アオリイカ、不発のままシケで早上がり

5月2日(土)、三崎港のえいあん丸からアオリイカに行ってきた。
前回、2月28日の釣行は水色澄み過ぎで大苦戦、辛くもひとり型を見ただけという厳しい結果。その時も一週間ほど前までは程好い濁りが入っており、乗合で定常出船していた船がトップ6杯、7杯、キロ級交じりで好釣果を上げていた最中、たまたま我々が出船する前日辺りから急に水色が透けてしまい乗り目急降下、まったく運が悪いとしか言いようがない。その後、乗っ込みシーズンになったらまたやりましょう!という約束を交わし、本日、リクエスト乗合で再度出撃する運びとなった。ずっと好調だった湘南方面のアオリ船もこのところは苦戦気味のようで、2桁釣果がザラだった某船も今ではトップで2、3杯、悪いときは船中型見ずなんて日も出始め、一方、佐島の某船も安定的な釣れっぷりではあるが一時に比べると今ひとつという状況。今年はここに来て水温の上昇が鈍いようで、そんな海況も影響しているのか、乗っ込みの大型狙いと言うには時期的に中途半端であり、他船の状況からしてもあまり期待できそうにないのが正直なところ。それに加えて、前夜からすでに大島の方は10mを超える南西風が吹いており、三浦方面にも時間の問題で吹き込んで来そうな気圧配置となっている。更にこの風向きからするとアオリ釣りに大敵の澄み潮が際まで被ってきそうな予感もあり、いずれにしても出船前から条件は相当厳しいと言わざるを得ない。このところ個人的に苦戦続きで、おかずも満足に獲れない釣りが続いているが、またしても暗雲漂う釣行となってしまった。まぁ釣りはやってみなければ分かりません!元気出して行きましょう!(笑)さて、いつもの時間に三浦海岸駅に到着。よっかつ船長の送迎車にはI澤さん、アラのおとうさん、私の3名。今日はオニカサゴ船も人数少なく常連さん2名だけ、こちらアオリ船は右舷にすずきんさん、アラのおとうさん、私、左舷にすずきんさんのお知り合い、I澤さんの総勢5名で完全に仕立船状態。これでイカのご機嫌が良ければ最高なのだが、たぶんそんなことは無いだろう。(笑)


まずは三崎西口の赤灯前から探索/開始20分で船中スミ、モンゴウが顔見せたのだが・・・。

7時50分、三崎西口を出てすぐ取り舵、赤灯と城ヶ島京急ホテルの間のワンドのようになった場所で旋回。8時ジャスト、位置取りが決まると水深20mから開始である。西の微風で晴れ、海上はベタ凪だが、やはり沖で吹いているものと思われ、多少ウネリがあって船がローリング気味である。問題の水色は・・・う〜ん、スケスケとまでは行かないけど、緑掛かった明るい澄み色で良くない。いっそのこと、先日のぶっ飛び潮のマダイ釣りの日のように茶濁りでも入れば期待できるんだけど。潮周りは小潮の2日目で満潮が9時前の予報。現在のところ南から北への上げ潮がトロトロあって、右舷突っ込みで程好く流れている。開始10分、シャクった腕がムニュッと抑えられた。なんか乗りましたよ〜!軽いし引きも無いけど・・・オモリを回収してハリスを手繰ると、ナント!コロッケ級のスミイカ。この時期にこんな小型が居るんですね。イカも生まれた時期が遅いと、成長する前に冬になっちゃって、大きくなれないなんてコトもあるのだろうか。ちなみに帰宅して捌いたら、こんな小型でもしっかり卵を持っていた。まぁ序盤からイカっ気があるだけいつもよりマシかもしれない。するとその10分後、船長が下りて来てすずきんさんのアシストに。振り返ると良型のモンゴウイカ。やりましたね!600g以上あるでしょ!掛けたところ見てなかったけど、あれくらいだと手応えズッシリありそうで羨ましいサイズだ。良いテンプラのネタができましたね。その後、しばらく何事もなかったのだが、見るとI澤さんが悔しそうに・・・根掛かりを引っ張って外そうとしたら、それがイカだったようで、急に動き出してバレちゃったらしい。いつもと違う柔らかい竿でやってたので、感覚が分からなかったそうだが、エギをガッチリ噛まれて生地が破けているくらいだし、根掛かりと思うほどだから、かなりの大物だったに違い無い。もったいない!9時、少し外に走って城ヶ島西の34m、ここは二流しやって不発。外に出たら潮がもっと澄んじゃってて良くないな〜。9時半、三崎西口のカマ根の17m。ここも流れは上げ潮だが、如何せん水色透け過ぎでしょ、当然のように何も来ない。9時50分、15分くらい走ります!と船長。三崎の水路から東口に抜けて、毘沙門の港前でスローダウン。水深17mから深いところで30m強までを探索。


案の定、南西強風が吹き込み次第にシケ状態/今日も4号のエギでマルイカゲット。

10時半、南西からソヨソヨ風が届き始め、嫌な予感がしたら案の定、11時頃にはビュービュー吹き込んできて、風速は体感で10m超えてきた。時間の問題だとは思っていたが、意外と早めに来てしまった。海上は次第にシケ状態。元から澄んでいた水色が、風吹いて来てからはみるみる真っ青でプールの水のよう。ウネリも2mを超えてきて、ドッカ〜ン!船が尻餅を付き始める。危ない危ない、もう少しでトモから水を汲みそうになるところだ。何かに捕まらないと立っていられない。あ〜あ、こりゃ万事休すか。GWっていうとこういう天気が多くて、まともに釣りできないことが多いが、今日も悪い予想が的中。タナがぜんぜん取れなくなってきて、中オモリを10号から15号に交換したが焼け石に水。5mタナ切ったつもりでも、船が風で押されて下がるとオモリが底着いちゃったり、それ以外にウネリで2mは上下してるから、もーワケが分からん。こんなメチャクチャな状況下、ヤケになってシャクっていたら、振り上げた腕にムニュッとした違和感。ウン?半信半疑で巻き上げると・・・なんとマルちゃんじゃないですか!専門に狙うときは小さなスッテを使うけど、こんなデカイものにもアタックしてくるとは意外に獰猛なヤツ。思いがけないおかずゲットだが後が続かず。もはや海は完全にぶっ壊れてしまい、何時早上がりになってもおかしくない状況だったが、12時35分、ついに船長から撤収が告げられジ・エンド。やれやれ、イカっ気あったの最初の1時間だけじゃん。その後、偶然のマルイカがあっただけで本命は完全なる不発。居るに居ると思うんだけどな〜、毎回毎回、条件が悪過ぎます。結果、3名様が完全ボーズの中、私は今夜のつまみ程度は獲れましたが、コレじゃ釣ったうち入らないし。そろそろちゃんと魚持って帰らないといかんな。この手の釣りは、乗合船が出ている時期、前日辺りに釣果や天気など見た上で釣行を決めて、平日とかにサクッと行ければ撃沈率は減らせるんだけど、仕立船とかこのようなリクエスト船ていうのは、だいぶ前から釣況や天気など分からない状態で計画するから、得てしてこういう結果になりやすいというのは言えるんですけど・・・。まぁ、仕方ない。そのうちきっとイイこともあるでしょう!(って毎回同じようなこと言ってますが、笑)


本日の釣果、スミイカ (232g)、マルイカ(胴長16.5cm)、以上!

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