アマダイ、船上激混み海底激渋

1月4日(日)、久比里の巳之助丸からアマダイに行ってきた。
初釣りはオニカサゴ4つにムシガレイ2枚と上々の結果。結局、この冬休み3釣行は、デカアマダイのバラシがあったり、向こう側だけイカが入れ乗りだったり、3戦3勝とは言い難い気分ではあったが、釣果的には十分過ぎる内容。ここで図に乗ってもう一回アマダイなんか行ったらきっとドツボに嵌るんだろうなぁ。そんな予感がムンムンする中、敢えて4戦目はアマダイに決定!我ながら学習効果ってモノが無いけど、良い方に裏目に出たりしないかな・・・なーんてね。(笑)冬休み初日(12月27日)はお客ガラガラだったけど、昨日(1月3日)も釣果情報だけ見ると1〜5本で、裾が型見てるってことは乗客が少なかったのかな、実際のところはどうなんでしょう?世間的には冬休み最終日となる本日、潮が濁っちゃったような情報もあって、そういう意味でもヤバそうな雰囲気が充満する中、いつもの時間に到着。カワハギ船は早々にゴッタ返しているが、アマダイ船は先客3名、左舷ミヨシが空いていたので、迷わず荷物を下ろした。受付を済ませると番号札は4番。もしかしてお客少ないのかな?なんて一瞬思ったが、それは大きな間違い。来るわ来るわ、アマダイやる人ってこんなに居たっけ?(笑)出船1時間前には片舷7、8名と実質上MAX。そこから更にダメ押しで来るわ来るわ。片舷10名超えそうな勢いで、お隣のカワハギ船と似たような人口密度、こんなに混んでるアマダイ船を見るのも久し振り。こりゃ酷いですね、お隣さんと苦笑していたら、16号船が急遽アマダイ2号船となり、その辺の柔軟な対応は流石大船宿!しかし、出船30分前を切ってもまだ来るし。本船は左右7名づつで落ち着いたかと思ったのだが、最後に3人組がなだれ込んで来て我が左舷は10名。胴の間のお客さんは広がったり詰めたりで忙しいこと。何人もでギリギリに来るの何とかならんかね?しかしアマダイだけで30人超ですか?恐るべしである。一方、船宿さんはこの程度の混雑は慣れっこで、餌やお年賀の配給も余裕でこなし、むしろ定刻より10分ほど早い7時50分に出船。カワハギ船には、最近すっかりS社のカワハギ担当になった?I田君や最近ご無沙汰のオチタ君らグループも乗船して居られるが、今日はどちらも苦戦覚悟でしょう。ご健闘をお祈りしています!


お客来るわ来るわ、アマダイ船もついに2杯出し/毎年、豪華なお年賀です。

船は港を出ると一路剣崎沖へ。海上は思ったより風が強く、一面うさぎが飛び跳ねる中、追い風でスピードに乗る。剣崎の灯台を右に見ながら江奈湾〜毘沙門のだいぶ沖まで進んだところでスローダウン。船首を風に立てて8時35分開始の合図である。北東の風けっこう強く晴れ。海上は多少風裏になるため1m程度の風波、問題の水色は・・・良くない。この色は厳しいぞ。少し茶色が入った黒濁りで、見るからに冷たく魚の活性が上がらない潮。水深は93m。案の定、誘っても止めても生体反応ゼロ。しばらく音沙汰が無いので、回収してみるとすべてのオキアミが完全な状態で戻ってくるし、オモリも冷たい。普通じゃこんなこと有り得ない。一週間前は青く澄んで暖かく魚の活性の高い潮、一変して底潮冷え込んで生体反応皆無の死の海。しかも潮が何にも動かずで、想像を絶する酷い状況に打つ手が無い。結局、最初の一流し、外道のアタリも何にも無しで、たまにオキアミの頭だけしゃぶられるかどうか。開始1時間経過して私は未だ生体反応無し、船中17名でたぶんトラギスとレンコが1匹づつ出たか出ないかでしょう。水深90〜95m中心に、やや城ヶ島寄りの80m立ちにも入れてみるが状況変わらず。潮が何にも無いので、気を付けていればオマツリは起こさずに過ごせるが、魚の活性が上がる条件が何ひとつ無い。こういう日は潮や時間の関係で、一瞬だけ食いが立ったりすることもあるんだけど、いつもあれだけ煩いトラギスすら食わない潮だから望みは薄いかも。僚船は遠く離れているが、巳之助丸2号船とやまてん丸が見える。おかしいな、山下丸の姿が見えないぞ。もしかして、先手を打って千葉県寄りで操業しているのでは?(って思ったら、後でHP見てビンゴでした。)船長〜これじゃダメでしょ、場所換えようよ〜!って心で訴え掛けるが通じるかどうか。10時半、移動するので被るからキャビンに入っててくださいとアナウンス。ヨッシャ、願いが通じたか!大波小波を乗り越えながら低速で東に移動。到着したのは松輪瀬の下っかわ、水深90m。ここは風がモロ、波が深く掘れてミヨシ席は上下動が2、3m、少々恐怖感を覚えるほど海が悪い。水色は毘沙門沖と大して変わらず、ダメっぽいですね。被害は広範囲に及んでしまっているようだ。この潮じゃカワハギも食うわけ無いわ。


