し粘っていたら、明らかに異質なアタリが混入。これも派手な動きが出ないので、聞きに行ってみたら、途中でドスン!と竿を叩かれ、オイオイオイ、やっぱアマダイだったし。上手いこと掛かったが、さっきの手応えとは比べ物にならない。難なく浮かしたのは38cmのまあまあサイズ。普段だったら素直に喜べるんだけどなぁ。HP用の撮影には笑顔でポーズ。しかし、今日は潮が大して行かない割りには海底は活性が高いようで、この海域にしてはアカボラやオキメバルも顔を見せ、お土産は貯まる一方。レンコもバカにしていると30cm近いサイズも混じり、ガツガツとした強い引きにハラハラさせられる。これでお正月用の鯛はレンコの尾頭付きで決まりだ。


やっとまともなサイズゲット(38cm)/お昼にはこんな感じ。レンコの食いが止まりません。

12時30分、これも最初モゾッとして派手なアタリが出なかったが、トラギスやレンコのアタリとは違って、怪しいと思ったらやっぱりそうだった。29cmとやや小振りながら本命アマダイ。今日は潮とタナ取りの関係からか、いきなりダン!と叩くような強いアタリが出ないようだ。ちょっとした違和感に注目してアタリを逃さないようにしよう。しかし、こうやって静かに釣りながらも、先程の余韻が抜け切れず。あの外れた瞬間の嫌な感触が忘れられない。しばらく引きずるんだろうな。相変わらず東から西へトロトロの潮で海底も状況変わらず。しかし、今日はレンコの活性が高いけど、コマセ使って専門に狙ったらどんだけ釣れるのかと思うほどの湧き具合。レンコが食う潮だったらカイワリなんかも出そうな気がするけど、そこは超高級魚、なかなか思い通りには行きません。さて、だいぶ本命からのシグナルも久しく、時既に終盤戦。すると13時50分、回収の合図と同時にちょっと幅のある持ち込みだったが、その後の動きが無い。今日はこのパターンが多いが、これも聞き上げで乗りを取って巻きアワセ。時折、ちょっと良さそうな叩き込みを見せるので、皆さん道具が上がってしまっているけど、ここはゆっくり大事に巻き上げさせて頂きますよ。お待たせしてすみません。ようやくオモリを回収するとぼんやりと青白い魚影が浮上。ハリスを手繰ると、オ〜なかなかの良型。自分で玉網を入れて無事ゲット。後の計測で44cmのアマダイだった。久し振りに40cmオーバー釣ったけど、アマダイは大きければ大きいほど太さが増して、目もだんだん上の方に着いて、見た目の貫禄が違いますね。また知人でも招待してシャブシャブパーティでもやりますかねぇ。それにしても午前中のバラシがすっかり頭に焼きついてしまってイカンイカン、この型上げたんだから素直に喜ばないとね!今日は取り立てて食いが立つ時合というのも無く、1時間に1回くらいポツンポツンなので、もう1チャンス来るかな?アマダイ釣りは最後の1投まで分からない。そして終了直前の15時3分前、ようやく呼び込んだソレっぽいアタリだったのだが?回収すると19cmの赤ちゃんアマダイ。このサイズでも一人前のアタリ出すんだよね。数に入れさせてもらえれば5本で納竿。一日、最高の釣り日和に恵まれ、お土産大漁の五目釣り、大物バラした以外は言うこと無し!さ〜て、アマダイは一応釣れたし、一年の締め括りは何やろうかな?


本日の釣果、アマダイ 5本?(44cm、38cm、29cm、21cm、19cm)、カナド 2尾、オキメバル(トゴットメバル) 1尾、アカボラ(ヒメコダイ) 4尾・・・


レンコダイ(キダイ) 22枚(15〜29cm)、他、トラギス類、ヒメなどは放流。

【船宿HPコメント】
甘だい(27日)・・剣崎沖、潮;澄み、水温;17度   
今日の甘だいは剣崎沖へ向かい80〜90mラインを狙いました。一日トロリの下げ潮でキダイの活性高くキダイを釣りながら、たまに本命と言った感じの釣りでした。今日の最大46cmで中〜大型中心でした。トップは横浜市の込み根さんが5本、裾で1本ゲットの好釣果でした。外道はれんこ、ほうぼう、鬼かさご等でした^0^(功一) 

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