剣崎沖のカワハギ、活性は既に夏モード

5月11日(月)、久比里の巳之助丸からカワハギに行ってきた。
今週は土日とも潰れてしまい、来週は少なくとも土曜がNG、再来週は土日とも潰れるのが既に確定!(涙)最悪の場合、週末が3回潰れる状況となってしまい、取り急ぎ、一回平日釣行でもカマしておこうか!(毎度のお願いで恐縮すが、会社関係の方はどうか見なかったということで、ここはひとつよろしくお願いします!笑)今年はマルイカがダメなので釣り物に迷うけど、次に何をやるかは少し前から目星を付けていた。それは・・・我が船釣りの原点であるカワハギ釣り。(そんな大ゲサな話ではないのですが・・・)このところ水温が上昇して模様は上向き加減、毎日情報をチェックしていると、トップで15枚前後は釣れており、水深も浅いし大型交じりとのことで、釣り的にはけっこう面白そう。そろそろ乗っ込みシーズンなので、食味はどうだか分からないけど、前回の釣行から5ヶ月近く空いちゃったし、この辺で釣り方忘れないように一回やって来よう!前日の夕方に意を決し、俄かに近所のスーパーを偵察しに行くと、ナント、ホレボレするような小粒のアサリちゃん。¥65/100gとお値段も安いじゃないの!ちなみに今の時期のアサリは身入りが良いので、冬場に剥くような普通サイズを買うと、食べるには良いけど餌にはデカ過ぎることが多いのでご注意!もう少しすると今度はベロが小さくてキモがミルキーなものが出回ってきて、コレは餌として使い物になりませんが、剥いてみないと分からなかったりするのでギャンブル性は更にアップします。(笑)買い物カゴに9パック、約2Kg分を入れて、ついでに釣りに持って行くパン3個と晩酌用のウィスキー2本を入れてお会計。帰宅していざ剥こうとしたところ、なんか量多くねぇ?ここでハタと気が付いた私。2Kg分買ったつもりが、間違って値段を足し算してしまったようで、約¥2,000分、3Kg超を購入!ガビ〜ん、気が付くの遅せーよ!(爆)せっかく安かったのにぜんぜん意味無いじゃん。少し大きめの粒は酒蒸しか味噌汁にするとしても、剥き終わるのに1時間50分!もともと小粒だから余裕で2回分はあるぜ。(笑)しょーがないな、約半分は水分をよく抜いてリードに包んで真空パックして冷凍庫行き・・・ということで、前日は家族全員留守だったので、自宅でオヤジ一人、こんなボケをかましつつ準備を終えると、毎晩恒例の酔っ払いモードへまっしぐら。さて一夜明けて、いつもの時間に船宿に到着すると、四隅に1、2名づつの先客が・・・迷った結果、左舷トモ2番に荷物を下ろすことに。右舷大ドモにはO氏さん親子、親子と言っても息子さん、もしかして私より上かな?2番の電車で到着されたのは常連S水さん、その後もポツポツ来られて、行き場の無いマルイカファンの影響もあるんでしょうか、平日とは言え総勢11名の乗客が集まり、8時5分前に出船となった。


乗客11名でいざ出船/最初は間口港前の水深15mから。

しかし、最近はメタルトップなどを装備した最新鋭の竿がどんどん発売され、フィールドでも主流になっているが、私とS水さんだけは和竿。昔は普通の光景だったんだけど、すっかり少数派となってしまった。8時25分、剣崎沖に到着すると間口港の前で開始。北東の微風で薄曇り、海上はベタ凪、水色は薄濁りだが、カワハギ釣りには良さそうな色である。水深15mの浅場で、冬場の城ヶ島沖57mから比べれば天国。一流し約5分は外道のアタリが一発出ただけ、宙はまったく生体反応無し。続いて二流しめ、モゾッとした変化を捉え、間違いなくカワハギと確信、すかさず合わせるとズドドドド〜ン!こんな浅場でも微かに穂先を揺らす程度の変化だったが、如何せん魚がデカイ!一瞬、頭に尺ハギがよぎる。最初、すぐには巻き上げられなかったが、徐々に落ち着いてきて断続的に叩かれながらも巻き上げ、ところが半分くらい巻いたところで、フッ!重さが抜けた。ハズレちゃったよ、バカモン!思わず船長の顔を見たらしっかり目撃されていて照れ笑い。今日は大潮の最終日で、干潮が11時40分頃の予報。この時間、下げ潮が上っかわだけ西に流れ、船首が北東なので、我が左舷は速めの抱え込み。前方にやや遠投して道糸が立つ十数秒の間が勝負、それを過ぎると道糸が船下に入り込んでしまいコントロール不能に。水深が浅いので、あまり粘らずシロギス釣りと同じようにドンドン入れ替えを多くするのが最善の対応。9時ジャスト、大ドモのお客さんに初物が上がると、その直後、私にもはっきり分かるシグナル、即座に合わせるとガッツリ針掛かりして渾身の力で暴れまくるカワハギ。取り込んだのは20cm級の中型だが、水深が浅く、水温も適温とあって引きはめっぽう強い。このサイズでも掛けた瞬間はすぐに巻き上げられず、和竿特有の弾力を生かし、竿を水平に溜めながら引きをいなす。何と言ってもこれが夏カワハギの醍醐味、堪らない瞬間である。その直後、お隣、胴の間でも1枚上がり、やがて右舷ではO氏さんの息子さんが自ら玉網を入れて尺ハギをゲット。魚っ気が出てきてポンポンポンと何人かに行き渡る。その後、一流し1枚くらいのペースで18〜22cm級が4枚となったところで、9時50分、少し沖に走って松輪瀬の水深23mにて再開。ブッ込みからバタバタと釣れ盛るようなことは無いが、流しの途中、場所に入ると船中パラパラと何枚か顔を出すような展開。こちら沖目の方が一段と潮が速く、道具をコントロールする難易度はワンランク上。基本的には叩いてゼロテンションでアタリが出る状況なのだが、上っかわが突っ張ってしまい、道糸が水の抵抗を背負うので、テンションをゼロでキープするのが困難。ソレと分かる反応を察知しても、不意に仕掛けが張ってしまって、そのままサヨナラも多い。ただ、難しいながらも魚は多いようなので、やり直しのチャンスが巡ってくるのがせめてもの救い。下手な冬場の最盛期より魚は多いかもしれず、モノにできない触りや気配も入れればアタリはしょっちゅうある。


