アマダイ、極寒激渋で我慢大会

1月28日(水)、久比里の巳之助丸からアマダイに行ってきた。
先週末は所用やらシケやらで止む無く陸止め。今週末もシケ予報だし、もともと日曜日は所用でNG。あ〜あっと、中3週間も空いちゃうと、また体調がおかしくなりそうだし、翌週できる保障も無いし・・・ってことで、いきなり本日、平日出撃を目論んだが、何をやるかが決まらない。(笑)イカ系やりたいのは山々なんだけど、冷凍庫にまだ在庫あるし、それにあの寄生虫だらけのスルメ、間違っていっぱい釣れちゃったら、そのままお裾分けできるシロモノじゃあるまいし、後が難題。風強そうだからオニカサゴもなんだし、アジ釣れてるけどわざわざ平日行かなくても・・・一瞬、湘南のアマダイに食指が動いたけど、あっちも水温下がって濁りが被っちゃったなんて情報もあり、なんだかな〜。正月のアマダイ釣行は急激な水温低下と濁り潮で撃沈だったが、このところは渋いながらもトップで3本前後出ているので、ここは慣れてる久比里のアマダイにでも行くことにするか。いずれにしても、あまりモチベーションが上がる要素の無いのが事実。いつもの時間に到着すると、左舷大ドモに荷物が置いてあって、お客さんは車で仮眠中らしい。とりあえず右舷大ドモに荷物を下ろし、受付を済ませた。最近、再開した親父船長の大アジ船も根強い人気があって、常連H木さん始め、8名前後?、カワハギもそろそろ激渋期に入ったようだが、こちらも8名前後?我がアマダイ船は待てど暮らせど私の後、まったくお客無し。先日みたいな激混みも嫌だけど、あまりに少ないのも寂しいものだ。7時半頃になって左舷大ドモのお客さんが見えてご挨拶。案の定、お客さん2人だけだから前に移動して!と船長に言われ、2人とも操舵室の前辺りまでスライドして釣り座を再セッティング。準備も整い、定刻より少し早めの8時5分前には出船となった。久里浜港内は穏やかだが、煙突の煙は真横。船は追い風に乗って南下、もう一人のお客さんが気さくな方で、アマダイ釣りについて色々と話しながらの航行となった。8時35分、いつもの場所より若干沖目でスローダウン。江奈湾〜毘沙門の南沖だが、剣崎灯台の遥か彼方に久里浜の煙突が見える角度。船首を風上に立てるとドヒェー!スゲー風。位置取りが決まると早速開始の合図である。


大きな船に片舷ひとり、混むのは嫌でもこれは寂しい/あれからこの竿もトラブル無く・・・。

北北東の風強く曇り、海上は1.5m前後の波で、仕掛けをコントロールできるギリギリの線。水色はやや濁り気味だが、正月の黒っぽい茶濁りよりはマシな色。最初は水深96mからの流しとなった。しばらくやって、アタリが無いってことは餌が無い?否、回収してみるとオキアミは頭もしっかり着いたまま、型崩れもしてない。状況は想像以上に厳しそうだ。海況図を見る限り、正月の激渋日よりさらに水温は下がっており、現在、この海域は13度前後。それでも先日までは底の方が幾らか高めで、まだ活性もあったようだが、このところ底潮も同じような水温まで下がってしまったという情報もあり、どう転んでも苦戦は間違い無さそう。広域海況図を見ると、黒潮が中部地方から大きく沖に蛇行している影響で、現在、伊豆諸島でも15度台の低水温で推移。毎年、東京湾西側より高めに推移する内房富浦から岩井沖でも、現在、剣崎沖と同じような海面水温。船長に聞くと、手帳の記録を見たら昨年同時期より3度も低いとの話。低水温に魚が慣れれば口を使うとは言え、そもそもが低過ぎるので、ちょっとした条件の違いが活性をデリケートに左右するような状況と思われる。しかし、風が強くて底冷えする船上、気圧配置からは徐々に東に回って弱まるように見えたが、勢いまったく衰えず、手がかじかんで餌が上手く着けられない上、釣りながら鼻水が勝手に飛び散る。開始2時間経過した時点で分かった生体反応数回、釣果クラカケトラギス1尾のみ。中潮の初日でお昼前が干潮の予報だったが、潮は風に押されて下げる程度で底潮が何にも動いていない。それが証拠に道具を煽ったり揺さぶったりすると仕掛けが絡んで上がってくる。底潮が無いので、タナは下げ過ぎず、1m基準にたまに仕掛けの全長分浮かす程度。活性が低いので、待ち長めで誘いはゆっくり地味め。水深95〜100mを主体に船を回し直してくださるが、お昼の時点で、さっきのクラカケトラギス+細っこいシロアナゴ1本だけ。こんなのが食ってくるってことは底が暗いのかもね。だいたい長物系が食ってくるときは底潮が良くない日が多い。これでドンコでも釣れたら終わりだな・・・なんて思ったら、もう一人のお客さん、まだドンコ1匹だけですよ〜だって。あ〜あ。(笑)


