アオリイカ、乗り目良く一応リベンジ達成

12月29日(月)、大津港のいなの丸からアオリイカ&スミイカに行ってきた。
先日のアオリ釣行は水色スケスケで流れも無しという厳しい条件下、帰り際になって、ようやく気配が出始めたところで無念の時間切れ。年末休みに入って一昨日のアマダイ釣行は、おかず大漁ながら悔しいアクシデントもあって、こちらは追々長い目でリベンジすることにして、やはり、2008年最終釣行は、先日撃沈に終わったアオリイカの顔をなんとしても拝んでおきたい。年末休みで凪予報、たぶん、普通に乗合船に乗っちゃうと混雑必至だと思うので、完全予約乗合の大津港いなの丸に電話を入れてみることにした。こちらのアオリ乗合は親方の甥っ子に当たるたくみ丸にて出船。昨年も数回お世話になったが、今年になって大きい船に換えたようで、それ以来、乗船させてもらうのは初めてである。釣り座は予約受付順に乗船し、好きな場所を取るシステム。予報は北風の下げ潮なので、ベストポジションは左右大ドモなのは確実だが、最低でも四隅に入れる4番以内なら乗船するつもり。聞いてみたら3番目とのことなので、とりあえず予約を入れることにした。乗船時刻は7時過ぎなので、ゆっくりめに出発して、6時45分頃に船宿に到着。早速、受付を済ませ、ふと振り返ると、あらまぁ!I澤さんじゃないですか!約束した訳でもないのにナントいう偶然。あまりにも狙い所が同じだったもんだから最初はビックリしたけど、前回の釣行でお互いに玉砕された同士、行動パターンとしてまったく不思議ではない。考えること一緒ですもんね!(笑)で、最初の2名は案の定、左右トモに入るそうなので、私は左舷ミヨシ、I澤さんが右舷ミヨシ、もう1名来られて左舷胴の間に入られ計5名の乗客。準備が整い、定刻7時30分に出船。航程20分少々、観音崎沖でスローダウンすると位置取りが決まり、7時55分、開始の合図である。北北東の微風で晴れ、海上は凪だが、航路のすぐ脇なので、頻繁に往来する大型船の曳き波で船が大きくローリングする。水深は32m、水色は久し振りに見る茶色系の薄濁り、アオリには良さそうに見えるがどうだろう。中オモリは15号統一、ハリスは自由だが、各自で底からタナ取りをするため、無難に5号3mを繋いで、ハリス分+1〜2m程度のタナでシャクる。開始10分、回収の合図と同時に左舷トモでヒット。小振りながら早くもアオリイカが顔を出した。二流しめ、またしても左舷トモ、これは良型のスミイカ。やっぱり後ろかよ。まぁまだ始まったばかりだ。前も頑張りましょう!


考えることは一緒?約束したわけじゃないけど今日もI澤さんと同船(笑)/まずは観音崎沖、水深32mから。

潮周りは中潮の初日で干潮が11時半頃の予報。潮向きは完全に読み通りで、船首北向きで下げ潮、しかも、速過ぎず遅過ぎず、いい感じで流れていて、濁りも加わって申し分の無い条件。少し間が空くと、船長は若干南寄りに移動して、鴨居沖、水深36m前後で再開。すると8時40分、右舷ミヨシのI澤さんが沈黙を破った。無事、600g級のアオリをゲット。すると、立て続けに右舷トモ、左舷トモと連続でヒット。おいおい頼むよ、また自分だけブラックホールか?最初、様子見でピンク系、グリーン系のマーブル地のエギを使用していたが、I澤さんがオレンジの金腹で乗せたので、試しにバレンシアの4号に交換。すると、2、3回シャクったところで、すぐにグワッと腕を止められた。無事、船長に救って頂いたのは400g強のアオリイカ。まずは型を見たぞ、置いて行かれないで良かったよ・・・というのが正直な感想。前回、カスリもしなかっただけに、2人とも早めに顔を見られて、ここまでは順調な展開。すると次の投入ですぐさま生体反応。何か着いてるけど小さいですね。ナント、正体はマルイカであった。胴長20cm足らずで、4号のエギに乗ってくるとは食いしん坊。一般的にはこの時期、釣りの対象と考えられていないけど、船長によると、けっこう反応見えることも多いそうで、先日はエギで20杯以上釣り上げたお客さんも居られたそうだ。この時期のマルイカは食味も最高とのことで楽しみだ。急にイカっ気が出てきたので、オレンジ系のエギがいいのかも。9時を回ると、船長は東に走って、浦賀水道航路のど真ん中に移動。水深は43mから深いところで50m程度。9時20分、タナを取り直してすぐズシッという手応え。一回りサイズアップして600g弱のアオリをゲット。その後、良型のスミイカが乗ってきたり、10時前にはI澤さんも2杯目が乗ってと、ここまでは展開を記憶していられる状況だったのが、10時頃から様相が一変。左右トモが交互に入れ乗り状態となってしまい、他3名は指を銜えて見ているだけ。振り返るとほとんどどちらかが竿を曲げている。I澤さんと目を合わせて、また掛けたよ!あっ、また掛けたよ!お互いボヤキの連続だ。船長も気を遣ってこちらに声を掛けに来てくれるがどうにもならない。しかもトモで道具が上がっている時くらい、こっちに乗っても良さそうだが、それが来ないから不思議。いったいどうなっちゃってるのよ?今日は早めに型を見られたし、気分よく竿納めができるかな?と思ったけど、目の前で爆乗り見せ付けられちゃうと穏やかではない。


