撃沈逃れ!沖メバル五目でおかずゲット

5月5日(火)、三崎港のえいあん丸から沖メバル五目に行ってきた。
撃沈続きの今日この頃、たまには釣れる釣りをしなきゃ精神的に持たなくなりそう・・・とは言っても、お楽しみのマルイカが今年はぜんぜんダメだし、困ったときのアジ頼みも最近だいぶ子持ちになってしまってモチベーションイマイチ上がらず。シロギスも釣れてるけど、以前やり込んだ釣りだから、おかず稼ぎで気楽に半日船なんて気にもなかなかならず・・・どうしたもんだか。そんなこんなの5月2日、シナリオ通り撃沈に終わったアオリ釣りの下船後・・・えいあん丸では『こどもの日企画』として沖メバル五目、親子ペアーで¥12,000という企画を立てたがお客集まらず、止めようかなんて話をしていた矢先、一組の申し込みがあったそうで、出船するにはするらしい。一組で船出すんなら私も乗せてもらおうかな。せっ、船長!コレって義理の親子はダメですか?いっ、いいですよ!(汗)とよっかつ船長。HPでは親子ペアしか予約できないようになっていたのだが、帰りしなそんな話になって、その場に居合わせたI澤さん、おとうさん、すずきんさん、私の4名が参加決定!(もちろん乗船料はちゃんと払いますよ!)周りは親子ペアばかりだと思ってやって来た本当の親子ペア、来てみたらオヤジだらけでビックリするんじゃないの?だいたいシロギスやLTアジならまだしも、電動リールにロッドキーパーの釣りで小学生の親子ペアなんてそうそう集まるわけないでしょ!(笑)そんな冗談を言いながら各々帰路に着いたのであった。中2日あるので、針など消耗品を調達してきて、ゆっくり仕掛け作り。本来、当地の沖メバル釣りはコマセを使わずサバ皮製のサビキ仕掛けで釣るそうだが、スケベ根性丸出しの私は、イサキやカイワリを狙おうと思って端からテンビン仕掛けでやるつもり。そんな話をしたらアミコマセも積んで頂けることになって、ありがとうございます!ここで本日使用の仕掛けを紹介しておくと・・・腕長30cm程度の小さめの形状記憶テンビンにアミコマセ用のアンドンビシ80号、ビシアジ用の20cmクッション(無きゃ無くてもいいですが、やり取りするような魚が食ったときは多少安心かも)、ハリス2号全長2.8mの4本針。枝間は元から85cm、65cm、65cm、65cm。枝素20cmで針は金チヌ1号。夜光玉などの光物は手前マツリの原因となり、雑魚の反応が早くなるので自分は着けない。餌は約2mm角のイカタン、これも自前で持ち込み。イカタンはイカの皮を剥いて細かく刻んだら、多めに塩をまぶしヌメリが無くなるまで揉み、布巾などにくるんで強く絞り、水気を抜いてから冷凍保存。ちなみに何度でも再冷凍できるので、赤タンと白タン、それぞれ自宅の冷凍庫に常備してあって、こういう釣りの時に持参。準備はこれでOK!


お隣にアラのおとうさん、両トモに親子ペアが2組/『A−グリップ ネライ 210』&1000番、道具は完璧!