やや沖目の23m立ちに移動/自作和竿、浅場の強烈な引きを受け止める好調子!(自画自賛!)

この竿は去年作ったものだけど、穂先の10cmくらいはいつもより柔らかく仕上げてあって、オモリが底に着いている状態で殆どテンション掛けず、穂先が1cm曲がるかどうかの状態から、マルイカのように穂先が少し浮いたり、微妙に揺れるようなアタリが取り易い。フカフカフカと揺れたら、これは既に食い込んでいる状態で、合わせてください!という絶好のシグナル。この小さいアタリからドスンとアワセが決まった瞬間、ガツンガツンと機関銃の如く暴れ回り、冷や汗をかきながら取り込んだのは27cmの大型。この引きが堪らん!船長はマメな旋回で水深20〜25mのポイントをトレースしてくださり、11時で7枚、その後、潮が淀んで釣り易くなったのだが、得てしてこういう時はアタリも止まるもの。お昼前になって上げっ端、やっと当たり出して連続3枚ゲット、これで午前の部は10枚ジャスト。さて、どこまで伸ばせるかな、連日トップ15枚前後の日が多いけど、今日のアタリ方だと20枚以上釣りたいところ。午後に入ると上げ潮が速くなってきて、これも上っかわだけ。船首が東に回ったので左舷はまたしても抱え込み地獄となり、前方に投げ込まないと釣りにならない。今日は食い込みも早めで魚自体の活性は悪くないが、アタリの出方だけは小さい。このアタリが出せないとたぶん、今日はぜんぜんダメですねぇ・・・という話になりかねない。釣り方や道具の相性などもあって、きっと紙一重の世界だろう。向こうからガツン!と来てゴンゴンゴン!という釣りも悪くないが、個人的には今日くらいの適度な難しさがありながら、それなりに努力が報われる釣りが楽しい。12時台もポツンポツンと3枚の追加に終わったが、13時台はプチ盛り上がり。デカイのからコッパまでピンキリだが、圧巻だったのは本日最大の29cm。掛けた瞬間、これも最初は巻き上げられずしばらく耐えて、最後、船上に抜き上げたら、ドスンとデッキに落ちた。見ると針が伸びていて危ないところだったが、この針(ハヤブサ『速掛カワハギ』)はこれまで折れたことは一度も無く、いざとなると適度に伸びてくれて結果はセーフというバランスが秀逸。続く26.5cmは唇の皮に貫通していたので、引きが一層強く鋭角的、これも冷や汗モノのやり取りでゲット。二枚潮の境目辺りで抜けちゃうバラシが何度かあって、いずれも気配に対して半信半疑で合わせたもので、道糸が直線に立っていればちゃんとしたアタリが出るのかもしれないが止むを得ず。14時に18枚となって、いよいよ20枚が見えてきたが後が良くない。14時台はアタリがまったく出せなくなってしまい、もはやこれまでかと思ったが、辛くも終了10分前に1枚追加してリーチ。続いてすぐアタリが出て、こりゃもらった!と思いきや、巻き上げ中に居なくなる。クゥ〜!残り3分、すぐに食ったが、コイツはチビオニ。針外しに手こずってしまい万事休す。定刻15時を迎え納竿のアナウンスとなった。いや〜久し振りのカワハギ釣り、それもこの時期やるのは本当に久し振り。やってみて攻略上の課題はいくつかあるけど、カワハギの微妙なアタリと強烈な引きを堪能、あっという間に時間が過ぎた釣行だった。


カワハギ 19枚(14〜29cm)、カサゴ 1尾(21.5cm)。他、ベラ類、トラギス類多数は放流。カワハギは20cmオーバーが8枚、上から29cm、27cm、26.5cm・・・と大型交じりでした。

【船宿HPコメント】
皮はぎ(11日)・・剣崎沖、潮:薄濁り、水温:19度
今日も剣崎沖の15m前後の浅場と20mラインの根辺りをやりました。今日は終日まで穏かな海で速い2枚潮も無く釣り易い一日でした。浅場では今日も30cmの特大が船中2枚釣れて、20mラインも中〜大型の良い型でした。早合わせでバラシ多かったですね。しっかり竿に乗せてから巻いた方が良いと思いますよ。今日のトップは横浜市の込み根さんが19枚、自作の和竿で上手く釣ってました。^0^(浩喜)
浅くなって来たので重りは25号を用意して下さい。

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