風ビュービューで止みません/もう一人のお客さんもアタリ何にも無いって。

激渋状態のまま午後の部に入って、久し振りの生体反応。何でもいいけどアタリがあるだけでホッとするね。上がってきたのはレンコとアカボラの一荷。続いてレンコの単発・・・と、もしかして時合い突入?時間的にも潮変わりなので、ちょっと期待したが、後が何にも無いんだわコレが。(笑)13時半、東に走って松輪瀬の下っかわ、水深90m。ここも簡単にはアタリが出てくれない。粘って粘って我慢して仕掛けを操作してようやく出したアタリ。もしかしてチビアマダイ?と思わせるアタリだったが、上がってきたのは例のドンコ。こっちにも釣れちゃったよ。経験上、コレ釣れる日っていうのは得てしてロクな日じゃない。ここにアカタチでも釣れようものなら試合終了コールド負け?(笑)でも、このドンコというお魚、釣りでは嫌われるけど、なかなかお味は良くて、味噌汁や干物が定番、キモが入ってたら身とキモと味噌で『なめろう』もまた珍味。酒の肴だったらすぐ思い付く。よし、今晩やってやろう!その後、また細っこいシロアナゴがグルグル巻きで仕掛けオシャカ。続いてヒメが単発でヒット、普段は群れているはずの魚なのにアタリ1回きりだもんね。よほど活性が低いのでしょう。14時を回って更に東へ移動。かなり千葉県寄りに船を進めて、ここはどの辺かな?たぶん松輪瀬の先端の落ち込み付近だと思われる。水深は100m前後。終盤14時45分、細かいアタリだったが、何かくっ付いてるような。回収すると久々に見るアズマハナダイ。このお魚も小魚だけど、アカボラと同じくハタ系のお魚でお味は美味。レンコなどと一緒に唐揚げにでもしようか。そして餌を着け直して再投入。100m弱で着底して仕掛けが馴染んだ頃、1mちょっと竿を水平にタナを切ったところすぐにアタリ。ウン?ちょっと良さ気な感じだったがそれ以上引き込まない。竿下げながらリールを何巻きかして聞き上げて見ると、次第に竿の胴まで重さが乗ってダンダンダン!お〜食ってるよ!コレ本物っぽいよ。最初、動きを見ながら手巻きで底を離し、落ち着いたところで電動巻き上げON。オモリを回収すると先針にボンヤリ中型アマダイ。大事を取って自ら玉網を入れ、船長と目を合わせてニンマリ。心の中でガッツポーズ。最後の最後、ようやく持ってきたアタリ一発の価値。これだからアマダイは最後まで分からない。続けて食わないか急いで道具を下ろしてみたが何事も無く、14時55分、終了のアナウンスとなった。


本日の釣果、アマダイ(37cm)、レンコダイ(キダイ)3枚、ドンコ(エゾイソアイナメ)、アカボラ(ヒメコダイ)、アズマハナダイ。他、トラギスとヒメ各1尾、シロアナゴ小2本が釣れただけ。

【船宿HPコメント】
甘だい(28日)・・剣崎沖、潮;薄濁り、水温;13度   
今日も甘だいは、剣崎沖95m前後を中心に流しましたが、潮の流れも無く活性が悪かったです。転々と場を変えるも厳しく今日は型程度でした。外道は、ほうぼう、れんこ、赤ボラ、むしがれい、等でした。^0^(功一) 


で、早速やりました!これがドンコのなめろう。キモが良い調味料でこりゃマイウ〜!


アマダイは昆布〆に、その他小物は唐揚げに!残ったあらは出汁にして湯豆腐でもやりますか。

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