港に到着すると、親子ペアがもう一組いらして左右トモに一組づつ。右舷の親子は道具立てから何からして、かなりやってお居られる感じだが、左舷の親子はもしかして釣り自体初めて?船長が手巻きの貸し竿持ってきて仕掛けやら何やら繋いでお世話しているけど、生憎のお天気となったこどもの日、南海上に低気圧が通過中のため、海の状態がどうだか、雨もこの時間から降ったり止んだり、前途多難な雰囲気が濃厚である。これに懲りて釣りが嫌いにならなければいいけど・・・と余計な心配をしてしまう。I澤さんはオニカサゴと両方予約を入れてあったようで、どっちでもできるようにしてきたそうだが、現場に来てオニカサゴに気持ちが傾いたようだ。それじゃ頑張ってください!こちらは右舷ミヨシからすずきんさん、飛び込みで来られたお客さん、親子ペア、左舷ミヨシから私、おとうさん、親子ペアの総勢8名、少々仕度に手間取ってしまい、定刻を回った8時20分に出船となった。沖に進むに従ってなんだか変な海だなこりゃ、風はぜんぜん無いけどウネリがけっこうあって、予想した通りの海、親子さん大丈夫かな。約50分の航行でスローダウンすると、反応に乗せるようで何度か旋回、ようやく位置取りが決まって9時13分に開始となった。水深は道糸のマーカーで82m、タナは3〜5mとのアナウンス。北東の微風で小雨が降ったり止んだりだが、まだカッパを本格的に濡らす程ではない。海上は1〜2mのウネリがあるが凪、水色は澄んでいるようだが天気のせいで暗く見える。オモリが着底したら竿先を海面に向けたまま2m巻上げ、水平の位置まで1シャクリ、竿先を下げながらもう1m巻いて1シャクリ、同じことをもう1回やってビシダナ5mから上で食わせる感じで5〜10秒くらい間を取ってアタリを見る。同じ要領で7mくらいまで探ったら、再度底に下ろしてタナ取り。現状、これを3セットやってコマセを詰め替えるイメージで良さそう。重要なのは、潮の流れとコマセの煙幕と仕掛けの関係をイメージすること。見えない海底を想像して、コマセの中に着け餌が入るようにシャクリの間を調整、場合によっては仕掛け長も調整し、アタリが出る釣り方を模索する。1投目、タナを切り直して5mで初のアタリが出たが、途中で居なくなった。たぶんメバルだったが、巻き上げ中、口の膜が広がって、ウネリで下がった時に緩んで外れたものと推測。早速、右舷のお子さんがサビキに5点掛けの鯉のぼりを達成したそうで、良かった良かった。私は道具を入れ替えて同じタナ、今度ははっきりした鋭いアタリ。ビシを回収すると仕掛けがピンと張ってこれは魚居ますよ!手繰り上げると茶緑の魚影が一つ、先針に食ってきたのは23cm級のイサキだった。ヨッシャ!とりあえずおかず1号ゲット!

次の投入は、着底からタナ取り一発、仕掛けが馴染むか馴染まないかの早いタイミングでガタガタとアタリ。若干、追い食いを促し気味に間を取ってから巻き上げ開始。ウネリをかわしてテンションが一定になるように竿を上下させて調整する。ようやくビシを回収すると、今度は海中にオレンジ色の魚影が複数。取り込むと沖メバルの4点掛け。上の2尾を取り込み中に下の2尾は針が外れたが、メバルは浮いてしまうので玉網で無事に回収成功。一番デカイのが落っこちて危ないところだった。しかしメバルは外れ易い、メバルだけをターゲットにするならムツ針系の方がいいかもしれない。その後、小型のメバルが単発で食ったりとイマイチ低調。左舷のお子さんはキャビンに入ってしまった様子、お父さんもなんだか調子悪そうでお気の毒。慣れない船釣りでこの海じゃ厳しいですよね。しかし、メバル五目のはずだったが、だんだんヒメが増えてしまい、同じタナで食ってくるからウザイ。ヒメを避けてちょっと上目に探ると何も当たらない。ヒメが掛かってしまうと巻き上げ中に仕掛けが回転して酷い拠れが生じる。それも一荷で掛かると最悪で、仕掛けはほぼオシャカとなる。これは同じ水深を釣るアマダイでも共通の悩みで、オマツリや根掛かりより、このヒメの攻撃が一番厄介なのである。これを見込んで仕掛けは最低8組くらい用意した方が安心である。すっかりアタリが落ち着いてしまった10時30分、同じように着底タナ取り一発、久し振りに良いアタリ。ゴンゴンいいながらも、たまに竿を持っていくような引きがあって、慎重に巻き上げる。バレるなよ〜!焦らず時間を掛けてようやくビシを回収すると、オ〜ッ!茶緑の魚影が複数。一気に船内に取り込むと良型のイサキが3匹、デッキにバタバタバタバタッ!デカイのは30cmくらいありそう。低調だったのにいきなりコレだもん、ホントビックリするなぁ。これは完全に場所でしょうね。たまたまイサキの着いている根に仕掛けがピンポイントで入ったとしか思えない。次に道具入れても何にも当たらないし、他のお客さんは当たらなかったようだし・・・。これを最後に上っかわの潮が速くなってしまい、だんだん道糸が立たなくなる。潮周りは若潮で、干潮が8時過ぎ、満潮が14時半頃の予報。最近、沖は本当に潮が速く、これも季節的なものか、今年は特に顕著ではなかろうか。西から東(南東かな?)に速く、すずきんさんの右舷は極度の抱え込みで釣り辛そう。逆にこちら左舷は払い出しで、4mタナを切って、次に着底させるのに10m以上糸が出てしまう。何度かタナを切ると110m以上出てしまい回収。仕方なく1m切ってキープするが、たまに当たるのはヒメのみ。お昼を回ると雨が本降りとなり、当たらなくていい予報が大当たりだ。