トモの2人が入れ乗りで止まりません。後ろと前であまりにも格差が付いてしまい気分が凹んできます。

色々やってみても状況変わらず、とにかく後ろしか乗らない。そこには技術的にはどうにもできない壁がある。もしかして前と後ろで定置網の中と外なんじゃないの?船長に冗談を言ってみたりするが、ちょっと顔が怖かったかな。(笑)散々見せ付けられた挙句、11時45分、こちらにもおこぼれがヒット。微妙にサイズアップして600g級のアオリイカ。これで3杯目。船のオモテ側の生簀を共用させてもらうため、私はイカに安全ピンを刺してI澤さんの分と区別。後ろの2名は獲物がズッシリ入ったスカリを生簀にぶら下げる。中には1Kg級も混じって凄いボリュームだ。この他にスミイカがバケツにてんこ盛りだからたまらん。まったくやれやれ、船上格差もここまで来るとホント素直に笑えたもんじゃない。お昼を回ると潮が行かなくなり、あれだけ乗せまくっていた後ろもペースガタ落ち。そりゃそうよ、乗らない時は何やったって乗らないのよ!終盤、上げ潮に変わって形成逆転と行きたいところだったが、12時半を回る頃には形成逆転どころか全員で沈黙。しばらく我慢していると、いくらか潮が動き始めたが、西から東の上っかわだけで芯の潮が来ない。期待の上げ潮は腑抜けで、まったくミヨシの潮にならず。13時10分、それでも諦めずタナ取りとシャクリを続けていたら、突然ズシッと腕を止められた。これが650gで4杯目。13時半、船長は大きく船を走らせ航程約20分。ここは走水沖だけど2カイホ下?という微妙な位置だが、たぶん以前3カイホがあった周辺だと思われる。水深26mから入れてみたが、船中ダンマリ。潮がぜんぜん動かず乗りそうな気がしない。何度か回し直してくれるが、誰にも音沙汰無し。船長から残り10分のアナウンスがあり、いよいよ終了3分前、I澤さんが土壇場で1杯ヒットさせ、これを以って本日の釣りは終了。結果、私とI澤さんは仲良くアオリ4杯&スミ3杯。ちなみにエギは最初の1杯はバレンシア、その後はすべて背がオレンジとオリーブの2トーンで金腹の3.5号、噛まれてボロボロになっちゃいました。さて、前回のリベンジという意味では成功、普段だったらご機嫌で帰れるところなんだけど、やはり素直にそういう気分にはなれません。釣りっていうものは絶対釣果ではなく、相対的な内容で満足感も喜びも大きく変わるものだということを強く感じさせられる竿納め釣行であった。ま、そんなことよりこの一年間、大きな病気や怪我も無く、毎週毎週、好きな釣りに通えたことに感謝したい。さあ、今年はこれで終了、来年はいったいどんな一年になることやら・・・。


本日の釣果、アオリイカ 4杯(650g、600g、580g、420g)、スミイカ 3杯(640g、520g、360g)、マルイカ 2杯(胴長19cm、16.5cm)。

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