剣崎沖は激渋でトラギス1匹食いません/たまりかねて岩井沖へ移動。

かれこれ40分ほど粘ったが、外道すら当たらない。しばらくして回収の合図、千葉県側まで走るのでキャビンに入っててください!ヨッシャ、今、千葉県って言ったよね?マイクが接触不良なのか、肝心な部分がちゃんと聞こえなかったよ。東へ20分ほど走って到着したのは、浮島が近くに見える内房岩井沖。11時半、水深85mから投入。澄み潮とまでは行かないものの、神奈川県側よりも水色は明るく見える。正直なもので、再開早々、船中あちらこちらで電動リールの巻き上げ音。外道がちょっかいを出すだけ期待ありかな?11時45分、私にも本日初めての魚のアタリ。針掛かりしたのは17cmくらいのオキトラギス。開始3時間10分経ってようやくトラギスゲット!(笑)流れはトロいながらもミヨシ突っ込みで、間違いなくチャンス。お隣さんと、この潮で食わせたいですね〜。アカボラもちょくちょく当たってきて、コレが食うくらいならアマダイも期待できそうなんですけどね。お隣さんは、アカボラ美味しいけど、処理が面倒とのことで、釣り上げる度に私のバケツに入れてくださり、ありがとうございます!塵も積もれば何とやらで、いいおかずになります。お昼を過ぎると風も収まってきて良い凪に。相変わらず南側に旋回しての潮回り、ミヨシ流しが続いてチャンスタイム継続中なのだが・・・13時、一旦、仕掛けを全部浮かして、ゆっくり下ろす誘いに今日一番のアタリ。確実に針掛かりさせるために竿を煽ると、胴から曲がり込んでなかなかの重量感。最初は引きが強くて、簡単に底を浮かし切れなかったが、徐々に落ち着いて電動巻上げON。お隣さんが玉網を準備してくださるが、う〜ん、ちょっと暴れ過ぎるのでアマダイじゃないですね。そして海面に浮上したのは、青緑の羽を丸く広げた2尾の魚体。そのまま抜き上げたのはホウボウの一荷でした。パッと見、大きい方は40cm以上ありそう。本命じゃなくて残念だったが、冬場のホウボウは脂が乗って身も締まって美味しい。この最悪な日にしてみれば上等なおかずゲットである。終盤、北に走って保田沖に場所を換えたが、こちらは潮が動かず万事休す。何事も起きないまま14時55分、終了。下船後、右舷のお客さんに聞いても上がってないそうなので、たぶん今日は船中ゼロ?この潮が入れ替わるまで神奈川県側はダメですね。ちなみに最初から千葉県側を攻めた山下丸は前半好調だったようで作戦勝ちでしょう。

P.S.
カワハギも案の定、激渋だったそうで、トップでツ抜けがやっとだったそうです。帰りにI田君からカワハギ全部頂いてしまい、ありがとうございました。


ホウボウ 2本(34cm、41cm)、アカボラ(ヒメコダイ)、半分お隣さんからの頂き物です。他、トラギス類、ガンゾウは放流。

【船宿HPコメント】
甘だい(4日)・・剣崎⇒岩井沖、潮;澄み、水温;18度
今日の甘だいは、最初は剣崎沖80m前後を狙いましたが、底潮が全然動かず食いも立たなかったので岩井沖へ移動しました。ここでも食いは渋めで型程度に終わってしまいました。こんな時は外道もあまり多彩では無かったですね。明日は頑張ります。^0^(功一)


左は1月2日、右は1月4日(当日)の海水温分布図。三崎で2.8度も下がってます。色付きの部分は当日のアマダイの漁場。
(「神奈川県水産技術センター 海況図データベース 東京湾口海況図」より借用)

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