前半は小雨が降ったり止んだり、まったく問題無かったが・・・/場所が嵌ると良型が3つ、4つと付いてきます。

13時半、北の風がだんだん強まり、雨はバシャバシャ、カッパはずぶ濡れ、だいぶ袖も滲みてしまい気持ち良くない。かれこれ釣果まったく増えないまま3時間が経過。ところが、急に潮がトロ〜ッとしてきたなぁ・・・と思った瞬間、最初に書いた要領でやはり底から5m、いきなりドドドン!と突っ込むアタリ、竿立てて少しタメを作ってから巻き上げ始めるが、最初、なかなか浮いてこないぞ。波と魚の引きに合わせて大事に大事に慎重に巻き上げ、ようやくビシを回収するとナナナント!茶緑の魚影が4つ!一気に取り込んだのはイサキの4点掛け。次の投入もまったく同じ展開、大事に大事に巻き上げると再び茶緑の魚影が4つ!抜き上げで1尾落ちてしまってイサキ3匹。右舷のすずきんさんも4点掛け?隣のおとうさんはオキアミでマダイ釣りのような形でやってるので、食ってくる魚がデカイ!目測34cm級の良型をゲット。怒涛のイサキラッシュに目が点!いきなり魚っ気出てきたのはいいが、風ビュービューでプチシケ状態へ。こりゃ時間の問題かな、早く仕事しちゃわないと何時終わりになるか分からないぞ。手がふやけてしまい、ビショビショのイカタンは滑って上手く着けられない。船長はこの食いを見て慌てて後ろの親子の竿にテンビン仕掛けを繋ぐが・・・。次の投入もまたすぐにアタリ、これは伸すなぁ、ちょっとイサキのいいヤツかな?と思ったら色が違った。これは嬉しいキツネダイ。コイツは見た目と大違い、ハタのような身質で食味は抜群なのである。その後、イサキのダブルが2回、メバルのダブルが1回と、依然アタリは続いていたが、14時30分、この風雨と視界不良により、案の定の早上がり撤収となった。早々に道具を片付けてブリッジに非難である。しかしまぁ酷い雨だ。時間とともに悪化してきたから、服も荷物もビショ濡れ、こういう日は電車で帰るのがまったく気が重い。結果、メバルは右舷の子供さんがトップという噂、私はご覧の内容で、おとうさんは35cm級のアカイサキ2尾(オスとメス)に30cmオーバーのイサキ2尾で、不思議と釣る魚がデカくて、隣でやってて細かい魚は1匹も釣らないから不思議である。すずきんさんは反対の舷だったのでよく見えなかったが、後半イサキやウマヅラなども好調にゲットして、前半の低調を取り返した模様。今日は最初と最後の1時間だけでそこそこのおかずになったが、これで日並が良かったらかなり期待できそう。欲を言えばもうちょっとメバルの良型が欲しかったところだが、贅沢は言わないことにしよう。別船オニカサゴに臨んだI澤さん、船中数匹顔は見たそうだが、ご本人は不発だったそうで残念でした。この結果を受けて、早速、次の土曜日、沖メバルで予約を入れられたようで、心置きなく鬱憤を晴らしてください!(笑)しかし、久し振りにまともに魚持って帰ることができて、お天気以外はまずまずの釣りだったと言えるでしょう。


本日の釣果、オキメバル(トゴットメバル) 9尾(15〜26cm)、キツネダイ 1枚(34cm)、チカメキントキ 1枚(21.5cm)・・・


イサキ 15尾(22〜30cm)で合計26尾。ヒメは多数釣れましたがすべて放流。

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